1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:10:05.44
ID:c2uqxPgr0 来夏「はぁぁ……」
和奏「……どんよりしてるね」
来夏「わかなぁ……紗羽、行っちゃったぁ……」
和奏「うん」
来夏「いつも一緒にいたんだよ、ずっとそばに、いるのが当たり前だったんだ」
和奏「うん……」
来夏「今朝も今日駅前に行こうってメールを送りそうになってさ」
和奏「来夏……」
来夏「……わかなぁ」
ぎゅっ
和奏「……」
なでなで
来夏「どうしよう和奏、私、寂しいよ。思ってたよりもずっと、ずっと寂しいよぉ」
ぎゅうう
和奏「……うん」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:11:13.23
ID:c2uqxPgr0 来夏「私どうしたら良いのかな、胸に穴が空いた見たいに痛いよ、わかなぁ」
和奏「来夏……来夏っ!」
ぎゅっ!
来夏「わ、かな?」
和奏「……が、頑張ろう 流れる汗が 光り輝く、その先にある未来の為に」
来夏「ガンバライジャー?」
和奏「不安だよ だから絶対諦めないさ、後悔だけはしたくないよ ずっと」
来夏「……」
和奏「紗羽はさ、不安だと思うんだよね、来夏みたいにメールを送りそうになってるかもしれない、寂しいと思う」
来夏「……」
和奏「でも、後悔しないために頑張ってる、未来のために、夢のために必死に」
来夏「うん……」
和奏「……だからさ、来夏、来夏も頑張ってみない?」
来夏「私も?」 4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:17:45.81
ID:c2uqxPgr0 和奏「来夏、一緒に音大に行こう!」
来夏「! で、でも私は才能ないし……」
和奏「紗羽は身長制限のためだけに海外に行ったんだよ、来夏も頑張ってみよう!」
来夏「でも、音楽科にも受からなかった私じゃ……」
和奏「来夏には私がついてるから!」
来夏「……和奏が?」
和奏「うん! 行こうよ、一緒に、音大に!」
来夏「……」
和奏「私は音楽をやりたい、でももう来夏がいなきゃ私は音楽を楽しめないよ、来夏と一緒に音楽を続けたいんだよ!」
来夏「和奏……」 6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:26:01.98
ID:c2uqxPgr0 来夏「……出来るかな、行けるかな、音大」
和奏「私が全力でサポートするから、来夏が一緒に音大に来てくれるなら私は、一生来夏と音楽を続けられると思う」
来夏「和奏と一生かぁ……」
和奏「頑張ろう、コンドルクインズ、あれよりもっと人を楽しませる音楽を一緒に!」
来夏「コンドルクインズよりも……か」
和奏「……どう?」
来夏「あはは、流石にコンドルクインズよりもは無理だよ」
和奏「……そっか」
来夏「でも」
和奏「でも?」
来夏「和奏がずっと一緒にやってくれるなら、出来る気がする!」
和奏「来夏!」
来夏「えへへ、私をその気にさせたんだから責任取ってよね和奏」
和奏「ふふっ、任せてよ」
来夏「よーし、やるぞー!!」 8 :
来夏「励まされたり甘えたり」 2013/03/28(木) 13:38:33.39
ID:c2uqxPgr0 来夏「……ダメだー、ぜんっぜん出来ない」
和奏「だからピアノはやめようっていったのに、ピアノだけは昔から続けてる子には敵わないよ」
来夏「でもピアノの弾き語りとかしてみたいじゃん!」
和奏「それは練習して、大学とは別にしよう、ね?」
来夏「うー……あ! えっと……」
カリカリ
和奏「? 何書いてるの?」
来夏「んー? なんか良さそうなフレーズをねー」
和奏「へぇ、どんなの?」
来夏「えへへ、内緒」
和奏「ちょっとだけでもダメ?」
来夏「だぁめ♪」 9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:49:00.11
ID:c2uqxPgr0 和奏「だからこれとかこれを練習する前にこの曲をやったほうが基礎練習になるからさ」
来夏「あわわ、和奏、なんか楽譜がいっぱいなんだけど」
和奏「うん、でも全部やらないと厳しいからさ」
来夏「でもほらこれだけをやり続けたら腕も上がりそうだし」
和奏「そっちは簡単過ぎるしこっちは難しいから、今の来夏にはこれなんだよ」
来夏「はーい……」 10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:53:24.08
ID:c2uqxPgr0 和奏「ちょっと来夏! なんでまたここで間違うの!?」
来夏「あ、あはは、ごめんね」
和奏「来夏はやる気あるの!? もっとちゃんとやってよ!」
来夏「……ごめん、でも」
和奏「でも?」
来夏「なんだか、楽しくないよ、楽しめないよ……」
和奏「っ! 今は楽しむよりも覚えなきゃ音大に入れないよ!」
来夏「ごめんね……」
和奏「謝るよりも練習して!」
来夏「うん……」 12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:57:45.38
ID:c2uqxPgr0 紗羽『そっか、そんなことになってるんだ』
来夏「うん、なんだか苦しくてさ」
紗羽『ねぇ来夏、来夏はどんな音楽が好きなんだっけ』
来夏「え?」
紗羽『来夏の原点、それを考えたら大丈夫だと思うよ』
来夏「私の原点……コンドルクインズ!」
紗羽『うん、もう大丈夫だね、それじゃあまた』
来夏「うんっ! ありがとう紗羽!」
プツッ
来夏「……紗羽に電話して良かった、よーし!」 14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:05:26.53
ID:c2uqxPgr0 和奏「ちょっと来夏! テンポも違うし音もずれてる!」
来夏「いいのいいの、♪~」
和奏「来夏ってば! 真面目にやってよ!」
来夏「和奏、私は真面目だよ?」
和奏「これのどこが! ふざけないでよ!」
来夏「違うんだよ和奏、音楽は楽しまなきゃ、楽しくやらないと辛くなるでしょ?」
和奏「え……」
来夏「和奏も頑張って教えてくれてるのはわかるけどさ、楽しまなきゃ、ほら心の旋律も弾けるようになったしさ、一緒に歌おう?」
和奏「あ……」
和奏(お母さんもこうやって、楽しくしようとしてた……)
和奏(そうだよね、それを来夏も教えてくれてたのに、私はなにを……)
和奏「ご、ごめんね来夏、ごめん! 本当にごめん!」
来夏「えへへ、謝らないで良いからさ、楽しく歌おう?」 15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:11:29.14
ID:c2uqxPgr0 和奏「来夏っ、今日はこれやろう!」
来夏「え、今日はたくさんやらなくていいの?」
和奏「うん、来夏はこれで良いんだよ」
来夏「そっか、えへへ」
和奏「それじゃあ練習しよう」
来夏「うんっ!」
和奏「ねぇ、来夏」
来夏「んー?」
和奏「いつか、来夏と一緒に曲作りたいね」
来夏「! それ良い! すごく良いよ! やろう!」
和奏「ふふっ、約束ね」
来夏「うん、約束!」 18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:20:34.92
ID:c2uqxPgr0 来夏「あ、あった! あったよ和奏の番号!」
和奏「えっ! というか来夏は自分を見てよ」
来夏「あはは、私はあるかなー? ……あ」
和奏「ど、どうだったの?」
来夏「どうしよう和奏……私、私……」
和奏「あ、あぁ……まさか……」
来夏「受かっちゃった!」
和奏「……へ?」
来夏「いやぁ、これも和奏のお陰ですなー」
和奏「……」
ガバッ! ぎゅうううう!
来夏「えっ、えっ、和奏?」
和奏「脅かさないでよ、馬鹿! 来夏の馬鹿!」
来夏「あはは、ごめんごめん」 21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:33:25.98
ID:c2uqxPgr0 来夏「これからは、和奏と一緒に音楽やっていけるんだね」
和奏「うん」
来夏「えへへ、楽しみだねぇー」
和奏「うん……」
来夏「これからもずっとずっと、一生一緒に音楽続けようねっ!」
ぎゅっ
和奏「うん、そうだね来夏……んっ」
来夏「んむっ……あれ?」
和奏「……え?」
来夏「な、なんで、き、キス?」
和奏「え、そ、そういう雰囲気だと……」
来夏「……えへへ」
和奏「あ、あはは……」 22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:36:17.64
ID:c2uqxPgr0 来夏「和奏」
ぎゅっ
和奏「来夏」
なでなで
来夏「これからもよろしくね」
和奏「うん、よろしく、来夏」
終わったり、ご飯食べたり 23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:43:04.53 ID:QiPSzXn+O
えっ
え? 24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:53:58.89 ID:HZteIjiF0
乙
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