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美希「でこちゃんと倦怠期なの」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/20(木) 21:38:42.81 ID:lSgvcQr60


「ねぇでこちゃん、ミキのこと……好き?」

「……好きよ。どうしたのよいきなり?」

「……ほんと?」

「ええ、ほんと」

「そっかぁー、ふぅーん」

夕食後、居間でのんびりテレビを見ていた時のこと、テーブルを挟んで頬杖ついた美希が私に話しかけてきた。
長い髪を人差し指にクルクルと巻いては解き、芸人の内輪ネタで盛り上がる画面をつまらなそうに見やりながら。
『ふぅーん』と呟いた後の会話はない。
そう返されたら何を言ったらいいのかしら……って感じ。
私は美希の横顔を見ながら真意を探ろうとする。この四日間ほど、美希はこれに似た問いかけを繰り返している。
オールスターライブが終わって久しぶりにちょっと長いオフに入ったばかり、逆算するとちょうど楽日からずっと……こんな様子だ。
正確に言うと反省会という名の打ち上げ会をみんなでしてから今日ここに至るまで……だ。





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伊織「夫婦を越えていけ」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/20(金) 02:15:28.86 ID:NKOR2HtY0


あなたは今幸せ?
そう問われたとしたら、この私ーー水瀬伊織はこう答えるでしょうね。

「ええ、幸せよ」

世界にとって自分なんてなんてちっぽけだと教えられ、それでも捨てきれなかったプライドと支えてくれる仲間、時には引っ張られ、引っ張ったパートナーが私の周りにいてくれて、一つの夢が終わって、また新しい夢を追いかけ始めた私をあたたかく見守ってくれる、そんな人たちが私の周りにはたくさんいてくれた。
これを幸せじゃないだなんて、とても言えない。

あなたは今寂しい?
そう問われたとしたら、私の答えは真逆になるわね。

「ええ、寂しいわよ」と。

20も後半の、そろそろ曲がり角が気になるそんな女が年甲斐もなくセンチメンタルになるのは、今日のお昼に親友から貰った1本の電話がきっかけだったわ。





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美希「ねぇ、でこちゃん?」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/04(水) 19:10:51.43 ID:6BAjtK1F0


「ねぇ、でこちゃんー」

見ているテレビに飽きちゃって、ミキはそう声をかける。
テレビに夢中、それも恋人のミキの声に気づかないほどに夢中の伊織からは返事なし。
でこちゃんの眼は箱根を駆ける選手たちに釘付けらしい。

「でこちゃんってばー」

「何よ、今いいとこなのに」

ようやく返事があったと思ったら、一言ピシャリ。
駅伝にいいとこも何もあったもんじゃない。ゴール間際ならともかく。
なーんて考えちゃうのはミキがあんまり駅伝知らないだけ?





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美希「おはようなの、伊織」伊織「おは……え?」

1 : ◆p5ehD0VSYq8T 2016/03/09(水) 03:13:30.03 ID:HWaypQHYO



美希「?」

伊織「ああ、うん……お、おはよう……」

美希「?伊織ったら変なカンジなの」

伊織「……」

美希「いっしょにレッスン室いこ?伊織」

伊織「……そうね」





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美希「デコちゃんから誕生日おめでとうLINEが来ないの」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/23(月) 00:03:51.93 ID:6+5kb60qO



美希「(もう少しで0時になるの!みんなラインくれるかなー)」

美希「あ!来たの!」

春香『お誕生日おめでとう美希!ケーキ作ったからみんなで食べようねー!』0:00

千早『誕生日おめでとう。これからもお仕事頑張っていきましょうね』0:00

真美『ミキミキおめ→!』0:00

真美『スタンプを送信しました』0:00

亜美『スタンプを送信しました』0:01

真美『スタンプを送信しました』0:01

亜美『スタンプを送信しました』0:02






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伊織「紅葉」

1 : ◆sIPDGEqLDE 2014/09/20(土) 21:26:21 ID:F4Twh0qM



「綺麗ね」

大窓から外を見やる、木々が紅く色づき、遠くの山々も紅葉で鮮やかに化粧されていた。
その景観を隣に立つ美希と眺めている

「そうだね、みんな真っ赤なの」

美希の隣に立ちながら、横目で美希の方へ視線を動かす。
目を輝かせながら、美希はその景色を見ていた。





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美希「抱き枕ジャンキー」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 00:57:08.12 ID:9hc1U6JGo



美希「……ん」パチリ

伊織「んん……」

美希「あれ、でこちゃん」

伊織「……あつっ」

美希「なんでミキに抱きつかれてるの?」





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伊織「2人きりの」 美希「結婚式」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/05(月) 22:24:44.43 ID:A/DeEvwi0


「星、見えないねー」

「そりゃあこんだけ曇ってたらね」

「星空の下でおにぎり食べたかったなー」

「あんたどこでもおにぎりなのね」

「ミキとおにぎりは切り離せない存在だもん!あったりまえだよー」

「ふぅーん」

「むっ、何さ!……あっ、おにぎりだったらあげないからね」

「違うわよ。……私とおにぎりだったらどっちよ?」

「ふぇっ」

「どっちか、って聞いてんのよ」





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美希「デコシック」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/29(火) 20:41:00.30 ID:sSdva/Pk0



伊織「……」ジーッ

美希「……なに?」

伊織「なんでもないわ」

美希「……でこちゃん。あんまり見られるとミキ、照れちゃうっていうか」

伊織「……」ジーッ





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伊織「独言」

1 : ◆sIPDGEqLDE 2013/11/22(金) 23:53:06.51 ID:aW/8+c2R0



新曲のレコーディング、番組収録、ラジオ出演、ハードなレッスン。
それら全てを終えて事務所に戻ると当然の如く夜も遅くなる。
私を事務所に降ろした後に他の子を迎えに行かなければならないプロデューサーに比べたらまだマシな方か。

伊織「帰ったわよ~。」

へとへとになって帰ってくると大概小鳥が迎えてくれるのだが、今日はそれが無かった。
大方買い出しにでも行っているのだろう、遅い時間まで大変だと思う。

迎えの新堂が来るまでソファーでのんびりしよう、そう思いソファー前に来ると先客がいることに気付いた。

伊織「美希?」





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