1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:36:51.78
ID:J8k5vBmX0 -ここからテンプレ-
伊織「は、はあ!? キスとか、聞いてないわよ!?」
P「さーせんっしたあー!!!」
伊織「普通の女の子グループ役って聞いてたんですけどっ」
P「さーせんっしたあー!!!」
伊織「大事な脇って聞いて受けたんですけどっ」
P「さーせんっしたあー!!!」
伊織「土下座」
P「はい」
伊織「聞・い・て・な・い」ゲシゲシ
P「あっあっ、頭踏まにゃいでぇ///」
伊織「キモッ!! わかったから、もう一人にしてちょうだい……」
-ここまでテンプレ-
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:43:35.20
ID:J8k5vBmX0 -みな☆せけ-
やよい「そんなことがあったんだぁー」
伊織「あったんだぁー、じゃないわよぅ……
台本もらって読んだら、中盤にキスするって書いてあるんだもの」
やよい「プロデューサー、教えてくれなかったの?」
伊織「教えてくれたら考えてから受けたわよぅ……」
やよい「うー、でも、伊織ちゃんくらい売れっ子だったら、ファンのみんなも喜ぶかなーって」
伊織「それ本気で言ってるの?
アイドルのキスシーンなんて、ファンが見たらブチ切れるに決まってんじゃないの」
やよい「そうなの!?」
伊織「当たり前よ、ブチ切れるなんてもんじゃないわ、私レベルなら暴動が起こってもおかしくないわね」
やよい「うぅ~~、どうしよう……」
伊織「どうしようはこっちのセリフよぉ……」
やよい「私……事務所のブログに、キスしたって書いちゃった……」
伊織「!!?」 7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:50:07.00
ID:J8k5vBmX0 伊織「(は!? は!? やよいが!? 私と同い年のやよいが!? 私より先にキス……!?)」
伊織「あ、あんた……ほんとに、その……したの?」
やよい「うん……おととい、寝顔が可愛かったから、ついキスしちゃったって……」
伊織「ね、寝顔ッ!!?」
伊織「(やよいが! 男の寝顔を見るような関係に!?)」
やよい「伊織ちゃん? なんで変な顔してるの?」
伊織「だ、だって、急にそんなの知ったら……」
やよい「やっぱりダメなのかなぁ……」
伊織「ア、アイドルなのよ……? あんた……」
やよい「うぅー、だって弟の寝顔が可愛くてー」
伊織「い、いくら寝顔が可愛くても!!」
伊織「って……弟?」
やよい「うん……どうしよううう、読んでくれてるみんなは、弟いいなーって言ってくれたんだけどー
暴動なんておこったら、どうしよううー」
伊織「そ、そうよね……やよいに限ってそんなわけないわよね、はぁ……驚かさないでよ」 10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:54:40.90
ID:J8k5vBmX0 伊織「やよい、弟なら大丈夫、誰も気にしないわ」
やよい「ほんとっ? よかったあー! ファンのみんなに、悪いことしちゃったかなーって考えちゃった」
伊織「ファンもやよいの微笑ましい家族関係が見れて喜んでるんじゃないかしら?」
やよい「えへへー! うちはみんな仲良しだよー!」
伊織「そうねぇ、この前やよいの家にお邪魔したときに嫌ってほど感じたわ」
やよい「また来てねー!」
伊織「行くから、行くから人の手を掴んで振り回さないの」
やよい「えへへ、ごめんなさーい」
伊織「はぁ……でもどうしようかしら、キスシーンなんて……」
やよい「伊織ちゃんは、キスって……したことないんですか?」
伊織「な、なんて事聞くのようっ……///」
やよい「はわっ 気になっちゃってぇ……」
伊織「…………ないわ」
やよい「わ、私もですー!」
伊織「さっき弟としたって言ってたじゃないのよっ!」 11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:59:18.66
ID:J8k5vBmX0 やよい「そ、それはノーカンだよー」
伊織「ま、まぁ兄弟とならね……やよいの弟ってまだ小さいんでしょ?」
やよい「うんっ、それにほっぺにちゅーしただけだよー?」
伊織「そ、それなら初めにそう言いなさいよ……まったく、やよいは肝心なところを省くから」
やよい「はぶく? 蛇は嫌いですー」
伊織「……それはともかく、どうしようかしら」
やよい「お芝居でキスするんだよねー?」
伊織「もちろんよ、映画なんだから」
やよい「いいなー私も映画出たいなー」
伊織「でもキスシーンがあるのよ?」
やよい「えへへ、お芝居だったらいいかなーって」
伊織「あんたは強いわねぇ……」
やよい「私、戦隊シリーズの映画に出たいですー!」
伊織「はぁぁぁ……」 13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:05:22.27
ID:J8k5vBmX0 やよい「献立戦隊!スイハンジャーの映画に出たいなぁー!」
伊織「何よそれ、変な名前ね」
やよい「いま日朝でやってるんだよー?」
伊織「なによ、ご飯でも炊くの?」
やよい「!! 伊織ちゃんも見てるの!?」
伊織「見てないわよ」
やよい「えーーーー……」
伊織「なんでそんなに落ち込むのよぉ」
やよい「……出たなースイハンジャー! お前を献立にしてやろうかー!」
伊織「だから知らないわよっ」
やよい「うー……」
伊織「はぁぁ……スイハンジャーの映画だったらどれだけ気楽か」
やよい「でもでも、伊織ちゃんお芝居じょうずだから、キスシーンは見てみたいなー」
伊織「うぅ……」 14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:11:46.98
ID:J8k5vBmX0 やよい「そーだっ 伊織ちゃんの相手って、なんて役者さんなのー?」
伊織「あーフルネームは出てこないわね、えっと」
やよい「カッコイイ男優さんだったらいいねー!」
伊織「え……相手は女よ?」
やよい「え?」
やよい「…………え?」
伊織「……女よ?」
やよい「…………ぇぇぇぇぇぇええええええええ……?」
伊織「…………女よ?」
やよい「……そ、そういうのもあるんだ」
伊織「だから余計悩んでるんじゃない……」
やよい「なんでー?」
伊織「私が女の方が好きってキャラに思われちゃったら、男のファンが離れちゃうじゃないのよー」
伊織「はぁ、あの馬鹿プロデューサー、そんなこともわからないで仕事持ってくるんだから、毎回判断する身にもなってほしいわ」 17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:18:39.23
ID:J8k5vBmX0 やよい「伊織ちゃんは断っちゃうのー?」
伊織「……断れないから困ってるのよ」
やよい「そっかぁー」
伊織「キスシーンなんて……まだ……」
やよい「…………そーだ! 練習しよー!」
伊織「は?」
やよい「伊織ちゃん!練習しよう!」
伊織「……へ?」
やよい「キスの練習したら、きっと嫌な気持ちもなくなるよー?」
伊織「は!? そんなのしたって無くならないし! っていうか練習しないわよ!」
やよい「うー、でもでも、伊織ちゃんがつらい気持ちでいるのは嫌だよー」
伊織「な、なんでそれで練習になるのよ!?」
やよい「練習したら、なんだってできるってプロデューサーが」
伊織「あの馬鹿……!」 21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:27:02.88
ID:J8k5vBmX0 伊織「で、でも……台本の通りなら、私の役って女の子が好きな役なのよね」
やよい「私もー、可愛い女の子を見ると、好きだなーってなることあるよー?」
伊織「いや、そういう好きじゃなくて……」
やよい「??」
伊織「ま、まぁ役作りってことでやってみる価値はありそうね」
やよい「えへへ、役作りは大切だってプロデューサーがいってたよー!」
伊織「そうね……キスシーンはともかく、少しやってみようかしら」
伊織「これ、部外者持ち出し禁止なの、書いてあることは誰にも言っちゃダメよ?」
やよい「わぁー! おっきな台本だねー! 足台になりそう!」
伊織「足台って……」
やよい「えーっと、どこかなぁ」
伊織「この辺よ」ピタッ
伊織「あっ…… (ば、ばか、肩がくっついただけなのに、なんで気にしてるのよぉ、私の馬鹿っ)」
やよい「これが伊織ちゃんのセリフ?」
伊織「そうよ、相手のセリフはこれね」 24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:36:41.84
ID:J8k5vBmX0 やよい「ハヤトくんも悪い奴じゃないの ヤにしちゃったらごめんね(棒読み)」
伊織「やよい、それ私のセリフよ」
やよい「あっ、えへへへへ」
伊織「ここのシーンは……私とやよいと、私の友達の男の三人で遊びにいったのね
その男がやよいにちょっかい出して、やよいが怒って先に帰っちゃったの
そこに追いかけてきた私が、やよいに謝るところから始まるのね」
やよい「そっかぁー」
伊織「この時はー……やよいはもう私のことが好きってはっきり思ってるわけね」
やよい「うー?」
伊織「だから、やよいは私のことが好きなのよ」
やよい「そ、そっかぁー」
伊織「それで、やよいは男……ハヤトって奴に怒ってるのよ
好きな人がいるのにナンパみたいな事されたから」
やよい「そ、そっかー」
伊織「……わかってる?」
やよい「うん!」 25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:44:12.79
ID:J8k5vBmX0 やよい「じゃーやってみよー!」
伊織「……」
伊織「ハヤトくんも悪い奴じゃないのっ……ヤにしちゃったらごめんね……?」
やよい「えーっと……あいつ、あり得ないから、優美に気があったんじゃない、の?」
伊織「そ、そんな事……あるけど……でも、告白まだされてないし……」
やよい「そんなの知らないもん どうせ昨日だってアイツと寝てたんでしょー」
伊織「ちがっ……違う!私、そんなんじゃ……」
やよい「ききたくないっ」
ドタバタ ドタバタ ドタバタ
伊織「そこは走らなくていいわ」
やよい「でも走り去るって」
伊織「そこまでやらなくていいから」
伊織「ふぅん……こんな感じかぁ、原作もっと読まないといけないわねぇ」
やよい「えへへ、私のお芝居どうだったー?」
伊織「えぇ?あぁ、うん……」 27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:51:36.08
ID:J8k5vBmX0 やよい「私、だめだったー……?」
伊織「そんな事ないわよ、こっちは少し見えてきたわ」
やよい「見えてきたー?」
伊織「でもねぇ……女の子同士ってどんなものなのかしら
私さっぱりわからないのよね」
やよい「あの子可愛いなーとかー、かっこいいなーとかじゃだめなのかなぁ」
伊織「それはどう考えても違うわね……」
やよい「そっかー、じゃー私もわかんないかなぁ」
伊織「普通わからないわよね」
やよい「そーだっ 伊織ちゃん!」
伊織「ん?何よ」
やよい「好きになったごっこしよー!」
伊織「……は!?」
やよい「わからなかったら、ごっこ遊びしたらわかるってプロデューサーが」
伊織「あの野郎……」 29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:59:16.42
ID:J8k5vBmX0 やよい「えへへへ、私は伊織ちゃん好きだよー?」
伊織「……それは友達としてでしょ」
伊織「(確かにロールプレイングは大事よね……)」
伊織「わかったわ、協力してくれる?」
やよい「うん! 好きだよー!」
伊織「……」
やよい「伊織ちゃんはー?」
伊織「へっ!? そ、そりゃ……好きだけど」
やよい「私も好きだよー」
伊織「なんか違う」
やよい「???」
伊織「やよいが思ってる好きとは違う」
やよい「???」 30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:02:27.73
ID:J8k5vBmX0 伊織「もっとこう……」
やよい「こう?」
伊織「て……手を繋ぎたいなぁ、とか……///」
やよい「うん」
伊織「な、名前を呼んでほしいなぁ、とか……///」
やよい「伊織ちゃん、顔真っ赤だよー?」
伊織「!!?」
やよい「照れてるのー?」
伊織「(だ、誰の所為だと思ってるのよっ)」
やよい「えへへっ、伊織ちゃん可愛いねー!」
伊織「ち、ちがっ……///」
やよい「今ね、伊織ちゃんとくっつきたいなーって思ったよー?
これも”好き”じゃないのかなぁー」
伊織「え、と……っ///」
やよい「???」 32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:08:02.12
ID:J8k5vBmX0 伊織「(うぅぅっ、なんで意識してんのよっ、ただのやよいじゃない、これはいつものやよいよ)」
やよい「えーいっ」ムギュ
伊織「ひゃんっ///」
やよい「えへへっ、伊織ちゃん伊織ちゃん」
伊織「な、なによぅぅっ///」
やよい「これも”好き”とは違うのかなぁー」
伊織「し、知らないわよっ」
やよい「???」
伊織「(うぅぅぅっっ……私、どうしちゃったのかしら……)」
やよい「伊織ちゃん、どうして何も言ってくれないのー?」
伊織「や、やよい……いいから、離れて」
やよい「ぁ、うんー……」
伊織「はぁ……はぁ……」
伊織「(うぅぅっ、役に感化されてどーすんのよぉっ)」
やよい「???」 36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:16:08.73
ID:J8k5vBmX0 伊織「そ、その……この話の好きっていうのは、その……キ、キス、したいとか……そういう好きなのよ!」
やよい「うーん、よくわかんないかなぁー」
伊織「わ、私もわかんないわよっ」
伊織「(はぁ……やよい、柑橘系の匂いがしたわね……)」
伊織「(……キスしたら、もっと匂いもわかるのかな……)」
やよい「うーん……キスしたらわかるのかなぁ」
伊織「そうね、そしたら匂いも……」
やよい「匂いー? 私匂ってるー?」
伊織「へ……ちが、そうじゃなくて!!」
やよい「???」
伊織「ね、ねえっ……」
やよい「なあに、伊織ちゃん」
伊織「…………その」
やよい「えへへっ」
伊織「っ///」 37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:23:29.56
ID:J8k5vBmX0 やよい「伊織ちゃん、もっと好きごっこやってみよー!」
伊織「ええっ!?」
やよい「えへへへっ、私はやりたいなーって」
伊織「はあ!?」
伊織「いや、ちょっと、ちょっと待ちなさいって!」
やよい「うー? 伊織ちゃんはしたくないのー?
私、お芝居へたっぴだから、こういうのしか役に立てないかなーって思ってー」
伊織「き、気持ちは嬉しいわよっ?
でもそれとこれとは別っていうか……!」
やよい「ぁ……もしかして、やっぱり、私とじゃごっこにならないー?」
伊織「ち、違うわよ!! ぁ、その……やよいの事は好きよ?
…………と、友達としてねっ」
やよい「うん! 私も伊織ちゃん大好きだよー!」
伊織「……友達として?」
やよい「うんっ」
伊織「ゆ、友情じゃ仕方ないわよね……っ」 38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:28:43.11
ID:J8k5vBmX0 伊織「…………ねえっ」
やよい「なあに?」
伊織「その……ぎゅって、してくれる……?」
やよい「えへへ、うんっ」ムギュー
伊織「っ……///」
やよい「伊織ちゃんは甘えんぼさんだなぁー」
伊織「あっ、甘えてなんか……」
やよい「いいこいいこー」
伊織「ん……///」
やよい「好きって気持ち、わかってきたー?」
伊織「……よくわからないわ」スリスリ
やよい「えへへ、私もわかんないかなぁー」
伊織「…………暖かい」
やよい「伊織ちゃん、弟とおんなじ事言ってる―」
伊織「そう…… (あのワルガキと一緒にされるのも癪だけど……)」 41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:34:51.51
ID:J8k5vBmX0 やよい「弟も好きだけど、伊織ちゃんも好きだよー」
伊織「なによ、私は弟と一緒なの?」
やよい「あれ、おんなじくらいじゃ嫌だったー?」
伊織「ふん……」
伊織「(……いや、いやいや! 私ったらなに拗ねてるのよ! 別にいいじゃない! 友達なんだから!)」
やよい「えへへ、伊織ちゃん可愛いねー」
伊織「っ……///」
伊織「や、やよいの方が”好き”って気持ちをわかってそうな気がするんだけど……」
やよい「そんなことないよーっ、私好きな人いないもんー」
伊織「でも、その……抱っこするのとか……慣れてる」
やよい「それはー弟たちが甘えるからだよー?」
伊織「それは”好き”とは違うの……?」
やよい「家族は特別だよぉー」
伊織「そ、そうね……」
伊織「(……私、家族に甘えた記憶なんてないわ……新堂にワガママ言った記憶しか……)」 42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:40:10.79
ID:J8k5vBmX0 やよい「伊織ちゃん、髪触っていいー?」
伊織「え、いいけど……」
やよい「いいこいいこー」
伊織「ひぁ……///」
やよい「えへへへ、さらさらしてるねー」
伊織「やよい……っ」
やよい「なあにー?」
伊織「え……えっと、呼んだだけ……」
やよい「えへへ、伊織ちゃんっ」
伊織「な、なによ……っ」
やよい「呼んだだけー」
伊織「な、なななっ……///」
やよい「伊織ちゃんどうしたのー? ずーっと顔赤いよー?」
伊織「だって、やよいが……」
やよい「はわっ、私何かしてる?」 43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:48:11.12
ID:J8k5vBmX0 伊織「(思いっきりしてるじゃないのよぉっ)」
やよい「???」
伊織「っ///」
やよい「えへへっ、恥ずかしがり屋さん?」
伊織「な、なななななっっ///」
やよい「水樹奈々?」
伊織「それ紅白声優っ……」
やよい「大崎ナナ?」
伊織「あんたもナナって言うんだ? じゃなくって!!」
伊織「わ、わかってるならっ……手加減して」
やよい「えへへ、いじわるだったー?」
伊織「……うん///」
やよい「いいこいいこー」
伊織「っ……」ギュ
やよい「伊織ちゃんは、甘えんぼさんだったんだねー」 45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:53:23.67
ID:J8k5vBmX0 伊織「い、今だけよっ……ほら好きごっこしてるんでしょっ?」
やよい「うぅー……そっかぁー」
伊織「……でも”好き”がわかってきた気がするわ」
やよい「よかったぁー、これでお芝居もばっちりだねー!」
伊織「……いやいやいや、キスシーンをどうにかしないと解決にならないわよ
はぁ……なんとかこのシーンカット出来ないかしら」
やよい「うぅー、告白シーンとつながってるから、むずかしいんじゃないかなぁー」
伊織「そうよねぇ……」
やよい「そーだっ」
伊織「却下!」
やよい「ええーっ!!」 47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:59:43.20
ID:J8k5vBmX0 伊織「どうせ、キスごっこしてみよー! って言うつもりだったんでしょっ!」
やよい「ごっこじゃないよー? 私、伊織ちゃんとだったらいいかなぁって」
伊織「余計に却下よ! てかさり気なく爆弾発言してんじゃないわよぅっっっ///」
やよい「うぅー……」
伊織「たまにやよいがわからなくなるわ……」
やよい「私、伊織ちゃん大好きだから、少しでも役に立ちたいなーって」
伊織「気持ちだけもらうわ」
やよい「うー……悩んでる伊織ちゃんは見たくないですー」
伊織「……別に悩んでなんかいないわよ
ちょっと考えこんでるだけ」
やよい「おんなじだよー?」
伊織「意味合いが違うわよ」
やよい「おんなじだよー」
伊織「あんたも頑固ね……」 48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:06:40.27
ID:J8k5vBmX0 伊織「そうだわっ、キスをする振りで練習しましょ!」
やよい「あっ、私知ってるよ! ほんとーはほっぺにキスしてるんだよねっ」
伊織「そうそれよっ、じゃあキスシーンに合わせてやってみましょ?」
やよい「うんっ!」
やよい「えっと……どうしてわからないの? この……は、はや」
伊織「ぼくねんじん(ボソッ」
やよい「このぼくにんじんっ」
伊織「(ズルッ)」
伊織「はーいストップストップ」
伊織「それ、ぼくねんじん、って読むのよ
鈍感な奴とか、そんな意味ね」
やよい「そうなんだぁー、伊織ちゃんよく読めるねー!」
伊織「ま、まぁね……///」 50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:16:28.02
ID:J8k5vBmX0 やよい「どうしてわからないの? この朴念仁」
伊織「な、何のこと? 言ってくれなきゃわかるわけ……」
\ぴょんっ/
やよい「(うー、背がとどきませんー)」
伊織「っっっ……/// (これはっ……キスのふり……ふりだから……っ)」
やよい「(伊織ちゃん、目をぎゅーってつぶってますー、はやくキスしないとっ)」
やよい「えいっ」
ちゅ……
伊織「っ……」
やよい「わ」
伊織「…………江美……ウソ、よね?」
やよい「あ……ウソでするわけないでしょー? ずっと優美のこと……好きだったのよ」
伊織「……うん」
やよい「返事はすぐじゃなくていいの その 嫌だったらごめんなさいー」
伊織「……謝るくらいなら、しなくてよかったじゃない」 51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:17:55.57 ID:niosmwNu0
キマシ 52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:20:22.08 ID:xtXjxSbB0
キマシタ 53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:22:40.33
ID:J8k5vBmX0 伊織「……ありがと、また少しキャラが見えてきたわ」
やよい「え、えっと、あの、ごめんなさいー!」
やよい「私、背たりなくて、ほっぺに届かなくて、なんとかしようって思ってっ、そしたら口に」
伊織「ストップ」
やよい「はわっ」
伊織「……謝るくらいなら、しなくてよかったじゃない……」
やよい「だ、だってぇ、あの……っ」
伊織「ふふっ、やぁね、気にしてないわよっ」
やよい「……そうなの?」
伊織「びっくりはしたけど……やよいこそ嫌じゃないの?」
やよい「私、あの、伊織ちゃんだったらいいかなって……」
伊織「なにそれぇ、さっきのは”ごっこ”でしょ?」
やよい「え、あの、ごっこじゃないかなーって……」
伊織「……はい、この話おしまい」
やよい「はわっ」 55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:29:20.46
ID:J8k5vBmX0 伊織「(……やよいまで感化されて、悪影響になったら嫌だものね)」
伊織「(私は……女の子同士の気持ち、わかっちゃったかも……)」
伊織「ねえやよい、あんたが持ってる飴くれる?」
やよい「えっ?いいよー、はいっ!」
伊織「ありがと」
伊織「(やっぱり、柑橘系の匂い……)」
Bitter End
game over. 56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:32:26.09 ID:Ybth6GaN0
お疲れ様
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