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撫子「ふとした時に、気づくこと」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/04(水) 23:48:56.72 ID:GmU+Uba/0








ふとした時に思う。








ある時は夕飯の前。




撫子「櫻子ー、ご飯できてるよ」


櫻子「あ、待って! 今行く!」




どたどたとせわしなく階段を降りてきたかと思うと、私のすぐ横を櫻子は走り抜けていく。




ふわっ




撫子「!」




私の目の前でたなびいた櫻子のくせっ毛は、通り過ぎた場所にシャンプーの甘い香りを微かに残す。




……あんなに背、高かったっけ。




撫子「家の中を走るな!」




戸惑いを取り繕うように大声を出した。






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【ゆるゆり】撫子「なでさくこたせっせ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/07(木) 19:01:08.31 ID:IJk3k45co


冬。

夏が終わってやっと過ごしやすい秋になったと思ったら、こがらしと共にいつの間にか目の前にやってきていた季節。

ふと辺りを見渡せば、見ごたえのあった通学路の紅葉もほとんど枯れ落ちてしまっていて、どうやら冬が来たことをいい加減に認めなければいけないようだった。

友達と別れ家路に向かう私の身体に冷たい北風がぴゅうと吹き付ける。服の隙間から入り込む冷気には思わず肩もこわばった。陽の当たる日中であろうとこの風の温度は変わらない。セーターだけで耐えられる季節はやっぱりとうに終わっていたんだ。先週末友達と一緒に選んだ新しいコートには、早速明日から活躍してもらおうと思う。


しかし寒いというのは何も悪いことばかりではない。冬だからこそ生まれる趣きや楽しみというものもこの世にはたくさんある。そのうちのひとつが、今シーズンの我が家で絶賛大好評を博している。


撫子「ただいま」がちゃ

櫻子「おかえりー。今日は早いね」

撫子「大きい模試が終わったから。今日は久しぶりに休憩の日」

櫻子「へ~、おつかれー」


だめな方の妹がテレビを見ながら仰向けに寝転がり、その半身を突っ込んでいる暖房器具。

そう、こたつだ。


櫻子「ほらねーちゃん、私先に帰ってきたからこたつあっためておいてあげたんだよ? 感謝してよね!」

撫子「そんなのさっさと帰ってきて電源つけただけのことでしょ……まあ、ありがと」

櫻子「えっへん!」


こいつが我が家に導入されたのはつい数日前。何も知らずに帰宅した私は、リビングのソファの前に置かれていたいつものテーブルがすり替わっていることに驚いた。

こたつとしてだけでなく、毛布を外せば通常のテーブルとしても使えるタイプのもので、冬以外でも普通に活躍するとのことだった。肌触りの良い毛布を被せて我が家流にアレンジされたそのこたつは今やすっかりうちのアイドル的存在で、みんな隙あらばここに入りたがっている。

我が家にとっての初こたつ。妹たちほどではないが、私も心の底ではテンションが上がっていた。やっぱり日本の冬はこうでなきゃ。





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櫻子「お姉ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 03:32:54.41 ID:Ex8HSlsvO


撫子「……」カチカチ

櫻子「あ~、もうっ!向日葵のばかばかばかばかばかばかばかばかばかっ!!」

櫻子「なんで、私に許可なく塾なんか通い始めるんだよう!?」

櫻子「今でも勉強、そこそこ出来るだろう!?」

櫻子「暇だし、勉強分かんないし、イライラするしぃ…」

櫻子「」チラッ

撫子「……」カチカチ

櫻子「ねーちゃん、さっきから携帯カチカチカチカチうるさいーーっ!!」バンッ

撫子「…櫻子の方がうるさいよ」





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