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京子「あなたの為に愛のメッセージ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:37:12.64 ID:epUln9CAO


~ごらく部~

ガラッ

京子「おーっす」

あかり「……」スースー

京子「ありゃ、あかりだけか……」

京子「そっか、今日は結衣もちなつちゃんも用事で来れないって言ってたな」

あかり「……」スースー

京子「しかしまぁ、気持ち良さそうに寝ちゃって……」

京子「ま、おコタの魅力にはこの時期逆らえないよなぁ」クスッ

京子「それじゃ、ちょいと私も失礼しまーす、っと」モゾモゾ





4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:38:44.39 ID:epUln9CAO


京子「しかし、やること特にないなぁ……」

あかり「……」スースー

京子「おーい、あかりちゃんや~、京子ちゃんの話し相手になっとくれ~」ツンツン

あかり「むにゅっ……」スースー

京子「駄目だ、これはちょっとやそっとじゃあ起きそうもないな」

京子「ま、良い子一筋のあかりの事だ」

京子「今日も人に気付かれなくたって、色んな事を一生懸命走り回ってやってたんだろうなぁ」クスッ



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:41:06.18 ID:epUln9CAO


あかり「むにゃ……」タラー

京子「ありゃりゃ、よだれ垂れちゃってるよ……」フキフキ

あかり「ん……」スースー

京子「ふふっ、可愛いなぁ」クスッ

京子「はぁ~、でもあかりの観察だけで時間つぶす訳にもいかないしな~」ウダウダ



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:43:38.99 ID:epUln9CAO


京子「よーし、ここはいつも忙しいあかりちゃんの為に、睡眠学習といきますか」

京子「ちょいとお隣り失礼しまーす」ゴソゴソ

あかり「……」スースー

京子「あかりは京子ちゃんが好きになる~、京子ちゃんにゾッコンになる~」ボソボソ

あかり「ん……」ムニャ

京子「!」ドキッ

あかり「……」スースー

京子「おおっ、聴かれてると思うと結構ドキドキするなこれ……」ドキドキ

京子「……」

京子「効果あったら……、いいなぁ」



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:45:47.35 ID:epUln9CAO


京子「もうとっくに結衣にも、ちなつちゃんにもバレてて」

京子「気付いてないのはあかりだけ」

京子「はぁ、青春してるね~、私」ケラケラ



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:47:44.56 ID:epUln9CAO


京子「でも……」

京子「やっぱり私の方から勇気を出さなきゃ、駄目なのかな……」

あかり「むにゃ……」スースー

京子「うーん、でもこの顔見てたら、やっぱり目の前の悩みなんてどっか飛んでいっちゃうな」クスッ

京子「ま、今はおコタのぬくぬくを堪能するとしようかね」ゴロン



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:49:31.55 ID:epUln9CAO


あかり「……」スースー

京子「なんか、昔みたいだなぁ……。あの頃は私と結衣とあかりの三人で……」

京子「それで、手を繋いで……」ギュッ

あかり「ん……」スースー

京子「……」クスッ

京子「ヘタレな私でごめんね。あかり……」チュッ

………



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:51:14.02 ID:epUln9CAO


………

ピンポンパンポン

『下校時刻になりました。校内に残っている生徒は……』

京子「う……。もうこんな時間か……。寝てるだけで時間過ごしちゃったな……」ムクッ

京子「さて、あかり、帰ろっか……」

京子「!」

京子(や、ヤバい。あかりと手を繋いだまま寝てた……///)

あかり「ん……」ボーッ

あかり「……、って、きょ、京子ちゃん!?///」

京子「あ、これはその、ちょ、ちょっと寝ぼけてて……///」アタフタ



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:53:12.06 ID:epUln9CAO


京子「そ、その、ちょっと昔を思い出したというか……」

あかり「い、いや、別にあかりは気にしてなんて……」

京子「……?」ジーッ

あかり「どうしたの? 京子ちゃん?」

京子「いや、あかり、ちょっと涙の痕が……?」

あかり「あ、な、何でも、何でもないから!」クシクシ

京子「そう? ま、とりあえず帰ろっか」

あかり「う、うん……」

京子(何か……、落ち込んでる……?)



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:55:10.80 ID:epUln9CAO


~帰り道~

京子「うーん、なんか体がパキパキ言うな~」ノビッ

あかり「ごめんね。あかり、寝ちゃってて……」

京子「いいっていいって。……、寝てるあかりの額に落書きさせてもらったから」ニヤリ

あかり「ええっ!?」アタフタ

京子「嘘だよ。そんな事しないってば」クスッ

あかり「そ、そっかぁ」ホッ

京子(しかし、あかりと手を繋いだのなんて久しぶりだったな……)



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:56:30.45 ID:epUln9CAO


あかり「……」テクテク

京子「ありゃ? あかり、ちょっと暗くない?」

あかり「え? そ、そうかなぁ?」

京子「うん。そういえばさっき寝てた時ちょっと泣いてたみたいだし……」

京子「なんか変な夢でも見ちゃったの?」

あかり「……!」

あかり「うん……。まぁ、そんなとこかな……」

京子「ふーん……。ま、あれこれ聞いたりはしないけど……」

あかり「……」



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 17:58:35.59 ID:epUln9CAO


京子「……」テクテク

あかり「……」テクテク…

京子「あかり?」

あかり「な、何? 京子ちゃん?」

京子「いや、私と並んで歩くのってさ、恥ずかしい?」

あかり「え? そ、そんなこと……」

京子「いや、少しあかりが歩く速さ緩めたのが気になってさ」

あかり「そ、そうなのかな……」

京子「……?」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:00:31.34 ID:epUln9CAO


京子「そういえば、こうやってあかりと一緒に並んで歩くなんて、そんなになかったよね」

あかり「うん」

京子「ま、いつも私の話に付き合ってくれるのは結衣だったからね~」

京子「でも今日はさ、いっぱいあかりと話したいな」

京子(ほんと……、結衣には色々付き合わせちゃってるよ……)ハァ

あかり「……」



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:02:40.85 ID:epUln9CAO


京子「あかり? また顔が暗くなってるよ?」

あかり「え? ま、また?」アタフタ

京子「うん。こんな感じ」ドヨン

あかり「そ、そんなにひどいかなぁ……」テクテク

京子「あ、あかり、そこ滑りやすくなって……」

あかり「わわっ!?」ズルッ

京子「ほい、っと……」ガシッ



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:04:45.83 ID:epUln9CAO


あかり「あ、ありがと……、京子ちゃん……」ドキドキ

京子「全く、ボーッとして歩いてるから……」

京子「そういうところは、昔から変わってないなぁ」クスッ

あかり「あ、あの、京子ちゃん……?」

京子「何?」

あかり「も、もう大丈夫だから、離してもらえると……///」ドキドキ

京子「……」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:07:12.04 ID:epUln9CAO


京子「今日はさ、このまま手を繋がない?」

あかり「え?」

京子「いやぁ、お姉ちゃんが手を繋いであげないといつ今みたいなことになるか……」ニヤニヤ

あかり「こ、子供扱いしないでよぉ!」プンプン

京子「ごめんごめん。今のはからかっただけだよ~」

あかり「じゃ、じゃあ何で……」

京子「うーん。難しいことは自分でもよくわかんないけどさ、今無性にあかりと手を繋ぎたいから」

あかり「え?」



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:09:22.36 ID:epUln9CAO


京子「まあ、あかりが怪我をしたら嫌なのも本当だね」

あかり「?」

京子「あかりが手を怪我したら、こうして手も繋げないし」

京子「あかりが足を怪我したら、一緒に歩くことだって出来ない」

京子「それに、あかりには……」

京子「あ、や、やっぱり何でもない!」

あかり「どうしたの京子ちゃん?」

京子(はぁ~、今私、かなり恥ずかしい事言ってた気がする……///)カアァ

あかり「?」



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:11:24.99 ID:epUln9CAO


京子「と、とにかく、今日はずっと手を繋ぎたいな……」

あかり「うん……。京子ちゃんが言うなら……」ギュッ

京子「おおっ!」

あかり「ど、どうしたの?」

京子「いや、今私達は傍から見れば仲睦まじいカップルに……」ニヤニヤ

あかり「えっ、ええっ!?///」パッ

京子「そ、そこは嬉しいって言ってもっと密着するとこだろあかりさん!」

あかり「もう……///」プンプン

京子「……、やっぱりあかりに暗い顔は似合わないなぁ」クスッ



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:13:36.82 ID:epUln9CAO


京子「しかし、もう街もクリスマスが近づいてきたって感じがするな~」

あかり「うん……」

京子「二学期ももう終わりだな~」

あかり「うん……」

京子「あかり?」

あかり「え、あ、その……」

京子「うん。また顔が暗くなってた」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:15:42.03 ID:epUln9CAO


京子「今は私と手を繋いでるんだからさ」

京子「楽しい事は二倍! 辛い事は半分! って思ってくれると嬉しいな」ニコッ

京子「やっぱりあかりが変な顔してると気になっちゃうんだよね」

あかり「うん……」ニコッ

京子「……」

京子「私今さ、あかりとこうして手を繋いでて、本当に良かったって思ってるよ」

あかり「え?」

京子「あ、いやまぁ……、特にどうという理由がある訳でもないけどさ」

あかり「?」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:17:24.96 ID:epUln9CAO


京子「なんか、あっという間だったよなー」

京子「これから、終業式があって、冬休みが始まって、クリスマスが、正月が来て……」

あかり「うん……。もう、今年も終わっちゃうんだねぇ」

京子「うん」

京子「いやでも……、年が変わったからって、どうという訳でもない気がするけどな~」

あかり「そっか、そうだよね……」

京子「?」

京子(あかり……、まだ何か気にしてる……?)



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:18:54.62 ID:epUln9CAO


京子「お、あかりの家に到着か……」

京子(明日もまた……、手、繋げたらいいな……)

京子(いや、結衣とちなつちゃんに冷やかされちゃうかな……)

京子(はぁ、クリスマスに勇気がもらえるなら迷わず頼みたいよ……)

あかり「それじゃ京子ちゃん、また明日!」

京子「おー、また明日なー」



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:20:23.85 ID:epUln9CAO


あかり「ただいま~……」ガチャ…

あかり「あれ?」

京子「どったの? あかり?」

あかり「いや、鍵が閉まってて……、って、ああっ!」

京子「な、何!? どうしたの?」

あかり「今日はお留守番頼まれてたの……、忘れてたよぉ」

あかり「それなのに……、鍵……、家に置きっぱなしで……」ショボン

京子「あちゃー……」



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:22:23.64 ID:epUln9CAO


あかり「どうしよう……」オロオロ

京子「うーん、私の家来る?」

あかり「え?」

京子「いや、このまま外にいるわけにもいかないしさ」

京子「結衣は確か実家の方の用事だから、今家にいないだろうし……」

あかり「ええ、でも……」

京子「遠慮しない遠慮しない。この時期、ずっと外にいたら風邪ひくどころじゃ済まないよ?」

京子「うちの親だってさ、あかりなら大歓迎って言うよ」



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:24:05.86 ID:epUln9CAO


京子「ほらもう、寒くてこんなに震えてるのに……」

京子「さっ、私の家に行こっ」

あかり「うん……、ありがとう京子ちゃん」

京子「はぁ、まーたちょっと暗い顔する……。まだ遠慮してんの?」

あかり「え、いや、そんな……」

京子「……」

京子「そりゃっ!」ダキッ

あかり「わっ!?///」

京子「ちゃんと行くって言わないなら、抱き抱えてでも連れていきまちゅよ~!」

あかり「わ、わかったから! 離してよぉ! そ、それに子供扱いしないでよぉ!///」

京子「へへっ、今のあかりにはこれがピッタリだよーだ!」

あかり「もー、京子ちゃんってば!///」プンプン

京子「うんうん。やっぱりあかりは素直が一番だな」クスッ



62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:25:56.47 ID:epUln9CAO


~歳納家~

京子「うん……。親もいいって言ってくれたし、遠慮せずに今日は泊まっていってね」

あかり「うん、ありがとう京子ちゃん」

京子「あ、ちょっと私の部屋片付けるから……、そこで待っててね」

あかり「うん」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:27:46.79 ID:epUln9CAO


~京子の部屋~

京子「しかしまぁ……、中々これでも私は勇気を出したよなぁ」

京子「さて、片付け片付けっと……」ヒョイッ

京子「うーん、急だから仕方ないけど……、適当に積む感じになっちゃうかな……」バタバタ

京子「……」ガサゴソ

京子「あ、これは……、あの時の……」

京子「……」ペラッ

京子「……今、もっと勇気を出せなかったら、また逃げ続けちゃうよな……」

京子「伝えよう。あかりに、あの時言えなかったこと」



65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:29:53.13 ID:epUln9CAO


京子「さっ、部屋の整理、軽くだけど済んだから、入ってきていいよー」

あかり「うん……。気を遣わせちゃってごめんね」

京子「そんなことないって。今日は思う存分お姉ちゃんに甘えなさい!」ナデナデ

あかり「う……///」カアァ

京子「ま、今日はあかりはうちの子なんだからさ。お姉さんぶらせてよ」ニコッ

あかり「う、うん///」



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:32:19.45 ID:epUln9CAO


~京子の部屋~

あかり「何だか京子ちゃんのお家に来たの、久しぶりの気がするな~」

京子「うん……。集まる時は大体結衣の所だからね~」

あかり「うん……」

あかり「あれ、机の上に置いてあるこれって……」

あかり「あの時の紙芝居?」

京子「ああ、さっき片付けしてる時に見つけてさ、懐かしいな~って思って」

あかり「うん……、読んでみてもいい?」

京子「うん。ちょっとした話のタネになるかなーって思って出したから、いいよ」



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:34:23.75 ID:epUln9CAO


………

あかり「これ描いてもらった時、ほんとはすっごく嬉しかったんだぁ」

京子「そう?」

あかり「うん。皆があかりの事を大事に思ってくれてるんだな、って思って」

あかり「それに、皆が笑っで終われるお話って、いいなぁって……」

京子「うーん。それは私なりのこだわり、かな?」

あかり「え?」



73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:36:15.44 ID:epUln9CAO


京子「こう……、登場人物が辛い思いしたり、悩んだりする話っていっぱいあるけどさ」

京子「やっぱり、最後には皆報われてほしいし、ハッピーエンドであってほしいって思うんだよね」

あかり「そっか……」

京子「そういう話を思い付いたらさ、やっぱり……」

京子「主役はあかりしかいないな、って思ったんだよね」

あかり「え?」



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:39:00.86 ID:epUln9CAO


京子「あかりは凄いよね」

京子「いつも誰にでも優しくて、人に気付かれなくたって一生懸命で」

京子「ニコニコして、周りに元気を分けてくれて」

京子「私、小さい頃から、今だって、いっぱいあかりに力をもらってるんだよ」

京子「それに、あかりがいなきゃ私だけじゃなくて皆笑顔になれないって思うし」

京子「それで、あかりが笑って終われる話にしなきゃ、って思ったんだ」



76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:41:48.76 ID:epUln9CAO


あかり「そっか……、京子ちゃんにそう思ってもらえて、凄く嬉しいな」ニコッ

京子「私さ、あかりがいなきゃ絶対寂しいって思うし」

京子「もしあかりがいなくなったら」

京子「絶対この紙芝居と同じ事をすると思うよ」

あかり「え?」

京子「絶対、あかりを真っ先に迎えに走っていくのは私だって思う」



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:44:22.91 ID:epUln9CAO


あかり「そ、それってどういう……」

京子「あー、回りくど過ぎるよね」クスッ

京子「結衣にも、ちなつちゃんにも、何度も言われた」ギュッ

あかり「きょ、京子ちゃん……?」

京子「あかり」

京子「この紙芝居は私が……」



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:46:19.47 ID:epUln9CAO


.




京子「あなたの為に描いた愛のメッセージ、です」




.



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:48:55.22 ID:epUln9CAO


あかり「え……?」

京子「あかり……」

京子「私は小さい頃からずっとずっと、あかりが好きでした」

京子「あの時は私に勇気がなくて、気持ちを伝えられなくて、からかうみたいになっちゃったけど……」

京子「あかりにずっと一緒にいてほしい、って気持ちを込めてこの紙芝居を描きました」

京子「今日、手を繋いだのだって、ずっとあかりには私の隣にいてほしいから」

京子「泊まりに誘ったのも、ずっとあかりには元気いっぱいな憧れの存在でいてほしいから」

京子「あかり……、大好きです」



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:53:10.37 ID:epUln9CAO


あかり「ほんとに……? 京子ちゃん……」

京子「うん」

京子「学年が変わったって、高校生になったって、それから先だって」

京子「ずっとあかりと手を繋いでいたい、一緒にいたい、って思う」

あかり「うん……。あかり今、凄くドキドキしてる……」

あかり「あかりも、嬉しいです」

あかり「あかりも……」





あかり「京子ちゃんが大好きです。ずっと一緒にいさせてください」





.



86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:55:53.06 ID:epUln9CAO


京子「うん……。私を好きになってくれてありがとね、あかり」ギュッ

あかり「えへへ……。さっきあんなに悩んでたのが嘘みたい……」

京子「うん……。結衣の事とか、これからの事を言う度に、暗くなってたよね……」

あかり「うん……」

京子「へへっ、あかりはすぐに顔に出ちゃうからな~」

あかり「一足先に京子ちゃんと結衣ちゃんは中学生になって、あかりだけが置いて行かれたんじゃないか、って」

あかり「それに、二人はあかりより先に高校生になるから、また……、って。それで変な夢見ちゃって……」

京子「ああ……。やっぱりそんなとこだと思ってたよ」



87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 18:58:24.11 ID:epUln9CAO


京子「ま、私はあかりが一日いないだけでも……ね」

あかり「え?」

京子「いや、結衣とちなつちゃんによく冷やかされるんだけどさ」

京子「あかりが休んだ日の私って、目に見えてわかるくらいつまんなさそうなんだってさ」

あかり「え? それってどういうこと?」キョトン

京子「む……」

あかり「?」

京子「あー、つまりそれはだね……」

京子「私があかりのこと好きなんて、気付いてないのはあかりだけだった、って事だよ~! この鈍感!」ワシワシ

あかり「わわっ!? お、お団子いじらないでよ~!」



89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:00:38.28 ID:epUln9CAO


京子「はあ~……」バタッ

あかり「きょ、京子ちゃん!? どうしたの?」

京子「いやー、手足震えそうなの堪えたり」

京子「気持ち伝えたら、安心しちゃって……」

京子「今はただ……、倒れ込みたい……」ホッ

あかり「そっか……」ニコッ

京子「……」グーッ

京子「あ、でもご飯まだだったなぁ……」

あかり「うん……。行こっか」

京子「でも、その前に……///」

あかり「?」



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:02:15.52 ID:epUln9CAO


京子「……///」ンー

あかり「どうしたの? 京子ちゃん……?」

京子「いやー、お伽話のお姫様はこういう時はどうやったら起きるんだっけ?」ニヤニヤ

あかり「えっ!?///」

京子「た、大変だー。このままだと起き上がれなくて飢え死にしてしまうー」

あかり「きょ、京子ちゃん!///」



92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:04:34.36 ID:epUln9CAO


あかり「こ、こうかな……?」グイッ

京子「えー、手を引っ張ったって起きないよー?」ジタバタ

あかり「きょ、京子ちゃんが踏ん張るからだよぉ!」

京子「やれやれ、あかりはお子ちゃまだからわかんないかぁ……」

あかり「……」ムッ

あかり「あ、あかりはお子ちゃまじゃないもん!」プンプン

京子「ふーん?」ニヤニヤ

あかり「そ、それじゃ……///」スーッ

京子「……///」ドキドキ

あかり「えいっ!///」チュッ

京子「え……? ほっぺ……?」ガーン



96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:06:58.82 ID:epUln9CAO


あかり「うう……///」カオマッカ

京子「そんな……、あかりはそうやって私を弄ぶのか……」ショボン

あかり「う……、わ、わかったよぉ! こ、今度こそ……///」

京子「へへー、期待しとるよー」ニヤニヤ

あかり「もう! 冷やかさないでよぉ!///」プンプン

京子「へへっ、ごめんごめん」

あかり「そ、それでは……///」スーッ



チュッ



.



98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:09:33.83 ID:epUln9CAO


あかり「こ、今度はこれで……///」

京子「え~、触れるか触れないかでわかんなかったよ~」プー

あかり「そ、そんなぁ……」ショボン

京子「ま、今日はこれでいっか……。私とあかりの愛はまだまだ始まったばかりだしな!」

京子「でも……、次はもっとお熱いのを頼むよ~」ニヤニヤ

あかり「うう……///」プシュー

京子「さて……、お母さんご飯作って待ってるし、行こっか!」ギュッ

あかり「……、うん!」ギュッ



99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:11:50.35 ID:epUln9CAO


京子「あかり」

あかり「なぁに?」

京子「いや、これからもさ、こうやっていっぱい、手を繋ごうね」

あかり「うん!」

京子「学校に行く時だって、帰り道だって、一緒に遊びに行く日だって……」

あかり「高校生になっても、それから先も……」



京子・あかり「ずっとずっと一緒! 約束!」




おしまい



100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:12:48.84 ID:UNOVgTth0


お赤飯がいるな


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:13:03.52 ID:GjeZ7a7M0





103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:15:30.98 ID:Uv4/4kDP0


乙でした!(`・ω・´)b


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/13(木) 19:18:18.11 ID:TKtl/W9QO


乙だわぁ


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素晴らしいな、あかり視点も欲しいなw
[ 2012/12/14 10:05 ] [ 編集 ]

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