fc2ブログ









京子「頑張って」 あかり「昨日より頑張って」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:21:38.53 ID:VBBMoov0O


~赤座家~

ピピピピピ……

あかり「むにゃ……、もうこんな時間……。はぁ……、変な夢見ちゃったな……」

夢を見ました。

皆が私の周りで笑ってくれている夢。

でも私には、皆を笑わせるようなことなんて出来ないから、とても虚しくなりました。

京子ちゃんみたいだったら、きっとあの夢みたいな自分になれるんだろうなぁ。





4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:23:09.41 ID:VBBMoov0O


ピンポーン

京子「おーい、あかりー! 早く学校行くぞー!」

あかり「う、うん! 今行くよー!」バタバタ

夢のことなんて引きずっていられない。忘れなきゃ忘れなきゃ。

京子「お、今日はちゃんと制服を着ているな! えらいえらい!」ナデナデ

結衣「いつの話だよそれ……」

あかり「は、恥ずかしいから掘り返さないでよぉ!」プンプン

京子「あはは、悪い悪い。いや~、あかりは表情豊かだから見てて飽きないな~」ケラケラ

京子ちゃんは目立たない私なんかを本当に気遣かってくれていると思う。

いつも話に入れない時は話を振ってくれて、遊びにも誘ってくれる。

今みたいに、前にあったこともちゃんと覚えていてくれる。



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:25:32.80 ID:VBBMoov0O


京子「それでミラクるん対なもくらげが……」

結衣「お前本当にミラクるん好きなんだな……」

京子「ああ、体には血液以外にミラクるん液が流れているくらいにな!」

結衣「なんだそれ……」

京子ちゃんは絵が上手で、話が上手で、いつも周りではたくさんの人が笑っている。

結衣ちゃんは、気配り上手のかっこいいお姉さん。目立たない私をやっぱり京子ちゃんと同じくらい気遣かってくれる。

この二人が幼馴染なんて、私は恵まれてるんだなと思う。

じゃあ、私は二人に何かを出来ているのかな?

あの夢みたいに、二人は笑ってくれているのかな?



8 :書き溜めしてありまっせ! 2012/09/11(火) 17:28:26.31 ID:VBBMoov0O


京子ちゃんと結衣ちゃんは仲が良い。

誰の目から見たってそうだと思う。

でも私は、幼馴染というだけで二人にくっついているだけなのかな?

ただ、歳が近くて、家が近い。それで幼馴染になれただけなのかな?

本当は、二人とも仕方なく私に付き合っているだけだとしたら?

知りたくないよそんなこと。

口に出したらきっと何かがぷっつりと切れちゃう。

それは自分の中の事かもしれないし、この関係の事なのかもしれない。

でも、二人は私の一つ上。

自分の知らない一年間を二人で過ごしている。

その事を考えると、胸がぎゅぅって握られたみたいになる。



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:30:54.83 ID:VBBMoov0O


駄目だよ、そんな事考えちゃ。

私は明るいだけが取り柄なんだから。

暗い顔なんてしちゃ駄目だ。

でも……、でも……。

あの夢みたいな自分になんてなれっこない。

京子ちゃんと結衣ちゃんに釣り合う自分にもなれない。

出来もしない夢を見るなんて、なんだか自分が汚いものみたいに思えてくる。

動いてよ、私の足。

このままじゃ、二人の足手まといになっちゃう。



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:33:35.86 ID:VBBMoov0O


京子「あかり?」

結衣「あかり……? どうしたの?」

あかり「何でも……、何でもないから……」

目が熱くなって、ぽたっ、ぽたっ、と涙が落ちて。

ああ、二人の足を止めちゃった。

泣き虫。

グズ。

鈍臭い。

どんどん自分が惨めになる言葉が思い浮かんでくる。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:35:28.42 ID:VBBMoov0O


京子「あかり、どこか痛いの?」

結衣「今からお家に連絡する?」

二人が私の顔を覗き込む。

見ないでよ。

もう訳がわからなくなってただ首を横に振るだけ。

二人に嫌われたら自分みたいなやつの居場所なんてなくなっちゃうのに。



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:37:28.97 ID:VBBMoov0O


京子「結衣、先に学校行ってて?」

結衣「え……、けど……」

京子「いいから」

結衣「はぁ……、お前絶対動きませんって顔してるな」

結衣「一応伝えてはおくけど、出来るだけ遅刻はするなよ?」

結衣ちゃんは何度も何度も振り返りながら、ついに見えなくなっちゃった。

きっと結衣ちゃんに嫌われちゃったかなあ。

京子ちゃんと二人きりの時に、私の悪口言われちゃうかなあ。



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:40:31.25 ID:VBBMoov0O


京子「さてあかり、涙拭こっか。じっとしててね。」スッ

京子ちゃんの声が優しい。

自分が子供扱いされてるみたいで、すごく恥ずかしい。

京子「なんだかさ、昔の私がグズってた時みたいだから……、ついダブっちゃってさ」

ああやっぱり。

京子「さて……、アレやりますか……」

え? 何をするの?

京子「変身! 葉っぱ仮面!」ジャーン

あれ、これ昔私がやったやつだ……

京子「うーん、これ昔やってもらった時は私、すぐに泣き止んだけど……、やっぱりこの歳になると……」

そっか、昔の京子ちゃんはこれで笑ってくれていたんだ。

そう思うと少し落ち着いたかも。



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:43:26.77 ID:VBBMoov0O


でも大事なのは前の事よりも、今の事なんだよ。

そう思うとやっぱり気が沈んじゃう。

京子「さて、驚いたのか、ドン引きしたのか、面白かったのかわからないけど、涙は止まったみたいだね」

京子「泣いた理由を教えてくれるかな?」

あかり「やだ……」グスッ

だって言ったら嫌われちゃうもん。

でも、言わなきゃ嫌われちゃうのかな? わかんないよもう。

あかり「……、京子ちゃんが羨ましくって……」グスッ

言っちゃった。

溜め込んでいた言葉のほんのちょっぴり。



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:46:18.72 ID:VBBMoov0O


京子「え?」ポカーン

京子ちゃんが驚いてる。

やっぱり、私なんかが憧れてるなんて……。

京子「ふーむ……、これは重症ですな……」

腕を組んで悩んじゃった。

京子「今日のごらく部の活動までにさ、あかりを元気づけられるものを考えるから」

ああ、また京子ちゃんの負担になっちゃう。

京子「さっ、行こっか。きっと皆あかりを待ってるよ」スッ

嘘。私を待ってる人なんていない。



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:49:21.64 ID:VBBMoov0O


結局京子ちゃんにずっと手を繋いでもらったまま、遅刻して学校に着いちゃった。

京子「結衣が連絡しておいてくれてるから、きっと大丈夫だよ」

大丈夫だとかじゃない。

自分のせいで京子ちゃんを遅刻させちゃったんだよ。

二年生の教室できっと悪口言われちゃうよ。

朝から顔を真っ赤にして入ってきたもんだから、ちなつちゃん、櫻子ちゃん、向日葵ちゃんに心配されちゃった。

泣いたりしなきゃ、気付いてもらえない。

気にかけてもらえない。

やっぱり自分には取り柄なんてないんだ。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:52:34.09 ID:VBBMoov0O


授業中はずっと上の空。

下を向いて時間が過ぎるのを待つだけ。

皆が私を励まそうとしてくれた。

本当に自分の周りには素敵な人ばかり。

でも、その優しさが辛い。

取り柄のない自分が惨めになるから。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:55:33.17 ID:VBBMoov0O


ちなつ「あかりちゃん、部室に行こ?」

ああ、ついに放課後になっちゃった。

自分は今日一日、周りに迷惑をかけただけだった。

特に、京子ちゃんに会うのが辛い。

部室に行きたくない。

あかり「……、今日は、お休みしたいの……」

ちなつ「絶対駄目。休み時間に京子先輩から話は聞いてるんだよ」

どうせ悪口なんでしょ?

ちなつ「いつものあかりちゃんに戻るためのとっておきを用意してる、だって」

いつもの自分?

それが嫌で嫌でしょうがないのに。



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 17:59:26.33 ID:VBBMoov0O


ちなつ「自分の事を嫌なんて言わないで!」

声に出ちゃった。

ちなつ「いつも誰にでも優しくて」

ちなつ「いつもニコニコしてて」

ちなつ「いつも周りに元気を分けてくれる」

ちなつ「それがいつものあかりちゃん」

ちなつ「誰に聞いたって、絶対にそう答えるよ」

信じられないよ。

きっと自分を元気づけるための嘘。



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:02:47.42 ID:VBBMoov0O


自分はそんなのじゃないよって。

朝に見た夢の事。登校中に思った事。

全部ちなつちゃんに吐き出しちゃった。

きっとちなつちゃんにも嫌われちゃったかな。

ちなつ「確かに京子先輩の言うとおり……、これは重症ね……」

ちなつちゃんはキョトンとして、腕を組んで悩んじゃった。

ちなつ「じゃ、尚更部室に行かないとね」

ちなつ「嫌だと言ったら、引きずってでも連れていくから!」

ちなつちゃんはやると決めた事は絶対に曲げない。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:06:14.02 ID:VBBMoov0O


言葉通り、引きずられて部室に着いちゃった。

ちなつ「京子先輩も結衣先輩も、あかりちゃんを待ってるよ」

怖いよ。

ちなつ「大丈夫だから」

ガラッ

京子「待ってたぞ! あかりー!」

結衣「あかり、待ってたよ」

二人は笑って出迎えてくれた。でも……。



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:09:35.47 ID:VBBMoov0O


京子「さて……、あかりを元気づける内容ですが……」

京子「授業中にちょっとした漫画を描いてきちゃいました!」

授業中にって……、やっぱり私が京子ちゃんの迷惑に……

京子「あかり、私はいつも授業中は寝てるか漫画描いてるかだからいつもと変わらん!」

結衣「胸張って言うな」ビシッ

あれれ? お顔に出ちゃったかな。

京子「おはようからおやすみまであかりを観察してる京子ちゃんに隠し事が出来ると思うなよ~?」

京子「いや、これは言い過ぎか。ごめんなさい」

ということは朝の事もいくらかは……。

やっぱりまだ怖いよ。



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:13:18.90 ID:VBBMoov0O


京子「ささっ、漫画読んでよ! あかりの為に書いたんだからさ!」スッ

あかり「う、うん……」ペラッ

京子ちゃんは絵が上手いなぁ。

やっぱり私なんかにないものを持ってる。

漫画の内容は、朝私が起きて、結衣ちゃんとちなつちゃんが迎えに来るところから始まっていた。

登校中に趣味の事、昨日あった事、ごらく部の事、そんな事をお話ししながら、皆笑って歩いていた。

あれ?

あかり「ええっと、これ京子ちゃんが描かれていないんだけど……」

京子「ああ、それは私視点の漫画だから!」

京子「それに超絶美少女の私を描いたら主役が代わってしまうじゃないか!」

結衣「それ半分嘘だろ。ただ恥ずかしいだk……」モガッ

京子「わわっ、それを言うなよ~!」ガッ



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:16:25.34 ID:VBBMoov0O


京子「と、とりあえずさ! 続き読んでみて!」

あかり「う、うん……」ペラッ

漫画の続きは学校に着いて、教室に入ったところから。

私が怪我をした人に絆創膏をあげたり、忘れ物をした人を助けたり。

やっぱり皆笑っていて、怒ったり、泣いたりしている場面なんて描かれていなかった。

あかり「あれ? なんだか細かいところまで……」

京子「私はあかりの事なんて何でもお見通しだって! それに良い子一筋のあかりの行動なんて簡単に想像……」

ちなつ「嘘はやめてください。これはしょっちゅう私や櫻子ちゃん、向日葵ちゃんに聞いてる事でしょうが!」

京子「はい。嘘つきました。ごめんなさい」ドゲザ



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:20:57.78 ID:VBBMoov0O


結衣「京子は、あかりの事が気になってしょうがないんだよ」クスッ

あかり「う……、うん」ペラッ

そう言ってもらえると、続きをどんどん読みたくなっちゃうよ。

京子ちゃんが自分をどう思っているか気になるから。

話の続きはごらく部でのお話。

いつも通りに遊んで、いつも通りにお話しをして、皆が笑っている。

そして、皆が笑って帰る。そこで話は終わっていた。



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:23:44.03 ID:VBBMoov0O


京子「それじゃ、あかりに感想を聞いちゃいましょー!」

あかり「ええっと、皆すごくニコニコしてて……、すごくほんわかするお話だったな、って……」

あかり「それに、あかりはずっと笑っていたから……、こうならなきゃーって……」

京子「そうだろそうだろ!?」




京子「だってあかりが笑っているとこ以外なんて描きたくもなかったし!」







44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:27:46.06 ID:VBBMoov0O


結衣「京子はさ、いつもずっとニコニコしてるあかりが好きなんだよ」

結衣「小さい時からずっとそう。今だって変わらないよ。私だって同じ」

ちなつ「あかりちゃんとは中学生になってからのお友達だけど……、私も同じだよ!」

京子「あー、私の好きっていうのはいじり甲斐があるってところで……」

京子「あかりがいつもの調子に戻らないと……」

結衣「お、照れてる照れてる」ニヤニヤ

ちなつ「墓穴掘ってませんか? 京子先輩」ニヤニヤ

京子「照れてなんかないってば!」

ちなつ「……ほらね? あかりちゃんの事を話してると皆楽しそうだよ?」

あかり「あ……」



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:30:31.49 ID:VBBMoov0O


京子「その漫画はノンフィクション! 一切脚色はしてないぜ!」

あかり「あの……、京子ちゃん……」

京子「何だい? あかりちゃん」

あかり「ええっと、この漫画は京子ちゃんの視点って言ってたけど……」

京子「うんうん」

あかり「この漫画の京子ちゃんはどんなお顔をしているのかなって……」

京子「えー、そんなの聞くまでもなく……」




京子「笑ってるに決まってんじゃん!」







47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:33:30.69 ID:VBBMoov0O


あかり「ほんとに?」

京子「京子ちゃんは絶対に嘘はつきません!」

ちなつ「さっき嘘ついたばっかりでしょうが!」

京子「はい。ごめんなさい」ガクッ

あかり「あのー、まだ言いたい事が……」

京子「何だい? マイエンジェルあかりちゃん」

結衣「なんかレベルアップしたな」

あかり「いや、これに京子ちゃんの笑ったお顔をちゃんと描いて欲しかったな、って……」



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:36:23.00 ID:VBBMoov0O


京子「ええっと、実演じゃ駄目?」

ちなつ「何度も読み返せるのが漫画の良いところです!」

結衣「皆が笑っていてなんぼの漫画だしな。演出とはいえ欠けてちゃ気になる」

京子「ふむ、それもそうか……」

京子「うーん、そうだなぁ……」

あれれ? 腕を組んで悩んじゃった。

京子「うーん、そうだ!」

京子ちゃんの為ならなんだってするよ!

京子「じゃあさ、あかりはずっとその漫画の通りでいてくれる?」

あかり「え?」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:39:47.89 ID:VBBMoov0O


京子「京子ちゃんはボスキャラだからな! 今のあかりじゃレベルが足りないんだよ!」

京子「ずっと良い子にしてたら京子ちゃんサンタがクリスマスに……」

あかり「こ、子供扱いしないでよぉ!」プンプン

京子「だって朝のあかりは昔の私みたいで……」

あかり「わわっ、それは言わないで~!」アタフタ

京子「いや~、やっといつもの感じに戻ったね」ケラケラ

結衣「やっぱりあかりは笑ってなきゃね」クスッ

ちなつ「全く京子先輩って素直じゃないんだから……」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:43:18.64 ID:VBBMoov0O


………
……


あかり「また明日ねー! 京子ちゃん! 結衣ちゃん!」

ちなつ「京あかはよ! これで私は結衣先輩とイチャイチャ…… (さようなら、結衣先輩! 京子先輩!)」

あかり「ち、ちなつちゃん!? 何言ってるの!?」

ちなつ「あ……」

京子「お、おう! また明日なー! (ここは勢いでごまかしてあげよう! ごまかせているかは知らないけど!)」

結衣「バ、バイバイ。あかり、ちなつちゃん」



53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:46:37.67 ID:VBBMoov0O


京子「やれやれ、お子様の相手は疲れたねー」

結衣「嘘つけ。お前漫画描いてる最中ずっとニヤニヤしてたぞ」

京子「はい。もうちょっとあかりに対して素直になろうと考えております! 結衣隊長!」ビシッ

結衣「うーん、京子が絵を描き始めたのってさ」

京子「ん?」



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:49:45.97 ID:VBBMoov0O


結衣「あかりが自分の絵を見て喜んでくれるから?」

京子「大正解! あかりの為に、京子ちゃん頑張っちゃいました!」

結衣「そっか……、あかりも京子の為にずっとずっと良い子で昨日より、今日よりって頑張ると思うから、ちゃんと受け止めてあげなよ?」

京子「勿論です!」

結衣「そして……、お前はちゃんとあかりの前で今日より素直になれるように頑張ること! わかった?」

京子「は~い、結衣お母さん……」

結衣「中学二年生で手のかかる子供を抱えちゃったなぁ……」

京子「ということは結衣はいずれ、あかりの義理の母になるのか……」

結衣「おいコラ」



頑張って、昨日より頑張って

頑張って、いつもより頑張って

おしまい



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:52:21.43 ID:K7YeBcoe0



ほっこりした



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:53:06.81 ID:RYNAEEed0



たまにはこういうのもいいと



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:54:02.97 ID:VBBMoov0O


京あか成分を自分で補給したかったのと、自分の作風がよくわからなくなりまして……
展開に行き詰まるとすぐに「……///」を多様して逃げるから今回は封印
地の文を使うのも初でネガティブなあかりを書くのも初でした。
ではではでは



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 18:59:32.60 ID:Q/8POU5s0


乙!


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 19:19:09.75 ID:BIlOYMH40


京あかはええな・・・ホロリ
ほんとええな・・・ホリリ



関連記事

良い話だ
[ 2012/09/25 09:57 ] [ 編集 ]

コメントの投稿




管理者にだけ表示を許可する


トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://lilymate.blog.fc2.com/tb.php/1666-38750c75


Powered By 画RSS
アクセスランキング ブログパーツ ブログパーツ