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澪「グレイッシュ・ガール」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/12(火) 17:53:20.38 ID:+HxJNIVIo




【純白の夜】


唯「澪ちゃん……」

澪「うん……」

唯「……愛してるよ」

澪「……知ってる。わかってるから」

唯「ありがと……じゃあ、するよ?」

澪「ん、うん……っ」



――その夜、私と唯は心だけでなく身体でも結ばれた。

まだ20年も生きてない身だけど、少なくともそれまでの何よりも幸せな時間だったと、心から思った。





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澪「唯の手紙」


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1335672932/


1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/04/29(日) 13:15:32.53 ID:NtxCfnkio




律「……なんか最近、唯が元気ない気がする」

大学にも徐々に慣れつつある時期。そんなある日の部活を終えた後、律は私と幸にそう呟いた。
ムギは律に似て行動力のある菖に引っ張られ、私達の遥か前を歩いている。晶は後片付けに手間取る唯を相手していた結果、私達より少し後ろを歩いている。
後ろを歩く二人に聞こえないくらいの音量で律が口にしたことから、真面目な話だという事はわかる。わかるんだけど。

澪「……そうか?」

後ろを振り返ってみる。晶にブツブツと小言(ただし正論)を言われながらもだらしない顔で聞き流す唯の姿が見える。
そこだけを見ればいつも通りの光景。いつも通りの唯。そう思っていたけど。

唯「ぁ……」

澪「……?」

唯が不意に表情を僅かに曇らせ、視線を逸らす。
……私と目が合ったその瞬間に。

澪「……唯?」

私のその呼びかけは、しかし唯の隣で説教を続ける晶の声にかき消され、きっと唯には届かなかった。
直後に唯がまた笑いながら晶への言い訳に戻ったため、私も前に向き直らざるを得なくなってしまう。
その様子を見届けたであろう、私の左側を歩く律は、珍しい神妙な顔つきで私に再び告げる。

律「……な? 元気ないだろ?」

澪「……私、何かした?」

幸「けんか?」

澪「それはない…と思うけど」

今の動作は、元気が無い、というよりは私を避けているようにも見えた。
それこそけんかでもしてればそうなっても不思議じゃないけど、思い当たる節はないし唯とけんかなんてしたくもない。
もちろん、私が知らないうちに唯を傷つけていた可能性もあるけど……

律「……多分、澪が悪いってわけじゃないと思う。私が見る限り、澪のいない時でもたまにあんな顔をしてたし」

澪「ん、そうか……」





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