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煌「咲-saki-阿知賀編3巻の表紙裏、家宝にします」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:57:00.59 ID:3T6Wo7kwO


※方言表現に誤りがある可能性が高いです
※ぶちょーが壊れてない(前作までの時間軸とは異なった世界)です


関連スレ
哩「グーチョキパーでーグーチョキパーでー何作ろー?何作ろー?」
哩「花田~?部活の時間ぞ~?花田~?」
哩「はーははーなだーのーはー♪」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:55:16.36 ID:3T6Wo7kwO


姫子「花田の奴、えらい機嫌良かですねー」

哩「ついにバレよったけん……私は貝になりたかよ」

姫子「ああ……あの“すばら!……しいな”事件」ポンッ

哩「蒸し返さんでくれえ……」カアァ

姫子(やっぱり照れてるぶちょー、可愛かっ!)

煌「ふふふ…すばらですっ!」にっ






5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:59:59.29 ID:3T6Wo7kwO


煌「鶴田さん鶴田さん」

姫子「どしたと?花田」

煌「ぶっちゃけた話、部長とはどこまで行かれたんです?」ひそひそ

姫子「なっ……」カアァ

姫子「何バカなこと言っとる!私もぶちょーも女で……」

煌「性別の差なんて、愛のすばらさに比べたら軽いものですよっ!」すばらっ

姫子「いやまあそいかも知れんけど!…ぶちょーは、…その、そんなんじゃ…」モジモジ

煌「私の目が節穴なだけかも知れませんけども。鶴田さんの部長を見るその瞳は、まさしく恋する少女のそれ!」びしっ

煌「自分の気持ちに素直になる……お節介かも知れませんが。まずはそこがスタートラインなのですよっ」すばらっ

姫子「花田……」





6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:03:55.49 ID:qo44vDDzO


姫子「う、うん。今日帰ったらじっくり考えっとよ!…この気持ちが、恋なのか…どうか」

煌「すばらです!何よりも自分の事を理解していなければ、相手どうこうの話じゃないですからねえ」

姫子「花田!今日はその……なんかありがとな。その内奢っとよ!」

煌「いいえ、良いのですよ。こちらこそ、陰ながら応援していますからねっ」

姫子「ありがと!じゃあ私こっちやけん、また明日な」ヒラヒラ

煌「お疲れ様です~」ひらひら


煌「……そう。縦しんば相手が好意に気付かずとも、恋は素敵なんです。幸せなんです」

煌(私は、……私に出来るだけの後押しをしますから)

煌(姫子さん……どうかあなたには幸せを…!)





7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:07:21.02 ID:qo44vDDzO


―――――――――――


姫子「ふ~」カポーン

姫子(…はあ。相変わらず貧相な胸やね)グニ

姫子(やっぱり、ぶちょーは大きい方が好みやろかな…)

姫子(――っていやいや、まずそもそもぶちょーがそういう趣味があるかどうか)フルフルッ

姫子(…私は?)

姫子(私は……普通やと思う。ぶちょーに対するこの気持ちは、憧れやけん……たぶん……)


―――鶴田さんの部長を見るその瞳は、まさしく恋する少女のそれ!―――


姫子「……花田め。てきとーな事ば抜かして……」ブクブク





8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:12:59.50 ID:qo44vDDzO


姫子(確かに…私は…ぶちょーば憧れて。ぶちょーば追って新道寺に入ったと)

姫子(クールで素敵で格好良くて。
いつも落ち着いた物腰で、一歩引いた目線から物事ば見れる冷静さ。
やや低めながら芯のある声も好き。
それでいて髪留めや下目の2つ結びもリボンもオシャレやし、
脚もスラッとしているのにいい具合にむちっとしよるし、
性格の面でも…………)モンモン


―――――――――――


姫子(そんでェ、あの大会の親がトップで逃げ切ろうとしよるとこでの逆転倍満ツモ!
あれでしびれない人間は居なかよ!
そんでそんで……)ハッ

姫子(あ、いかん……つい長風呂しよって頭クラクラしてきた……)


姫子「こ、これも花田の奴が変なこと言いよるからよ……」フラー…





12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:17:08.65 ID:qo44vDDzO


―――――――――――


煌「さて、おやすみなさい~」かち

煌(はぁ…)ばさっ

煌(……ついに、言ってしまいましたねえ)

煌(素より叶わぬとはわかっていました……これで、良い。これで)ごろ

煌(姫子さんは部長への内なる好意に気付く。部長は姫子さんを憎からず思っているだろうから、半分以上の確率でこの恋仲は成立するはず)

煌(後は…全力でこのお二人の幸せの為にバックアップを……
なんだって…しましょう……)うと…うと…

煌(それが……手の届く範囲の……私の…しあ…わ……せ……)すぅ……





15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:21:49.56 ID:qo44vDDzO


―――――――――――


姫子「あっ」

哩「お」バッタリ

姫子「おはよーございます、ぶちょー」

哩「姫子。おはよう」

姫子「あ、あの。もし良かとでしたら、今日も練習付き合って欲しいとですっ」

哩「ああ、良かよ。私で良ければ幾らでも相手になっけん」

哩「そいじゃ、また部活でな」ひらひら

姫子「はい~~っ」ブンブンブンッ

姫子(はあぶちょー……今日もマジカッコ良かとです)ほわー


姫子(この気持ち……やっぱり…………?)





19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:28:02.11 ID:qo44vDDzO


煌「おはよーございますっ鶴田さん!……なにやら、嬉しそうですね?」にっ

姫子「…やっぱわかっと~?」ニヘ

―――――かくかくしかじか―――――

姫子「とゆーわけで、今日ぶちょーとずっと一緒に練習すっとよ~!」キャー

煌「おお!それはすばらですねえ!」すばらっ

姫子「へへ…ついでやし、今日は花田も一緒に練習せん?」

煌「えっ」どきっ

姫子「嫌か?」

煌「ぁ……いえ、新道寺の火力トップの方々相手だなんて、生き残りがいがあるなあ!っと思いまして」

姫子「ふっふっ、今日こそお前のハコ割れ記念日よ!」ニッ

煌「望むところですっ!」すばらっ

哩「仲良かね?」

煌・姫子「「ふわぁぁあああああ!?」」ビクビクッ




22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:33:17.27 ID:qo44vDDzO


姫子「どっどどどどうしてぶちょーがここに」オロオロ

煌「こっここここ、ここは二年の階ですよっ」わたわた

哩「次の授業移動教室やし、ここは階段付近ぞ。んで聞き慣れた声ば耳にしてな」

姫子「な、なーるほどっ」ポンッ

煌「それなら納得ですねっ」

哩「…………」

哩「花田、姫子」

煌・姫子「「は、はいっ」」

哩「部活、楽しみにしとるぞ」ニィ

煌・姫子「「は……はいっ!!」」





25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:42:16.73 ID:qo44vDDzO


煌「ん~~っ!授業終わりっ!」のびっ

姫子「花田!早よ部活行くぞ!」バンッ

煌「すばらっ!?は、早くないですか鶴田さん!」

姫子「HRふけてきたとよ」ウズウズッ

煌「どんだけ待ちきれないんですかもう…」

姫子「一秒も惜しかよ!」(足踏み)

煌「っていうか、それ暗に私にもHRサボれって言ってます?」

姫子「へ?無論よ」(真顔)

煌「」





28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:50:08.42 ID:qo44vDDzO


煌(もう…姫子さんったら、しょうがない人なんですから)たたっ

姫子(ぶちょーぶちょーぶちょーぶちょーぶちょーぶちょーぶちょー……)モンモン


姫子「部室到着ーっ!」ガッ

姫子「……あれ?」ガッ ガッ

姫子「…………鍵、閉まりよる」

煌「そりゃそうですよ、まだ部長HR中でしょうし」

姫子「…………」

姫子「……///」カアァ

煌(す、すばらっ…)どきっ





30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:54:05.79 ID:qo44vDDzO


姫子「そんなん考慮しとらんよぉ……」ガク…

煌「いや、しましょうよ」

姫子「あー、恥ずかしか…顔から火が出そ」

煌(恥ずかしがる姫子さん……すばらですねえ)

姫子「と言うか花田がHR抜け出す時にこの事言っとればー!」

煌「え、私の責任ですか!?」ガビーン

姫子「そうとでも考えんとやっとられん!」ガー

煌「凄いお門違いな気がするんですがーっ!!」

??「こらこら。騒がしかよ」





32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:59:51.98 ID:qo44vDDzO


煌「!」くるっ

姫子「ぶちょー!?」バッ!

仁美「」チュー


煌・姫子「」


仁美「どした?そんな固まりよって」キュポン

煌「いっ、いえいえ!なんでもーありまーせんよー?」あはは

姫子「」





36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:04:35.01 ID:qo44vDDzO


仁美「残念やったな姫子。部長は部長会に出よるけん遅れよるとさ」カチャカチャ

姫子「そ、そんな残念ってワケじゃあ」

仁美「隠さんでええ、お前が哩にゾッコンなんは皆知っとる」カチッ

煌「分っかり易いですよね~」

姫子「違います!誤解とですよお!」ワタワタ

仁美「ほら、部室開けたぞ。やけんさっさと入りな」ケタケタ

姫子「もぉっ!」プンスコ





38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:08:34.94 ID:qo44vDDzO


姫子「はー、早く来て損したかなー……」

煌「そんなことはないですよー(少なくとも私は得しましたし)」

美子「おはよーさん」ガララ

姫子「あ、先輩」

煌「おはようございます~」

美子「残念やったね、今日部長は」
姫子「そのくだりさっきやったんで大丈夫ですって!!」ガー

仁美「」ケタケタ





40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:13:17.01 ID:qo44vDDzO


姫子「そいけん、ぶちょー居らんくても部活やっていきましょうね~」

煌(ううん、強がってる姫子さんもすばらですねえ……)にこにこ

美子(まったく意地張っちゃって)ニヤニヤ

仁美(ま、結局政治のせいなんやけどね)チュー

姫子「な、なんです皆さんジロジロニヤニヤ」

美子「健気やなあって」
煌「すばらです!」
仁美「ま、元気出し」

姫子「ぬわ――――っ///」バレテルーッ





42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:19:45.58 ID:qo44vDDzO


煌(……うーん)

仁美「」チュー

美子「……」タンッ

姫子「……」カチッ

煌(新道寺のこの火力自慢たち相手では、中々手が出しづらいですねえ)

姫子(タンピンイーペー三色…中々の手になっとうね)

姫子(ふっふっ、花田ァ……今日こそお前のトビ無し伝説の最後よ!)

美子「リーチ!」チャッ

姫子「あっ」





43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:24:40.41 ID:qo44vDDzO


姫子(ツモってきよったんは一萬……先輩の河を見るに、四萬が切られて無いからもろ危険牌)

姫子(でも、こいつを手に加えよるとせっかくのタンピン三色イーペーばフイにする……!)グッ

姫子「ええい、リーチ!」ビシィッ

美子「ロン。リーチ一発平和、3900」バラッ

姫子「……あう」

煌「うひゃ~、危なかった」

仁美(姫子がリーチしよったら満貫以上はほぼ確定やけんな…)

姫子「ま、まだまだぁっ」





45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:29:01.76 ID:qo44vDDzO


煌(実質、親って一番恐いものですよね……)

煌(他家がツモれば一番高く支払わされ、オーラスの和了り止めを除けば自分のアガりでは局数を回せない)

煌(その分、アガれれば大きいんですが……)

美子「リーチ」パシッ

煌(……ですよねえ)

煌「それポンッ!」チャカカッ

煌(まずは一発消し。そして現物…)タンッ

仁美「……」タン

美子「……」タン

姫子「ツモ。8000は4000の2000」バラッ

煌「う~ん…親っかぶりっ」

煌(はあ……やっぱり、親って難しいですね)





48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:33:18.54 ID:qo44vDDzO


姫子(南入前やけど、花田ん点数は10000を切っとる)

姫子(ただでさえ放銃率の高い花田。跳満、いや、満貫でも親なら振り込んだ時点でトビよる)

姫子(ふふふ、ここからどう切り抜けっと――?)ニィッ

煌「ふっふっふ――」(微笑み返す)

姫子(笑顔――!?)

煌「ダブルリーチっ!!」ばっ

姫子「な!?」

美子「!」

仁美(……成る程)





49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:38:56.56 ID:qo44vDDzO


煌「ツモ!ダブリー一発ツモドラ1っ」バラッ

煌「裏……ありません。8000は4000の2000!」すばらっ!

姫子「な――――っ」

美子「運の良いやっちゃねー」ニコ

美子(ある意味、花田もなんかね)

煌「さあ!南入ですっ!」

仁美(“牌に愛された”人間……か)





51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:44:12.34 ID:qo44vDDzO


―――――――――――


煌「ふわ~っ、なんとかなりましたねえ…」のびっ

姫子「またトバせんかった~」

美子「一人大勝ちしよるけん、文句言わないのっ」

仁美「せめてもうちょい政治が良ければ一捻りなんやけど…」ウーン

姫子「え!?先輩の配牌が政治に左右されよると噂、マジだったとですか!?」ガタッ

仁美「冗談よ」ケタケタ

姫子「」ズコー





56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:48:27.38 ID:qo44vDDzO


哩「皆、遅くなってすまんかった」

煌「あ、部長。おはようございますっ!」

哩「おはよう、花田」ニッ

姫子「あっ、あ、あぅ、ぶちょー…」モジモジ

哩「ん、姫子?…どした?」

姫子「お、おは」
仁美「おはよう哩」ズイッ

哩「ああ仁美。おはよう」

姫子「」パクパク

煌(ファイトですよ…姫子さん)ほろり





58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:53:57.45 ID:qo44vDDzO


哩「そういや、さっき姫子にご指名頂きよったんやったな」

姫子「え?…あ、はいっ!」

哩「あとの二人…」キョロ

姫子「花田花田、ほら、入り」

哩「!」ビクッ

煌「これはお目が高い。では不肖花田煌、お相手させていただきますよおっ!」びしっ

哩「手加減は無かよ?」フフ

姫子「今度こそ絶対絶命やね」ニッ

煌「なんのっ、相手は強ければ強いほど、登る山は高ければ高いほど燃えてくるものです。そう簡単にはいきませんよっ!!」すばらっ


美子「あん中、混ざりとうないね」

仁美「な」チュー





59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:58:27.53 ID:qo44vDDzO


仁美(結局、こうなるんよな)カチャカチャ

哩(練習やけど、実戦とやることは変わらんとよ。本気で行かしてもらう…!)ゴッ

姫子(はあ…やっぱ麻雀やってる時のぶちょーマジカッコ良かとです……っとと、いかんいかん……集中、集中っ)

煌(やはり凄いプレッシャー……!北九州代表の三強は伊達じゃありませんね)ぶるっ

哩「…武者震いか?」

煌「無論っ!さあ、対局開始ですよっ!」すばらっ

姫子「なんで花田が仕切りよると」ブー

煌「いやなんとなく?やる気の現れと言いますか」

哩「まあ良かとよ。後はこちらの方で見せてもらうけん」ニィッ

仁美(めっきり3人の世界よ)チュー





60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:03:59.43 ID:qo44vDDzO


哩「リーチ」パシッ

姫子「って早ぁ!?」

仁美(本日二回目のダブリー…か)ヤレヤレ

煌「あ、安牌無いしぃっ……」

煌「こんなもん、当たった方が事故だってーのっ!」ばしーっ

哩「全くやね」バラッ

煌「ひょえ――――っ」すばらっ

姫子「……南無……」





62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:19:39.09 ID:qo44vDDzO


哩「ダブリー一発七対ドラ2。裏も乗って倍満……24000よ」

煌「あ、あうぅ」

姫子「あれだけ言っといていきなり絶対絶命やね…」

煌「すばらくない……」ぐす

仁美「酷い事故やったな」

哩(さあどうする……花田!)

姫子(カッコ良すぎですぶちょー///)





63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:24:31.91 ID:qo44vDDzO


仁美(持ち点1000……何がしかツモられたり、振り込んだ時点で即トビ)

姫子(花田ん奴には、かなり厳しい状況とよ……)

煌(……焦るな、落ち着け。まだ勝負は始まったばかり……!)

煌(1000点で出来ることを考える。リーチは出来るけどしたらツモられたらトンでしまう)

煌(トバない範囲で無茶するか、トビを恐れず攻めるか……わかんないっ、面白いっ!)にっ

哩(こんな状況で笑顔か……ならばこの三面張)

哩「リーチ」パシッ

哩(躱してみせえ……っ!)





66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:28:27.16 ID:qo44vDDzO


煌「…………っ」

哩(長考……か。それもまた一つの手よ)

仁美(花田……)

煌「…………」タン

哩(……ああ)

哩「ロン」バラッ

姫子「!!」

仁美(ついに……)

美子(陥落……ですね)





68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:32:54.02 ID:qo44vDDzO


煌(……)にやっ

哩「リーチ、一発…」

煌「部長、よく見て下さい」

哩「なに?」ピク

煌「二巡目で九筒を切ってますね」

哩「それがどうし……」

哩「……!!」ハッ

姫子「えっ……ああ!!」

仁美「成程、フリテンリーチになっとったんか…!」

煌「ようやくお気付きになられたみたいで。すばらですっ!」すばらっ





71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:37:20.05 ID:qo44vDDzO


煌「三面張でのリーチではよくあること…ですが、ある程度気をつけていれば回避出来ます」

煌「私をトバすことを考え過ぎたあまり、焦ってしまいましたね?部長」にっ

哩「うっ、まさかチョンボをやらかすとは…部長失格よ……」シュン

煌「そ、そんなこと無いです!…でもルールはルールなので、満貫払い。親なので12000、一本場で12300です」

姫子「…躱しよった」ポカーン

仁美(あんな方法で……しかも三面張やなかったらかなりの危険牌やった。あそこで哩が倒してなければ、一発ツモもあり得た)

哩(私が不甲斐なかとやったのもあるけん…この点数での冷静さ、大胆さ。やはり花田は本物やったとよ……!)チャララ


煌(…っし)


煌(死ぬかと、思ったぁ……)くた……





72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:41:43.89 ID:qo44vDDzO


煌(ですがまだまだ勝負は始まったばかりです)

煌「さぁ親番ですよっ!」すっく

姫子「やけんってなんで仕切りよると」

哩「まあまあ良かよ」

姫子「ぶちょーは花田の奴に甘過ぎとですよ~!」

哩「そ、そんな事無かよっ」ドキ

   ワーワー
    キャッキャッ

仁美(完全に置いてけぼり…こいも政治が悪いからよ)チュー





75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:46:27.96 ID:qo44vDDzO


煌(部長の親を蹴ってのこの親番!この牌姿!)

煌(ようやく私にもツキが回ってきたようですねえ…!)

煌(なにぶん序盤ですっかりハンデを背負ってしまったことだし…)

煌(攻めて行きましょうか――――!)タンッ


姫子「通らばリーチ!」パシッ!

煌「すばらっ!?」

哩「なら追っかけよ」パシッ

煌「すばらぁあっ」





76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:50:01.32 ID:qo44vDDzO


煌「ち、チー!」チャカカッ

煌「な、なんとか一発は消しましたがっっ」

煌「げ……現物が一つも無いなんてっ!すばらくない!」

哩「さぁ」ゴゴ

姫子「切ってもらいましょうかねえ!」ゴゴゴッ

煌「ひえぇ~っ」おろおろ

仁美「この卓では江崎仁美が空気という風潮」





78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:56:21.95 ID:qo44vDDzO


煌「自風牌っ!」タンッ

姫子「ロン!リーチ一通混一東、12000!」バラッ

煌「すばらっ!……あ~あ~……」どさっ

美子「前半戦終了~っ!」ピピーッ

姫子「いやまだ東二局とですよ」

哩「また1000点付近に逆戻りやね……」

仁美「このままではマズいな(私の出番的な意味で)」





79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 03:00:01.67 ID:qo44vDDzO


煌(さすがに校内トップ3…一筋縄ではいかないですね……)かちゃ

煌(もうさっきみたいな小細工は通用しない)かちゃかちゃ

煌(洗牌終わり。…って、どーすんでしょこれ)

二五九②⑥⑨148南西白中

煌(一つも順子、対子が無いどころか、塔子すらありません)

煌(九種九牌で流そうとしても、次にツモったとて八種…)

煌(…私もついに、年貢の納め時がやってきましたかね……)かちっ

哩(花田の顔色が悪い…相当厳しい配牌なん………っ!?)

哩(一転、笑顔になりよった……ま、まさか)





80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 03:04:05.34 ID:qo44vDDzO


煌「部長、うちではこれ、アリでしたよね」

哩「なん……」

二五九②⑥⑨148南西白中 西 (ス)バラッ

煌「十三不塔!」すばらっ!!

姫子「なっ……」

仁美「花田が…役満…!?」

哩「……」ポカーン

煌「36000は18000の9000っ!」どやぁ!

美子(やっぱり…愛されとったんやね…)





81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 03:09:17.25 ID:qo44vDDzO


煌「すばらっ!生まれて初めて役満和了りました~っ」

哩「まあ十三不塔は認めてないとこもあるけん、その辺り注意しなきゃダメやけど…」

哩「なんにせよようやった。花田」ニコ

煌「すばら~っ!」

姫子「ま、まだ勝負は終わってなかとよ!見とれ!」グヌヌ

仁美(よう考えたら親かぶり痛…っ!)





83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 03:14:54.53 ID:qo44vDDzO


煌(役満も和了って今、37300点!トップです!)

煌(このまま失点を抑えていければ初めてこの面子で一位抜け出来ちゃいそうですねっ!)すばらっ


哩・姫子・仁美「「「ロン」」」バラララッ

煌「とりろんっ!?」すばらっ

哩「リーチ三色平和ドラ1赤1裏1。12000」

姫子「混チャンダブ東。親やけん12000!」

仁美「リーチ一発ドラ2裏2。12000」

煌「ぜ、全部持ってかれました……折角の役満があ……」がっくぅっ

美子(愛され……う、うーん……これもある意味一種の愛され方なんかも……?)





86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 03:19:31.80 ID:qo44vDDzO


―――――――――――


煌「お、終わりましたあ……」ふにゃ~…

姫子「結局トバんかったか~。執拗に狙いよったけど……分からんもんやね」

哩「これだけ本気でやってもトバんあたり、花田も十分すばら……しい、一芸持ちぞ」

姫子「ぶちょー」ジトッ

哩「……い、…言うな///」カアァ

煌「あ、ありがとうございますっ!身に余るお言葉、光栄です!」すばらっ

哩「忘れてくれ…///」(小声)

仁美(終わっても空気か……まあ、良かと)チュー





88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 03:23:28.15 ID:qo44vDDzO


煌(結果的に最下位だけれど、なんとかトバずに半荘を終え、役満まで和了っちゃいました)

煌(なんとすばらなことでしょう!今日は最高の1日ですっ!)ぐっ!


―――――――――――


姫子「…あの、ぶちょー」オズオズ

哩「ん?姫子か。どうしたと?」

姫子「今日、あの、いっしょに帰っても、その…良かですか」モジモジ

哩「何ば今更畏まりよる。しょっちゅう帰っとるのに」(首傾げ)

姫子「い、いやまあ、その……はは」

哩「……まあ、良かとよ。ほら、遅なる前に帰るとすっけん」





3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:55:00.74 ID:be12SmgwO


姫子(…………よし、……今日、この後、この想いば……いや!まだ早かか……!?)テクテク

哩「……」テクテク

姫子(でもモタモタしとったらぶちょーが卒業しよる……どうしたら……)テクテク

哩「……姫子」テクテク

ゴッ

姫子(時間はまだ半年程ある……やけん、裏ば返すとあと半年程度しか残って無か)

哩「姫子ー?」

姫子(それに早いうちに告白出来れば、その分学校で……ふへへ…)

哩「姫子」

姫子(い、いやいや早まりよって自滅のパターンは避けたい。まずよーく機会ば伺うことから……)

哩「姫子ォ!!」ガーッ

姫子「ひあああああっ!?」ビクーッ





4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:57:12.92 ID:be12SmgwO


姫子「な、何しよるですかぶちょー…」

哩「お前こそ何ばしよっと」ジトッ

姫子「へ?……な、なんだこの電柱!(驚愕)」

哩「驚きたいのはこっちよ。無表情でいきなり電柱に突っ込みよったけん」

姫子「」

哩「注意力散漫なんてもんじゃ無か。なんかの病気ば疑うレベルよ」

姫子「あ…いや、これは……///」カアァ





6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:05:11.99 ID:be12SmgwO


姫子「その……考え事、しよってたとです」

哩「そんな電柱突っ込むぐらいに考え込む程のか」

姫子「…はい」シュン

哩「悩みなら聞くとよ。聞いてやることくらいしかできんけど」

姫子「言えません」

哩「……ふぅ。人様に言えん悩みか……厄介やね」

姫子「その……あの」

哩「…無理に言わんでも良かとよ」

姫子「……はい」





7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:10:10.71 ID:be12SmgwO


姫子「…………」テクテク

哩「…………」テクテク

姫子「…………」テクテク

哩「……なぁ、姫子」テクテク

姫子「は、はい」テクテク

哩「…代わりと言うたら難やけど……私の悩み、聞いてもらっても良かと?」

姫子「ぶちょーの…?私で良かとでしたら、なんでもどうぞ」

哩「そうか……」


哩「…女同士の恋愛、って姫子はどう思いよる?」

姫子「えっ……!?」ドキッ





8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:16:01.68 ID:be12SmgwO


哩「はは、やっぱ気持ち悪かとやね、……すまん」

姫子「そ、そんなこと…そんなこと無かとですっ!!!」ガーッ

哩「――――っ!?」ビクッ

姫子「やけん…私やって…現に今、気になる女性がいるとですから!」

哩「……姫子……」

姫子「……ぶちょー」

姫子(この雰囲気のまま……言ってしまうか。いや、……うぅん…)





9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:21:36.61 ID:be12SmgwO


哩「その相手…ば訊きよるんは、流石に無粋やね」

姫子(あなたとです)

哩「まぁ、何にせよお前に嫌悪感とか持たれなくて、良かとやった」

姫子「ぶちょーに嫌悪感抱くなんて、花田の奴がトぶくらい有り得ん話とですよ」ふんむっ

哩「……ふふっ、言うようになったな」

姫子「?」

哩「まぁこの話持ち出したんは私やけん、私から話さんと不公平やね」

姫子(ぶちょー…?)

哩「……私は…どうやら最近…」


哩「……花田ば、想うようになってしまったみたいなんよ」





12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:24:47.49 ID:be12SmgwO


姫子「」

哩「……///」カアァッ

姫子「」

姫子(私のなかで)

姫子(なにかが 崩れよる音が聞こえる)






14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:29:13.19 ID:be12SmgwO


姫子「どうして…」

哩「ど、どうして、か。…正直、花田に先鋒ば任せよってから、ずっと気に掛かって仕方なかとやった」

姫子(思わず口に出とった……ぶちょー……そんな……)

哩「最初は負い目と言うか…申し訳無さから、責任感と重圧にいつか押し潰されてしまうんじゃ無かかと思いよって……ずっと目で追っとった」

姫子「…………」

哩「それがいつしか、自分の意思で目で追っとる事に気付いてからは、……早かった」

姫子「……ぶちょー」

哩「な、なんね?」ドキ


姫子「」(無言で抱き付く)





15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:34:11.60 ID:be12SmgwO


姫子「」ギュ

哩「ひ、め……!?」

姫子「私が好きなんは、ぶちょー…白水哩。あなた1人だけとです」

哩「…………っ!」

姫子「好きです。……大好きとです。もうどうしようも無かとやってくらい、あなたでいっぱいなんです」ギュウウ

哩「……」(姫子の腕に手を添える)

哩「姫子…私は」

姫子「はい……わかっとるとです」

姫子「でも……わかりたく…ない……っ」ギュウウ

哩「……」





16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:40:42.85 ID:be12SmgwO


姫子「ごめんなさい、部長」

哩「いや……良かとよ。お前の気持ちも知らんと、……私も悪かった」

姫子「……謝らんでください。私は部長の一番になれんかったって事がわかっただけ、収穫とですよ!」ニッ

哩「姫子……私、姫子も好きやけん、……やけん」

姫子「大丈夫ですよぶちょー!私、精神面では自信あっとですから!」

姫子「ですから、これ以上……惨めにさせんでください」ウルッ

姫子「じゃ、私こっちなんで!お疲れ様でしたぁ~っ!」タタタッ

哩「あ、ああ…おつかれ」


哩「姫子……」





18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:44:43.25 ID:be12SmgwO


―――――――――――


煌「……聞いてしまった」

煌「うはぁ……ショック~……」がくっ

煌(……なんってもんじゃないですね)

煌(まさか部長が私に好意を持って下さっていたとは……盲点でした)

煌(姫子さん……あの様子じゃかなりヘコまれてましたし…。私への評価も恐らくすごいことになってそうですね)

煌(あ~全くもってすばらくない……一体どうすれば、どうしたら…)





19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:49:03.00 ID:be12SmgwO


煌(私が捨て駒になるだけで済む問題ならばいくらでもなるというのに)

煌(この問題は私1人じゃどうしようもないところが厄介ですね…)

煌(そして、これをどう解消すれば一番の解決となるのか)

煌(……それは多分、私の良くない頭ではいくら悩もうが答えは見えてきません)

煌「八方塞がり、かぁ」ふぅ


煌(どの道、何らかの大きなきっかけが必要となりそうですね……)





21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:54:26.86 ID:be12SmgwO


―――――――――――


煌「あ、鶴田さん!おはようございますっ」

姫子「……」プイッ

煌「あら、ら?」

姫子「……」スタスタ


煌(……うーん、やはりすばらくないことになっていましたか)





22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:58:03.71 ID:be12SmgwO


姫子(花田の奴はなんも悪くない……んなこと自分が一番わかっとるのに……)

姫子(…すまん…花田)



煌(たまたま顔を合わせても知らん顔され)

煌「ふぁ~……っ」のびっ

煌「っふぅ」

煌(…授業が終わっても、誘いに来てくださいませんでしたね…まあ予想通りです)

煌(せめて部活には出て欲しいものですが……)

煌(難しいですかね)





23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:03:15.30 ID:be12SmgwO


姫子「あっ」

煌「おお、鶴田さん」

姫子「……」スタスタ

煌「廊下でばったりとは奇遇ですね」テクテク

姫子「……」スタスタ

煌「部活は出ます?」

姫子「………っ」スタスタ

煌(う~ん…)





24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:17:25.31 ID:be12SmgwO


姫子「おはよーです」ガラリ

煌「おはようございますっ!」ぴしゃ

哩「お…二人ともおはよう」

姫子(ぶちょー…)ジッ

哩(……姫子……)

哩(すまん……)フイ

姫子(…………)

煌(姫子さん……)





25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:22:56.85 ID:be12SmgwO


美子「なんか重っ苦しい雰囲気やねえ」

仁美「そーやね」チュー

仁美(こりゃ、裏にややこしか事態がありそうよ……)

姫子「…………」

哩「…さ、練習ば始めっとよ」

煌「そうですねー」

煌(このままじゃいけないですね……)





26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:29:00.44 ID:be12SmgwO


美子「ロン、タンヤオドラ2赤1。8000」バラッ

姫子「ふぇっ」ビク

美子「どうしたん?いつもの集中切れとるよ」

姫子「え、あ、ぅ……その……」

哩「…………」

仁美(…こりゃ、重傷やね)チュー

姫子「す、すみません。もっかい、お願いしますっ」ガチャガチャ





29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:33:31.50 ID:be12SmgwO


姫子(はあ……今日の対局全部散々な結果やった)テクテク

姫子(自分では気にしとらんと思いよってたけど)テクテク

姫子(頭ん中、ずっとぶちょーの言葉が回っとる……)テクテク


――……花田ば、想うようになってしまったみたいなんよ――


姫子(……はーあ。なんだって花田の奴が…)

姫子(確かに、あいつは可愛か方やとは思うし、性格も……人間出来てる)

姫子(……あれ。…これ元から私に勝ち目無かったと?)





30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:39:51.97 ID:be12SmgwO


姫子(…入学してすぐ、今日みたくあいつと麻雀部へ続く廊下で鉢合わせになった)

姫子(そん時には、もう気付きよった。こいつ、なんか違うって)

姫子(なんか持っとる。それは纏った雰囲気からか、奇抜な髪型からか…)

姫子(あいつの何かが、違和感ば私に感じさせよった)

姫子(歳が一緒だとわかりよって、途端に親しくなって)

姫子(麻雀はあんま強うなかったけど、いつも楽しそうに打ちよる)

姫子(なんでか、さっきから昔の事ばかり思い出しよるなあ)キキ――――――ッ

姫子(今までの出来事が、まるでスロー再生されとるような)ヒメコサンアブナイッ!!

姫子(まるで、走馬灯みた)ドンッ


姫子「」





31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:45:31.73 ID:be12SmgwO


―――――――――――


煌(上の空な姫子さんが心配で、つい後をつけてしまいました)

煌(それにしても、心ここに在らず…といった様子ですね)

煌(フラフラした足取りで…とても、見てられないです。いや見てますけども!)

煌(って、姫子さん!?その歩道、間もなく赤になっちゃいますよ――――!?)

煌「姫子さん危ないッ!!(一か八か――!!)」だだっ

キキ――――――――ッ!!

姫子「」ドンッ

煌「よかった」がっしゃああああああああん

姫子「い、痛たた…いきなり何する、ん…」





32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:48:10.98 ID:be12SmgwO


姫子「」


姫子「う、うそ」サーッ


煌「」ぴく…ぴく…っ


姫子「花田ぁぁぁぁあああああアアアアアアッッ!!」





33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:53:02.00 ID:be12SmgwO


姫子「は、花田、はなっ、花田がしんじゃう!しんじゃうよぉ!」

姫子「きゅっ、きゅっきゅっ、救急車!救急車呼ばんと…!!」ピポパッ

姫子「花田……花田……!死ぬな、死んだらいかん」プルルルル プルルルル

姫子「お前が死んだら…わたし……っ!」

姫子「ぶちょー……っ!」

姫子「みんな……みんな……っ」ジワワッ





34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:46:26.84 ID:be12SmgwO


受付「はい、こちら○○病院――」

姫子「花田ば助けてください!!」

受付「…え、えーと」

姫子「お願いです……早く、早く来て花田ば」

受付「お、落ち着き」

姫子「このままじゃ、このままじゃ、花田が」

受付「落ち着けぇゆぅとるやろが!!」ガーッ

姫子「」ビクッ





35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:51:09.88 ID:be12SmgwO


受付「なんかあったんはわかる。119するとはみなそういった用よ」

姫子「は……はい」

受付「そいはわかる。やけん、まずは状況を教えな。万一があるけんあまり動かさんように」

姫子「え、えと、女子高生が一人、事故にあったとです」

受付「意識は?」

姫子「花田!花田!?」オーイ

姫子「あ、……ありません……」





39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:49:22.15 ID:be12SmgwO


受付「こればかりは見てみんことにはどうしようもなかとよ。ただ」

姫子「ただ?」

受付「救うのが、我々の務めよ。全力でやれるだけのことはやっけん…任せとき」

姫子「……はい」

プツッ

姫子「……」プルルルル


姫子「あっもしもし。新道寺女子ですか?実は――――」





40 :ちょくちょく寝落ちってすんません 2012/09/29(土) 06:54:31.96 ID:be12SmgwO


――――
―――
――


煌「いやあ、お恥ずかしいところをお見せしてしまってぇっ」てへっ

姫子「花田……意識が!?体の方は大丈夫と!?」

煌「ええ、病院で目が覚めまして。どうやら、はね飛ばされた衝撃で気を失ってたらしいですね」

煌「精密検査を受けて、問題なかったら一週間しないで退院出来るそうですから、心配には及びませんよ」にこ

姫子「…………っ」

煌「鶴田さん?」

姫子「……どうして、お前は……」ワナワナ

煌「鶴田さん……」

姫子「どうしてっ、そこまで…お人好しでいられっと!?どうして理由も無く無視しよった私ん事故ば肩代わりしよる!?」

煌「……理由は、ありますよ」





41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:59:04.91 ID:be12SmgwO


煌「鶴田さんが部長を好きで…でもその部長が、私に想いを寄せてしまったから」

姫子「……!」

煌「ですよね?」

姫子「お前っ…どうしてっ、それ」カアァ

煌「いつかと同じですよ。偶然あの場に居合わせてしまいまして」

姫子「そう……やったんか…」

煌「事故を代わりに引き受けた理由に付きましては――――」

姫子「………」

煌「」かあぁ

煌「……いや、やめておきます」

姫子「な、なんよそれぇ。逆に気になっとよ」





42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 07:04:10.04 ID:be12SmgwO


煌「そうですねえ。では、私のお願いを一つ聞いてくださればお教えしましょう!」びしっ

姫子「お願い?」

煌「ええ。それでこの事故についても貸し借りなしです」

姫子「……私に出来ることであれば…なんでも言いよってくれて構わんとよ」

姫子「いくら礼ば並べても……謝りよっても、足りんし」

煌「…では、遠慮なく」にこっ

姫子「うん」


煌「ほっぺに、チューしてください」すばらっ





43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 07:10:02.69 ID:be12SmgwO


姫子「…………え?」

煌「だから、ほっぺにチュー」
姫子「聞こえんかったとかそういう訳やなかと!ど、ど、どういう」

煌「鶴田さんは、私が嫌いですか?」

姫子「そ、そうゆうんじゃ無かと……やけどっ!」アセアセ

煌「……どうしても、したくないならば仕方ないですけども」ふぅ

煌「まぁでも私の下らない理由なんて聞いたところでそんな」

ガシッ

煌「なんの得にもn」
姫子「」チュウッ


煌「」





46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 07:25:16.36 ID:be12SmgwO


煌(す――――)

煌(すばらぁぁああっ!?)ぷるぷる

姫子「」チュー

煌(私、ほっぺにって言いましたよね!?言いましたよね!?)

姫子(……花田の唇…柔らか…堪らなかよ…)

煌(ああ、嗚呼。でも、この暖かで柔らかで、くすぐったくて…気持ち良い感覚)

姫子(花田……舌入れても嫌がらんかな…?)
煌(すばらです……)

ガラッ

哩「花田ぁ!大丈…………」

姫子「」

煌「」





47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 07:29:29.94 ID:be12SmgwO


哩「事故りかけた奴が庇ってもらった方にキスしよる…これは一体どういう状況よ?」ムスッ

姫子「ぶ、ぶちょー!これは…違うんで、あ、いや、半分違くない、あう」ワタワタ

哩「姫子…お前には話しとったよな?…つまり当てつけか。私に対しての」

姫子「誤解じゃないけど誤解なんです――――っ!!」ビエー

哩「じゃあどういうことかきちんと説明してみせえっ!!」

煌「私が強要したんです」





48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 07:54:50.57 ID:be12SmgwO


哩「は……?」ポカン

姫子「花田…?」


煌「鶴田さんと初めて出逢ったのは、麻雀部の体験入部に行く途中でした」

姫子「何いきなり昔話しよる」

哩「黙っとれ」ピシャリ

姫子「はい」シュン

煌「…当時の私は方言も何も分からなくて、全てに戸惑って。それを相談出来る友達も居なかった…」

煌「そんな私に色々優しく接してくれて。最初の友達になってくれて。…とても、とてもすばらでした」

煌「友人として接していくうち、いつしか私は鶴田…いや、姫子さんのことが」

煌「心の底から、……好きになっていたんです…」かあぁ





50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:22:07.78 ID:be12SmgwO


姫子(……少しも気付けんかった……そうやったんやね…花田)


煌「でも、日頃から彼女の心は部長にしか向いていない事に気付きました」

姫子「……!」

哩「花田……今の話、全て本当か?」

煌「相違ありません。二人の間に割り込むなんて烏滸がましい……そう思って、今まで気持ちを押し殺してきました」

煌「このまま墓にまで持ってこうかと思ってたんですけどね……」

煌「しかし、今回の事故によって私にチャンスが巡ってきました。合理的に、姫子さんの弱みを握れる」

哩「…………っ」

姫子「…………」





51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:33:26.33 ID:be12SmgwO


煌「だから、さっきのキスも私の命令です。いや、脅迫と言っても良いでしょう。悪いのは全て私、姫子さんに非は―――」

姫子「あっとよ」

哩「!?」

煌「ひ、ひめ」

姫子「つくならもう少しマシな嘘ばつけ。……お前が花田煌でいる限り、悪役なんかなれる訳が無かとよ」

姫子「花田は、……花田は、悪くなかとです。さっきのキスも、私が勝手にしよったもので」

哩「でも…姫子、お前…」

姫子「はい。…私は、ぶちょーが好きとです。でも……恥ずかしか話ながら」

姫子「誠に恥ずかしか話とですが…花田も……好きに、なってしまったとですっ……」グッ…

煌「ひめ……こ、さん」どきん





53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:40:40.61 ID:be12SmgwO


哩「…なんか、ようわからん話になってきよった」クラクラ

煌「……」

姫子「……」

哩「とにかく、花田。体の方は」

煌「あ、はい!精密検査で問題が無ければ、すぐ退院出来るそうです」

哩「そんなら良か。……姫子」

姫子「はいぃっ!」ビックゥ

哩「……たんと、謝っとけな」

姫子「……!…はい……」シュン





54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:44:10.16 ID:be12SmgwO


姫子(…何話しとるんやろ…ぶちょーと花田)

姫子(それにしても、花田が私ば好きやったなんて…し、信じられんとよ)

姫子(私も、花田にあんなことしよるくらい想いよったなんて…今日初めて気付きよったけど、そっちもまだ…)

姫子(ああ、色んなこといっぺんに起き過ぎて訳わからん)わしわし

哩「姫子!」タッタッタッ

姫子「ぶちょー……?」

哩「おま…っさき、行けとは言うたが、…早過ぎ…っ」ハァッハァッ

姫子「す、すんません!考え事してたらつい早足に……!」





55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:46:59.22 ID:be12SmgwO


哩「その癖、直した方が良かね…そのせいで、事故に合いかけよったんやろ」

姫子「え、それ」

哩「ああ。花田に聞いた。……私にも、責任はあっとよ」

姫子「そんな、ぶちょーに責任なんて…」

哩「あの日、私は気まずかってお前と視線ば外してしまった。そんで、姫子ば思い詰めさせよった…そうやね?」

姫子「……でも」

哩「でももくそも無かと。事故の一端は私にもあるとよ…。謝らせてくれ」

哩「部活で目ば逸らして。あと…さっき事情も知らんかったくせに怒鳴ってしまって。すまんかった、姫子」ギュ

姫子「……ぶちょぉ……っ」ウルッ





57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:50:01.47 ID:be12SmgwO


姫子「あの、ぶちょー」

哩「ん?」

姫子「花田の奴、異常無かとやったら…良かとですね」

哩「……ああ」

姫子「そんで、退院しよったら3人で手ぇ繋いで、花田ば真ん中にして並んで帰っとです」

哩「良かアイデアね」クスクス

姫子「……ぶちょー」

哩「……どうした、姫子?」

姫子「…………なんでも、無かとです!」ニッ





58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:52:27.39 ID:be12SmgwO


姫子(あの事件から、何日か経って)

煌「あ、あのぅ……お二人さん?」

哩「どうした?」

姫子「何か質問でもあっと~?」

煌「いえ、その…これはちょっと、恥ずかしい、です…///」

姫子(花田の怪我は、結局大したことは無かとやったそうな)

哩「退院したての奴ば気遣うのは、人として当たり前ぞ?」

煌「で、でもぉ」

姫子「問答無用。自分の愛され体質ば恨むとよ」ケラケラ





60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 08:56:47.39 ID:be12SmgwO


姫子(そして結局、恋の行方はうやむや)

姫子「ぶちょー、花田の全快祝いに今度遊び行きましょ」

哩「そうやね。花田、お前はどこ行きたか?」

煌「すばらっ!?」

姫子(でも良かとです。ぶちょーは花田が好きで、花田は私が好きで、私は二人共好きとですから)

姫子「希望が無かとやったら勝手に決めよるけど」

煌「え、例えばどこですか?」

姫子「んー、花田の部屋!」

煌「え、えええ!ダメですよっそんないきなりっ///」かあぁ

哩「それ、なかなかどうして良い案やね」

煌「すばら!?だ、ダメですってばぁ!片付けもしてないのにっ!」

姫子(でももしかしたら、幸せの究極系って案外こんなんかも知れんとですね)





61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:00:12.45 ID:be12SmgwO


姫子「…ねぇ、ぶちょー」

哩「ん…どした?」

姫子「この状況……まさしくアレじゃ無かとですか?」ニッ

哩「……!…ああ、そうやね」

煌「……♪」ポッ

哩「えー、こほん」


「「「すばらっ!」」」



…しいな
ぶちょー!
ふふっ、すばらです!


カン。



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:02:35.05 ID:+GNtcEiuP


おっつ


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:12:04.26 ID:be12SmgwO


原作で姫→哩→煌な風潮だったので
煌から姫に伸ばしてみたら面白いんじゃないかと思って始めたら収拾が付かなくなったとです
結果終盤グダグダ。悔しかよ

保守支援くださった方、ここまで読んでくださった方に感謝。



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:30:45.58 ID:6DbxWolrP


乙すば


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[ 2012/09/30 20:00 ] 咲-saki-SS | コメント(8)
タグ : 姫子

もう最高っす!
[ 2012/09/30 21:11 ] [ 編集 ]

咲の良シリーズ増えて嬉しい!
[ 2012/09/30 21:22 ] [ 編集 ]

うーんこのすばら
[ 2012/09/30 23:01 ] [ 編集 ]

数多の咲SSの中でもこのシリーズが一番とよ
[ 2012/10/01 00:45 ] [ 編集 ]

まさかの三竦みとは・・・面白い!
[ 2012/10/01 04:34 ] [ 編集 ]

新道寺スルーしてたけど
これはいいな
[ 2012/10/02 09:14 ] [ 編集 ]

これはすばらっ
[ 2012/10/02 11:48 ] [ 編集 ]

すばら!!
[ 2012/12/18 03:07 ] [ 編集 ]

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