1 :
◆FRtTimAs0A 2016/07/07(木) 20:48:07.68 ID:KlUH777Eo
安達さんもしまむらさんも出てきません。
【安達としまむら】みずいろはなび
http://lilymate.blog.fc2.com/blog-entry-4831.html
↑過去作です。
2 :
◆FRtTimAs0A 2016/07/07(木) 21:21:01.45 ID:KlUH777Eo
「さーさーのーはー、さーらさらー」
赤、青、緑、黄色。
くしゃっとしたリース作りも、毎年やれば上手になるものである。
テレビには最近売れてきたお笑い芸人。机の上にはクッキー、リモコン。
飲み物のコップは去年、折り紙にじんだいなひがいをもたらしたので机の上には立ち入り禁止だ。
「見てて面白くないですな」
「やってるほうが面白くないよ」
さっきまで食い入るように見つめていたお客さまも、どうやらずっとコレばかりなのはお気に召さなかったみたい。今はもっぱらお菓子に目が釣られている。
チョキチョキ。折り紙を細く切る。
ペタペタ。折り紙の輪っかを繋げていく。
実はわたしはコレにいくらか自信がある。
テキトーに数を作れば良いってもんじゃなくて、色を変えたり、幅を揃えたりしないときれいにはならないのだ。
「どう? ヤチー、きれいでしょ」
「はい、きれいですよ、しょーさんは」
「あ、ぅ」
続きを読む
スポンサーサイト
1 :
◆FRtTimAs0A 2015/11/09(月) 20:18:45.41 ID:VG1tHPTM0
【安達としまむら】水色の君
↑の続編ぽいものです。
偽入間人間です。文章力は期待しないでください。
3 :
◆FRtTimAs0A 2015/11/09(月) 20:29:46.34 ID:VG1tHPTM0
暑い暑い夏休み。が、終わったはずなのにまだまだ暑い。
かき氷ののぼり旗はまだでてるし、うちの冷凍庫には凍らせるアイスがまだ何本も残っている。
これは詐欺だ。夏を休むなら、もうちょっと涼しくなるまで学校なんて来なくていいはずだ。
これを学校でビシッと言わないあたり、わたしは「おんけんは」なんだと思う。
うむ。いつか。
「世界を、変える!」
あと、20年後くらいに?
あれ、20年後のわたしには、夏休みはあるのか?
もし無いなら、作ればいいのか。
そんでもってから、夏休みを延長させればいい!
うーむ、我ながら。
ロクな大人に、ならなそうだった。
続きを読む
2 :
◆FRtTimAs0A 2015/07/28(火) 21:39:56.00 ID:ahG+W5So0
白。白。白。
たぶん今ので十一回目。数えてないけど。
「なぜだー」
からんからんと、右手の缶の中からさびしい音が響く。
わたしの目線はカラフルな缶より、もっときらきらなお客さまのほうへと向かう。
「最後の一個がとられた」
「最後ではないですよ。わたしのちょーのーりょくによると、まだ残っています」
びしっと決めポーズをとって缶を指差す。でももごもご動くほっぺたのせいでうまく決まってない。
なにがちょーのーりょくだ。それくらいわたしでもわかるぞ。
「もう白いのしか残ってないの」
「いいじゃないですか。白はすばらしいですよ」
続きを読む
1 :
◆HFIoP6CH8U 2015/07/04(土) 07:05:09.59 ID:Mu6pZx1xO
キャッチーな感じで
※軽く三巻のネタバレを含みます。
前作
【安達としまむら SS】誰かさんと思い出になる日
http://lilymate.blog.fc2.com/blog-entry-4606.html
2 :
◆HFIoP6CH8U 2015/07/04(土) 07:05:45.82 ID:Mu6pZx1xO
『今日の安達さん』
「安達、すき」
そう言いながらしまむらが差し出したのは"鋤"だった。
みたいな偶然は、もうこのご時世には転がってないのだろうか……
いや、なくてよかった。あったらまたいらぬ恥をかくところだった。
続きを読む
1 :
◆HFIoP6CH8U 2015/07/03(金) 18:52:53.20 ID:8OVilpDLO
しまむら: サボり女子高生その1。栗色に髪を染めている。ちょっと天然気味な女の子。化粧も安達より時間をかけているが、安達の方が美人だと思っている。
安達: サボり女子高生その2。ほっそりした体型で、出っ張りが少ない。最近、よからぬ想いを巡らせるようになってしまい苦悶中。
2 :
◆HFIoP6CH8U 2015/07/03(金) 18:54:32.39 ID:8OVilpDLO
~
私の本心をしまむらに気づかれてしまったら、私たちの関係は終わってしまう。のだろうか……
しまむらは、何かがあったから離れていってしまうというよりは、むしろ何ないままでいるといつの間にかどこかへ行ってしまうような、
そういう感じの方がしっくりくる。
だから私は、毎日のようにこうして気を揉んでいる。心を砕いている。
身勝手な、独りよがりでしかない自己完結を繰り返している。
いつまでもしまむらの隣に居たくて、しまむらを引き留めたくて、私なりに頑張っている。
…つもりなのだが、ほとんどは私一人が空回ってばかりな気がする。
続きを読む