1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:19:15.77
ID:vGvpW3TaO フェイト「なんだ、夢か」 2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:24:30.88
ID:vGvpW3TaO なのは「いや、だから……」
フェイト「おかしいな、今日はちゃんと寝てきたのに……」
なのは「だから、付き合って……」
フェイト「睡眠が浅かったのかな?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:29:00.02
ID:vGvpW3TaO なのは「現実だよ!」
フェイト「でも、ほら、ほっぺたをつねれば……痛い!?」
なのは「ね?」
フェイト「じゃ、じゃあ……」
なのは「うん、うん!」
フェイト「ティアナ!?」 6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:32:41.77
ID:vGvpW3TaO なのは「な、なんで……」
フェイト「だって本物のなのはは、もっと慈愛に満ちてて、なんと言うか崇高で……」
なのは「フェイトちゃん……」
フェイト「こう、手の届く存在じゃないんだよ」
なのは「バカ」
フェイト「え?」 8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:39:41.65
ID:vGvpW3TaO なのは「フェイトちゃんのバカ!」
フェイト「いけないなあ……」
なのは「何が!?」
フェイト「偽物だとしても、なのはが私にそんなこと言っちゃいけないよ」
なのは「だから本物だって……」
フェイト「なのははね、こんな私でもね、いつも愛してくれるんだ、慈しんでくれるんだ、いつも、いつも……」
なのは「ひぃっ……!」 9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:42:18.98
ID:vGvpW3TaO はやて「という、夢を見たんや」
ヴィータ「そろそろ、休暇取った方がいいんじゃねーか……?」 10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:42:58.71 ID:zVV3DvGE0
は? 12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:50:27.02
ID:vGvpW3TaO はやて「なんかなあ、リアルすぎて、最近二人がな……」
ヴィータ「完全にとばっちりじゃねーか」
はやて「でも、ありえそうやろ!?」
ヴィータ「いやいやいや……」
シャマル「じゃあ、実際にやらせてみましょう」 14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:54:22.16
ID:vGvpW3TaO はやて「あ、おったんや」
シャマル「劇場版は常にそんなかんじでしたね」
ザフィーラ「くぅ~ん」
ヴィータ「で、どうやって、やるんだ?」
はやて「せやな、そこが重要やな」
ザフィーラ「くぅ~ん」 15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 02:59:18.87
ID:vGvpW3TaO シャマル「ほら、ここにいい手駒が」
ヴィータ「どこだよ?」
はやて「ああ、そっか」
シャマル「ね?」
ヴィータ「だから……」
はやて「ヴィータ、なのはちゃん唆して来てくれへん?」
ヴィータ「はあ?」 16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:03:19.20
ID:vGvpW3TaO 次の日 教導課
ヴィータ「お、おい!」
なのは「あ、ヴィータちゃん、上がり?」
ヴィータ「そ、そうだけど、その……」
なのは「ん?」
ヴィータ「お、お前は……」 18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:08:12.31
ID:vGvpW3TaO なのは「へ?」
ヴィータ「き、今日は……いや、今日の仕事は!?」
なのは「え、ああ、あと少しだから、手伝って貰わなくても平気平気」
ヴィータ「そ、そうか」
なのは「どうしたの?」
ヴィータ「いや、いいや、なんでも……」 20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:13:42.85
ID:vGvpW3TaO なのは「もしかして……」
ヴィータ「なっ!?」
なのは「一緒に帰りたいのかな?」ニヤニヤ
ヴィータ「あ、いや、その……そうだよ」
なのは「え?あれ?珍しいな」
ヴィータ「何がだよ!?」
なのは「じゃあ、雨が降らないうちに……いや、霙かな?」
ヴィータ「うっせー!」 21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:18:58.14
ID:vGvpW3TaO なのは「ほら~早く帰るよ!」
ヴィータ「ちょっ!やめろ!手握んな!」
なのは「えぇ~なんで~?」
ヴィータ「当然だろ!」
なのは「ヴィータちゃんから言ってくれることなんて殆どないのに……」
ヴィータ「わ、わかったよ!握ればいいんだろ!」
なのは「わーい!」 23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:25:03.37
ID:vGvpW3TaO ヴィータ「離すぞ!」
なのは「そんなぁ……」
ヴィータ「そ、その顔止めろ!」
なのは「だって私、ヴィータちゃんのことこんなに好きなのに……」
ヴィータ「くっ……」バシッ
なのは「痛っ!」 24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:28:46.79
ID:vGvpW3TaO ヴィータ「ご、ごめん、つい……」
なのは「あ、いや、私こそ調子に……」
ヴィータ「違う!!」
なのは「な……」
ヴィータ「アタシが悪いんだよ全部!」
なのは「ヴィータちゃん?」 26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:33:01.25
ID:vGvpW3TaO ヴィータ「今日も……居るんだろ?」
なのは「な、なにが?」
ヴィータ「アイツだよ!テスタロッサだよ!」
なのは「う、うん、家に」
ヴィータ「じゃあ、なんで一緒に帰れるんだよ!?」
なのは「え?」 28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:37:14.43
ID:vGvpW3TaO ヴィータ「お前ら付き合ってんだろ!?」
なのは「え、いや、そんな……」
ヴィータ「違うのか?違わねーだろ!?」
なのは「違うよ!」
ヴィータ「じゃあ、アタシと付き合えよ!」 30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:41:12.27
ID:vGvpW3TaO なのは「え?……ええっ!?」
ヴィータ「さっきアタシのこと好きだって言ったじゃねーか!!」
なのは「ち、違うよ……」
ヴィータ「何が!?」
なのは「違うんだよ……」
ヴィータ「アタシとアイツの何が違うんだよ!?」 32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:48:40.59
ID:vGvpW3TaO なのは「そ、それは……」
ヴィータ「自分でわかんねーのか!?」
なのは「え……うん……」
ヴィータ「そんなわけ……」
なのは「だって……ヴィータちゃんもフェイトちゃんも大切で……凄く大切で……」
ヴィータ「ちょ!な、泣くな!」 33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:53:27.95
ID:vGvpW3TaO なのは「みんな大切で……笑顔が好きで……優しくしたくて……」
ヴィータ「な、なんか、ごめん」
なのは「いいよ、私が全部悪いの、ヴィータちゃんは悪くないよ」
ヴィータ「だから、それが……」
なのは「……え?」
ヴィータ「なんで、なんで全部一人で抱え込むんだよ」 35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 03:59:46.19
ID:vGvpW3TaO なのは「え?」
ヴィータ「……聞けばいいじゃねーか」
なのは「だ、誰に?」
ヴィータ「お前がわかんねーなら、一番近くにいる奴に聞けよ!」
なのは「え、フェイトちゃん?」
ヴィータ「そうだよ!」 36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:02:24.49
ID:vGvpW3TaO なのは「……いいの?」
ヴィータ「アタシが聞けって言ってんだよ!」
なのは「なら、……うん」
ヴィータ「……というか、そこで名前が出る時点で負けじゃねーか」
なのは「ははは……そうかも」
ヴィータ「そうだろ」 38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:07:48.80
ID:vGvpW3TaO なのは「なんか……ごめん」
ヴィータ「うっせー!早く帰れ!」
なのは「う、うん」
ヴィータ「あと、気にすんな!」
なのは「それは難しいかな……」
ヴィータ「じゃあ……答えだけ聴かせてくれ」
なのは「うん、約束する」 40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:11:51.01
ID:vGvpW3TaO なのは家
なのは「ただいま~……」
フェイト「あ、お帰り、なのは」
なのは「あれ?ヴィヴィオは?」
フェイト「ああ、友達のとこに寄って……なのは!?」
なのは「えっ!?」
フェイト「どうしたの?目赤いよ!?」 41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:14:02.87
ID:vGvpW3TaO なのは「あ、これは……別に……」
フェイト「泣いたの?」
なのは「う、うん」
フェイト「なんで?」
なのは「いや……その……」 42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:16:37.52
ID:vGvpW3TaO フェイト「言いたくないの?」
なのは「うん……ちょっと」
フェイト「じゃあいいよ、言わなくても」
なのは「ごめん」
フェイト「でも、辛かったら、私に何か出来るなら言って欲しい」 44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:20:12.67
ID:vGvpW3TaO なのは「じゃあ……フェイトちゃんは……」
フェイト「うん」
なのは「……違うや」
フェイト「いいよ、ゆっくりで」
なのは「その、今更だけど……」
フェイト「何かな?」
なのは「好きだよ、フェイトちゃん」 45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:24:42.19
ID:vGvpW3TaO フェイト「……ぷっ」
なのは「な!なんで笑うの!」
フェイト「いや、だって、本当に今更だから」
なのは「そ、そんなに!?」
フェイト「うん、そんなに」
なのは「じゃあ、フェイトちゃんは!?」 46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:27:16.41
ID:vGvpW3TaO フェイト「え、す、好きだよ?」
なのは「誰が?」
フェイト「その……なのはが」
なのは「ちゃんと目を見て!」
フェイト「な、なのはが好きです!」
なのは「どれくらい?」
フェイト「え?え?」 48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:31:01.80
ID:vGvpW3TaO なのは「フェイトちゃんは、私のことどれくらい好き?」
フェイト「いや、その、どれくらいって言われても……」
なのは「わからない?」
フェイト「いや、その……凄く好きだよ?本当に、一番」
なのは「そっか、フェイトちゃんもわからないのか……」
フェイト「え?」 49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:34:17.05
ID:vGvpW3TaO なのは「あのね、今日、聞かれたんだ」
フェイト「うん」
なのは「私が、フェイトちゃんのことどれくらい好きか、他の人とどう違うのか」
フェイト「……どう答えたの?」
なのは「それが、わからなかったんだ、今更過ぎて」
フェイト「ふふ、そうだね」 50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:37:24.29
ID:vGvpW3TaO なのは「ずっと子供の頃から一緒にいて、ずっと好きで」
フェイト「うん、私もだよ」
なのは「きっと、初めて見たときから好きで」
フェイト「私は……違うけど、本当に可愛い子だと思った」
なのは「ありがとう」
フェイト「本当だよ?」
なのは「知ってるよ」 51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:42:04.16
ID:vGvpW3TaO フェイト「本当に、友達になってくれて、本当に嬉しかった」
なのは「私もだよ……でも、何が違うんだろ」
フェイト「他の人と?」
なのは「うん、アリサちゃんや、すずかちゃんや、はやてちゃん、みんな友達でみんな大好きなのに……」
フェイト「ごめん……うん、私はなのはだけは特別だ」
なのは「そうなの?なんで?」 53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:48:40.31
ID:vGvpW3TaO フェイト「うん、そうなんだ、初めての友達だからかな……なのはのことは、なのはだけは護りたくて、傍にいたくて……」
なのは「うん、うん……」
フェイト「だから、今、こうやってなのはが私を好きでいてくれるだけで、幸せで、きっと子供の頃なら泣いてたと思う」
なのは「でも、私はみんな大好きだよ?」
フェイト「いいよ、私はそんななのはを、そんななのはだから好きになったんだ」 55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:52:02.80
ID:vGvpW3TaO なのは「じゃあ……いいのかな」
フェイト「うん、いいんだよ、なのははそのままで」
なのは「ううん、違うよ、だから、私もフェイトちゃんが一番好きでいいのかなって」
フェイト「え?」
なのは「フェイトちゃんが私のこと一番好きだから、私もフェイトちゃんが一番好きなのかなって」 56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:54:36.21
ID:vGvpW3TaO フェイト「そ、そうだと嬉しいけど……」
なのは「うん、だから頑張ってね」
フェイト「え?」
なのは「私は、フェイトちゃんの傍にずっといたいから」
フェイト「……なのはっ!」
なのは「わっ!?」 58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 04:58:19.10
ID:vGvpW3TaO フェイト「なのは……なのは……」
なのは「……泣いてるの?」
フェイト「……聞かないでよ」
なのは「……ありがとう、本当に、一番好きだよフェイトちゃん」 59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:00:20.02
ID:vGvpW3TaO 後日
なのは「……という結論が出まして」
ヴィータ「ふーん、そうか」
なのは「あら?納得いただけない感じ?」
ヴィータ「ちょっとな」 60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:03:43.16
ID:vGvpW3TaO なのは「どこらへんが?」
ヴィータ「なんか、アイツにアタシが負けたみたいじゃんか」
なのは「いや、それは……フェイトちゃんが強すぎると言うか……」
ヴィータ「おいおい、ノロケかよ」
なのは「なんか、意識してみると、こう、ね?」
ヴィータ「ノロケじゃねーか」 62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:08:38.48
ID:vGvpW3TaO なのは「ははは……まあ、私も頑張って応えようかな、と」
ヴィータ「おう、頑張って早く帰れ」
なのは「あ、バレてます?」
ヴィータ「声が浮わついてんだよ、声が!」
なのは「ははは、面目ない」
ヴィータ「じゃあな、教導まで府抜けんなよ!」
なのは「うん、じゃあ、ごめんね」
ヴィータ「……うっせー、謝んな」 63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:11:40.19
ID:vGvpW3TaO 八神家
ヴィータ「ただいまー」
はやて「あ、待ってたで~」
ヴィータ「ん、テープ」
はやて「あ、いらんよ、そんなん」
ヴィータ「なんでだよ!はやてが……」
はやて「ヴィータの顔見たら分かるよ」 64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:14:40.33
ID:vGvpW3TaO ヴィータ「なっ!?やめろ!恥ずかしい!」
はやて「ヴィータには、あたしがおるやん」
ヴィータ「ちげーよ!そんなんじゃ……」
はやて「ええよ、ちがくても、あたしはヴィータ好きやから」
ヴィータ「……うっせー」
おわり 66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:19:37.84
ID:vGvpW3TaO おまけ
シャマル「ね、最高でしょ?」
はやて「ふふふ、お主も酔いどれ剣士と上手くいってますようで……」
シャマル「模擬戦で解消出来ないぶん、最近激しくて激しくて……」
はやて「うわ~大人やな~、爛れてるな~」
シャマル「其ほどでも~」
おわれ 65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:16:16.34 ID:zUtmA8TU0
乙乙
甘甘のなのフェイにおまけまで付いてすっごく良かった 68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 05:23:59.49 ID:RC5C3r7z0
1乙
ところで、ヴィータちゃんとはやてさんが爛れるおまけはまだですか
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なのフェイは正義です
やはりなのフェイは良いものだ
なのフェイは久しぶりに見たが
やはりいいものだな
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