※微ホラー要素注意1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:31:05.41
ID:+viK52Yl0 結衣「ど、ど、ど、どうしよう!?」
京子「や、やばいよ結衣、これやばいよ……」
ちなつ「オェーッ」
結衣「ちなつちゃん、大丈夫!?保健室行こう!?ね!?」
京子「結衣、やばい、やばいって、逃げないと!」
結衣「な、なに言ってるんだ京子、そんな無責任な事……!」
京子「い、いいから、早く!」
モフモフ
京子「だ、駄目、来た!」
結衣「え?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:35:14.09
ID:+viK52Yl0 京子「結衣、隠れよう!押し入れの中に隠れよう!」
結衣「な、なに言って……」
京子「い、いいから!はやく!」グイッ
結衣「お、おい」
ピシャンッ
結衣「きょ、京子、押し入れの中に隠れてどうするんだよ!ちなつちゃんは!?」
京子「しっ!黙って!気付かれちゃう!」
タベチャウゾ
結衣(な、何この声) 4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:37:00.58
ID:+viK52Yl0
モップサン、モフモフ、モップサン
ホコリサンを、タベチャウゾ
モップサン、モフモフ、モップサン
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:39:54.52
ID:+viK52Yl0
モフモフ、タベチャウゾ
結衣「きょ、京子、何だよこの声」ボソッ
結衣「お、女の子みたいだけど、全然聞いた事ない声だぞ」ボソボソ
京子「ゆ、結衣、知らないの?」ボソッ
結衣「な、何をだよ」ボソッ
京子「あれはね、都市伝説の……」ボソッ 8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:40:18.07
ID:+viK52Yl0
京子「モップさんだよ」ボソボソ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:44:15.26
ID:+viK52Yl0 結衣「も、モップさん?」ボソボソ
京子「うん……モップさんはね、元々は剣道部のエースだったんだけど……」ボソボソ
京子「兎に角、人当たりが激しい子で、何時も他の子達と衝突してたんだって」ボソボソ
京子「それで怒った子達が、モップさんを苛め始めたんだ……」ボソボソ
京子「モップさんって名前も、その時に付けられたらしい……本名がなんだったのか知らないけど……」ボソボソ
京子「最初は気丈にふるまってたモップさんだけど……そのうち、元気がなくなり始めて」ボソボソ
京子「それに比例する形で、苛めもひどくなって」ボソボソ 12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:47:15.75
ID:+viK52Yl0 京子「最終的には、大量の埃を無理やり食べさせられたんだって……」ボソボソ
結衣「ひ、酷いな」
京子「次の日、モップさんは緑色の胃液を吐いて死んじゃったって話だよ……」ボソボソ
結衣「そ、その子が、お化けになって出てるって言う事……?」ボソボソ
京子「うん……緑色の胃液を吐いちゃった子の所に化けて出てきて、丸ごと食べちゃうっていうのかモップさんの都市伝説なんだ」ボソボソ
結衣「ちょ、ちょっと待て、それじゃあ、それじゃあちなつちゃんは……」 14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:49:22.50
ID:+viK52Yl0 ちなつ「オエーッ」
「モップさん、モフモフ、モップさん」
ちなつ「う、うう、嘔吐が泊らない……」イエキ
「ホコリさんを、タベチャウゾ」
ちなつ「だ、だれ……?」
「ホコリさん、見つけた」
ちなつ「え、あ、ああああ、ああああああああああああああああああああああああああ!」
「タベチャウゾ」
ちなつ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:50:50.12
ID:+viK52Yl0 結衣「京子、離して、ちなつちゃんが、ちなつちゃんがっ!」
京子「だ、だめだよ、結衣、外に出ちゃダメ、食べられちゃうよ!」
結衣「けど、けど、放ってなんかおけないだろ!」
京子「わ、わたし、結衣に死んでほしくない、お願い!」
モップさん、モフモフ、モップさん
京子「……あ」
結衣「う、歌が、押し入れに近づいて……」
ホコリサンを、タベチャウゾ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:56:18.32
ID:+viK52Yl0
モップさん、モフモフ、モップさん
京子「き、気付かれちゃったんだ……」
結衣「きょ、京子、ごめん、私のせいだ、私が騒いだから……」
京子「結衣……」
ホコリサンを、タベチャウゾー
結衣「京子……死ぬ前に、言いたい事がある」
京子「な、なに」
結衣「……私、ずっと京子が好きだった」
京子「……!」 19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 02:59:27.33
ID:+viK52Yl0 結衣「ずっと、京子を守りたいと思ってたけど……駄目みたい……」
京子「結衣……」
結衣「ごめんね、こんな情けない王子様で、ごめんね……」
京子「……私も、結衣の事、ずっと好きだった」
結衣「きょ、京子……」
京子「私、平気だよ、凄く怖くて、震えが来るけど……結衣と一緒に死ねるなら、本望だから」
結衣「京子……京子っ」ダキッ
京子「結衣、もっと、もっと抱きしめて……」ギュッ
結衣「うん、抱きしめるよ、京子、モップさんに食べられても離れ離れにならないように、力いっぱい抱きしめるよっ」ギューッ 21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:00:35.70
ID:+viK52Yl0 京子「結衣……」
結衣「京子……」
チュッ
モップサン、モフモフ、モップ
ホコリサンを、タベチャウヨ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:04:07.76
ID:+viK52Yl0 京子「モップさん、押し入れの前まで来ちゃったね……」ギュッ
結衣「うん……いよいよ、私達も最後だ……」ギュッ
京子「結衣、死んで生まれ変わっても、また、また会おうね?」
結衣「当たり前だろ……ラムレーズン用意して、待っててやるからさ」
京子「うん……」
モップさん、モフモフ、モップさん
結衣「あ、襖が、少しずつ開いて……」
京子「結衣、結衣っ」ギュッ
結衣「京子……」ギューッ
ピシャーンッ!
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:12:20.95 ID:v2h/8oOoO
こわい 25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:15:12.37
ID:+viK52Yl0 あかり「結衣ちゃん、京子ちゃん、どうしたの、押し入れの中に隠れて」
結衣「……え?」
京子「あ、あかり?」
あかり「もー、またあかりをのけ者にするつもりだったんでしょっ」プンプン
結衣「あかり!今ここに、誰かいなかった!?」
あかり「え、あかりが来た時は誰も居なかったけど……」
京子「ち、ちなつちゃんは!?緑色の胃液は!?」
あかり「え、え、京子ちゃん、どうしたの?」
結衣「……何も、残ってない、ちなつちゃんも、緑色の胃液も……」 27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:16:29.66
ID:+viK52Yl0 京子「結衣、モップさん、私達を見逃してくれたのかな……」
結衣「う、うん、そうだね、良く考えると私達、緑色の胃液は吐いてないし……」
京子「……もしかしたら、私と結衣の愛で、モップさんを追い払えたのかも……?」
結衣「きょ、京子っ///」
あかり「あ、アッカリーン」 29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:18:43.78
ID:+viK52Yl0 あかり「もう、二人とも、あかりを置いて2人っきりの世界を作らないでよぉっ!」
京子「あはは、ごめんごめん」
結衣「そ、それにしても、なんだか部室が埃っぽいね」
京子「うん、モップさんが来た後は埃が多くなるらしい」
結衣「ちなつちゃんは……助けられなかったけど、私は、京子が無事で本当に良かったと思う……」
京子「……ありがとう、結衣」
あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん、掃除はじめるよ~」
京子「ん、箒出してくれてありがとうね、あかり」 31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:20:17.11
ID:+viK52Yl0 結衣「あれ、あかりはモップ使うのか、畳なのに」
あかり「うん」
京子「よし、じゃあ娯楽部掃除、スタートだ!」
結衣「おう!」
モップさん、モフモフ、モップさん
京子「……え」 33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:23:01.59 ID:4Z+0eR1+0
ホラーなのかこれ 35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:23:56.63
ID:+viK52Yl0 あかり「モップさん、もふもふ、モップさん♪」
あかり「ホコリさんを、食べちゃうよ~♪」
あかり「モップさん、もふもふ、モップさん♪」
結衣「あ、あかり、その歌……」
あかり「モップさん、もふもふ、モップさん♪」
結衣「や、やめてよ、あかり、その歌、やめてよ……」
京子「う、ううっ」
結衣「京子?」 37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:25:59.27
ID:+viK52Yl0 京子「あ、あれ、凄く、気分が……」
結衣「きょ、京子……」
京子「オエーッ」
結衣「み、緑色の、胃液が……」
京子「オエーッ」
あかり「ホコリさんを、食べちゃうよ~♪」
結衣(そうか、モップさんの歌を生きてる人間から聞くと……緑色の胃液が出ちゃうんだ)
結衣(ちなつちゃんも、きっと、あかりから……) 40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:27:48.72
ID:+viK52Yl0 あかり「モップさん、もふもふ、モップさん♪」
結衣(わ、わたしも、もう、耐えられない……)
結衣(もう、口元まで、来てる)
結衣(これは、きっと、緑色をした……)
結衣「……」
結衣「オエーッ」
京子「オエーッ」
結衣「オエーッ」
京子「オエーッ」
モップサン、モフモフ、モップサン
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:29:58.65 ID:IKBZwenE0
なにこれ怖い 45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:30:56.65
ID:+viK52Yl0 ~生徒会室~
綾乃「千歳、知ってる?最近、七森中に変な都市伝説が流れてるらしいんだけど」
千歳「ああ、モップさんな」
綾乃「本気で怖がってる子もいるみたいだし、ちょっと噂を広めてる人を探した方がいいのかしら」
千歳「綾乃ちゃん……都市伝説の噂を広めてる人なんて、おらへんよ」
綾乃「え、けど実際……」
千歳「都市伝説はな、知り合いの知り合いから聞いた話って言うのが基本やし」
千歳「友達の友達の友達の友達……って感じで、範囲が広がるだけやと思うわ」
綾乃「そ、そうなの……」 49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:34:28.60
ID:+viK52Yl0 綾乃「けど、モップさんの都市伝説って、どうも意味が判らないのよね、緑色の胃液とか、歌とか」
千歳「胃液は兎も角、歌は赤座さんに教えてもろたよ」
綾乃「へー、私、歌の内容まで走らないのよね、どんな内容?」
千歳「生徒会室のの掃除が終わったら、教えたげるよ」
綾乃「ええ、そうね、まずは掃除を終わらせないと……」
千歳「綾乃ちゃん、はい、箒」
綾乃「千歳、ありがと……あ、千歳はモップなんだ」
千歳「うん」 53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:39:28.15
ID:+viK52Yl0 千歳「モップさん、もふもふ、モップさん」
綾乃「あはは、千歳、何その歌、可愛らしいわね」クスクス
「モップさん、もふもふ、モップさん」
「ホコリさんを、食べちゃうよ」
「モップさん、もふもふ、モップさん」 55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:39:47.88
ID:+viK52Yl0
「ホコリさん、みいつけた」
完 58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:40:40.94
ID:+viK52Yl0 元ネタ
単行本4巻26ページのあかりの歌 61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:42:08.19 ID:hAzDptAK0
胃液ってのはちょっと苦手だが面白かった
乙でした 62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/02(木) 03:43:13.73 ID:v2h/8oOoO
乙ー
都市伝説ネタって合うね 65 :
タコ野望 2012/02/02(木) 03:56:56.65 ID:IKBZwenE0
乙!
たまにはホラーもいいな
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