1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:24:59.08
ID:YBXYwjBB0 ユー子「なあナギ?」
ナギ「ん、どうした?」
ユー子「今度の休みなんやけど、泊まりで勉強会せぇへん?」
ナギ「そうだな、テストも近いしみんなで集まって勉強するのもいいかも」
ユー子「へへ、名案やろ?で、問題はどこでするかなんやけど…」
ナギ「って場所考えてなかったのかよ」
ユー子「いやーその、あはは…」
ナギ「しょうがねぇな…私んちにしようか?丁度家族も出掛けちゃうしな」
ユー子「うん、了解や。早速るん達も誘おか」
ナギ「あぁ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:28:56.10
ID:YBXYwjBB0 ナギ「…ってわけなんだけど、どうだ?」
るん「ごめーんナギちゃん、その日は家族で出かけちゃうんだ」
ナギ「ん、そうか?残念だな…」
ユー子「トオルはどう?」
トオル「ウチもダメ…」
ユー子「そっかー…」
るん「ごめんねぇ~二人とも」
ナギ「いやぁ気にすんなって。ま、私らだけで集まるとするか」
ユー子「そやねぇ」
ナギ「私らだけの方が集中して出来そうだしな」ニヤニヤ
ユー子「ちょ、ちょっとナギ…」
るん「ほぇ?」
トオル「……」 6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:32:28.36
ID:YBXYwjBB0 ----
--
-
ピンポーン
ナギ「お、来たか」
ナギ「はいはーい」ガチャ
ユー子「来たでー」
ナギ「おーう、上がって上がってー」
ユー子「おじゃましますー。いやー暑くてかなわんな~」 8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:35:22.43
ID:YBXYwjBB0 ナギ「しっかし……」
ユー子「うん?」
ナギ「白いワンピースにおしゃれな帽子って、なんか妙に気合い入ってんな」
ナギ「かわいいミュールも履いちゃって…完全によそ行きだな」
ユー子「そ、そやろか?特に考えずに選んだんやけど…って、ジロジロ見んといてや///」
ナギ「なんだと~でっけぇ胸強調しやがってぇ…嫌味か~っ!!」モミモミ
ユー子「きゃああっ!?///や、やめてやナギぃ~~っ!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:38:23.63
ID:YBXYwjBB0 ナギ「はぁ…はぁ…」
ユー子「ぜぇ…ぜぇ…」
ナギ「…クソ暑いってのに玄関先で何やってんだ私達は……」
ユー子「ほんっまに…勉強する前から疲れてどうすんねん……」
ナギ「完全にユー子が悪い」キリッ
ユー子「いやおかしいやろ」ズビシ
ナギ「…ま、バカやってないで早く部屋行こうぜ…」ノソノソ
ユー子(こりゃ軽く暑さにやられとるな……)トボトボ 11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:42:17.46
ID:YBXYwjBB0 ナギ「コーラでいいか?」
ユー子「うん、ありがとーナギ」
ナギ「宿題を片付けつつ、テストに出そうな範囲を抑えておくか」
ユー子「そやねぇ、ゆっくりやってこか…あ、そういえばお菓子持ってきたで」
ナギ「なんだと…!?」
ユー子「えっと、これとこれと…」
ナギ「す、ストップストップ!」
ユー子「ん?どしたんナギ」 12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:45:14.44
ID:YBXYwjBB0 ナギ「いやお前、持ってきすぎだろ…!」
ユー子「泊まり込みやからいっぱい必要かなー思て」
ナギ「ちくしょう、どんな嫌がらせだよ…」
ユー子「そんなに甘くないの選んできたから大丈夫やってぇ」
ナギ「ぐっ…」
ナギ「…コーラ、お茶に替えてくる……」 14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:46:34.50
ID:YBXYwjBB0 ユー子「ん~数学むつかしいわ…」
ナギ「今回範囲広いんだよな」
ユー子「鬼頭先生の授業は分かりやすいんやけどなー」
ナギ「他の授業の倍は疲れるんだよな…寝不足の時なんか相当堪えるぞ」
ユー子「あはは…そういえば鬼頭先生、佐藤先生とどうなんやろ」
ナギ「どうって?」 15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:49:13.25
ID:YBXYwjBB0 ユー子「あの二人いっつも顔合わせたらケンカしてばっかりやん?ちょっとは仲良ーしたらええのに思て…」
ナギ「まぁ、確かに…でも、あれはあれで大丈夫らしいぞ」
ユー子「へ?な、なんで?」
ナギ「あの二人については鎌手先生いわく、『一周廻って仲が良い』だそうだ」
ユー子「ど、どういうことなん…?」
ナギ「さあね…でも、ユー子が心配するもんでもないって事だろ」
ユー子「うーん…そんなもんやろか?」
ナギ「そんなもんだ」 16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:52:25.40
ID:YBXYwjBB0 ----
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ナギ「ふ~っ、結構いい時間だな…そろそろ晩飯にするか」
ユー子「がっつり勉強したなぁ」
ナギ「どこか食べに行きたいけど外暑いしな…出前でもとるか?」
ユー子「うーん…台所貸してくれたらウチが作るで?」
ナギ「マジで?…いやぁでも悪いよ」
ユー子「ええからええから、今更遠慮なんて水くさいやん」
ナギ「でもなぁ…」
ユー子「まあまあ、ウチに任しといて!」タタッ
ナギ「あ、お、おい…」
ナギ(やれやれ、なんつー行動力だ…) 18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 00:55:17.89
ID:YBXYwjBB0 ユー子「♪♪~」
ナギ「お、いい匂い…何作ってるんだ?」
ユー子「えーと、ビーフシチューと、サラダも作る予定やで」
ナギ「おぉいいねぇ、楽しみ」
ユー子「うん、待っといてや…さてさて」
ユー子「ちょっと味見してみてくれへん?」
ナギ「…だからそれやめろって」 20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:00:21.18
ID:YBXYwjBB0 ----
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ナギ「ごちそうさまー。おいしかったよ、サンキューなユー子」
ユー子「へへ、こんなもんで良ければなんぼでも作るで」
ナギ「ほんっと料理好きなんだねー…ユー子はいいお嫁さんになるよ」
ユー子「うぇ!?なな、何言うてるのん///」
ナギ「バーカ、なに照れてんだよ。ほら、部屋に戻るぞ」
ユー子「も~、ひどいでナギ…」 21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:03:23.28
ID:YBXYwjBB0 ナギ「なーんかご飯食べたらあんまり勉強する気分じゃなくなっちゃったな」
ユー子「あはは、実はウチも…」
ナギ「そうだ、ちょっとゲームでもするか」
ユー子「ゲーム?どんなん?」
ナギ「えっと、アクションを組み合わせて謎や仕掛けを解きながら進んでくゲームみたいだな」
ナギ「ちょっと前に買ったんだけどなんだかんだでまだプレイしてなくてさ」
ユー子「へえ、面白そうやん!」
ナギ「だろ?早速やってみるか」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:06:32.61
ID:YBXYwjBB0 ユー子「この子ら、ずーっと手ぇ繋いでるんやねぇ」
ナギ「二人で分担して仕掛けを解いたりもしてるけどな」
ユー子「あ、なあなあ、木の棒めっちゃ振り回して敵やっつけるのちょっとトオルに似てへん?」
ナギ「ははっ、確かにトオルっぽいかも」
ナギ「それじゃ女の子の方はるんだな」
ユー子「うんうん、『るんちゃんに近づくなーっ』ゆうてなー」
ナギ「あはははっ結構似てるじゃんユー子」 24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:09:23.96
ID:YBXYwjBB0 ユー子「あ、ナギ、あの板ばりのところ壊せるんちゃう?」
ナギ「おぉ、そういうことか」
ナギ「あそこに爆弾を投げて…」
ドカーン ゴゴゴゴゴゴ…
二人「おお~っ」
二人「いえーい!!」パシーン
ユー子「すごいなー、すいすい進むやん!」
ナギ「いや、私一人じゃ気づくところも気づかなくてもっと手こずってるよ」
ユー子「二人で考えてけば楽勝やな!」
ナギ「ははっ、そうかもな」 26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:12:41.27
ID:YBXYwjBB0 ナギ「…なあ、さっきちょっとトオルとるんっぽいって言ったけどさ」
ユー子「うん?」
ナギ「この二人、私らにも似てるかもな」
ユー子「うちら?」
ナギ「こう、なんつーかいつもは引っ張っていってるんだけど、助けてももらってるみたいなのがさ」
ナギ「なんとなく私とユー子みたいだな、って」
ユー子「……」 28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:15:39.22
ID:YBXYwjBB0 ユー子(ナギが男の子の方で、ウチが女の子やろか…)
ユー子(なんや、横でさくさくゲーム進めてくナギが)
ユー子(妙にカッコ良く見えてきてまうやん…)
ユー子(…って、ななな何考えとるんやウチはっ!!///)
ナギ「なんつってな…って、どうした?うつむいたりして」
ユー子「ひぇっ!?なっ、なんも考えてへんよ!?///」
ナギ「…?ヘンな奴…」 30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:18:27.60
ID:YBXYwjBB0 ユー子「…う…ぐすっ…ふっうぅ…ひっく…」
ナギ「クリアかな…」
ユー子「うう…あぐ…うあぁ…っう、げっほ…ひぅ」
ナギ「ユー子お前、泣きすぎ」
ユー子「そ、そやかて……離れっ…ぐす…ふたりっ…なんで…」
ナギ「いいから落ち着けって」
ユー子「なんでや…どうして二人一緒に居られへんねやぁ……」
ナギ「ったく…」 33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:20:59.05
ID:YBXYwjBB0 ユー子「ゆーても…ぐす、ナギかてちょっと目ぇうるんでんやん…」
ナギ「な…!?」
ナギ「う、うるせぇ、ずっと画面見てたからちょっと目が痛くなっただけだ…」プイッ
ユー子「もー、変なとこで意地はらんでもええやん…」
ナギ「ち、違うってば…!」 35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:23:41.59
ID:YBXYwjBB0 ユー子「ごめんなナギ、顔洗ってきたわぁ」
ナギ「ああ、おかえり。ひでぇ泣きっぷりだったな」
ユー子「せやかてあのラストはずるいやん…あかん、思い出すだけでもうるっとくるわぁ」
ナギ「あーはいはい…そうだ、コンビニにアイスでも買いに行こうぜ」
ユー子「お、ええなぁ。けど、甘いもの食べてもうて大丈夫なん?」
ナギ「へーきへーき、計算通りっ」
ユー子「ほんまに~?」クスッ
ナギ「ほんまほんま」 36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:26:15.54
ID:YBXYwjBB0 ナギ「そういやあのゲームなんだけどさ」
ユー子「うん?」
ナギ「あの後あの二人再開できたぞ」
ユー子「な、なんやてぇ!?」ドギャーン
ナギ「ああ、男の子が流れ着いた真っ白い海岸に女の子が来ててさ…」
ユー子「っっ」ぶわっ
ナギ「…って」
ユー子「よ…良かったわぁ……二人…また逢えたんやな…よがっだぁ…ぐす…」
ナギ「……もう一回顔洗ってこい」 37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:29:15.24
ID:YBXYwjBB0 ----
--
-
ユー子「ん~っ…夜風が気持ちええなぁ」
ナギ「そうだな…暑さもちょっとはマシになったし」
ユー子「……」
ユー子「…なあナギ、ちょっと手ぇ出してみ?」
ナギ「ん?こう?」サッ
ぎゅっ
ナギ「なぁっ!?」 38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:31:14.27
ID:YBXYwjBB0 ユー子「へへー、さっきのゲームの真似や!」
ナギ「ば、バカ、何言ってんだ!離せっ!///」
ユー子「離さへん!今度はウチが引っ張る番や!」
ナギ「は、はぁ!?」
ユー子「ほら、行くでナギぃ!」ダッ
ナギ「ちょっ…か、勘弁してくれ…!おいユー子~~~っ!!」
おしまい 40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:32:40.30
ID:YBXYwjBB0 二人にはずっと仲良くしていただきたい
おそまつさまでやんした 41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 01:34:41.79 ID:4t3D5y+D0
乙!
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なんという夫婦…
ゲームはICOかな、あれはいいゲームだ
ほう・・これはこれは
トオるんに続いてユーナギですか! もっとイチャイチャしてるユーナギ読みたいな~
ユーナギって書くと夕凪みたいでいいよね
ユー子ってさ、可愛い過ぎるよね。
AチャンSSにまさかICOが登場するとか最高すぎるよ!トオユーも読んでみたいなー
AチャンSSもっと増えろ
ICO興味あったけど、やってみるかな
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