1 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:27:24.33 ID:eQfE09Cm0
ちなつ「ごめんなさい!! 何でも言うこと聞きますから！」
京子「何でも？」ｷｭﾋﾟｰﾝ
へい 3 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:28:36.48 ID:U/Ez7Ik90
ほう？ 4 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:29:40.50 ID:wdTjBDuIO
ん？
13 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:36:45.75
ID:2yoUMJyg0 京子「じゃあ、しばらく私と付き合ってくれない？」
ちなつ「えっ？」
京子「なんだよー、なんでも聞くんでしょー？おかげで締切間に合わなかったし･･･」ｼｮﾎﾞﾝ
あかり「頑張ったのにね･･･」
結衣「忘れよう、あぁ、忘れよう」
京子「ぐす」
ちなつ「わわ、分かりましたよぅ･･･」 17 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:40:35.23
ID:2yoUMJyg0 京子「ほんと！？」ｶﾞﾊﾞｼｯ
ちなつ「ち、ちなみにしばらくっていつなんですか･･･！？」
京子「うーん･･･、じゃあ一週間！」
ちなつ「そんなにですか！？」
京子「ｼｮﾎﾞﾝ」
結衣「ちなつちゃん、一週間付き合ってやってよ。多分断ったら断ったでめんどくさいよ･･･」
京子「ぐす」
ちなつ「はぅぅ」 19 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:43:20.18
ID:2yoUMJyg0 ちなつ（うぅ、確かに私のせいで間に合わなかった訳だし、仕方ないのかな･･･）
ちなつ（それに･･･）ﾁﾗｯ
結衣「･･･！」
ちなつ（･･･結衣先輩の頼みだと思えば良いのよ！うん、一週間の我慢よチーナ！）
ちなつ「･･･はい」
京子「やったー！ちなちゅっちゅー♪」
ちなつ（うざい） 21 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:46:41.61
ID:2yoUMJyg0 ~放課後・玄関~
京子「じゃあ私達はここで！」ｷﾞｭﾑｰ
ちなつ「あ、暑いですよ京子先輩っ」ｸﾞﾇｰ
京子「あぁん、いけずぅ」
結衣「はは、じゃあ丁度いいし、私とあかりは買いものでもして行こうか」
あかり「うん！あかり買いたいものあったんだぁ！二人ともまたあしたー！」ﾌﾘﾌﾘ
京子「ぴと♪」
ちなつ（暑いです） 24 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:50:05.21
ID:2yoUMJyg0 ｱｶﾘﾅﾆｶｳﾉ?
ｴﾍﾍ,ｵﾈｴﾁｬﾝﾉﾀﾝｼﾞｮｳﾋﾞﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ!
ちなつ「あぁ、結衣先輩･･･」ｶﾞｸｯ
京子「･･･」
京子「･･･ねぇ、ちなつちゃん」
ちなつ「はい、何ですか･･･？」
京子「帰ろ？」ｷｭ
ちなつ（華奢な指･･･）
京子「ね？」
ちなつ「は、はいっ」 25 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:54:19.22
ID:2yoUMJyg0 ちなつ（でも、所々固い。ペンだこ･･･かな？）
ちなつ（適当な人だと思ってたけど、ホントにミラクるんが好きなんだ･･･）
京子「ひゃー、夕日眩しいねぇ」
ちなつ（･･･先輩の髪がキラキラ光ってる。綺麗だな）
ちなつ（な、何を考えてるんだろう私！）
京子「いこいこ？ちなつちゃん」ｸｲｯ
ちなつ（罪悪感でおかしくなったのかな、私） 27 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 19:57:47.19
ID:2yoUMJyg0 ~通学路~
京子「～♪」
ちなつ「･･･そんなに私と帰るの楽しいんですか？」
京子「うんっ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
ちなつ「いつも帰ってるじゃないですか」
京子「二人だからね！」
京子「ちなつちゃんも、結衣と二人きりで帰ったら嬉しくない？」
ちなつ「･･･死ぬかもですね」
京子「今、そんな状態」
ちなつ「･･･え？」 29 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:00:23.83
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「えと、あの･･･」
京子「あ、私こっちだから」ﾊﾟｯ
ちなつ「あ、はい･･･って先輩さっきのは･･･！」
京子「また明日ね！ちなつちゃん！」
ﾀﾀﾀﾀ
ちなつ『死ぬかもですね』
京子『今、そんな状態』
ちなつ「･･････まだ、温かいな」
一日目、終了 32 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:06:54.40
ID:2yoUMJyg0 ~通学路~
ちなつ（昨日･･･どういうことだったのかな ）
ちなつ（まさｋ）
「ちなつちゃーん！」ﾃﾃﾃ
ｶﾞﾊﾞｯ
ちなつ「きゃあっ！･･･あかりちゃん？先輩達と一緒じゃないの？」
あかり「う～、お寝坊しちゃったの･･･」
ちなつ「あはは、そうなんだ」 33 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:08:57.27
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「･･･！？」
ちなつ「あかりちゃん、今何時！？」
あかり「え、えっと今は･･･」
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
あかり「きゃあぁああぁっ！？」
ちなつ「あ、あかりちゃん、ダッシュ！ダッシュ！」
あかり「うわーん！怒られちゃうよぉー！」 34 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:13:09.00
ID:2yoUMJyg0 ~廊下~
あかり「うぅ･･･バケツ重いよぉ」ｼｭﾝ
ちなつ「不覚だわ･･･チーナ･･･」ｼｮﾎﾞﾝ
あかり「ごめんね、ちなつちゃん･･･あかりが話しかけなければ」
ちなつ「どうせ遅刻だったし良いよ」
？「うぉぉぉ！ギリギリセーッフ！！！！」
？「アウトよ！？としのーきょーこー！！！！」 37 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:16:18.82
ID:2yoUMJyg0 あかり「あははっ、京子ちゃん面白ーい」
ちなつ「もう、あの人はいつもいつも･･･」
ｴｰﾏｼﾞｶﾖｰ
ｵｵﾏｼﾞﾖ!ﾄｼﾉｰｷｮｰｺ!
あかり「元気になってよかったぁ」
あかり「ねっ、ちなつちゃんっ」
ちなつ「･･･うん、そだね」 39 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:19:54.52
ID:2yoUMJyg0 ~娯楽部~
ｶﾞﾗﾗｯ
結衣「あ、二人とも」
あかり「あれ？京子ちゃんは？」
結衣「先に帰ったよ、用事があるんだって」
あかり「そっかぁ、寂しいね･･･」
ちなつ「･･･」
結衣「･･･ちなつちゃん？」 41 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:22:38.43
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「は、はいっ！お茶ですか？結衣先輩♪」
結衣「どうしたの？なんかボーッとしてたから」ｽｸｯ
ﾋﾟﾄ
ちなつ「･･･あっ」
結衣「んー、熱はないね。でも今日は先に帰りなよちなつちゃん」ｽｯ
ちなつ「で、でも」
あかり「無理は良くないよ？」 43 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:24:40.65
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「もぅ、あかりちゃんまで･･･」
結衣「最近、夏風邪が流行ってるしね。気を付けるに越したことはないよ。ねっ？」
あかり「あかり、ちなつちゃんが風邪引くのやだよぉ」ｷｭ
ちなつ「･･･うん」
ちなつ「じゃあ、今日は早めに」 44 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:27:32.63
ID:2yoUMJyg0 ~放課後・通学路~
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
ちなつ「はぁ、結衣先輩に余計な心配させちゃったなぁ」
ちなつ「あ、あとあかりちゃんも」
ちなつ「･･･」
ちなつ「どうしてこんなもやもやするんだろ･･･」
京子『今、そんな状態』
ちなつ「･･･京子先輩のせいよ」 46 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:30:10.23
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「う～～～～～～」ﾎﾟｶﾎﾟｶ
ちなつ「～～～～～っ！」ﾓﾌﾓﾌ
ちなつ「もうっ！」
ちなつ「･･･早く帰ろ」
京子「あれ、ちなつちゃん。部活･･･は？」 48 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:33:20.25
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「きょ、京子先輩！？」
京子「こんな早い時間に･･･。具合でも悪いの？まさかおn」
ちなつ「ふんっ」ﾍﾞｼ
京子「あいたー！」
ちなつ「 違 い ま す 」
京子「あわわわっ･･･、ご、ごめん」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
ちなつ「･･･もう。京子先輩こそ、何してるんですか？」 50 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:36:47.11
ID:2yoUMJyg0 京子「え、あ、えーっと･･･」
ちなつ「生理重いんですか？」
京子「一週間前に終わったよ！！･･････あ、こらー！ちなちゅー！！！」ﾓﾌﾓﾌ
ちなつ「あははっおかえしですーっ！」
京子「･･･まさか、後輩にやられるとは一生の不覚だよ」ｺﾞｿｺﾞｿ
京子「はいっ」
52 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:41:41.41
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「はこ･･･？」
京子「ホントはさ、昨日渡すつもりだったんだけど･･･はは//」
ちなつ「･･･わぁ、綺麗なストラップ」
京子「今人気なんだよ。その星のストラップ」
ちなつ「貰っても良いんですか？」
京子「うん、付き合ってる証っ」
ちなつ「あ、ありがとうございます･･･//」 54 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:44:37.53
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「･･･ほんとに綺麗」
京子「へへ、お揃い。ほらっ」
ちなつ「あ、ほんとだ」
京子「これで、いつも私を感じてね？//」
ちなつ「･･････」ｶﾁｬｶﾁｬ
京子「あぁっ外さないでぇぇっ」 55 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:48:02.64
ID:2yoUMJyg0
京子「じゃあ、私はこっちだから」ﾃﾃﾃ
ちなつ「え、えっと･･･き、京子先輩！」
京子「？」
ちなつ「･･･ありがとうございました。本当に、嬉しかった･･･です///」
京子「！」
京子「へへ、また明日ね！」 56 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:51:05.23
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「･･･」ﾊﾞｲﾊﾞｲ
ちなつ「京子先輩、いつも通りだった」
ちなつ「･･･」ｷﾗｯ
ちなつ「本当に綺麗･･･、良いのかな、私が貰っちゃっても」
京子『付き合ってる証！』
ちなつ「////」
ちなつ「もう、何を意識してるのよチーナ！ばかばか！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ
~二日目、終了~ 60 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:56:28.23
ID:2yoUMJyg0 ~幕間~
『今日、プレゼントを買いに行った帰りにちなつちゃんと会った』
『明日渡すつもりだったけど、思いきって渡した！』
『どきどきした。断られないかなぁって。趣味にあわなかったらどうしようって』
『でも、ちなつちゃんは喜んでくれた。やっぱり笑顔のちなつちゃんは可愛い』 61 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 20:59:16.66
ID:2yoUMJyg0 『お揃いのストラップ。千歳に相談したらこれが恋人の間で流行ってるんだって』
『ホントはハートにしたかったけど･･･。また気持ち悪いって言われちゃうもんね』
『う、うおー！くらーい！暗いぞ京子！今日は良いことあったんだ！喜べ！わーい！』
『あと、五日 』
『おやすみなさい』 64 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:05:18.32
ID:2yoUMJyg0 ~吉川家~
ちなつ「ｚｚｚ」
ともこ「ちなつー、起きてーおくれちゃうよー？」ﾕｻﾕｻ
ちなつ「･･･ふぁ、おはようお姉ちゃん」
ともこ「おはよ、ほら早く降りてきて。学校行く時間になっちゃうよ」ｽﾀｽﾀ
ちなつ「むぅー」
ｷﾗｯ
ちなつ「･･･」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ 65 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:07:20.06
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「ホントに貰っちゃっても良かったのかな？」
ちなつ「･･･むー」
ちなつ「そうだ！私も何かプレゼントしようっ」
ちなつ「うんうん、貰うだけじゃ駄目よね、チーナ！」
ともこ「ちなつー？」
ちなつ「あ、今行くー！」ﾃﾃﾃ 67 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:12:56.02
ID:2yoUMJyg0 ともこ「」はむはむ
ちなつ「」はむはむ
ともこ「あら、そのストラップ･･･」
ちなつ「あ、これは･･･」
ともこ「ふふ、ちなつも彼氏が出来たのかしら？」
ともこ「それ、恋人同士の中で流行ってるやつでしょう？」
ちなつ「あ･･･う」
ともこ「お姉ちゃんにも、今度会わせてね？♪」 69 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:16:01.76
ID:2yoUMJyg0 ちなつ「･･･うん」
ともこ「･･･あ、もうこんな時間。ちなつ、お姉ちゃん行くねっ」
ちなつ「あ、いってらっしゃい」
ともこ「うん♪」
ｶﾞﾗﾗ ﾋﾟｼｬｯ
ちなつ「･･････」
ちなつ「恋人同士のストラップ、かぁ」ｷﾗｯ 74 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:37:16.35
ID:2yoUMJyg0 ~娯楽部~
京子「二人ともー遅いよー」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
結衣「こら京子、中身見えてるぞ」
京子「いやん、えっち///」
あかり「京子ちゃん、女の子なんだから駄目だと思うな･･･//」
京子「･･･あかりなら、見ていいよ？」ﾁﾗﾁﾗｯ
あかり「ふえぇぇっ！？」
ちなつ「何やってんですか二人とも」 75 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:39:45.65
ID:2yoUMJyg0 京子「あ、ちなちゅー♪」ｶﾞﾊﾞｯ
ちなつ「っ」
京子「もふもふー♪」
ちなつ「･･･暑いですから」ﾍﾞｼっ
結衣「みんな揃うのは一日ぶり、かな」
あかり「ねー」
京子「よーし、今日は何するー？」
結衣「決めてないのかよ」
あかり「あかりトランプがいい！」 79 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:48:18.43
ID:2yoUMJyg0 京子「えー、また？あかり弱いしなぁ･･･」
あかり「もー！今回は絶対勝つのー！」ﾌﾟﾘﾌﾟﾘ
結衣「まぁまぁ、他にすることもないし」ｶﾞｻｶﾞｻ
あかり「頑張るよぉー！」
ちなつ「･･･」
結衣「ちなつちゃん？まだ具合悪い？」
ちなつ「え、あ、そんなわけないじゃないですか結衣先輩♪」
結衣「でも･･･」 80 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:51:50.22
ID:2yoUMJyg0 結衣「おいで」
ちなつ「え？」
結衣「･･･よっ」ﾋﾟﾄ
ちなつ「わっ」
京子「っ！」
結衣「･･･熱はやっぱり･･･ないね」
ちなつ「わ、わわわわっ」ﾌﾟｼｭｰ
京子「･･･っ」
京子「ちなつちゃん」ｶﾞｼ
ちなつ「いたっ！？」
結衣「京子っ！お前何を･･･っ！」
京子「･･･あ」 81 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 21:55:27.00
ID:2yoUMJyg0 結衣「なに、やってるんだよ京子。いきなり引っ張ったら痛いだろ」
京子「あ、いや、あの･･･」
ちなつ「いや･･･結衣先輩、私驚いただけで･･･」ｷﾞｭ
京子「！」
結衣「分かってる。でも危ない事には変わりないでしょ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
結衣「京子、ほら謝れ」
京子「･･･」
京子「･･･ごめんなさい」
83 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:00:52.11
ID:2yoUMJyg0 あかり「え、えとえとあの･･･」
ちなつ「あの、二人とも、そんな私いいんです･･･えっと」
結衣「京子はほら、ちゃんと言わないとまたやっちゃうかもしれないだろ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ちなつ「それは･･･」
京子「･･････」ｼﾞﾜｯ
京子「･･･っ！！！！」ﾀﾞｯ
ちなつ「京子先輩！？」
結衣「大丈夫、すぐ戻ってくるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
あかり「京子ちゃん」ﾀﾞｯ 85 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:07:13.22
ID:2yoUMJyg0 ~廊下~
京子「･･････っ！！！！」ｶﾞｧﾝ
あかり「･･･京子ちゃん、怒られちゃうよ？」
京子「･･･あかり。ごめん、空気悪くしちゃって」
あかり「えっと･･･」
京子「すぐ、戻るからさ。あかりは皆とババ抜きしてなよ」
あかり「~~~~っ！」ｶﾞﾊﾞｯ
京子「わっ」 86 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:10:54.50
ID:2yoUMJyg0 京子「どうしたんだよ、あかり」
あかり「うぅ～～～っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
京子「な、泣くことないじゃないかっ」ｵﾛｵﾛ
あかり「･･･京子ちゃんの代わりだもん」ｸﾞｽｯ
京子「･･･え」
あかり「ほんとは京子ちゃん、泣きたいのに。泣けないんだよね、だからあかりが代わりになくんだもん」ｷﾞｭﾑｰ
京子「いたいよ、あかり」
あかり「･･･」ｷﾞｭﾑｰ 88 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:15:42.61
ID:2yoUMJyg0 ~娯楽部~
ちなつ「京子先輩とあかりちゃん･･･戻って来ませんね･･･」ｼｭﾝ
結衣「･･･」
ちなつ「結衣先輩？」
結衣「ちょっと言い過ぎたの･･･かな」
ちなつ「･･･」
結衣「後で、謝らなきゃね。ごめんね、ちなつちゃん。空気悪くしちゃって」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ちなつ「･･･ん」 89 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:19:09.93
ID:2yoUMJyg0 『結局、京子先輩は戻って来ず、あかりちゃんだけが戻って来ました』
『あかりちゃんは心配いらないと言ってたけど･･･』
『結衣先輩は私のせいだと言っていたけれど』
『きっと私がいけないんだと思う』
『よく分からないけど、きっと私が悪い』
『京子先輩泣いてたから』 91 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:22:26.58
ID:2yoUMJyg0 『京子先輩、ごめんなさい』
『明日、謝ろう』
『ごめんなさいって謝ろう』
『京子先輩、許してくれるかな？笑ってくれるかな』
『あの人は･･･やっぱり笑ってる顔が一番素敵だと思う』
『なんて、久しぶりに日記をつけたチーナでした』 92 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:23:29.72
ID:2yoUMJyg0 ~三日目、終了~ 94 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:30:19.55
ID:2yoUMJyg0 ~幕間２~
『今日は大変な事をしでかした。娯楽部の空気悪くしちゃった』
『私、部長失格』
『結衣がメールでごめんって来た。結衣は悪くないよ』
『あかりが私の代わりにって泣いてくれた。あかりは優しいな』
『みんな私よりしっかりしてる一番しっかりしてないのは私。くそぅ』
『あー、駄目。学校では我慢したけど泣きそう』 96 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:35:22.95
ID:2yoUMJyg0 『ノートぐしょぐしょ。書きにくいったらありゃしないね、こりゃ』
『ちなつちゃん、ごめん。こんな私がちなつちゃんを好きになって』
『弱味につけ込んで、ごめん。そもそも私が間に合わない進行してたのが悪いのにね』
『明日、みんなに、ちなつちゃんに謝ろう。それで終わらせよう元に戻ろう』
『それが一番苦しくないから』
『おやすみなさい』 98 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:42:42.63
ID:2yoUMJyg0四日目
~歳納宅~
京子「･･･全然寝れなかった」
京子「うわ、凄い顔。これは女の子としてはちょっと･･･」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
京子「あははっ、今更か」
京子「ん～～～！よし！」ﾊﾞｼｬｧ
京子「歳納京子、若干復活！おかーさーんあさごはーん！」ﾄﾃﾃ 102 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:51:25.78
ID:2yoUMJyg0 ~二年教室~
ｶﾞﾗﾗｯ
京子「おはよーっと！」
綾乃「あらおはよう歳納京k」
綾乃「って！？どうしたのよその顔！！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
京子「え、あぁものもらいもらっちゃってさー、うつらないやつだから安心しt」
綾乃「馬鹿！これどう考えても泣き腫らした後でしょう！？何があったのよ！？」ｶﾞｸｶﾞｸ
京子「あわわわわわっ」
千歳「」ﾄﾞｸﾄﾞｸ 103 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 22:54:57.54
ID:2yoUMJyg0 結衣「･･･京子」
京子「おー結衣ー、助けてー」ｶﾞｸｶﾞｸ
綾乃「ちょっとぉ！？歳納京子！？」
結衣「･･･昨日の事」
京子「この顔は結衣のせいじゃないからさ。気にしないでよ、ね？」ｶﾞｸｶﾞｸ
結衣「ほんと･･･か？」
京子「ミラクるんに誓うよっ」ｶﾞｸｶﾞｸ
結衣「･･･そっか」 108 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 23:00:34.18
ID:2yoUMJyg0 結衣「でも、その顔はどうして･･･」
ｷｰﾝｺｰﾝ
京子「ほら、みんなっ。勉強のお時間で御座いますよっ！早く席に着くのですよっ！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
綾乃「ぐっ･･･あ、後で話を聞かせて貰いますからねっ！ほらっ千歳っ！」
千歳「あ、綾乃ちゃん･･･？後で輸血パック鞄から取ってくれへんかなぁ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ 109 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 23:06:51.09
ID:2yoUMJyg0 ~昼休み~
綾乃「歳納京子、ちょっと良いかしら」
京子「んー、どしたの？ご飯忘れたの？」
綾乃「違うわよっ！･･･その顔の事！」
結衣「京子、部室に･･･」
綾乃「船見さん、ちょっと歳納京子借りるわね」
京子「えぇ！？」ｽﾞﾙｽﾞﾙ 112 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 23:15:22.85
ID:2yoUMJyg0 ~生徒会室~
綾乃「紅茶でいい？」ｺﾄ
京子「う、うん」
綾乃「･･･」ｽﾞｽﾞ
京子「･･･い、いただきます」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
綾乃「･･････」
京子「･･････」
京子「あの」
綾乃「何が、あったの？」
京子「あう･･･、別に綾乃には関係ないよ」
綾乃「･･･あるわよ」ｽﾞｽﾞ
綾乃「あなたが元気ないと、私の調子が狂うもの」 116 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 23:21:24.94
ID:2yoUMJyg0 綾乃「だから、き、聞かせなさいよっ。･･･話して楽になることもあるのよ」
京子「･･･」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
綾乃「その、ストラップと関係があるんでしょ？」
京子「･･･むぐっ！げほっげほっ！」
綾乃「やっぱり･･･」ｽﾞｽﾞ
京子「綾乃には」
綾乃「あるわ」
京子「む」
綾乃「･･･」ｽﾞｽﾞ 118 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 23:24:43.23
ID:2yoUMJyg0 京子「･･･綾乃、いつもと違う」
綾乃「ふんっ、普段がこれなの」
京子「これじゃあ逃げられないじゃん」
綾乃「生徒会なめないでよねっ」
京子「･･･」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
綾乃「嫌ならいいわよ、辛い事なら･･･」
京子「話すよ。綾乃」
綾乃「･･･うん」
京子「長くなるけど、いい？」
綾乃「昼休みはまだあるわ」 123 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/21(火) 23:33:18.12
ID:2yoUMJyg0
綾乃「･･･それで、嫉妬しちゃったんだ」
京子「う、いや･･･」
綾乃「嫉妬でしょ？」
京子「･･･うん」ｼｭﾝ
綾乃「･･･」
京子「･･･」
綾乃「また、可愛い事で悩んでたのね」ｽﾞｽﾞ
京子「え？」
126 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/21(火) 23:38:27.70
ID:2yoUMJyg0 綾乃「だって好きな娘･･･吉川さん？、が船見さんとくっついてて、それが悔しくて飛び出したんでしょ？」
京子「ま、まぁ･･･」
綾乃「女の子ならよくあることじゃない。私にも･･･」
京子「綾乃にも？」
綾乃「な、何でもないわよっ」ﾍﾟｼｰﾝ
京子「なんでっ！？」 128 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/21(火) 23:42:48.40
ID:2yoUMJyg0 綾乃「ま、まぁ。どーってことないわよそんな。気にするじゃないわ」
京子「･･･そう、かな」
綾乃「吉川さんには･･･そうね。一週間アタックしてアタックしてアタックし続けなさいよ」
京子「ええ！？」
綾乃「なによ、いつも通り･･･」
京子「だからだよ！いつも通りだったらきっと気味悪がられて･･･」
綾乃「でも、貴女から離れなかったでしょ？」
京子「･･･あ」 129 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/21(火) 23:46:47.80
ID:2yoUMJyg0 綾乃「本気で嫌だったら娯楽部なんて適当な部活、やめてると思う」
京子「･･･にゃにおう」
綾乃「だから安心しなさい。吉川さんに嫌われてなんかいないから。むしろ･･･」
京子「え？最後、聞こえなかっ」
綾乃「うるさい！」
京子「ええ！？」
綾乃「ほら、授業始まるわよっ。いつまでも辛気臭い顔しないでよね、ばかっ！」
京子「ひ、ひどいよ綾乃ぉ･･･」 134 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/21(火) 23:52:12.10
ID:2yoUMJyg0 綾乃「･･･ねぇ、歳納京子？」ﾀﾀﾀｯ
京子「うん？」ﾃﾃﾃｯ
綾乃「頑張りなさいよね」
京子「･･･」
京子「うんっ！」
綾乃「ほら、もっと走りなさい！間に合わないわよ！」
京子「こ、これ以上走ると･･･うぷっ･･････食べたあとだし･･･けぷっ」
綾乃「ほら、頑張りなさい！」 136 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/21(火) 23:56:30.09
ID:2yoUMJyg0 ~放課後・廊下~
京子「～♪」
結衣「京子、元気になったね」
京子「そっかぁ？私はいつでも元気じゃないか結衣君！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
結衣「う、うざい･･･」
京子「あっはっはっは」
ｶﾞﾗﾗｯ
あかり「あ、二人ともー」 138 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:01:26.93
ID:EOd0UFGp0 京子「あれ･･･？あかり、ちなつちゃん･･･は･･･？」
結衣「ちなつちゃんは？」
あかり「あ、あのね、なんか具合悪くなっちゃって早退しちゃったの･･･大丈夫かなぁ」
結衣「顔、熱かったからね･･･」
京子「あ･･････あ･･････」
結衣「･･･京子？」
あかり「京子ちゃん、どうしたの？急に顔色が･･････」 140 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:04:57.84
ID:EOd0UFGp0 京子「わ･･･たしの･･･せい･･･？」ｶﾞｸｶﾞｸ
結衣「おい、何言ってんだ京子？」
京子「･･･わ、たしが、あんな約束したから･･･ちなつちゃんが気分を悪くして･･･そ･･･れで･･･！？」
結衣「京子、京子！おい！そんなわけっ･･･」
あかり「京子ちゃんっ！違うよ！？ちなつちゃんはっ」
京子「あ･････････あぁぁぁぁ」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ 142 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:08:20.30
ID:EOd0UFGp0 京子『私に会いたくないから私がちなつちゃんに迫ったから私が私が私が私が私が私が私が』
京子「うぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁ！！」ﾀﾞｯ
結衣「京子！おいっ！」
あかり「京子･･･ちゃん･･･？」ｼﾞﾜ
結衣「あかり、今日は帰りな。私は京子を追いかけるから」
あかり「う、うん」 149 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:28:16.69
ID:EOd0UFGp0 ~吉川家~
ともこ「ちなつ、おかゆ出来たわよ」
ちなつ「･･･ありがと、お姉ちゃん」ﾑｸｯ
ちなつ「あっ」ﾌﾗｯ
ともこ「わわ」ｷﾞｭﾑ
ともこ「んー、まだ起き上がれなさそうね･･･」
ちなつ「ごめんなさい･･･」
ともこ「いいのよ、おかゆは暖めなおせばいいもの」 150 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:31:17.09
ID:EOd0UFGp0 ともこ「何か食べたいものある？」
ちなつ「･･･いらない」
ともこ「･･･そう、じゃあまた来るから」
ちなつ「･･･うん」
ﾋﾟｼｬ
ちなつ「はぁ･･･はぁ･･･」
ちなつ「けほけほ」
ちなつ「･･･辛い、なぁ」
ちなつ「京子･･･先輩･･･にあやまら･･･な･･･きゃ･･･」 151 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:34:12.69
ID:EOd0UFGp0 ちなつ「ごめんなさい･･･先輩･･･」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ちなつ「ご･･･めんな･･･さい･･･」
ちなつ「けほっけほっ･･･」
ちなつ「うぷっ･･････けほっ･･･」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
ちなつ「･･･かはっ」
ちなつ「はぁ･･････はぁ･･････」
ちなつ「･･････っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 153 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:38:30.70
ID:EOd0UFGp0 ｷﾗｯ
ちなつ「･･･あ」
ちなつ「うっ･･････くぅ･･･」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ﾁｬﾘｯ
ちなつ「･･･京子先輩」ｷﾞｭｳｩ
ちなつ「会いたいです･･････あい･･･た･･････い･･････」
ちなつ「けほっけほっ」
ちなつ「･････････」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
~四日目、終了~ 154 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:44:06.73
ID:EOd0UFGp0 ~幕間３~
『ちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃんちなつちゃん』
『ごめん、会いに行きたかったけどそんな資格ないよね』
『私、もう駄目かもしれない駄目だ』
『駄目』
『だめ』 156 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:47:45.45
ID:EOd0UFGp0 『綾乃に励ましてもらったけどもう駄目。結衣にも励ましてもらったけどもう駄目。あかりにもまたカッコ悪いとこ見せちゃったもう駄目』
『ごめんねちなつちゃんほんとにごめんなさい』
『おかしいな。明るい私に戻れない』
『どんな辛い時だって、私は明るく努めてきたのに』
『もどれないどうしようこんなの私じゃない』 158 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 00:51:23.00
ID:EOd0UFGp0 『ちなつちゃん、どうしたらいいのかなちなつちゃん』
『あぁ、駄目だ。涙が止まらないよちなつちゃん』
『えへへ、もうこのノートも駄目だな。私と一緒』
『もう寝よう。起きてたって良いことなんか何もない』
『会いたい』
『おやすみなさい、ちなつちゃん』
~幕間３、終了~ 164 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:12:03.90
ID:EOd0UFGp0 五日目
~夕方・歳納宅・京子の部屋~
ｺﾝｺﾝ
結衣「京子？起きてるか？」
京子「･･･ゆい」
結衣「入っていいか？」
京子「･･････」
結衣「入るぞ」
京子「っ駄目！」
結衣「･･･わかった。じゃあここで話そう」
京子「･･････」 166 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:16:20.86
ID:EOd0UFGp0 結衣「なぁ、京子。昨日はどうしたんだ？」
結衣「あかり、びっくりしてたぞ」
京子「あはは･･･ごめん。後で謝っとく･･･」
結衣「･･････ちなつちゃんさ、風邪、だってさ」
結衣「だから、お前のせいじゃない」
京子「そこまで追い詰めたのは私だもん」
結衣「前々から体調悪そうにしてたぞ」 168 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:19:07.79
ID:EOd0UFGp0 京子「前々からって。私が一週間付き合ってって言った頃からでしょ」
結衣「･･････」
京子「ほら、やっぱりだ」
京子「私が･･･ちなつちゃんが風邪を引くまでに追い詰めちゃったんだ･･･」
京子「私は、ほんと駄目駄目。好きな人に好きって言うばかりか･･･傷付けたんだ･･･」
京子「だめだめ･･･」ｸﾞｽ 169 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:21:46.73
ID:EOd0UFGp0 京子「ひっく･･･ちなつちゃぁん･･････」
京子「うわぁぁぁぁん･･･」
結衣「･･･」
京子「あぁぁぁぁぁぁんっ･･･」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
結衣「」ｽｸｯ
ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
京子「ひっ･･･！ゆ、ゆぃ？」
結衣「開けろ、京子」ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
京子「や、やだ！」
ﾄﾞｶｯ
京子「ひっ」 171 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:25:01.95
ID:EOd0UFGp0 結衣「開けないなら、これから京子の部屋、ドア無しになっちゃうかもな」ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
ﾄﾞｶｯ！ ﾊﾞｷｯ! ｶﾞﾝｯ！
京子「ゆ、ゆい･･･やめて･･･」
結衣「やめない」ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
京子「･･･こわいよ」
結衣「だろうね、立場が逆だったら私も怖い」ﾄﾞｺﾞﾝｯ! 173 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:27:56.88
ID:EOd0UFGp0 京子「分かるならっ･･･！おねがい、やめて･･･っ！」
結衣「やめないよ」ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
結衣「親友が助けてって手を伸ばしてるのに、その手を取らないのは」
ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
結衣「私には考えられない」ﾄﾞｺﾞﾝｯ!
バキィッ！ ｷｨ
京子「･･･あ」
結衣「ひっどい顔だな･･･京子」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ 174 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:31:35.90
ID:EOd0UFGp0 結衣「髪も顔もぐちゃぐちゃでさ･･･それでも女の子なの？」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
京子「ゆ、結衣っ･･･。て、手が･･･」
結衣「気にしなくていいよ」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
京子「でもっ･･･」
結衣「それより、京子･･･」ｶﾞｼ
京子「ふぁ」ﾑﾆ
結衣「すぅ･･･」 176 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:34:22.62
ID:EOd0UFGp0 結衣「いつまでも、うじうじしてんな京子！！！！！」
京子「･･･！？」
結衣「京子はそんな奴じゃないだろ！いつもみたいに笑って、何もかも吹き飛ばせよ！！」
結衣「好きな人の、ちなつちゃんの元に飛んでってやれよ！！！」
京子「で、でもちなつちゃんは私のせいで」
結衣「んな訳あってたまるか！！」
178 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:36:30.43
ID:EOd0UFGp0 結衣「ちなつちゃんは只の風邪、お前のせいじゃない！絶対にだ！」
京子「でも」
結衣「絶対にお前のせいじゃない！」
京子「確証は･･･」
結衣「そんなもの、お前もないだろうが！！！！」
京子「･････････」 180 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:40:45.94
ID:EOd0UFGp0 京子「･･････」
結衣「なぁ、京子。ちなつちゃん、今すっごく苦しんでるよ」
結衣「絶対に京子に会いたいって思ってる」
結衣「いつでも皆の中心にいて周りを巻き込んで引っ張っていく、それが歳納京子じゃないのか？」
京子「･･････」
結衣「なぁ、京子」 182 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:44:52.65
ID:EOd0UFGp0 結衣「私が困ってたら、京子はどうする？」
京子「･･･助けになるよ。私は部長だし、親友だから」
結衣「･･･私もだ。簡単な事、助けにいけばいい。ならさ」
結衣「彼女で娯楽部のちなつちゃんが病床に伏している。･･･お前はどうする？」
京子「！」
183 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:47:42.14
ID:EOd0UFGp0 結衣「ちなつちゃんの風邪は確かにお前も少しは原因かもしれない。でもそれは」
京子「･･･関係ない」
京子「関係ない！！！！」ｽｸｯ
結衣「だろ？」
京子「･･･私、何をうじうじしてたんだろう！そうだちなつちゃんに会えないなら会いに行けばいい！」 185 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 01:49:49.10
ID:EOd0UFGp0 京子「ちなつちゃんの都合なんかしったものか！今から行って私の気持ちをダイレクトに真剣に･･･！」
結衣「おいコラ」ﾍﾟｼｯ
京子「いたっ」
結衣「･･･おとなしめに行けよ？」
京子「･･･うん！」
結衣「ｂ」ﾋﾟｼｯ
京子「ｂ」ﾋﾞｼｨｯ 190 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 02:14:24.60
ID:JQe4GL280 ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞﾀｰﾝ
結衣「まぁ、お前ならなんとかなるさ京子･･･」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
結衣「っ！」ｽﾞｷ
京子母「結衣ちゃん、これ」
結衣「あ、オロナモリ･･･。すみません･･･、扉が」
京子母「京子が元気になったんですもの、安いわよ」
京子母「それより、ごめんね、結衣ちゃん。その手･･･」 192 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 02:17:33.36
ID:JQe4GL280 結衣「あ、これ･･･へへ。勲章です」
京子母「本当に、ありがとう」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
結衣（後は･･･お前次第だぞ、京子）
結衣（頑張れよ･･･！）
~通学路~
京子「はぁっ･･･はぁっ･･････早く、もっと早く！」
京子「ちなつちゃん、今、会いにいくよっ･･･！」 217 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 07:56:51.23
ID:JQe4GL280 ~吉川家~
ﾋﾟﾋﾟｯ
ちなつ「･･････ん」
ともこ「･･･37.4℃。昨日より大分下がったね、ちなつ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ちなつ「えへへ」
ともこ「おかゆ、食べれる？」
ちなつ「･･･うん、お腹すいた」
ともこ「ふふ、食べ終わったら身体、拭いてあげるね」
ちなつ「うん」 219 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:02:15.06
ID:JQe4GL280 ﾄﾝﾄﾝ
ちなつ「･･･ん」ｺﾞﾛﾝ
ｷﾗｯ
ちなつ「･･･このストラップのおかげ･･･かな」
ちなつ「京子先輩･･･」ｷｭｯ
ちなつ「会いに来てくれないかな･･･」
ちなつ「えへへ、京子先輩にそんな王子様みたいな事期待しちゃ駄目だよね･･･」
ちなつ「･･･早く元気になりたいな」
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ 220 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:06:54.76
ID:JQe4GL280 ちなつ「会ったら、謝らないと」
ちなつ「･･･笑った顔がみたいから」ｷｭｯ
ちなつ「･･･全く、私にここまで想わせるなんて、地獄に落ちればいいです」
ちなつ「京子先輩の癖に･･･」
ちなつ「･･････はぁ」
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
京子「ちーなーつーちゃああぁぁぁんっ！！！」
ちなつ「･･･！」 223 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:23:09.71
ID:JQe4GL280 ちなつ「え？え！？き、京子先輩！？」
ちなつ「･･･そんな、なんであの人」ﾖﾛｯ
ちなつ「う･･････身体が･･････」
ともこ「ちょっと誰ですか！？こんな時間に大声で･･･」
京子「ちなつちゃんのお姉さんですか！？ちなつちゃんは！？」
ともこ「･･･だからあなた誰」
京子「彼女です！」
ともこ「はい！？」 225 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:28:19.45
ID:JQe4GL280 京子「だーかーらー！彼女なんですってば！」
ともこ「な、何を意味わからない事をっ･･･」
京子「とにかく、ちなつちゃんに会わせてください、言わなきゃ行けないことがあるんです」
ともこ「あっ･･･ちょ、あなた･･･！」ｸﾞｨ
京子「わたた、･･･むー！」
ともこ「むー、じゃありません！」 226 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:33:16.37
ID:JQe4GL280 京子「･･････」ｼﾞﾘｼﾞﾘ
ともこ「･･････ 」ｼﾞﾘｼﾞﾘ
京子「とあー！」
ともこ「そこだーっ！」
ｺﾞｨﾝ
京とも「あいたー！？」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
ｶﾞﾗﾗ
ちなつ「･･････はぁ、何やってるんですか二人とも」ﾖﾛ
京子「･･･ちなつちゃん！」
ともこ「ちなつっ！」 228 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:44:21.21
ID:JQe4GL280 ちなつ「お姉ちゃん･･･その人が言ってること、ほんとだから･･･」ﾊｧﾊｧ
ともこ「･･････」
ともこ「家に戻りましょ。･･･貴女も、手伝ってくれる？」
京子「は、はい！」
ちなつ「･･･先輩、髪と顔くちゃくちゃ」
京子「にゃにおう。ちなつちゃんだっておんなじ･･･よっ」
ともこ「･･･部屋、すぐそこだから」
京子「わかりました」 230 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 08:54:22.02
ID:JQe4GL280 ~ちなつの部屋~
ちなつ「･･････」ｲｼﾞｲｼﾞ
京子「･･･あ、あの、ちなつちゃん」
京子「髪、引っ張らないでよ･･･なんか、恥ずかしいし」
ちなつ「･･･やー、です」ｲｼﾞｲｼﾞ
京子「うぅ」
ちなつ「先輩、お風呂入ってないでしょ？髪痛んでます」
京子「･･･あ、うん。ちょっと、ね」 232 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 09:05:52.99
ID:JQe4GL280 ちなつ「綺麗な髪なんですから･･･。汚れちゃ、やー、です」
京子「･･･気を付けるよ」
ちなつ「ほんとですか？」
京子「うん」
ｼｬｯ
ともこ「歳納さん、ご飯は？」
京子「あ、いえ･･･」
ともこ「･･･お粥あるから、食べてきなさい。持ってくるわ」 233 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 09:11:27.45
ID:JQe4GL280 京子「あ、あのっ、手伝いまs」
ともこ「いらないわ」ﾋﾟｼｬﾘ
京子「･･･あぅ」
ちなつ「お姉ちゃん、なんで怒ってるんだろう･･･けほけほ」
京子「まぁ、空気読まずに来ちゃったからね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
京子「辛い？」
ちなつ「先輩が撫でてくれるから、平気です」
京子「そっか」 235 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 09:15:17.27
ID:JQe4GL280 ともこ「はい、これ、熱いから気を付けてね」
京子「は、はい、わたた･･･」
ともこ「食べたらこれ、ちなつの身体拭いてあげて」
京子「え！？」
ともこ「･･･彼女なら出来るでしょ？」
京子「･･･は、はい」
ともこ「それじゃ、後は任せたわ。歳納さん」ﾋﾟｼｬﾘ
京子「･･･」 236 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 09:20:13.20
ID:JQe4GL280 ちなつ「」はふはふ
京子「」はふはふ
京子（私、謝りに来たのに、気持ちを伝えに来たのに何やってるんだろ）
京子（ご飯食べてる場合じゃない、よね･･･）
ちなつ「京子先輩」
京子「う、うん？」
ちなつ「口に合わなかったですか？」ｼｭﾝ
京子「う、ううんっ。美味しいよ･･･あちっ」 237 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 09:27:21.14
ID:JQe4GL280 ちなつ「あぁ、もう」
京子「うぅ、ごめん」
ちなつ「･･･なんで、私が京子先輩のお世話してるんですか」
京子「･･･た、確かに」
ちなつ「･･･じゃあ、それらしいことしてください。はい」
京子「え？」
ちなつ「あーん」
京子「え、え？」
ちなつ「口、開けるの疲れまふ」
ちなつ「あーん」 238 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 09:31:32.08
ID:JQe4GL280 京子「あ、あーん」
ちなつ「･･････はむっ」
京子「え、えと。どうですか？」
ちなつ「お粥です」
京子「あ、うん。そだね」
ちなつ「あーん」
京子「あ、あーん」
ちなつ「はむっ」
ちなつ「」こくっ
ちなつ「･･･えへへ。でも先輩に食べさせて貰うと尚美味しいです」 248 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:00:55.30
ID:JQe4GL280 ちなつ「･･･あーん」
京子「も、もう無いよ。ほらっ」
ちなつ「･･･あるじゃないですか、京子先輩のが」ｼﾞﾄｰ
京子「ええ！？」
ちなつ「･･･たくさん食べて早く治したいなー」
京子「うー。･･･あーん」
ちなつ「はむっ♪」 250 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:11:34.33
ID:JQe4GL280 ちなつ「･･･御馳走様でした」ﾊﾟﾑ
京子「くぅ･･･」ﾒｿﾒｿ
ちなつ「途中よだれダラダラでしたね。思わず罪悪感でしたよ」
京子「ち、違うぞ？私はちなつちゃんに早く元気になってもらうために喜んで･･･」
ちなつ「･･･ありがとうございました」ﾆｺ
京子「･･･いいよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
ちなつ「えへへ」 251 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:16:29.70
ID:JQe4GL280 京子「あ、身体･･･拭くよほら脱いで」
ちなつ「ふぇ！？」
京子「あ、いや変な意味じゃなくて･･･！」ﾜﾀﾜﾀ
ちなつ「いや、それは分かってますけど」
ちなつ「汗、かいてるし･･･」
ちなつ「恥ずかしいし･･･//」
京子「やっぱり、外出てようか？」ｽｸｯ
ちなつ「ま、まって！」ｶﾞｼｯ 252 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:20:08.09
ID:JQe4GL280 ちなつ「で、電気消すならっ！あの、拭かせてあげても･･･」
京子「いや、恥ずかしいなら私･･･」
ちなつ「ふ、拭いて、くだ、さ･･･//」
京子「え？」
ちなつ「せ、背中･･･！拭きにくいし･･･あの･･･えっと･･･京子先輩さえ良かったらあのっ･･･！」
京子「･･･」
京子「わかった」
ちなつ「･･･//」 254 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:27:50.29
ID:JQe4GL280 ｶﾁｶﾁｯ
ちなつ「･･･う、脱ぎますね」
ｼｭﾙ
京子「･･･う、うん」
ちなつ「ちょ！ま、まじまじ見ないでくださいよ後ろ向いててくださいっ」
京子「あ、ご、ごめんっ！」ｸﾙｯ
ｼｭﾙ、ｼｭﾙ、ﾌﾟﾁ、ｼｭﾙ
京子（う、うわぁっうわぁっ。どうしよう手汗出てきた･･･） 259 ：
任務なくなた悲しい忍者 ◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:47:05.03
ID:JQe4GL280 ちなつ「･･･いい、ですよ」
京子「うん･･････わ」ｸﾙｯ
京子（凄い、月明かりに照らされて･･･）
ちなつ「･･･先輩？」
京子（ドキドキ、してきた）ｽｯ
ちなつ「ひゃあっ」
京子「わっ、ご、ごめん！」
ちなつ「もう、何してるんですか･･･ちゃんと拭いてください」ﾑｽ 263 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 10:53:58.92
ID:JQe4GL280 京子「えと、いくよ？」
ちなつ「･･･はい」
ﾋﾟﾄ
ちなつ「ひゃああっ！？」
京子「わわっ、絞り足りなかったかな･･･っ」ｷﾞｭﾑｰ
ちなつ「心臓発作で死んだら化けて出ますからね･･･！？」ｷｯ
京子「今度は大丈夫、ほら」ﾋﾔｰ
ちなつ「･･･あ、うん。気持ちいい･･･です」 265 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:00:41.00
ID:JQe4GL280 ちなつ「･･･んっ」
京子「気持ちいい？」
ちなつ「･･･はい、ひんやりしてて、すごく」
京子「顔、やるね」
ちなつ「そこは、自分で･･･ふぁっ」
京子「えへへ、もちもちだ」
ちなつ「~~~~~~っ！」 268 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:08:29.27
ID:JQe4GL280 京子「ちなつちゃん、可愛い。それにいい匂い･･･」ｷｭｯ
ちなつ「ふぁっ、ちょっと前は･･･」
京子「私に任せて、ね？」
ちなつ「せんっ･･･ぱ･･････うぁっ･･･」
京子「･･･感じちゃった？えへへ、ぷるぷるしてるよ？」
ちなつ「ひゃあっちょ、ちょっと･･･それっ、もう拭いてな･･････あぅっ！」
京子「ちなつちゃん可愛い」ﾁｭ 269 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:12:09.17
ID:JQe4GL280 京子「ねぇ、ちなつちゃん･･･私ね･･･？」ｽｯ
ちなつ「ひっ」
京子「あはは、ここ、とろとろだ」ﾇﾙｯ
ちなつ「や、やだ･･･」
京子「気持ちいい･･･？」ｸﾁｭ
ちなつ「あっ･･････きょ･･････っこ！せんっ･･････ぱぁ･･･っ」 271 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:15:05.06
ID:JQe4GL280 ちなつ「やだ･･････こわいよ･･････やめて･･よ････」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
京子「･･･え？」
ちなつ「やだ･･･やだぁ･･････」
京子「ち、ちなつ･･･ちゃん？」
ちなつ「~~~っ！」ﾊﾞｯ
京子「あっ」
ちなつ「わ、私嫌です。こんな･･･こんなつもりじゃない･･･」
京子「･･･ちな･･･つちゃ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 272 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:17:59.58
ID:JQe4GL280 京子（私、何してた？）
ちなつ「ぐすっ、ふぇ･･････」
京子（病気のちなつちゃんを襲っ･･･て･･･？）
ちなつ「･･････」ｸﾞｽ
京子（無理矢理･･･！また傷付けた？）
京子「あ、あのねっ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ちなつ「っ！」ﾊﾞｯ
京子「･･･あ」
京子「･･･うぁぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 274 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:29:36.80
ID:JQe4GL280 京子「あは･･･あはは」ｸｼｬ
京子「まただ･･･また、やっちゃった･･･」ｸﾞｼｬ
京子「ちなつちゃん･･････ごめん、私もう、帰るね･･･」ﾖﾛｯ
京子「もう、関わらないから･･･ごめん」
ちなつ「･･････」
京子「･･･じゃあ」
ちなつ「まってください」 275 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:35:01.02
ID:JQe4GL280 ちなつ「ねぇ、先輩」
ちなつ「京子先輩は私のどこが好きなの･･･？どこを、好きになってくれたんですか･･･？」
ちなつ「身体目あt」
京子「違う！違うよ！」
京子「そんなわけない！」
ちなつ「･･･ならなんで私なんか」
京子「最初は一目惚れだった」 276 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:42:01.28
ID:JQe4GL280 京子「一目見たとき電気が走ったの。だってちなつちゃんは私の理想の女の子だったから」
ちなつ「ミラクるんに似てるから？」
京子「うん」
ちなつ「･･･でも、それって。私じゃなくてミラクるんが好きだっただけですよね」
京子「･･･うん」 278 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:46:15.94
ID:JQe4GL280 ちなつ「･･･なら、私の事はなんにも」
京子「それは違うよ。確かにミラクるんに似てるから好きになったけど、今は違うの」
京子「一緒に過ごす度にちなつちゃんの･･･その、笑った顔とか、仕草とかが･･･あの」
ちなつ「･･･」
京子「違うの、上手く言えない･･･」
京子「あのね」 279 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 11:51:54.45
ID:JQe4GL280 京子「いつの間にか、好きになってたの」
京子「気が付いてたらちなつちゃんを目で追ってた」
京子「後を追いかけてた」
京子「一緒に、隣にいたかったの」
京子「文句良いながら、たまに私に優しくしてくれたり、にこにこしながら絵を描いてるちなつちゃんが好きなの」
京子「ミラクるんじゃないちなつちゃんが」 281 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 12:00:45.95
ID:JQe4GL280 京子「どうしてだろ･･･いざ、言うとなると言葉が出ないや」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
京子「情けないね、どこが好き？って言われてとっさにここが好きって言えない･･･」
京子「でも、好きなの･･･好きなんだ･･･ちなつちゃん･･･」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
京子「ごめん、あんなことして･･･嫌いに、嫌いにならないで･･･ちなつちゃんっ･･･」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 289 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 12:50:53.63
ID:JQe4GL280 京子「･･････」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
ちなつ「･･･っ」ﾖﾛｯ
ﾊﾟｻｯ
京子「ちなつちゃん！？ま、前･･･っ///」
ちなつ「嫌いになるわけ、ないじゃ･･･無いですか･･･っ！」ﾖﾛﾖﾛ
ちなつ「京子先輩にここまで、言われて、嫌いになる人なんかいません･･･！」ﾖﾛﾖﾛ
ﾌﾗｯ
京子「ちなつちゃん！」ｷﾞｭﾑ 290 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 12:54:41.70
ID:JQe4GL280 ちなつ「ねぇ、先輩私も好きです」
ちなつ「先輩の笑顔が好き」
ちなつ「キラキラ光る柔らかい髪が好き」
ちなつ「いつも皆を巻き込んでいく破天荒さが好き」
ちなつ「･･･私なんかに責められて、弱気になっちゃう先輩も好き」
ちなつ「泣いてる先輩も･･･ちょっと可愛いから好き」ｷﾞｭﾑ
京子「･･････」 293 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 12:59:38.95
ID:JQe4GL280 ちなつ「ストラップ･･･、嬉しかったです。これ、恋人同士のストラップなんですよね」
京子「･･･うん」
ちなつ「これのお陰で、辛いとき、乗りきれました」
京子「うん」
ちなつ「京子先輩･･･？」
京子「･･･うん？」
ﾁｭ 294 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 13:00:19.43 ID:yNPiohVA0
ｷﾏｼﾀﾜｰ 296 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:04:42.00
ID:JQe4GL280 ~吉川家・玄関前~
京子「それじゃあ、お邪魔しました･･･」ｶﾞﾗﾗｯ
ともこ「･･････歳納さん」
京子「はい？」
ともこ「本気、なのね？」
京子「･･･はい」
ともこ「大変よ？周りは良い目しないのよ？わかってるの？」
京子「･･････」 300 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:14:14.28
ID:JQe4GL280 京子「例え、周りが認めて貰えなくても私はちなつちゃんを幸せにしてみせます」
ともこ「･･･たかが１４才程度の貴女が？出来るの？」
京子「分かりません。でも、誓います」
京子「それに、周りだって、認めさせてみせる」
ともこ「･･････ふーん」
京子「･･････あぅ」 301 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:19:31.20
ID:JQe4GL280 ともこ「･･･まぁ、いいかしらね」
京子「･･･ほんとですか！？」
ともこ「そもそも、私が口出す問題じゃないもの。でも、貴女ならちなつを幸せにしてあげられそうだし」
ともこ「でも、そんな関係。永遠には続かないんじゃないかしら。それでもいいの？」
京子「死ぬまで一緒です」
ともこ「ふふっ」 302 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:22:59.87
ID:JQe4GL280 ともこ「頑張ってね応援してるわ、歳納さん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
京子「はいっ」
京子「えと、それでは！」
ﾃﾃﾃ
ともこ「いい、彼女持ったね。ちなつ？」ﾆｺ
ちなつ「･･･うん//」
ともこ「ほら、部屋戻ろ？まだ熱あるのよ」
~五日目・終了~ 304 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 13:25:12.66 ID:yNPiohVA0
ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ 305 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 13:28:21.94 ID:GqQ6mANrQ
ともこさん人の事言えないじゃないですか 306 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:38:47.20
ID:JQe4GL280 ~六日目~
ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙ
ちなつ「はい、吉川です」
『あ、ちなつ、ちゃん？私』
ちなつ「おはようございます、京子先輩」
京子『おはよ、体調は大丈夫？』
ちなつ「ええ、あと一日大人しくしてれば完治だそうです」
京子『よかった･･･』 308 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:43:00.52
ID:JQe4GL280 ちなつ「それで、どうしたんですか？先輩」
京子『あ、うん。･･･明日ね、どこかいかない？丁度、昨日から夏休みだし』
ちなつ「明日･･･」
京子『あ、無理にとは･･･』
ちなつ「いえ、行きましょう！」
京子『えへへ、良かったぁ。近場だから、安心してね』
京子『場所は―――――』
~六日目・終了~ 311 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 13:49:34.62
ID:JQe4GL280 ~最終日~
~吉川家~
ちなつ「行ってくるね。お姉ちゃん」
ともこ「楽しんできなね」ﾆｺﾆｺ
ちなつ「うんっ！」
ｶﾞﾗﾗｯ
ともこ「ちなつ」
ちなつ「ん？」
ともこ「いいの？相手は女の子なのよ？」
ともこ「最後にはどちらも傷付くことになるかm」
ちなつ「ならないよ」 314 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 14:05:14.24
ID:JQe4GL280 ちなつ「私と京子先輩は傷付かない」
ちなつ「例え傷付いたとしても、後悔はしないよ」
ちなつ「だって、好きな人と好きな事をやった、その結果だもん」
ちなつ「だから、私はいいの」
ともこ「･･･そっか」
ともこ「ちなつは強いね」
ちなつ「？」 319 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 14:32:05.96
ID:JQe4GL280 ともこ「ううんっ、何でもないよ。頑張ってね、ちなつ」
ちなつ「う、うん･･･じゃあ行ってくるね」
ﾋﾟｼｬ
ともこ「私には、そんな勇気ない･･･なぁ」
ともこ「ふふ、大人になればなるほど、周りが気になってきちゃうものよね」
ともこ「頑張って二人とも」
ともこ「頑張って」 322 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 14:47:50.90
ID:JQe4GL280 ~駅~
ちなつ「はぁ、はぁ」
ちなつ「ちょっと早く来すぎちゃったかな･･･」
ちなつ「早く来ないかな･･･」
京子「おーい、ちなちゅー♪」
ちなつ「もー、遅いですよ、京子先輩っ」
京子「ごめんごめん、服選んでたら遅れちゃった」
ちなつ「もう･･･」 324 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 14:51:14.68
ID:JQe4GL280 京子「あつー。電車、まだみたいだね･･･」ｶﾞｺﾝ
京子「はいっ」
ちなつ「あ、ありがとうございます」ﾌﾟｼｭ
京子「」んっくんく
ちなつ「」こくこく
ちなつ「ぷあっ」
京子「くはー！ファンチうめー！」
ちなつ「私もグレープ飲みたいです」
京子「いいよー、じゃあそっちのもオレンヂちょーだい」 326 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 14:54:03.03
ID:JQe4GL280 ちなつ「」んくんく
京子「間接キス･･･だね･･･ちなちゅ//」
ちなつ「ぷあっ･･･そうですね、はい」
京子「あ、あれ？なんか思ったのと違う反応がっ！！」
ちなつ「だって、私達ほんとのキスしたじゃないですか」
京子「！！！」
京子「･･････そ、だね////」 327 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 14:56:55.74
ID:JQe4GL280 ちなつ「可愛いですよ？京子先輩」ﾆﾔﾆﾔ
京子「うっ///ん、んもー！私の方が年上なんだからなー！？」
ちなつ「リードするのは年下でもOKですよーっだ」
京子「むー」
ちなつ「･･･えへへ」
京子「」んくんく
ちなつ「」こくこく
京ちな「「ぷあっ」」 329 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 15:02:06.25
ID:JQe4GL280 ちなつ「私達いつまでこのままでいれるんでしょうか」
京子「･･･わからない。ちなつちゃんはいつまでがいい？一応今日が最終日だけど」
ちなつ「･･･そーですね」
ちなつ「私は･･･」
京子「私はずっと。ずっとずっとちなつちゃんと一緒にいたい」ｷｭ
ちなつ「私だって･･･同じです」
ちなつ「でも、世間は許してくれません」 331 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 15:04:36.18
ID:JQe4GL280 ちなつ「いつか･･･引き離される時が来るんじゃないかって思うんです」
京子「あー･･･」
ちなつ「それが･･･怖いです」ｷｭｯ
京子「･･････」
京子「ちなつちゃん」
ちなつ「はい？」
ﾁｭ 332 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 15:09:28.03
ID:JQe4GL280 ﾁｭ
ちなつ「ん･･･」
ﾁｭ
ちなつ「･･･ふぁっ」
ﾁｭ
ちなつ「･･････っ///」
京子「確かに、未来の私達は引き離されるかもしれない」
京子「多分絶対にそんな時が来る。でもね」
京子「今、私とちなつちゃんは付き合ってる」
京子「私はそれがすべてだと思う」 333 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 15:18:11.88
ID:JQe4GL280 京子「それに、どんなに周りが私達を引き離そうたって」
京子「･･･私は絶対に、ちなつちゃんを離さないから」ｷﾞｭﾑ
ちなつ「今、かぁ･･･」
ちなつ「ふふ、京子先輩、なんか年上みたい」
京子「と、年上なんだってばぁ･･･」ｼﾞﾜ
ちなつ「あはははっ」
ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ 334 ：
◆wubK.PZ8MU 2012/08/22(水) 15:22:52.24
ID:JQe4GL280 ちなつ「あ、電車･･･」
京子「行こっか？ちなつちゃん」ｷｭｯ
ちなつ「はいっ」ｷｭｯ
ちなつ「･･･京子先輩っ」
京子「ん？」
ちなつ「これからもずっとずっと、よろしくお願いしますねっ」
京子「ああ！」
~七日目・終了~
~一日目・スタート~
おわり 336 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 15:24:23.85 ID:5BHmzYd/0
乙!!いいものを見せてもらった!! 340 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 15:26:16.92 ID:imMihBBS0
昨日からずっと見てた甲斐があった
乙 344 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 15:30:40.06 ID:FxaHVb/D0
わぁい乙 あかり乙大好き 348 ：
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/22(水) 15:39:30.10 ID:GA/RMYeD0
ちな京はもっと増えるべき、乙乙
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