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紬「うぉんちゅーきす!」菫「えっ、ちょっ、ひゃっ!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/12(水) 18:28:24.88 ID:EhqVewL20


・菫『ししゅんき!』




紬「漫画を読んでみたい!」

菫「でもお家のルールでry」

紬「漫画買って来て!」

菫「どうなっても知らないよ~……」

紬「そのときは一緒に折檻受けようね!」

菫「それがイヤだって言ってるのにー!!」





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紬「御嬢様と呼びなさい」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/09(土) 21:23:56.78 ID:st0iH7qV0


菫「お姉ちゃん?」

紬「紬御嬢様よ」

菫「…突然どうしたの?」

紬「あなたも私も大人なのだから」

紬「いつまでも昔のように呼び合うわけにはいかないの」

菫「…ふたりきりのときも?」

紬「…ふたりきりのときも」

菫「お姉ちゃんはそう呼んで欲しいの?」

紬「…ええ」

菫「…」

紬「…」

菫「…紬御嬢様」

紬「わかってくれたのね、菫。ありがとう」





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紬「私、ニートになるのが夢だったのー」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/09(木) 23:54:53.41 ID:RzAMOWuG0


菫「おきて、お姉ちゃん」

菫「おきてってば!!」

紬「ふにゅ」

菫「もう…お昼になっちゃうよ、お姉ちゃん!」

紬「……あと10分だけお願い」

菫「本当に後10分だからね!」

紬「菫、大好き愛してるわ……ぐーーぐーー」

菫「もう……」




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紬「すみれ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/01(水) 23:30:32.00 ID:N0pix4gH0



彼女が生まれた時のことを、今でもぼんやりと覚えています。
当時の私は、まるで玩具を欲しがるように、兄妹が欲しいと御母様にねだっていました。
そんな時、使用人の一人が妊娠しました。
大人たちは、彼女が生まれる前から、私達を姉妹のように育てるつもりだったそうです。
だから御母様は「紬はお姉ちゃんになるのよ」と言ってくれました。
その言葉を聞いて、私は嬉しかったと同時に、
少しくすぐったい思いをしたのを覚えています。

生まれたばかりの彼女は、とても小さく愛らしかった。
私は彼女の顔を見るために、頻繁に彼女の母親の元へ行きました。
音の鳴る玩具を振ると、笑顔でこちらに手を向ける彼女を見て、
自分はお姉ちゃんになれたのだと実感しました。

もちろんお世話だってやりました。
ミルクの温めを手伝ったり、離乳食をかき混ぜたりする作業はもちろん。
何度かおむつ交換をやったこともあります。
このことを彼女は知りませんが。

彼女の名前は斎藤菫。愛おしい妹の名です。





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菫「つむぎ」



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菫「つむぎ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:48:10.60 ID:JO+JJnz30


菫(赤ん坊だった頃のことは覚えていない)

菫(だから、彼女と最初に会ったのがいつだったかも覚えていない)

菫(聞いた話では、私が生まれる瞬間に彼女は立ち会ったそうだ)

菫(つまり、私と彼女の関係は、私が生きてきた時間と同じだけ続いていることになる)

菫(このことはちょっとだけ私の自慢である)

菫(彼女の名前は琴吹紬という。私の仕えるべき主にして、敬愛するお姉ちゃんの名である)





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紬「ただいま」菫「あっ、お姉ちゃ……紬お嬢様!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 21:19:56.37 ID:lVXfxep40


紬「もう、お姉ちゃんでいいったら」

菫「で でもっ、一応屋敷内ですし……じゃなくって!
  一体どうされたんですか? 何の連絡もなくいきなり帰ってくるなんて……」

紬「ふふふ……実はね。今日はとってもびっくりなニュースがあるの!
  それを伝えようと思って急いで帰ってきちゃった♪」

菫「びっくりなニュース? なんですかそれ?」

紬「みんなには秘密よ?」

菫「……!」(ゴクリ

紬「……なんと! 今日は私の誕生日なの~♪」

菫「…………誕生日? ってなんですか?」

紬「やっぱりそうなるわよねぇ」





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