1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:04:47.97
ID:Ounq+s950 洋榎「」プルル
ガチャ
久「もしもし?」
洋榎「おっ久か?あの…今週の日曜って暇か?」
久「日曜?えぇ予定は特にないわよ。どうしたの?」
洋榎「そりゃあんさん部活も引退して暇やから羽伸ばしたいなーと思っただけや」
久「そう。でも羽伸ばしたいんなら地元の子と伸ばせばいいじゃない」
久「わざわざ長野の私と遊ぶなんて交通費が無駄にかかるだけよ?」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:05:47.69
ID:Ounq+s950 洋榎「…そんなん久と遊びたいからに決まっとるやないかい!」
久「私なんかと遊んで楽しいかしらね~」
洋榎「自分は自分がすごい魅力的な女性なことに気づくべきやと思うで」
久「う~ん…自分じゃわからないものね」
洋榎「ま、なんにせよ日曜な!それじゃうちがそっち行くから○○駅に○時に迎え来てや」
久「はいはい○時ね、それじゃ切るわよ」
洋榎「おう!ほなな」ガチャ
洋榎「…」ワクワク
洋榎「えへへ//」
ガチャ
絹恵「お姉ちゃん風呂上がったで~、ってそんなニヤケてどうしたん!?」
洋榎「別になんでもないで~」ニヘラ
絹恵「…」ムス
絹恵「まぁええけど、はよ風呂入ってや」
洋榎「おう!」 3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:06:36.02
ID:Ounq+s950 _長野_
洋榎「…ってなんでや」
洋榎「なんでそないな奴もおるねん!」
春「こんにちは」ポリポリ
洋榎「黒糖食っとる場合か!」
洋榎「どうゆうことや久!」
久「いや、春もこの日に遊びたいってメールがあって…」
春「私たち社の人間はそんなに暇はない」
久「で、この日しか空いてないっていうから」
洋榎「…うちは二人っきりのデートを満喫する予定やったのに」ボソ
久「え、なにかしら?」
洋榎「うっさい!なんでもないわ!」
久「なによ、さっきまでもうちょっとで長野に着くで~ってウキウキでメール送ってきたくせに」
洋榎「…ふん」プイ 4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:07:34.41
ID:Ounq+s950 久「それで今日はどこに行くの?」
洋榎「そんなん決まっとらん!」
久「はぁ、だと思ったわ」
久「まいどまいど楽しみもなく、よくこれだけの旅路をやってこれるわね」
洋榎「…うちは久と一緒におるだけで十分やから」
久「え?」
洋榎「もうええわ!」
久「なんなよ…春はどこか行きたいところある?」
春「特にない…」ポリポリ
久「…そう」
洋榎「」プンスカ
春「」ポリポリ
久(わからない、なんで行きたいところもなく長野まで来るのかしら)
久(…) 5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:08:14.81
ID:Ounq+s950 久「う~ん…とりあえず、雀荘にでも行きますか」
洋榎「長野に来てまで麻雀かいな」
久「仕方ないじゃない特にいきたいところもないんでしょう?」
久「それにこんなに強い人たちと打てる機会なんてそうそうないしね」
洋榎「まぁ久がそこまでゆうんならえぇけど」
春「…私も、久といれるならどこでも」
久「じゃ決定ね」 6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:09:03.40
ID:Ounq+s950 洋榎「しかし、メンツが一人足りひんけど三麻でもするんかいな」
久「今から行く雀荘は私の後輩の家が経営しているところなの」
洋榎「後輩ってあのリンシャン使いか?」
久「いえ、次鋒だった子よ」
洋榎「あ~あの不可解な打ち筋のメガネか」
久「そうよ、それじゃ行きましょうか」
春「うん」ダキ
洋榎「!?」
久「ちょっと春、腕に抱きつかれたら歩きにくいじゃない」
春「私、体力ないから久が引っ張っていって」
久「もう…わがままね」 7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:09:44.21
ID:Ounq+s950 洋榎(な、なんてことや、コイツも久のこと好きなんか!?)アセアセ
春(…ふっ)ニヤ
洋榎「!?」
洋榎(わろたで!こいつ今うちを見て笑いよったで!)イラ
洋榎(こうなったらうちも…)
洋榎「あ~うちも長いこと新幹線乗っとたから足がもつれるわ~」フラ
洋榎「誰かうちのこと引っ張って行ってくれんかな~」チラ
久「早くしないとおいて行くわよ」スタスタ
洋榎「…」
洋榎「ちょ、待てや!」 8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:11:05.37
ID:Ounq+s950 _まこの雀荘_
カラン
久「こんにちは~」
まこ「いらっしゃい…ってその両腕はどうしたんじゃ?」
春「」ギュ
洋榎「えへへ//」ギュ
久「…二人とも歩くのに疲れたみたいで」
まこ「そうかのう…」 9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:11:51.73
ID:Ounq+s950 久「それより、今暇かしら?」
まこ「お店の人相手に暇か聞くんは失礼じゃろうに」
久「あは、ごめんなさい」
まこ「ま、暇じゃけんど」
久「じゃ、今からうってもらってもいいかしら?」
まこ「半荘一回くらいなら大丈夫じゃ」
久「一回で十分よ二人もそんなに時間があるわけじゃないし」
久「でも、ただうつだけじゃ面白くないわね、何か賭けようかしら」
洋榎「金はそんなに持ってないで、ここに来るだけですっ飛んでまうからな!」
久「別に、こんなとこまでこなくていいのに」
洋榎「それとこれとは話が別や~」
春「」コクコク 10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:12:34.18
ID:Ounq+s950 久(別に大したもの賭けられないし、自分を鍛えるためにも縛りかけますか…)
久「じゃあ一位の人は別の日に、私を一日自由にしていいっていうのはどうかしら?」
洋榎まこ春「!?」
洋榎(この勝負に勝ったら久を自由にできるやと!?)
春(久を一日自由に…)
まこ(普段は平静を装っておるんじゃがこれは…)カチャ
洋榎まこ春(負けられない!!!!)ゴゴゴ
久「!」ゾッ
久(何かしら、今すごい怖気が…) 12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:15:07.11
ID:Ounq+s950 _半荘終了後_
洋榎「よっしゃ!うちが一位や!」
久「あ~先にツモられちゃったか」
春「」ガク
まこ「」ガク
洋榎(この落ち込みようといい、まさかこのメガネも久のこと…)
洋榎(どんだけライバル多いねん!まあモテるんもわかるんやけど)
洋榎(何はともあれうちの一位や!これで来週の日曜は大阪に)グヘヘ
久「ま、負けは負けね。洋榎の一日自由にしてもらおうかしら」
洋榎「それじゃ、来週の日曜は久が大阪にきてや!」
洋榎「うちが大阪の観光の仕方を教えたるわ!」 13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:18:27.06
ID:Ounq+s950 久「来週の日曜ね、いいわ空けておく」
久「大阪に行くお金あるかしら?ひいふうみい、まぁ大丈夫ね」
洋榎(これで二週連続久とデートや~…今日はなんか違うたけど)
洋榎(なにはともあれ楽しみが増えたわ!) 14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:19:07.28
ID:Ounq+s950 _○○駅_
洋榎「ほなうち帰るな」
久「なんだかんだ今日は楽しかったわ」
洋榎「うちは久の思うとる何十倍も楽しかったけどな!」
久「そう」フフ
洋榎「そういや、自分は帰らへんのか?」
春「もう一本あとので帰る」
洋榎「そうか、そんじゃお先に失礼するわ」
春「うん」
洋榎「あっ、もう新幹線来てもうたそれじゃ」タッタッタ
久「またね」
春「…」 15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:19:59.93
ID:Ounq+s950 _新幹線内_
洋榎「ふう~やっぱ久とおると楽しいな」
洋榎(こういう時間が続けばええけど久を狙うライバルは多いしな~)
洋榎(今日おった永水のやつも久狙いみたいやしな、でも久はなんとも思ってないみたいやし、くっつくことはないやろ)
洋榎(それでも誰かに取られる前にとっとかなアカンし、早めに告白してしまわんやなぁ)
洋榎(でもOKもらえるかはわからんし、今の関係を崩したくない気持ちもある。恋って難しいなぁ…)チラ
久春「 」
洋榎「え?」 16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:20:49.10
ID:Ounq+s950 洋榎(…今、二人キスしてなかったか?)
洋榎(嘘やろ…さっきまで何でもないかのように遊んどったやないかい)
洋榎(まさか、最初からあの二人付きおうとったんかいな!)
洋榎(確かに言われれば鹿児島から長野まで来るなんておかしな話や)
洋榎(はじめから出来とったんか…) 19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:22:14.61
ID:Ounq+s950 洋榎(ならなんでうちと遊ぶ約束するんや!クソっ)イライラ
洋榎「…ま、イラついてもしゃーないか」
洋榎(こんなことなら、来るんやなかったな、お金おとした気分やわ)
洋榎(来週の日曜どうすればええねん…) 20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:23:16.13
ID:Ounq+s950 _駅_
久「…へ?」
春「//」ドキドキ
久「今、何したの?」
春「…キス//」
久「え、あ…うん、そうよね、キス…よね?」
春「私、久のことが好きなの。全国で卓を囲んでからずっと…」
久「そ、そう//」 21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:25:14.24
ID:Ounq+s950 久(どうしよう私、告白される初めてだ)
春「あのね久、だから私と付き合って?」
久「…」
春「」ドキドキ
久「…ごめんなさい」
春「え?」 23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:26:27.06
ID:Ounq+s950 久「あなたに告白されてとても嬉しいけど…私はあなたと付き合うことはできないわ」
春「…どうして」
久「好きな人がいるの。とっても明るくて可愛い。私にとって遠い存在…憧れっていってもいいわね」
春「…」
久「今は、その人に告白する勇気はないけどいつかできたらな~なんて思ってるの」
久「ってこんな話、フった相手の前でする話じゃないわね…」
春「いい、久は本当にその人のこと好きなんだね」
久「…うん」 24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:27:13.96
ID:Ounq+s950 春「わかった、久のことは一旦諦める」
春「まだ、可能性がなくなったわけではないし、その人に久がフラレることもあるかもしれない」
久「縁起でもないこと言わないでよ…私たちこれからも友達よね?」
春「」つ黒糖
久「うん…美味しい」ポリポリ 25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:27:52.79
ID:Ounq+s950 _洋榎宅_
洋榎「ただいま~」
絹恵「おかえり~っ、てなんで目そんな腫らしてんの!?」
洋榎「目がかゆかっただけや~」
絹恵「そ、そうなん」
絹恵(朝はうっきうっきで出て行ったお姉ちゃんがどんより空気で目腫らして帰ってきた、これは…チャンスや絹恵!さては思い人に振られたんやな!そうに違いない、オネエちゃんを慰めて「絹、やさしくしてな」みたいな展開がああああああああ)
絹恵「お姉ちゃ洋榎「うちもう寝るわ、おやすみ」
絹恵「…」
絹恵「おやすみなさい…」 28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:33:29.97
ID:Ounq+s950 _洋榎部屋_
洋榎(だめや、久のことが頭から離れへん…未練タラタラやな)
携帯「」プルル
洋榎「なんやうるさい!、って久からや」
洋榎「で、出るしかないんか」アセアセ
洋榎「くっ、もうどうにでもなれ!」ポチ
洋榎「も、もしもし」
久「あっ、洋榎?来週の日曜のことなんだけど私は何時にそっちに行けばいいの?」
洋榎「え、あ…」 29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:36:46.03
ID:Ounq+s950 洋榎(そういやそやった、来週の日曜のこと忘れとったわ)
洋榎(永水のやつのこともあるし、無理にうちに付き合わすのも迷惑な話や…断ろう)
久「ちょっと、聴いてる?」
洋榎「あ、あのな久、うち来週の日曜予定入ってもうたんや」
洋榎「やから、その~すまん!日曜はなしで!」
久「えっ…そう、用事なら仕方…ないわね。うん、わかったそれじゃまた」
洋榎「う、うん、また」ポチ
洋榎(…)
洋榎(…もう連絡することもないやろ…名前みても虚しくなるだけや電話帳から消そう)
洋榎(さよなら、うちの初恋…)
-カン- 35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 04:20:52.88 ID:1Wo2BxO50
ファッ!? 30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:38:26.14 ID:fP6206fp0
ん?最後の行が見えないな 33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 03:58:39.15 ID:ED8o66ZA0
ん? 第一部やろ。続きはよ 34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 04:02:19.12
ID:Ounq+s950 >>33
続きは書くつもり、今週中には書けるとええんやけど
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おい
おい・・・!
VIPでSS多いな
よそでやればいいのに
続くのか期待
洋榎にはもっと他にええ子がおるよ
はよ書けやああああ
ファッ!?
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