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真姫「ねえ、凛。……ちょっとこっちに来ない?」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/20(土) 13:47:48.89 ID:4JlagroW0


ある日の午後。

珍しく凛と二人きりの部室で、暇を持て余した私はあることを思いつく。


凛「いいよー。ちょっと待つにゃ」


そう言って、凛はとてとてとこちらに近寄ってくる。

本人は自覚が無いようだが、時折見せるこうした仕草はとても可愛らしい。

思わず抱きしめたくなるほどに。……そう、思わずだ。

だからこれから私のすることは、私の意志とは少し異なる。

あくまで「思わずそうしたくなっただけ」――と、頭の中で誰にしているのかもわからない言い訳をした。





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「星空凛です」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 16:43:50.58 ID:m8c+m9h/0



──凛は自分の名字が嫌い。


だって、馬鹿にされるから。


だって、凛には似合わないから。




「星空凛って言います」

「体を動かすことが好きです」

「よろしくお願いします」ペコリ




「あの人の名字、星空って言うんだってー」ヒソヒソ

「へぇー」

「星空さーん」オーイ

「聞こえてないのかな」キャハハ





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真姫「バレンタインはチョコレートほど甘くない!?」

1 : ◆7U5MZNHpck 2015/02/14(土) 15:39:55.56 ID:4sQVRRmLo


※まきりん
既に付き合ってて、周知の事実という前提でご覧下さい



2 : ◆7U5MZNHpck 2015/02/14(土) 15:41:25.59 ID:4sQVRRmLo


 この寒空の下、いったいいくつのチョコレートが行き交うのだろうか。

 バレンタインデー、普段では勇気を出せない乙女達がその気持ちをチョコレートに乗せて想い人へと届ける日。

 ふん、馬鹿らしいわ、そんなイベントでもないと告白もできないなんて、実際は大して好きでもないんじゃないの?

 なんて、私にはとても言えるはずない、私の素直じゃなさはその辺の女子達とはひと味もふた味も違うレベルなんだから。

 普段から、恋人に想いを伝えることすらまともに出来てないんだから...。

 だから今日くらいは――





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真姫「事後調査報告書: 猫と傷口と体液について」

1 :※みじかめりんまき 2014/12/06(土) 05:04:58.23 ID:PC6+H8Nvo



 それから二週間が経ってようやく熱が収まった頃、
 はじめて自分の身に起きたことがはっきり知覚されたようだった。



2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/06(土) 05:05:51.60 ID:PC6+H8Nvo




 沙翁曰く、恋とは落ちるもの。

 ママの部屋の本棚で、
 ピアノのレッスンをさぼって叱られるまでの間、
 ママの匂いが残るベッドの上で寝転がって開いた
 ホコリの匂いがする文庫本、
 そこで聞いた恋の話は、
 あの頃の自分には遠すぎた。

 現実感なんてまるでなかった。
 甘いお菓子のように、
 恋の熱なんてすぐ飲み込んで消化されてしまうもので、
 それを語る麗しい言葉の戯れも、
 どこか雲をつかむような上滑りしたものに聞こえていた。

 ……海未にはちょっと悪かった。





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真姫「キス?」

1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/10(月) 11:07:23.65 ID:muJxUwQD0


部室

ガチャッ

凛「あれ?真姫ちゃんだけ?」

真姫「あ、凛」

真姫「今日、2年生と3年生が体育祭の準備あるから練習無しって」

真姫「さっき、にこから連絡あった」

凛「そうなんだ」

凛「かよちんも今日、風邪で休みだし」

真姫「そうだね」

真姫「私も、凛に伝えたら帰ろうかなって思ってた所」





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