1 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:03:27.48 ID:opa6pHCp.net
真姫「……」
真姫「……」コト
ポロロン…♪
真姫「……」
ポロロン……♪
2 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:04:06.00 ID:opa6pHCp.net
真姫「……」…コト
穂乃果「……」スースー
真姫「……」
真姫「……はぁ」
穂乃果「……むにゃ」スースー
トコトコ…
真姫「……」スゥ…
ホーノカ---------ッッッ!!!
タイジュウフエチャッタァッ!? 3 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:04:44.30 ID:opa6pHCp.net
真姫「……」
穂乃果「あうぅ……耳がキンキンするぅ」メクルクル
真姫「ふん、いい気味ね」クルクル
穂乃果「もぉー真姫ちゃんひどいよっ!」プンプン
真姫「どっちがよ」
穂乃果「せっかくいい気分で真姫ちゃんのピアノ聞いてたのにぃ!」
真姫「聞いてた……?」ジロ
穂乃果「真姫ちゃんのピアノ聞きながら、すごいリラックスしてたんだよっ!」
真姫「ふぅん……」
真姫「寝息まで立てながらなんて、随分とリラックスしていたのね」
穂乃果「うっ」ギクッ
真姫「……」クルクル 4 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:05:16.11 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「ね、寝息なんて、そんな……た、たたたててないよー」アセアセ
真姫「ヨダレの跡」
穂乃果「へ!?」ドキ
穂乃果「~~」フキフキ
真姫「……はぁ。嘘よ」
穂乃果「うぇ!?ま、真姫ちゃーん!!」
真姫「……帰るわ」スク
穂乃果「あ、ご、ごめん真姫ちゃん!謝る!謝るから!」ペコペコ
真姫「……」クルクル
真姫(……はぁ)
真姫(……もう……)
コト…
真姫(なんでこんな人、好きになっちゃったのかしら……) 5 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:06:13.40 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「ほ、本当にごめんね~、真姫ちゃんのピアノ聞いてたらついウトウトしちゃって……」テヘ
真姫「穂乃果が聞きたいって言うから弾いてあげたのよ?」
真姫「これじゃあ私がバカみたいじゃない……」
穂乃果「そ、そんなことないよっ!」
穂乃果「ほら!真姫ちゃんのおかげで、元気が出たっていうか!」グッ
真姫「……本当に?」
穂乃果「う、うん!真姫ちゃんのピアノは聞いてるだけで元気が出るから!」
真姫「そ、そう……?」クルクル
穂乃果「眠っちゃってても、身体がこう、ぐわぁーって熱くなるーっていうか!」
真姫「……ふ、ふん!」
真姫「口だけは調子いいんだから……!」クルクル
穂乃果「あ、あはは……」ホッ 6 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:07:12.27 ID:opa6pHCp.net
真姫「……それで?」
穂乃果「ほぇ?」キョトン
真姫「一体どうしたのよ?」
穂乃果「どうしたのって、何が?」
真姫「……ピアノ、ただ聞きに来た訳じゃないでしょ」
穂乃果「え、あー……」
真姫「ただ聞きたいだけの人が、豪快にイビキをかいて寝るわけ無いものね」
穂乃果「イビキなんてかいてないよっ!……多分」
真姫「……冗談よ」
穂乃果「ま、真姫ちゃぁーん!!」ポカポカ
真姫「……何か、悩みでもあるの?」
穂乃果「……」ピタ 7 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:08:02.31 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「えっと……」
穂乃果「……うん、そんなとこ」エヘヘ
真姫「……ま、そんなことだと思ったわ」
穂乃果「……」
カチコチ…カチコチ… 8 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:09:48.43 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「なんとなく……」
穂乃果「ここに来れば、何かいい案が浮かぶかなーって思ったんだよね」
穂乃果「ここで、真姫ちゃんのピアノを聞いてれば……」
真姫「……」
真姫「……ところが実際は、ただグースカ寝てしまっただけというわけね」
穂乃果「だからグースカなんて寝てないーっ!」プンプン
真姫「そんなことどうだっていいでしょ?」クルクル
穂乃果「どうでもよくないっ!」
真姫「……」
カチコチ…カチコチ… 9 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:11:30.90 ID:opa6pHCp.net
真姫「穂乃果」
穂乃果「……?」
真姫「……あなたはこの学院を、廃校の危機から救い」
真姫「スクールアイドルとして、ラブライブ優勝までやり遂げて」
真姫「果ては、ドーム大会まで実現させた――」
真姫「μ’sの高坂穂乃果といえば、この学院じゃ知らぬ者は誰一人いないであろう、輝ける時の人」
真姫「そんなあなたの悩み事」
真姫「それは一体、何かしら……?」 10 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:11:59.04 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……」
穂乃果「……えっと、その」
穂乃果「……しんろ、そうだん……なんだけど」ボソ
真姫「帰るわ」ガタ
穂乃果「わぁー!待ってーっ!!」ダキッ
真姫「ちょっ!?///」 11 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:12:33.13 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「真姫ちゃぁぁぁん、行かないでぇぇぇぇ!!」ギュウ
真姫「は、放しなさいよっ!///」
穂乃果「もうほのかには!ほのかには真姫ちゃんしかいないんですぅぅぅーーー!」
真姫「は、はぁ!?イミワカンナイ!!」
穂乃果「真姫ちゃぁぁん!真姫ちゃぁぁぁん!!」
カチコチ…カチコチ… 12 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:13:19.08 ID:opa6pHCp.net
真姫「全く……後輩に進路のことで相談なんて恥ずかしいと思わないの?」クルクル
穂乃果「……はい。情けないと思います」
真姫「しかも泣きながらすがりついてくるなんて……///」
穂乃果「……面目ない」
真姫「……///」クルクル
穂乃果「……真姫ちゃん、顔赤いよ?」
真姫「っ!?」ギロ
穂乃果「はい、スイマセンデシタ」
真姫「……もう!海未とことりはどうしたのよ!?」
真姫「相談だったら真っ先にあの二人にするもんなんじゃないの!?」
穂乃果「えっと……その」
穂乃果「実は……まだ誰にも言ってないんだ」
真姫「……え」 13 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:14:01.33 ID:opa6pHCp.net
真姫「誰にも……?」
穂乃果「……うん」
穂乃果「……」
穂乃果「ほのかが……進路で迷ってること」
真姫「……どうしてよ」
穂乃果「んと……」
穂乃果「なんとなく、かな」タハハ
真姫「……」
穂乃果「なんとなく、この進路相談は……」
穂乃果「自分の道は、自分で考えなくちゃいけない」
穂乃果「そう思ったから……誰にも言ってないんだ」 14 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:14:34.09 ID:opa6pHCp.net
真姫「……じゃあ、なんで私には言うのよ」
真姫「私しか……いないなんて……」クルクル
穂乃果「……」
穂乃果「なんでかな」
穂乃果「この音楽室にきたこともそうなんだけど」
穂乃果「真姫ちゃんにこうやって、相談しようとしてることも……」
穂乃果「真姫ちゃんだったら、いいかなって」
真姫「……///」 15 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:15:24.35 ID:opa6pHCp.net
真姫「り、理由になってないわよ!///」クルクル
穂乃果「……うん、ほのかにもよくわからないんだけどね」
穂乃果「……でも、スクールアイドルを始めようとしてる時も」
穂乃果「この音楽室に来たからこそ、物語は繋がった――」
ポロロン…♪
穂乃果「そう思うから、真姫ちゃんになら……って」
真姫「……なによそれ」
真姫「意味……分かんない」
カチコチ…カチコチ… 16 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:16:07.90 ID:opa6pHCp.net
真姫「……はぁ」
真姫「……分かったわ、相談に乗ってあげる」クルクル
穂乃果「ホント!?」ズイ
真姫「ぅ……///」ドキ
穂乃果「真姫ちゃん、ありがとーーっ!!」ダキ
真姫「ダ、ダキツカナイデ!!///」 17 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:16:38.72 ID:opa6pHCp.net
真姫「……で、進路相談って、具体的に何で悩んでるの?」
穂乃果「うん……」
穂乃果「……」
穂乃果「なんかね……」
穂乃果「ほのか、自分が何をやりたいのか、分からなくなっちゃったんだ」
真姫「……」
穂乃果「真姫ちゃんの言うとおり……」
穂乃果「私はこの学院で……廃校の危機を救い――」
穂乃果「スクールアイドルとして、ラブライブで優勝もした……」
穂乃果「それで、絵里ちゃん達三年生が卒業して、μ’sは解散……」
穂乃果「こんどはほのかたちが三年生になった」
穂乃果「そして……私は」
穂乃果「今も、変わらずにアイドル活動を続けている」 18 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:17:20.61 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……でも」
穂乃果「今の私は、それがやりたいことなのかなって」
穂乃果「……なんとなく、惰性で続けているんじゃないかって思えてきちゃったんだ」
穂乃果「あの輝かしいμ’sであった高坂穂乃果は、もういない」
穂乃果「それは……みんなで決めて、みんなで終わらせたから」
穂乃果「じゃあ、次に私は……何がしたいんだろう、って」
穂乃果「……この、進路相談表を突きつけられた時」ピラ
穂乃果「気がついちゃったんだ」
真姫「……ふぅん」 19 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:18:03.94 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「ふぅんって、真姫ちゃんそれだけ!?」ゴーン
真姫「な、何よ……」クルクル
穂乃果「ひどいよ!冷たい!真姫ちゃんの雪女!」
真姫「だ、誰が雪女よ!」
穂乃果「真姫ちゃんだったら、なんかこう……それっぽいこと言ってくれると思ってたのにぃ!」
真姫「何よ、それっぽいことって……」
真姫「……」
真姫「私が、何も言えるわけないじゃない……」
真姫「私だって、似たようなものなんだから」
穂乃果「え……」 20 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:19:41.27 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「真姫ちゃんも……?」
真姫「……」
真姫「私はまだ二年生になったばかりだから……」
真姫「穂乃果に突きつけられている時間の余裕の違いはあると思う」
真姫「……けど、μ’sが終わってからという気持ちは、穂乃果と一緒」
真姫「スクールアイドルとして頑張って、輝いていた西木野真姫は……もういない」
真姫「……私の場合は穂乃果と違って、やりたいことは既に”決められている”」
真姫「病院を継がなければいけないという、強い意志が存在する」
真姫「だから、私がいくらどう足掻こうと……その結果は変わらないと思う」 21 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:20:29.30 ID:opa6pHCp.net
真姫「それでも……スクールアイドルとしての私、μ'sとしての私は」
真姫「その強い意志ですら跳ね除けられるんじゃないか……」
真姫「……そう思わせるだけの力があった」
真姫「その力が消えてしまった今……」
真姫「私は……何がやりたいのか、よく分からなくなった」
穂乃果「……」
穂乃果「そう……なんだ」 22 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:21:23.11 ID:opa6pHCp.net
真姫「私は……まだ二年生だから」
真姫「このまま、凛や花陽とスクールアイドルをやり続けていれば……」
真姫「また違う道が見つかるかもしれない」
真姫「でもそれも……ほんの僅かな時間しか残っていない」
真姫「私は多分……いいえ、ほぼ間違いなく、何も見つけることができないままだと思う」
真姫「ねぇ、穂乃果」
真姫「私は……どうしたらいいと思う?」
穂乃果「真姫ちゃん……」
カチコチ…カチコチ… 24 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:22:01.50 ID:opa6pHCp.net
真姫「……ごめんなさい」
穂乃果「穂乃果が相談しに来たのに、私の方が相談するような形になっちゃって……」
穂乃果「う、ううん!そんな!謝ること無いよっ!」
穂乃果「なんというかその……嬉しかったし」
真姫「嬉しい……?」
穂乃果「うん!」
穂乃果「真姫ちゃんは……強いから、あまり他人に弱いところを見せようとしない……」
穂乃果「それに、ほのかは上級生なのにしっかりしてないから、普段頼られることないしね」
穂乃果「それはそれで問題なんだけどさ……」アハハ
穂乃果「だから、こうやって色々言ってくれることが、私は嬉しいな♪」
真姫「……///」 25 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:22:51.32 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……でも」
穂乃果「なんか安心した」
真姫「安心……?」
穂乃果「みんな、悩んでることは一緒なんだな―って」
穂乃果「だから……ちょっと安心」
真姫(……違う) 26 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:24:12.49 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「真姫ちゃんが同じように悩んでるんだったら、ほのかなんかじゃ、正解のだしようがないよね……」
真姫(……そうじゃない)
穂乃果「真姫ちゃんと私じゃ、背負っているものの大きさが全然違うから……」
真姫(……そんなことない)
穂乃果「だから、今のほのかには、真姫ちゃんに何も言葉をかけてあげられない」
真姫(なんで……)
穂乃果「だったら、私もまだ、答えが出せなくてもしょうがないのかなーって……」
真姫「だめ!!」ガタ
穂乃果「っ」ビクッ 27 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:25:08.21 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……ま、真姫……ちゃん?」
真姫「……それじゃ、ダメ」
穂乃果「……ダメ?」
真姫「穂乃果、あなたは……違う」
真姫「穂乃果はそうじゃ……ダメなの」
穂乃果「ど、どういう……」ハッ
穂乃果「真姫ちゃん……泣いてる……?」 28 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:26:34.60 ID:opa6pHCp.net
真姫「……私の、私の知ってる穂乃果は……っ」ポロポロ
真姫「そんな……弱気なことを言って」
真姫「他人に流されるような存在じゃない……!」
穂乃果「え、と……あの……」
真姫「どんなに暗くて先の見えない夜の道だって、あなたは迷わず突き進んできたでしょ!」
真姫「後ろを顧みず……それどころか、周囲を照らし出しながら……」
真姫「あなたは道の果てまでやってきた!」
真姫「それが何よ今更!」
真姫「たかだか進路ごときで、引き返すっていうの!?」
穂乃果「っ……」 29 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:27:09.33 ID:opa6pHCp.net
真姫「私の知ってる……」
真姫「私の……な穂乃果は、私のこともあなたの輝きで照らしだしてくれる!!」
真姫「……そう思ったから……私も、穂乃果に……今を伝えた」
真姫「μ’sが終わったあとの……西木野真姫を……」
真姫「輝きを失った……」
真姫「輝くことを忘れた、西木野真姫を……!」
カチコチ…カチコチ… 30 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:27:54.03 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……」
ギュ…
真姫「っ///」
穂乃果「……ごめんね、真姫ちゃん」
真姫「~~!」ポロポロ 31 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:28:29.97 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「真姫ちゃんにとってのほのかが、そんなに大きな存在になっていたなんて……」
穂乃果「ほのか、知らなかった」
真姫「……」グス
真姫「……そうよ、あなたが周りに与えている影響を……」
真姫「穂乃果は、もっと考えるべきなのよ……!」
穂乃果「私が与えている影響……」
真姫「……穂乃果は、あなたが思っているほど、小さな存在じゃないの」
真姫「あなたは太陽――」
真姫「常に輝き続ける存在」 32 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:29:40.57 ID:opa6pHCp.net
真姫「あなたが輝き続けることで、新たに照らしだされる光が、幾つも存在するの」
真姫「それは……多分、μ'sのメンバーも同じ」
穂乃果「μ'sのメンバーも……」
真姫「花陽だって、凛だって……」
真姫「海未もことりだってそう」
真姫「多分、三年生の三人だって、あなたの輝きに照らしだされた人たち……」
真姫「……そして、私も」
穂乃果「……」
真姫「だから……穂乃果、あなたは私たちの太陽であり続けて欲しい……」
カチコチ…カチコチ… 34 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:30:45.90 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……」
穂乃果「……ほのか、気が付かないうちに、ちゃんと先輩してたんだね」
穂乃果「なんか、嬉しいような、恥ずかしいような」アハハ
真姫「……」グス
真姫「……それが、穂乃果のいいところでもあるし、悪いところでもあるのよ」
穂乃果「……そうだね」
穂乃果「真姫ちゃん」
穂乃果「穂乃果……やりたいこと、見つかったかも」 35 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:32:09.85 ID:opa6pHCp.net
真姫「ホント?」
穂乃果「やりたいこと、とは……ちょっと違うのかもしれないけど」
穂乃果「目標みたいな感じなのかな?」
穂乃果「……」スゥ
穂乃果「私は……もっと大きく輝きたい!」
穂乃果「真姫ちゃんが教えてくれたように……」
穂乃果「私を見てくれる誰もが、新たに輝き出せるような大きな存在になりたい!」
真姫「///」 36 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:32:55.52 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「なんか、結局漠然とした答えになっちゃったけど……」テヘ
穂乃果「この気持ちがあれば、次にやることの意味は大きく変わってくる気がする」
穂乃果「ね、真姫ちゃん!?」
真姫「そ、そうね……///」
真姫(……やっぱり)
真姫(……輝いているあなたの笑顔は)
真姫(とても眩しい……)
カチコチ…カチコチ… 37 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:33:50.92 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「でも、具体的に何をすればいいのかな……」
穂乃果「その問題は変わらず白紙のままだよぉ……」
真姫「……そうね」
真姫「アイドル、続けてみたらいいんじゃない?」
穂乃果「アイドル?って、スクールアイドル……」
真姫「じゃなくて」
真姫「本当の、アイドル――」
穂乃果「ええぇぇぇ!!?」
穂乃果「ほ、ほ、ほのかが、プロのアイドルでびゅー!?」
真姫「ええ」
穂乃果「で、で、できるかな……?」
真姫「できるわよ」
穂乃果「即答っ!?」ゴーン
真姫「……穂乃果なら」
穂乃果「真姫ちゃん……」 38 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:34:29.03 ID:opa6pHCp.net
真姫「……何よ、さっきの決意、忘れたの?」
穂乃果「あぅ……」
真姫「あなたが自ら輝こうとすれば、必ず光になる」
真姫「……わ、私も応援……するし」クルクル
穂乃果「真姫ちゃんも?」
真姫「そ、そうよ!当たり前でしょう!?」
真姫「わ、私だけじゃなく、みんな応援するわよ!」
穂乃果「あ、ありがとう……///」
真姫「///」
真姫(……もう)
真姫(みんな……だなんて)
真姫(私は……いつまでも、意気地なし……よね) 39 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:35:00.95 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……」
真姫(でも……)
穂乃果「あ、真姫ちゃん」
真姫(穂乃果は……やっぱり)
穂乃果「いいこと思いついたよっ!」
真姫(穂乃果だ―――)
穂乃果「真姫ちゃんが曲作ってよ!」
真姫「ヴぇぇぇ!?」 40 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:35:39.57 ID:opa6pHCp.net
真姫「な、なにそれ……?イミワカンナイ!!」
穂乃果「私がもしアイドルになれた時……」
穂乃果「……いや、アイドルになった時!」
穂乃果「真姫ちゃんが作った曲を、ほのかが歌う!」
穂乃果「すごいっ!いいアイディア!」
真姫「ちょ……そんな簡単に……!」
穂乃果「えー?できないのー?」
真姫「で、できるわよ!それぐらい!」
穂乃果「あははっ!真姫ちゃんならそう言ってくれると思った♪」
真姫「~!///」 41 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:36:26.08 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……多分、真姫ちゃんとアイドル活動することは、できないんだろうなと思う」
真姫「そんなことは……」
真姫「……」
穂乃果「ごめん、真姫ちゃんの家庭の事情はそこまで分からないけど」
穂乃果「やっぱり、大きな意志っていうのは……そう変えられないと思うから」
真姫「……いいえ、その通りだわ」 42 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:37:00.29 ID:opa6pHCp.net
真姫「私がいくらわがままをいったところで、医者になるという選択肢は、覆らない」
真姫「それぐらい、大きくて、強い意志……」
真姫(私は、そのどうしようもない意志の前に、屈し……)
真姫(答えのない無理難題を、穂乃果に投げかけて……)
真姫(どうしたかったの……?)
真姫(慰めをもらおうとしていたの……?)
穂乃果「だったら、医者をやりながら曲を作ってよ!」
真姫「――っ」
穂乃果「ほのかが歌う、ほのかがみんなのことを輝かせあげられるような、最高の歌を!!」
真姫(違う)
真姫(私は……穂乃果に)
真姫(また、照らしだして欲しかったんだ)
真姫(……きっと、その照らしだされた道こそ、私の目標……) 43 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:37:45.36 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……だめ、かな?」
真姫「……」
真姫「無茶な相談ね」
穂乃果「そ、そっか……。や、やっぱり、難しいかな……」
穂乃果「……ごめんね真姫ちゃ」
真姫「誰も」
真姫「できないなんて言ってないわよ」
穂乃果「……へ?」キョトン 44 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:38:25.03 ID:opa6pHCp.net
真姫「い、いいわ」クルクル
真姫「穂乃果のために、最高の曲を書いてあげる!」
穂乃果「ほ、ホント……?」
真姫「あなたがアイドルとして活動し続ける限り、最高の歌を書き続けてあげるわ!」
真姫「だから!あなたも、必ずアイドルとして成功しなさいよね!!」
真姫「そこからが、スタートなんだから……」
穂乃果「……うん!うん!」
穂乃果「真姫ちゃん、ありがとーーーっ!!」ギュウ
真姫「だ、だからダキツカナイデ!!」
カチコチ…カチコチ… 45 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:39:09.79 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……やっぱり真姫ちゃんに相談してよかった」
真姫「……そう」
穂乃果「他のメンバーに相談しても、みんなそれぞれ違った答えが帰って来たと思うけど……」
穂乃果「多分、真姫ちゃんじゃなきゃダメだったんだなって思う」
真姫「……///」
真姫「わ、私も……穂乃果に打ち明けることができて、良かったわ……」
穂乃果「まさか、真姫ちゃんが泣いちゃうなんてねぇ……」
真姫「ちょっ!穂乃果ぁ!誰かに言ったら怒るわよ!!」
穂乃果「言わないよ~!」
穂乃果「せっかくの真姫ちゃんの泣き顔だもん、ほのかと二人だけのひ・み・つ♪」
真姫「~~~!///」
穂乃果「……♪」 46 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:40:00.81 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん?」
真姫「な、何よ……?///」
穂乃果「何か、曲聴きたいな♪」
真姫「曲……?」
真姫「いいけど……また寝るんじゃないでしょうね?」
穂乃果「う……それは否定できないけど……」
穂乃果「でも、こうやってお互いの道を一緒に歩くことを決めたんだもん」
穂乃果「何か、ほのかの為に弾いてほしいな?」
真姫「……な、何よそれ」
穂乃果「真姫ちゃん、おねがぁい!」キラキラ
真姫「……///」 47 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:40:57.26 ID:opa6pHCp.net
真姫「い、いいわ」
真姫「……穂乃果のために、一曲弾いてあげるわ」
穂乃果「わーい!!真姫ちゃんありがとう!」
真姫「……」クスッ
穂乃果「わくわく♪」
真姫「……」
真姫「……」コト
ポロロン…♪ 48 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:41:37.96 ID:opa6pHCp.net
真姫(……穂乃果と二人、これから一緒の道を……か)
真姫(……)
真姫(最初は全然考えていなかったことだけど……)
真姫(すごい、嬉しいんでしょうね、私は……)
ポロロン……♪ 49 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:42:20.43 ID:opa6pHCp.net
真姫(……でも)
真姫(結局、想いを伝えることはできなかったわね……)
真姫(……)
真姫(……ううん。これから先、ずっと一緒なんだもの)
真姫(いつだってチャンスはあるわよ)
真姫(そう……いつかきっと)
ポロン…♪ 50 :
名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2016/03/13(日) 18:43:15.27 ID:opa6pHCp.net
穂乃果「……」スースー
真姫「……」コト…
真姫「……はぁ」
真姫「やっぱり寝ちゃってるじゃないのよ」
トコトコ…
真姫「……」
真姫「……穂乃果」
真姫「好きよ」
穂乃果「……私も」
終わり。
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ほのまきをありがとう
最初なんとなくみてたけど最後でテンションブチ上げmaxでしたわ
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