1 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:06:07.21
ID:U7cWaDzd0 千夜「人とお散歩するバイトよ」
ココア「お散歩? それだけでいいの?」
千夜「まぁ実際はもう少しやる事もあるけど」
ココア「……それって危ない仕事なんじゃ」
千夜「大丈夫よ、お客さんは選ぶから」
ココア「ふーん、そっかー。千夜ちゃんが言うなら、大丈夫なんだね」
8 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:13:33.42
ID:U7cWaDzd0 千夜「ココアちゃんやってみない?」
ココア「え? 私? 私は別に、お金に困ってないし」
千夜「そっかー……でも、とりあえず、お試しだけでもやってみない?」
ココア「お試し?」
千夜「私と一緒にお散歩するの。お金も上げるわよ」
ココア「千夜ちゃんと? 別に、お金貰わなくても千夜ちゃんとお散歩なら私もしたいけど」
千夜「いいの。バイトなんだもの」
ココア「うーん。まぁ、いっか」
千夜「じゃ、行きましょ」 11 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:18:45.05
ID:U7cWaDzd0 ~数十分後~
ココア「はぁ。楽しかった」
千夜「そう? それじゃこれ、お金ね」
ココア「え? こんなに……いいの?」
千夜「ほんとはもう少しあるんだけど、今日は時間がないから、それはまた今度でいいわ」
千夜「それで、どう? やる気になったかしら」
ココア「うーん」
千夜「お金はあって困らないんじゃないかしら。チノちゃんやみんなにプレゼントとか買えるし」
千夜「それに、ココアちゃんみたいに可愛い女の子がやってくれると、私も助かるんだけど」
ココア「……そうだね。千夜ちゃんが助かるならやってみようかな」
千夜「ありがとうココアちゃん。それじゃ仕事ができたら今度伝えるわね」
ココア「うん」 12 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:26:52.94
ID:U7cWaDzd0 ~数日後~
ココア「千夜ちゃんに言われてきたけど、相手の人まだかな……」
ココア「絶対安全だって言ってたけど、ちょっと不安だなぁ」
リゼ「あ、ココア」
ココア「あ、リゼちゃんだ。奇遇だね、どうしたの?」
リゼ「何を言っているんだ? まぁいいけど、さぁ行くぞ」
ココア「あの、私、人を待ってるんだけど……」
リゼ「だから、それは私だろう?」
ココア「え? もしかして、お客さんってリゼちゃん?」
リゼ「なんだ聞いてないのか」 16 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:39:22.50
ID:U7cWaDzd0 ココア「リゼちゃんとお散歩かー。何だか楽しいね」
リゼ「そうか?」
ココア「うん。でもお散歩くらい言ってくれればいつだってするのに」
リゼ「まぁ、お散歩が目的って言うよりは……」
ココア「どうしたの? 顔赤いよ」
リゼ「いや、何でもないよ」
ココア「?」 20 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:47:15.20
ID:U7cWaDzd0 ココア「ケーキおいしかったねぇ」
リゼ「そうだな……それじゃそろそろ、私の家に行くか」
ココア「え? リゼちゃんの家に招待してくれるの? やったー」
リゼ「ああ、ホテルよりそっちの方が気楽だしな」
ココア「え?」
リゼ「さ、早くいこう」
ココア「う、うん」 22 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 20:53:41.62
ID:U7cWaDzd0 リゼ「それじゃ、べ、ベッドにでも座ってくれ」
ココア「うん」
リゼ「……」
ココア「わぁ、リゼちゃんのベッドふかふかで気持ちいいねぇ」
リゼ「こ、ココア」
ココア「なに?」
リゼ「ちょっとこれを」
ココア「これって……手錠?」 24 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:00:00.76
ID:U7cWaDzd0 リゼ「これをこうしてな……よしできた」
ココア「あ、あの、なんで手錠するのかな?」
リゼ「それは、まぁ……私の趣味というか」
ココア「そんな顔真っ赤にして言われても、何の事だか分からないよ」
リゼ「と、とにかくココア!」
ココア「は、はい!」
リゼ「わ、私はやるぞ」」
ココア「はい! ……って、なにを?」
リゼ「」チュ
ココア「!?」 28 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:07:35.53
ID:U7cWaDzd0 ココア「な、なにするのリゼちゃん!?」
リゼ「ん? どうした?」
ココア「だ、だって今キスしたよ!」
リゼ「そうだけど……」 29 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:10:31.68
ID:U7cWaDzd0 ココア「その、え? どういうこと?」
リゼ「だって、千夜に言ってココアにお金払えば、一日ココアを自由にしていいんだろ?」
ココア「え? そ、そんなこと聞いてないよ」
リゼ「そうなのか? でも、千夜には何があっても続けていいって言われてるしな」
ココア「そ、そんな……リゼちゃん、やめて」
リゼ「ココア、好きだぞ……」チュー
ココア「り、リゼちゃん! ……んっ」 33 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:16:35.42
ID:U7cWaDzd0 ~数十分後~
リゼ「はいこれ、お金」
ココア「ううっ、リゼちゃんひどいよ」
リゼ「わ、私は千夜に誘われてだな。ココアを好きにできるって言うから、その……」
ココア「でも……」
リゼ「と、とにかくお金はここに置いとくからな。シャワーは好きに使っていいから」
ココア「ううっ……千夜ちゃんの所に言って聞いてみよう」 37 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:21:21.30
ID:U7cWaDzd0 ~甘兎庵~
ココア「千夜ちゃん!」
千夜「あら、ココアちゃんおかえりなさい」
ココア「こ、こんなの聞いてないよ!」
千夜「なにかしら?」
ココア「一日私を好きにしていいって」
千夜「ああ、だってお散歩のあとにもやる事があるって言ってたでしょ」
ココア「でも、こんな事だったなんて聞いてないよ!」
千夜「いわなかったもの」
ココア「言わなかったもの、って……」 38 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:24:19.96
ID:U7cWaDzd0 ココア「とにかくもう、私はこの仕事やらないよ」
千夜「そう? 残念ね」ガチャ
ココア「な、なんで鍵を閉めるの?」
千夜「うふふ。この間お散歩した時、続きはまた今度って言ったでしょう?」
ココア「え?」
千夜「お金は、もう払ったわ。その分は働いてもらわないとね」
ココア「そ、そんな……」
千夜「ココアちゃん、一緒に寝ましょ」 42 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:38:44.01
ID:U7cWaDzd0 ココア「や、やめて千夜ちゃん」
千夜「ウサ耳と首輪とニーソックス、かわいいわココアちゃん」パシャッパシャッ
ココア「と、撮らないでー」
千夜「私のココアちゃんコレクションにまた素晴らしい作品が加わったわ」
ココア「で、でも、これでもうやらなくていいんだよね?」
千夜「いいわよ。ただ、ココアちゃんが仕事を断るようになったら」
ココア「な、なったら?」
千夜「あまりのショックで私ココアちゃんコレクションを町中にばら撒いちゃうかもしれないわ」
ココア「そ、そんな……」
千夜「ま、それはまたあとで考えればいいから。とりあえず今は楽しみましょう」
ココア「え? 写真だけで終わりなんじゃ……」
千夜「一緒に寝ましょうって言ったでしょ?」
ココア「ま、待って……やだぁ……」
千夜「うふふ」 46 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:47:10.11
ID:U7cWaDzd0 ~数日後~
ココア「結局断れなくてまた待ち合わせ場所に来ちゃった……」
ココア「もうやだなぁ……今日は誰なんだろ」
青山「あら、ココアさん」
ココア「あ、青山さん、こんにちは……も、もしかして、お客さんって」
青山「はい。ココアちゃんを買ったのは私ですよ」 49 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:50:59.20
ID:U7cWaDzd0 ココア「で、でもなんで……」
青山「今度、女の子同士の恋愛を題材にした小説を書くことになりまして」
青山「その話をしたら千夜さんにこのお散歩のことを勧められたんです」
ココア「そ、そうなんですか」
ココア(ただの取材なら、大丈夫だね。青山さん大人だし、そんな手荒なことは……) 52 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 21:55:07.55
ID:U7cWaDzd0 青山「ところでココアさん」
ココア「なんですか?」
青山「ココアさんには好きな格好をしてもらっていいと言われてるんですけど」
ココア「え? あ、もしかしてモデルの服装の方が決まってるんですか?」
青山「いいえ。たださっきそこでこの水着を見つけて」
ココア「これ水着、っていうかほとんど紐なんじゃ……」
青山「このあとホテルに行ったら来てもらっていいですか?」
ココア「え? あ、あの……」
青山「あ、こんなこと確認するまでもなかったですね。すみません」
ココア「いや、そうじゃなくて……」
青山「あ、あと今回は二人のうち一人が「ウサギの変化した姿」って設定なのでウサ耳と尻尾もお願いします」
ココア「……」 56 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:01:42.99
ID:U7cWaDzd0 ~ホテル~
青山「部屋は……ここですね」
ココア「わぁ、凄い広い」
青山「それじゃ、早速着替えてください」
ココア「……あ、あの」
青山「なんですか?」
ココア「どうしても着替えなきゃだめですか?」
青山「だめですよ」
ココア「で、でも水着って、小説とは関係ないんじゃ……」
青山「ああ、それは私の趣味です」
ココア「……」 61 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:07:51.78
ID:U7cWaDzd0 青山「ココアさん可愛いですよ」
ココア「ううっ……恥ずかしいよ……」
青山「ココアさん、お肌すべすべです」ナデナデ
ココア「あ、あんまり変なとこ触らないでください」
青山「変なとこってどこですか?」
ココア「それは……」
青山「ふふふ」ナデナデ 63 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:15:16.37
ID:U7cWaDzd0 ココア「あ……耳、舐めちゃ……」
青山「可愛いですよ、ココアさん」
ココア「も、もういいですよね……」
青山「もう少し遊ばせてください」
ココア「そんな……」 65 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:16:25.59
ID:U7cWaDzd0 ~数分後~
青山「それじゃこれ、お金です」
ココア「……はい」
青山「またお願いしますね」チュッ
ココア「」ビクッ
ココア「ま、また……」
ココア「……も、もうやだよぉ」 67 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:20:48.68
ID:U7cWaDzd0 ココア「ただいま……」
チノ「おかえりなさいココアさん。最近、帰りが遅いですね」
ココア「そ、そうかな」
チノ「ええ。暗くなってから歩くのは危ないですよ」
ココア「チノちゃん心配してくれるの? 嬉しいなー」
チノ「そう言うわけじゃないですけど……ココアさん、何かあったんですか?」
ココア「え? 私は大丈夫だよ」
チノ「なら、いいですけど……」ジー
ココア「うん。今日は疲れたから、もう寝るね。おやすみなさい」
チノ「おやすみなさい……」 80 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:55:12.70
ID:U7cWaDzd0 ~数日後~
ココア「また仕事が入ったって、今度は誰だろう」
ココア「誰にしても、憂鬱だなぁ……はぁ」
マヤ「よぉ、ココア」
メグ「こんにちはココアちゃん」
ココア「あ、ま、マヤちゃんにメグちゃん……どうしてこんなところに?」
マヤ「今日は私たちがご主人様だ」
ココア「ご主人様……ってもしかして、お客さん?」
メグ「うん。一人じゃお金足りなかったから、二人で出し合ったの」 81 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 22:57:42.80
ID:U7cWaDzd0 ココア「そ、そうなんだ……」
ココア(この二人なら小さいし、あんまり過激なことはしないよね?)
マヤ「じゃ、早速ココアの部屋行くかー」
ココア「え? わ、私の部屋?」
メグ「二人で話し合ったんだけど、ココアちゃんの部屋が一番喧嘩しないなって」
ココア「えっと……」
マヤ「さ、早く行こうぜココア」
メグ「楽しみだねー」
ココア「……」 85 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:06:08.65
ID:U7cWaDzd0 ~ラビットハウス~
チノ「あ、ココアさんおかえりなさい。早かったですね」
ココア「あ、うっ……その……」
マヤ「やっほー、お邪魔するよー」
メグ「お邪魔しまーす」
チノ「あ、マヤさん、メグさん……」 89 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:15:01.34
ID:U7cWaDzd0チノ「どうしてお二人が」
ココア「そ、それは……」
マヤ「ちょっとココアに用意があってね」
メグ「さ、行こうココアちゃん」
ココア「う、うん……チノちゃん」
チノ「なんですか?」
ココア「あの、私たちが降りてくるまで、私の部屋覗かないでね……」
チノ「はい、いいですけど……」
ココア「ぜ、絶対だよ」
チノ「分かりました」
マヤ「早くはやくー」
ココア「……」 91 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:18:43.85
ID:U7cWaDzd0 ~ココアの部屋~
ココア「そ、それで私は何をすれば……」
マヤ「とりあえず全部脱いで」
ココア「え?」
メグ「あと、はいこれ」
ココア「な、縄?」
メグ「手と足を縛って、それからベッドに固定するの」
マヤ「うん。これで動けないな」
ココア「ちょ、ちょっと待って……」 92 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:23:20.54
ID:U7cWaDzd0 マヤ「よし、あとは布を口に噛ませて、できた!」
ココア「んー! んー!」
マヤ「それじゃメグは左と右どっちがいい?」
メグ「えー、それより上と下で分けた方がいいよ」
マヤ「それじゃ不公平だよ」
メグ「じゃあ、前半と後半でわければ?」
マヤ「なるほど、それがいいな」
メグ「じゃ、私は前半上で」
マヤ「じゃ、私が下だね」
ココア「ん、んー!」、 96 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:33:22.72
ID:U7cWaDzd0 メグ「それじゃココアちゃんのおっぱいいただきまーす」
マヤ「ふともも柔らかいなー」プニプニ
ココア「んー……」
ココア(こ、声も出ないよ……)
メグ「ココアちゃん、おいしいよ」
マヤ「ココアの太もも、いいなぁ」カミカミ 97 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:37:20.85
ID:U7cWaDzd0 メグ「あ、そうだ。口に布入れてたらちゅーできないね」
マヤ「そういえばそうだね。外しちゃってもいいんじゃない?」
ココア「ん……ぷはっ。ふ、二人ともこれくらいに」
メグ「ちゅー」
ココア「んん……」
マヤ「あーずるい。次は、私だよー」 98 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:39:57.52
ID:U7cWaDzd0 ココア「ん、んん……」
マヤ「ちゅー」
メグ「ココアちゃんのおなかすべすべしてるー」ナデナデペロペロ
ココア「ん……」
ギシギシ 99 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:44:24.07
ID:U7cWaDzd0 コンコン
チノ「こ、ココアさん?」
ココア「!?」
ココア「ちょ、ちょっと二人とも」コソコソ
メグ「なーに? ココアちゃん」ナデナデ
ココア「少しだけ、静かに……」
マヤ「やーだよ。ちゅー」
ココア「ま、待って……」
チノ「ココアさん、あの少し騒ぎすぎというか、うるさいんですけど……」 106 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/14(火) 23:52:27.75
ID:U7cWaDzd0 ココア「ご、ごめんね、チノちゃん。もう、静かに……」
マヤ「ちゅー」
ココア「ん……」
チノ「こ、ココアさん?」
メグ「いいなー、次私ねー」
ココア「ま、待って……」
チノ「あ、あの、大丈夫ですか? 何やってるんですか?」
ココア「だ、だいじょ」
メグ「ちゅー」
ココア「ん……」
チノ「あの、私、入りますよ」
ココア「ん、んん!」 108 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:00:28.85
ID:1PxHQqX40 ガチャ
チノ「ここあ、さん。なにしてるんですか?」
ココア「み、見ないで」
マヤ「あ、チノ。入っちゃダメって言ったのに」
メグ「ココアちゃん、今日は私たちのものだからね」
チノ「……」ダッ
ココア「ま、待ってチノちゃん!」 112 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:08:14.49
ID:1PxHQqX40 ~数分後~
マヤ「今日は楽しかったよココア」
メグ「またお金溜めたら来るから待っててね」
マヤ「それじゃまたな、ココア」
ココア「う、うんまた……」
チノ「……」ジー 113 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:12:05.28
ID:1PxHQqX40 ココア「ち、チノちゃん……」
チノ「誰ですか?」
ココア「え?」
チノ「ココアさんが自分からあんなことするはずありません」
チノ「マヤさんやメグさんが直接ココアさんに言うはずもありません」
チノ「ココアさんを紹介した人がいるはずです。誰ですか?」
ココア「それは……」 117 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:15:24.50
ID:1PxHQqX40 チノ「……千夜さん、ですか?」
ココア「な、なんでそれを」
チノ「千夜さんにこの間誘われたんです。ココアさんを買わないかって」
ココア「そ、そんなこと……」 119 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:16:32.57
ID:1PxHQqX40 チノ「何かの比喩か、冗談だと思ってました」
チノ「あの人、だったんですね……」
ココア「それは、その……」
チノ「今から千夜さんのところに行ってきます」
ココア「え? ま、待ってチノちゃん」
チノ「いいえ待てません。行ってきます」
ガチャ
ココア「あ、行っちゃった……」 121 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:20:04.33
ID:1PxHQqX40 ~数日後~
ココア「あのあとチノちゃんが帰ってきて『もう大丈夫です』って言われたけど」
ココア「普通に待ち合わせ場所に呼び出されたよ……どういうことだったんだろう?」
チノ「あ、ココアさん」
ココア「チノちゃん。あの……」
チノ「それじゃ、行きましょうか」
ココア「へ?」 124 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:22:59.76
ID:1PxHQqX40 ココア「ど、どういうこと?」
チノ「私がココアさんを買いました」
ココア「そ、そんな。もう大丈夫って……」
チノ「次は私が予約したから大丈夫、ってことですよ?」
ココア「えっと……」
ココア「あ、そっか。チノちゃんはお散歩だけで済ませてくれるつもりなんだね」
チノ「ちょっと何言っているか分かりませんね」
ココア「え?」
チノ「さ、早く行きましょう」 129 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:28:17.90
ID:1PxHQqX40 ~チノの部屋~
チノ「さ、これを着て寝てください」
ココア「そ、そんな、恥ずかしいよ……」
チノ「ダメです。早く着替えてください」
ココア「……こ、これでいいの?」
チノ「はい。それじゃキスしましょう」
ココア「ま、待ってよ、チノちゃん」
チノ「待てません」ギュッ
チノ「ココアお姉ちゃん……好きですよ」
ココア「え?」 132 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:30:36.93
ID:1PxHQqX40 ~翌日~
ココア「も、もう限界……」
ココア「お金はあんまり使わないから結構たまったけど」
ココア「いつまでもこんなことできないよ……」
ココア「よし、もう一回千夜ちゃんの所に行って話してみよう」 136 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:32:48.75
ID:1PxHQqX40 ~甘兎庵~
ココア「ち、千夜ちゃん、いますか……」ボソボソ
ココア(やっぱりちょっと怖いなぁ……)
ココア(ん? あれは……)
シャロ「お金、ないなぁ……」
千夜「そうみたいねー」 139 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:35:59.55
ID:1PxHQqX40 ココア(シャロちゃん来てるんだ……話が話だし声かけづらいなぁ)
シャロ「何かいいバイトないかしら」
千夜「そうねー」
シャロ「ねぇ千夜、何か紹介してよ。私、できることなら何でもするから」
千夜「なんでも? ……まぁ、そういうことならなくはないけど」
シャロ「ほんと?」
ココア「……」 143 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:39:53.85
ID:1PxHQqX40 千夜「そうね。シャロちゃんも人気でそうだし……結構稼げるんじゃないかしら」
シャロ「人気? 良く分からないけど、稼げるならぜひやらせてほしいわ」
千夜「えっとね、女の人とお散歩+αするだけの簡単なお仕事なんだけどね」
ココア(……それって) 144 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:40:42.32
ID:1PxHQqX40 シャロ「お散歩? それだけでお金がもらえるの?」
千夜「ええ、結構貰えるわよ。そこら辺のバイトよりよっぽど時給いいんじゃないかしら」
シャロ「やるやる!」
千夜「そう? それじゃ、早速誰か相手を探しておくわね。あ、絶対に逃げちゃだめよ?」
シャロ「逃げない逃げない。だってお散歩するだけでしょ?」
千夜「そうねぇ。うふふ」
ココア「……」 145 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:42:04.10
ID:1PxHQqX40 ココア「しゃ、、シャロちゃん」
シャロ「あ、ココア。どうしたの?」
ココア「あ、あの、そのバイトは止めておいた方がいいんじゃないかな?」
シャロ「どうして?」
ココア「それは……その……」チラッ
千夜「うふふ」 148 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:46:22.99
ID:1PxHQqX40 ココア「ど、どうしてもやめといた方がいいよ」
シャロ「でも私、今月厳しくて、食費にも困ってるし」
シャロ「他のバイト見つけるのも難しいくらいだから、仕事があるなら働かなくちゃ」
ココア「しゃ、シャロちゃん……」
ココア「……ち、千夜ちゃん」
千夜「なーに?」
ココア「わ、私がシャロちゃんを買うよ!」
千夜「え? あ、えっと……」
シャロ「ん? どういうこと?」 152 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:50:09.10
ID:1PxHQqX40 ココア「お、お金なら手つかずに残しておいた分があるし、大丈夫だよ。ほら」
千夜「え、でも……」
ココア「私じゃ、買えないの?」
千夜「そ、そんな事は無いけど、本当にいいの?」
ココア「うん、いいよ」
千夜「……分かったわ。じゃあ今度の土曜日ね」
ココア「うん。いいよ」 154 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:52:10.61
ID:1PxHQqX40 シャロ「あー、えっと……ココアが私とお散歩するためにお金を払うってこと?」
ココア「うん」
シャロ「別に散歩くらいいつでも……」
ココア「わぁい、シャロちゃんとお散歩だぁ。楽しみだなぁ」
シャロ「こ、ココア?」
ココア「シャロちゃんは本当にお散歩だけしてくれれば、それでいいからね」
シャロ「はぁ……?」
千夜「……」 156 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:56:28.14
ID:1PxHQqX40 ~土曜日~
ココア「あ、シャロちゃん、待った?」
シャロ「いや、別に……本当に来たのね」
ココア「? 来るよ。だってシャロちゃんとお散歩だもん」
シャロ「……まぁいいけど。それじゃ行きましょ」
ココア「うん」 158 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 00:59:22.05
ID:1PxHQqX40 ココア「わぁ、ガラスで出来たウサギさんだよ。かわいいね」
シャロ「私は、ウサギは別に……」
ココア「次、あっちでお洋服見に行こう」
シャロ「いいけど」
ココア「あ、疲れたら言ってね。近くにおいしいケーキ屋さんあるんだー」
ココア「今日は私がおごってあげるよー」
シャロ「……ありがとう」 159 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:00:31.02
ID:1PxHQqX40 ココア「この洋服もかわいいねー」
シャロ「そうね……うっ高い……」
リゼ「あれ? ココアとシャロ?」
ココア「あ、リゼちゃん……」
シャロ「り、リゼ先輩!」 163 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:04:26.77
ID:1PxHQqX40 リゼ「こんな所でどうしたんだ?」
ココア「そ、それは……」
シャロ「あ、えっと、なんか千夜に言われてココアと散歩したらお金くれるって言われて……」
リゼ「ココアが、シャロにお金を渡すのか?」
シャロ「え? はい。そうですけど……」
リゼ「ココアが、シャロに……シャロがココアにじゃなくて?」
シャロ「わ、私はそんなお金持って……いえ、その、はい。ココアがくれるって……」
リゼ「どういうことだ?」ジロ
ココア「ひっ。な、なにが、かな?」
リゼ「……いや、何でもないよ。またな」
シャロ「あ、リゼ先輩……行っちゃった」
ココア「……」 164 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:06:40.93
ID:1PxHQqX40 シャロ「リゼ先輩どうしたのかしら。急に顔色変えて」
ココア「ど、どうしてだろうね、分からないや」
ココア「あ、それよりシャロちゃん、のどか湧いてない? 喫茶店に寄ろうよ」
シャロ「でもお金が……」
ココア「言ったでしょ。今日は私の奢りだよ」
シャロ「ほ、ほんとに?」
ココア「うん」 165 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:08:48.83
ID:1PxHQqX40 ~喫茶店~
ココア「えっと、私はコーヒーにしようかな。シャロちゃんは?」
シャロ「私はカフェインの入っている物いがいならなんでも」
ココア「じゃあねー……」
青山「あれ? ココアさん?」
ココア「あ……」
シャロ「ん? ああ、青山さんじゃないですか」 167 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:10:38.08
ID:1PxHQqX40 青山「……今日はシャロさんとですか」
ココア「い、いやその……」
青山「別にいいんですよ。知ってましたから」
青山「それじゃ、またよろしくお願いしますね……」
ココア「あ、えっと……はい」
シャロ「あ、さようなら……お願いしますって何のこと?」
ココア「あはは、なんだろうね……」 169 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:14:12.99
ID:1PxHQqX40 ココア「もう日も傾いてきたし、今日はここまでだね」
シャロ「そうね。楽しかったわ」
ココア「それじゃ、これ。お金」
シャロ「え? こ、こんなに? 奢ってもらった上に……さすがに悪いわよ」
ココア「いいの。貰って」
シャロ「……」 175 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:16:58.91
ID:1PxHQqX40 シャロ「……あの、ココア」
ココア「なに?」
シャロ「本当はこの仕事って何をする……」
マヤ「ああ! ココアがシャロにお金渡してる」
ココア「え?」
メグ「ずるーい! 私たちはお金払ってココアちゃんとしたのに!」
シャロ「した?」
ココア「な、なんでもないの! 気にしないで」
チノ「ココアさん……みんながお金払ってするなら同じだと思ってたのに」
チノ「シャロさんだけ特別なんですか?」
ココア「ち、チノちゃん?」 178 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:21:12.36
ID:1PxHQqX40 チノ「ココアさん、千夜さんが言ってた通り、あなたは野放しにしてはだめですね」
チノ「放っておくとどこかにうさぎみたいに逃げちゃいます。ちゃんと首輪をつけないと」
ココア「ち、チノちゃん、何言ってるの?」
チノ「メグさんマヤさん、同盟を組みましょう。今後二週間ほど、ココアさんの体を買い占めます」
マヤ「そうだね。私も頑張って働いてお小遣い溜めたし、いけるよ」
メグ「私、お年玉取ってくるね」
チノ「さぁ、他の人に取られる前に、千夜さんのところに急ぎましょう」
ココア「ま、待ってチノちゃん、メグちゃん、マヤちゃん!」
ココア「あ、行っちゃった……」 181 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:23:55.09
ID:1PxHQqX40 ココア「二週間……もうだめかも……」
シャロ「い、一体どういうことなの?」
ココア「……ううん、なんでもないよ。私は大丈夫だから」
シャロ「顔が青いけど……」
ココア「大丈夫だから」
シャロ「ココア、やっぱりこの仕事って……」
ココア「お散歩するだけだよ。それだけの仕事だよ」
シャロ「……ココア」 182 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:28:08.36
ID:1PxHQqX40 ココア「ねぇ、シャロちゃん」
シャロ「なに?」
ココア「これは、お仕事じゃなくてお願いなんだけど」
ココア「今夜、シャロちゃんの家に泊まらせてくれないかな?」
シャロ「狭いわよ」
ココア「いいの。それで、私の隣で一緒に寝て。一人だと……ちょっと怖くて」
シャロ「……分かったわ」 184 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:31:56.16
ID:1PxHQqX40 ~シャロの家~
ココア「今日は疲れたな……」
シャロ「結構あるいたものね」
ココア「それじゃ、おやすみなさい」
シャロ「おやすみ」
――
シャロ「……ねぇ、ココア」
ココア「……」
シャロ「やっぱり何か私に隠してるんじゃないの? 何か無理してるんじゃ……」
ココア「」スゥスゥ
シャロ「寝てるか……」
ココア「……や、だ」
シャロ「?」 186 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 01:35:00.89
ID:1PxHQqX40 ココア「も、う許して……やだよ、み、んなぁ……やだぁ……」ウーンウーン
シャロ「ココア? ココアどうしたの?」
ココア「」スゥスゥ
シャロ「……寝言?」
シャロ「……やっぱり、何かあるみたい」
シャロ「それから私を助けるためにココアは私を買ってくれたんだわ」
シャロ「今度は私が助けないと……待ってて、ココア」
シャロ「……」チュ
ココア「シャ、ロ……ちゃん」スゥスゥ 319 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 16:41:14.13
ID:1PxHQqX40ココア「う、ん……」
シャロ「あ、ココア。おはよう」
ココア「シャロちゃん……おはよう」
シャロ「よく眠れた?」
ココア「うん。シャロちゃんが一緒に寝てくれたおかげだね。ありがとう」
シャロ「そ、そんな事ないわよ。ほら朝ご飯用意しておいたから」
ココア「わぁ、おいしそう。いただきまーす」 323 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 16:43:11.52
ID:1PxHQqX40 ココア「うん、おいしい」
シャロ「そう。良かった……ねぇ、ココア」
ココア「なに?」
シャロ「千夜たちに、何されてるのか、訊いてもいい?」
ココア「それは、その……」
シャロ「わ、私、ココアの力になりたいの」
ココア「……」 334 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 16:50:17.87
ID:1PxHQqX40 ココア「やっぱり、いいよ……シャロちゃん巻き込みたくないし」
シャロ「ココア……」
ココア「泊めてくれてありがとね」
ココア「そうだ、お金に困ったら私に言って。私ひとりじゃ使いきれないから」
シャロ「……」
ココア「それじゃ、またね」 338 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:01:25.65
ID:1PxHQqX40 ココア「ラビットハウスに帰ったらチノちゃんいるよね……」
ココア「どうしよ……」
千夜「あ、ココアちゃん」
ココア「ち、千夜ちゃん。な、なんで、今お仕事中じゃ……」
千夜「ココアちゃんを待ってたの」 340 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:03:17.92
ID:1PxHQqX40 千夜「シャロちゃんとお散歩に行ってからどこに行ったか分からなかったから」
千夜「でも、とにかくこっちからラビットハウスに行く道にいればあえるだろうなって」
ココア「あ、あはは、そうなんだ……でもどれくらい待ってたの?」
千夜「昨日からだから、十五時間くらいかしら」
ココア「じゅ、十五時間!? 風邪ひいちゃうよ! 早く家に帰らないと」
千夜「うふふ、心配してくれてありがとうココアちゃん。一緒に来てくれる?」
ココア「え? それは……」
千夜「少し熱っぽいかしら?」コホコホ
ココア「……わ、分かったよ。でも帰ったらちゃんとお布団は言ってね」
千夜「うん。それじゃ行きましょう」 352 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:11:37.23
ID:1PxHQqX40 ~甘兎庵~
ココア「さ、早く着替えてお布団に入らなきゃだめだよ
千夜「ありがとうココアちゃん。でも大丈夫、私は元気よ」
ココア「で、でも十五時間も外で待ってたってことは、徹夜だったんじゃ」
千夜「昨日はラビットハウスに泊めてもらったの」
千夜「あ、十五時間『待ってた』のは本当よ。早くココアちゃんに会いたかったもの」
ココア「え、それじゃ……」
千夜「ちょっと、お話ししましょうココアちゃん」ガチャ
ココア「ち、千夜ちゃん……?」 354 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:22:25.94
ID:1PxHQqX40 千夜「シャロちゃんと、なにしてたの?」
ココア「な、なにって……お散歩だよ」
千夜「一晩も?」
ココア「そ、そうだよ。ちゃんとお金は払ったし」
千夜「そうね。ココアちゃんから、お金払ったんだものね」
ココア「うん。だ、だから……」
千夜「ココアちゃんは、シャロちゃんの事が好きなの?」
ココア「え? う、うん。好きだよ?」
千夜「そう……ココアちゃんは、シャロちゃんが好きなのね……」
ココア「あ、あの……千夜ちゃん?」 358 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:27:46.38
ID:1PxHQqX40 千夜「昨日チノちゃんたちが来てね、ココアちゃんを二週間分くださいって言われたわ」
ココア「え? や、やっぱり……」
千夜「でもね、ダメって言ったの」
ココア「ち、千夜ちゃん……」
千夜「その前に青山さんから一か月分のお申し込みがあって」
千夜「その前にはリゼちゃんが一年分買いたいって言われてたし」
ココア「……え?」
千夜「私も、そうねー、三週間くらいはほしいから」
ココア「え? え?」 361 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:33:14.11
ID:1PxHQqX40 千夜「でも、いくらなんでも多すぎよね」
ココア「そ、そうだよね。そんなに働いたら、私壊れちゃうよ」
千夜「そうよね。それでね平等に振り分けることにしたの」
ココア「……平等に?」
千夜「ええ。一日ごとにココアちゃんの相手を交代するの」
千夜「月曜日は私、火曜日はリゼちゃんって言う風にね」
ココア「あ、あの、千夜ちゃん……?」
千夜「ココアちゃんのお客さんは、私、リゼちゃん、青山さんにちまめちゃんたちの三人だから」
千夜「一日交替で六日。最後の日曜日は仕方ないからお休みでいいわ」 364 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 17:37:25.40
ID:1PxHQqX40 千夜「そういうことだから、ココアちゃんこれからお願いね」
ココア「ち、千夜ちゃん……わ、私、もう仕事は」
千夜「ココアちゃん」
ココア「」ビクッ
千夜「来週から、お願いね?」
ココア「……う、うん。分かったよ。それじゃ、ね」
千夜「うん、ばいばい」
千夜「……きっとこれだけやれば疲れるわよね」
千夜「シャロちゃんとお散歩もできないくらいに。うふふ」 416 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 19:57:58.54
ID:1PxHQqX40 ココア「……週六日。お休みは一日だけ」
ココア「このままじゃ私……でも写真があるから嫌だとも言えないし」
ココア「……どうしよう」グスグス
シャロ「あれ、ココア? 帰ったんじゃ……」
ココア「あ、シャロちゃん」
シャロ「泣いてるの?」
ココア「な、なんでもないよ。それじゃ、またね」ダッ
シャロ「あ……行っちゃった」
シャロ「……やっぱり、心配だわ」 417 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:00:12.57
ID:1PxHQqX40 シャロ「……やっぱり、放っておけない」
シャロ「ココアは何回聞いても教えてくれないけど……」
シャロ「それなら千夜に直接聞いてみればいいじゃない」
シャロ「よし、行ってみよう」 419 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:02:38.02
ID:1PxHQqX40 ~甘兎庵~
シャロ「お、お邪魔しまーす」
千夜「あら、シャロちゃんいらっしゃい」
シャロ「ち、千夜……」
千夜「どうしたの?」
シャロ「き、訊きたいことがあるんだけど」
千夜「なーに、あらたまって」
シャロ「こ、ココアの……」
千夜「ん?」ニコッ
シャロ「うっ……」
シャロ(笑顔が、怖い……でも、ここで引くわけには……) 423 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:10:48.05
ID:1PxHQqX40 シャロ「こ、ココアが、何をされてるのかよ」
千夜「されてる? 別に何もしてないわよ」
千夜「シャロちゃんにやって貰ったお散歩のお仕事をやって貰ってるだけで」
シャロ「だ、だから、その仕事の中身を……」
千夜「あれ? 昨日、ココアちゃんと行ってきたんじゃないの?」
シャロ「それはそうなんだけど、それとは違うって言うか……」
千夜「ふーん……それで、知りたいの?」
シャロ「そうよ」
千夜「本当に?」
シャロ「本当よ」
千夜「そうねー。それじゃ、この日にうちに来て」
シャロ「え?」
千夜「そうしたら教えてあげるわ」
シャロ「……分かった。来たら教えてよ。絶対に」
千夜「もちろん。うふふ」 426 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:18:17.13
ID:1PxHQqX40 ~ラビットハウス~
チノ「ココアさん、これ飲みますか?」
ココア「あ、ありがとう」
チノ「お疲れでしょうから今日はもうお休みになってもいいですよ」
ココア「う、うん。でも大丈夫だから」
ココア(なんか、帰ってからチノちゃんがやさしいけど……)
チノ「ココアさん、今日は、どこにも行きませんよね……」
ココア「え? うん、予定はないけど……」
チノ「良かった。それなら一緒に寝れますね。私、嬉しいです」ニコッ
ココア「……」
ココア(優しいけど、なんか怖いよ……) 430 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:22:09.44
ID:1PxHQqX40 ~月曜日~
チノ「ココアさん、行ってらっしゃい。終わったらすぐに帰ってきてくださいね」
ココア「う、うん。分かったよ」
ココア「……はぁ、今日は千夜ちゃんかぁ」
ココア「これから週六日、毎日誰かの言う事聞かなきゃダメなのか……」
ココア「……もう、やだなぁ」 433 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:24:34.14
ID:1PxHQqX40 ~甘兎庵~
ココア「ち、千夜ちゃん。来たよー」
千夜「あ、ココアちゃん待ってたわ。とりあえずこれに着替えてね」
ココア「これって和服?」
千夜「着付けとかはこだわらなくていいから、とりあえず羽織って、帯はてきとうに結べばいいわ」
ココア「わ、分かったよ」
千夜「なるべく早くお願いね、あとちょっとで来ちゃうの」
ココア「え? 誰が?」
千夜「ないしょよ」 435 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:29:55.50
ID:1PxHQqX40 ココア「これでいいの?」
千夜「うん、似合ってるわ。ココアちゃんは和服も似合うわねー」
ココア「え、えへへ。でも、これを着てどんな意味が……」
千夜「私の趣味よ」
ココア「……」
千夜「それじゃココアちゃん、しましょう?」
ココア「え? ま、待って。ここで? お客さん来ちゃうよ」
千夜「今日はお店お休みだから大丈夫よー」
ココア「で、でも……」 438 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:31:44.33
ID:1PxHQqX40 千夜「えーい」
ココア「あ、やめて、脱げちゃうよ」
千夜「和服は無理やり脱がすためにあるのよー」
ココア「そ、そんなわけ……」
千夜「よいではないかよいではないかー」
ココア「や、やめて」
千夜「ちゅー」
ココア「あ……ん……」 440 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:34:44.47
ID:1PxHQqX40 カランコロン
シャロ「千夜、約束通り来たわよ。仕事について、聞かせ、て……」
ココア「ん……あ、しゃ、シャロちゃん!? なんで……」
シャロ「こ、ココア! ……千夜、なにやってるの!?」
千夜「うふふ、見ての通りこれがココアちゃんのお仕事よー」
ココア「あ、いや、ちが……」
千夜「違わないでしょ、ココアちゃん」
ココア「そ、うだけ、ど……でも、その」
シャロ「ココア、こんなことを……」 443 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:41:16.03
ID:1PxHQqX40 千夜「ココアちゃんは週六日で違う女の人と同じことしてるのよー」
ココア「ち、違うのシャロちゃん! 私は……」
千夜「何が違うの? ココアちゃん」
ココア「それは……」
千夜「違わないわよねー」
ココア「その……」
シャロ「……ご、ごめんねココア」ダッ
ココア「シャロちゃん、待って!」
千夜「うふふ。これで誰も頼れないわよね」
ココア「ち、千夜ちゃん、こんなのって……」
千夜「ココアちゃん、私はあなたが好きよ……あなたは?」
ココア「ち、千夜ちゃん……やだ……」
千夜「うふふ」チュッ 450 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:52:32.49
ID:1PxHQqX40 ココア「……一人ぼっちになっちゃったなぁ」
ココア「……で、でもこれでシャロちゃんを巻き込まなくて済むよね
ココア「よ、良かったぁ」
ココア「……」
ココア「……うっ。うっ……」グスグス 454 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 20:54:07.11
ID:1PxHQqX40 シャロ「……こ、ココア」
ココア「え? しゃ、シャロちゃん。どうして……」
シャロ「こっちこっち」
ココア「な、なに?」
シャロ「早く。千夜に見つかっちゃうから、裏からね」
ココア「え?」 465 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:05:07.55
ID:1PxHQqX40 ~シャロの家~
シャロ「さ、どうやったら千夜たちから離れられるか、考えましょう」
ココア「シャロちゃん、どうして……」
シャロ「力になるって言ったでしょ」
ココア「で、でも、ごめんねって」
シャロ「そ、それは、今まで気付けなかったのと、あの場じゃとても助けられなかったから」
ココア「シャロちゃん……」
シャロ「ココア、もう巻き込みたくないなんて言わないでよ」
シャロ「言われても引かないから」
ココア「……うん。あ、ありがと」グスグス
シャロ「な、なに泣いてるのよ」 466 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:08:14.73
ID:1PxHQqX40 シャロ「それで、どうしてこんな事になったの?」
ココア「そ、それが……」カクカクシカジカ
シャロ「まさか、千夜が……でもあの様子だと本当みたいね」
ココア「うん」
シャロ「それに、リゼ先輩まで……」
ココア「シャロちゃん……」
シャロ「大丈夫よ。例え相手がリゼ先輩だろうと、私はココアを守るわ」 475 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:21:28.73
ID:1PxHQqX40 シャロ「それで、重要なのはどうやってみんなを諦めさせるか、ね」
ココア「どうすればいいかな?」
シャロ「うーん、そうねぇ。普通はココアが他の人を好きになれば、諦めるんじゃないかしら」
ココア「そ、そうだね。じゃあ、私が他の人を好きになればいいんだね」
シャロ「いやそうじゃなくて、ココアが誰を好きになったって思わせればそれでいいんじゃない?」
ココア「ああ、そっかー。でもみんなに思い込ませるのって大変そうだねー」
シャロ「そうね。やるにしても、まずは相手を決めなきゃいけないし」
ココア「そうだね……」
シャロ「……」
ココア「……」 478 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:28:47.64
ID:1PxHQqX40 ココア「しゃ、シャロちゃん」
シャロ「なによ」
ココア「相手役、お願いできない?」
シャロ「わ、わたし?」
ココア「だって、シャロちゃん以外頼れる人、いないし……」
シャロ「私はまぁ、いいけど……」
ココア「そ、それじゃお願いします」
シャロ「しょ、しょうがないわね」
ココア「ありがとう」
ココア「それで、具体的にはなにをすればいいのかな?」
シャロ「そうね……た例えば……」
ココア「うんうん……」 487 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:38:11.07
ID:1PxHQqX40 シャロ「そ、それじゃこの計画で、日曜日に」
ココア「う、うん。いいよ」
シャロ「……ちょ、ちょっと恥ずかしいわね」
ココア「しゃ、シャロちゃん」
シャロ「なに?」
ココア「嫌だったらやめても」
シャロ「そういうこと言わないで。私はココアを助けるから」
ココア「……うんありがと」
シャロ「それより、ココアの方こそ。残りの五日間、頑張って耐えてね」
シャロ「写真の事がある以上、仕事は休めないだろうから」
ココア「うん、大丈夫。シャロちゃんが味方だもん」
シャロ「ココア……」
ココア「それじゃ、日曜日にね」
シャロ「うん。頑張りなさいよ」 491 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:43:52.22
ID:1PxHQqX40 ~日曜日~
ココア「シャロちゃん、おはよう」
シャロ「あ、ココア。大丈夫だった?」
ココア「うん。辛かったけど、でも大丈夫」
シャロ「良かった。それじゃ行きましょう。まずは、千夜のところね」
ココア「い、いきなり?」
シャロ「こういうのはいきなり本陣落とした方が後々楽なのよ」
ココア「わ、分かったよ。行こう」 495 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:47:27.42
ID:1PxHQqX40 ~甘兎庵~
千夜「いらっしゃーい……あれ、ココアちゃん?」
ココア「あ、えと……」
シャロ「お邪魔するわ」
千夜「しゃ、シャロちゃんも一緒なの?」
シャロ「なにか悪いかしら」
千夜「いえ、別に……さ、座って」
シャロ「ココア、座りましょう」
ココア「うん……」 498 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:49:40.39
ID:1PxHQqX40 千夜「ご注文は?」
ココア「それじゃ、私はこれとこれを」
シャロ「私はこれとこれね」
千夜「かしこまりました。少々お待ちください」
ココア「……も、もうやるの?」
シャロ「もうちょっと待って。ちょうど千夜が物を運んでくる辺りよ」
ココア「分かったよ」 503 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:54:19.44
ID:1PxHQqX40 ココア「ど、どきどきするよ……」
シャロ「落ち着いて、ちゃんと自然に見えるように……あ、来たわ。今よ」
ココア「う、うん……」チュッ
千夜「お待たせしまし……ふ、ココアちゃん、何を……」
ココア「あ、千夜ちゃん」
シャロ「こ、ココア、だから場所を選んでって言ったのに」
ココア「だ、だって、したかったんだもん」
シャロ「ココアったら、『いつも』そうなんだから。たまには我慢しなさいよね」
ココア「ごめんね。でも私、シャロちゃんの事が『好き』だから」
シャロ「も、もう。今言わなくったっていいじゃない」
千夜「……」 507 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 21:56:28.10
ID:1PxHQqX40 シャロ「あ、ごめんね千夜。頼んだのはそこに置いといていいから」
千夜「……分かったわ。ごゆっくり~」
ココア「……あ、あれでよかったのかな」
シャロ「たぶん大丈夫よ。きいてるわ」
ココア「そうは見えないけど……」
シャロ「千夜はあんまり顔に出さないから。これでいいのよ」
シャロ「さ、早く食べて、次に行きましょう」
ココア「う、うん」 511 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:00:57.41
ID:1PxHQqX40 ココア「さてと、次は誰がいいのかな……」
シャロ「あ、あそこにリゼ先輩がいるわ」
ココア「本当だ……で、でも本当にいいの?」
シャロ「いいの。さ、行くわよ。手をしっかり握って」
ココア「あ、うん」 516 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:05:44.54
ID:1PxHQqX40 リゼ「これがいいかな……いやココアにはこれも……」
ココア「ね、ねぇシャロちゃん。ちょっと洋服見ていかない?」
シャロ「いいわね」
リゼ「!? こ、ココア……」
ココア「あ、リゼちゃん。き、奇遇だねぇ」
シャロ「こんにちはリゼ先輩。お買い物ですか?」
リゼ「わ、私は……まぁそうだけど。なんでまた二人で。もうシャロは諦めたんじゃ……」
リゼ「まさか、今度はシャロがココアを買って……」
シャロ「何の事ですか? 私たちはデート中ですよ」
リゼ「で、デート」
ココア「そ、そうなの。お金とか関係なしで、デートしてるの」
リゼ「デート……本当に、お金とかなしの、デート……」
シャロ「そうですけど」 521 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:09:22.16
ID:1PxHQqX40 リゼ「ココア……お前、本当にシャロを……」
ココア「そうだよ。しゃ、シャロちゃんは私の、こ、恋人だからね」
リゼ「……」
ココア「……」
ココア(だ、黙っちゃったけど、大丈夫かなシャロちゃん)コソコソ
シャロ(分からないけど、たぶん……)コソコソ 523 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:13:17.65
ID:1PxHQqX40 リゼ「……」ポロポロ
ココア「!?」
ココア(な、泣いちゃったよシャロちゃん!)コソコソ
シャロ(お、落ち着いて。取り乱したら作戦が全部パーよ)コソコソ
リゼ「わ、私は……本当に、ココアが……うっ……うわあああ」
ココア「り、リゼちゃん!」
シャロ「リゼ先輩!」
シャロ「行っちゃった……」
ココア「な、なんか可哀そうな気がしてきたよ……」
シャロ「だ、だめよココア。そうやって心を許したらまた泥沼にはまるんだから」
ココア「……そうだね。うん」 529 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:17:42.63
ID:1PxHQqX40 ココア「あとは青山さんと、ちまめちゃんたちだね」
シャロ「あ、そうだ。青山さんなんだけどね。たぶんどこかで缶詰めになってるわ」
ココア「え? どうして分かるの?」
シャロ「この間青山さんの編集さんって人がバイト先に来て愚痴こぼしてたの」
シャロ「最近、青山さんココアって女の子の事ばっかりで全然作品書かないって」
シャロ「今度、作品書かせるためにどこかのホテルに入れるって言ってたわ」
ココア「そうなんだ……じゃあ、青山さんはだめだね」
シャロ「となると、あとはあの三人ね」 532 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:23:37.75
ID:1PxHQqX40 シャロ「ラビットハウスかしらね」
ココア「いや確か今日は出かけるって言ってたよ」
シャロ「うーん、となると見つけるのは難しいかも……ん?」
ココア「どうしたの?」
シャロ「あ、あそこからこっちを見てるのって……」
ココア「ち、ちまめちゃんたちだ……でもどうして」
シャロ「……もしかしたら、つけてきてたのかも」」 533 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:26:40.19
ID:1PxHQqX40 ちまめ三人組「……」ジー
ココア「すごいこっち見てるよ」
シャロ「そうね。でもこっちが気付いたことには気付いてないみたい」
ココア「どうしよう。作戦とかも気づかれてるかな」
シャロ「どうかしら……あの位置からじゃ私たちの言葉は聞こえないだろうし」
シャロ「いつからつけられてるか分からないけど」
シャロ「それって逆に言えばそれだけ離れてついてきたって事じゃない?」
ココア「じゃあ、チノちゃんたちは」
シャロ「うん。たぶん私たちが本当にデートしてると思ってるんじゃないかしら」
シャロ「それなら、このまま普通にデートして見せつけてやればいいだけよ」
ココア「そ、そうだね」 537 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:33:15.23
ID:1PxHQqX40 ~喫茶店~
ちまめ三人組「」ジー
シャロ「これおいしいわよ」
ココア「一口ちょうだい」
シャロ「はい、あーん」
ココア「あーん。うんおいしい」
シャロ「ほっぺについてる」
ココア「え、どこ?」
シャロ「ここ」ペロ
ココア「ひゃっ……あ、ありがと」
ちまめ三人組「」ゴゴゴ
ココア(な、なんかすごいプレッシャーを感じるよ……)コソコソ
シャロ(こ、これでいいのよ。このまま行きましょう)コソコソ 544 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:38:18.94
ID:1PxHQqX40 ココア「……ちまめちゃんたち、いなくなったね」
シャロ「そうみたいね。もうあきらめたんじゃないかしら」
ココア「そっか……また前みたいな関係に戻れたらいいなぁ」
シャロ「そうね……きっと戻れるわ」
ココア「うん。そうだね。そうだよね」 548 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:44:22.57
ID:1PxHQqX40 シャロ「別にいいわよ、これくらい」
ココア「で、でも、キスまで……」
シャロ「わ、わざわざ言わないでよ……」
ココア「ごめんね……」
シャロ「……」 549 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:45:18.01
ID:1PxHQqX40 突然だけど安価。次の次から選んでね
1:このあと二人は幸せなキスして終了。ハッピーエンド確定
2:まだ終わらぬ。シャロ以外全員ヤンデレ化バトルロワイヤル。ココシャロの明日はどっちだ
3:全員ヤンデレ化&ココア囲み同盟結成。救い何てなかったんや。バッドエンド確定
それ以外の数字文字:謎の男タカヒロの襲来により時空の歪みが発生。世界は破滅。強制終了
>>557 557 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:46:35.40 ID:R6XJNrVz0.net
1 567 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:49:51.52 ID:45NSWtIn0.net
2も見たかったなあ 571 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:52:07.60
ID:1PxHQqX40 ココア「しゃ、シャロちゃん」
シャロ「なに?」
ココア「ありがとね。あの……これ、お金」
シャロ「え、なんで?」
ココア「こんなに協力してもらったし、迷惑もかけたから……」
シャロ「いらないわよ」
ココア「え、でも……」 576 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 22:54:39.81
ID:1PxHQqX40 シャロ「感覚がおかしくなってるわよ。私はココアを助けたいから助けたの」
シャロ「それでいいでしょ」
ココア「シャロちゃん……でも、やっぱり悪いし」
シャロ「……どうしても報酬が払いたいって言うなら、その」
ココア「なに? 私にできる事なら何でも言って」
シャロ「……も、もう一回、キスしてよ」
ココア「え?」
シャロ「い、いやならいいわよ。私はココアの嫌なこと強制したくないし」
ココア「……ううん、いいよ。はい」チュッ
シャロ「」ビクッ
ココア「じゃ、じゃあね、シャロちゃん。ありがと」
シャロ「……またね」 581 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:02:49.83
ID:1PxHQqX40 ~翌日~
ココア「……ち、千夜ちゃん。来たよ」
千夜「ココアちゃん。今日は何もしないわ。こっちに来て」
ココア「……」
千夜「……ごめんね。今まで嫌なことして」
ココア「ち、千夜ちゃん」 584 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:06:05.86
ID:1PxHQqX40 千夜「私ね、ココアちゃんのこと好きな人がたくさんいるの知ってたから」
千夜「でも抜け駆けされるの怖くて、だからこうすれば少なくとも誰も抜け駆けせずに」
千夜「ココアちゃんとの距離を調整できると思ってたの」
ココア「千夜ちゃん、そんなこと……」
千夜「でも、まさかシャロちゃんに取られるなんて、予想外だったわ」
千夜「私の考えを隠すための目くらましになると思ったんだけど……失敗だったみたい」
千夜「全部私の失敗よ。こうなった以上、もうココアちゃんにこんな事しないわ」
千夜「ずうずうしいのは分かってるけど、それでも……また友達に戻ってくれる?」
ココア「も、もちろんだよ。私も嬉しいよ」
千夜「良かったぁ……あ、でもね。私ココアちゃんの事諦めたわけじゃないの」
ココア「え?」
千夜「もしシャロちゃんと別れたら、その時は正々堂々行くから、考えておいてね」
ココア「あ、あはは……そうするよ……」 585 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:08:35.31
ID:1PxHQqX40 千夜「それじゃ、またねー」
ココア「ま、またね……」
ココア「こ、これで、一応解決したのかな……?」
シャロ「あ、ココア」
ココア「シャロちゃん。ありがとう、今千夜ちゃんと話して、全部解決したよ」
シャロ「そ、そう。良かったわね……」
ココア「どうしたの? シャロちゃん」
シャロ「それが、さっきリゼ先輩とあって……」 587 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:12:08.79
ID:1PxHQqX40 リゼ『わ、私はココアの事諦めないからな。宣戦布告だー!』
シャロ「って言って、どこかに走って行ったわ」
ココア「あ、ああ。ごめんね、私のせいで」
シャロ「いや、別にいいんだけど……」
シャロ「なんだか周りで私とココアが恋仲だっていうのが、共通認識になってるみたいで」
ココア「そう、みたいだね……」
シャロ「……ま、まぁとりあえず今日は帰りましょう」
ココア「そうだね。ま、またね」 594 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:26:12.03
ID:1PxHQqX40 青山「……はぁ」
ココア「あ、青山さん」
青山「あ、ココアさん……もうお散歩やめちゃったんですよね」
ココア「あ、はい。そうですけど」
青山「はぁ、小説書くために缶詰めにされるし、ココアさんとは一緒に寝れないし」
青山「……転職しようかなぁ」
ココア「あ、青山さん?」
青山「ちょっと私、旅に行ってきます。傷心旅行に」
ココア「あ、はい。気をつけて……」
青山「一緒に、行きませんか?」
ココア「え? わ、私は……」
編集「コラー! まだ半分も出来てないじゃないですか! 逃がしませんよ青山先生!」
青山「あ、あ、来た……今は忙しいので、また今度一緒に旅に行きましょうね、ココアさん」
ココア「あ、さようなら……大丈夫かな」 595 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:27:14.80
ID:1PxHQqX40 ~ラビットハウス~
ココア「た、ただいまー……」
マヤ「チノ! もう一杯!」
メグ「わたしも!」
チノ「私ももう一杯ですよ」
ココア「な、なにしてるの三人とも」
チノ「あ、ココアさん……やけココアです。飲みますか?」
ココア「わ、私はいいよ……」
チノ「そうですか……」ゴクゴク
メグ「……うわーん。ココアちゃんのばかー」
マヤ「ココアのあほー」
チノ「」ゴクゴク
ココア「……」 598 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:28:43.42
ID:1PxHQqX40 チノ「わ、私は諦めませんよココアさん」
チノ「もう少し大きくなれば、きっとココアさんだって振り向いてくれます……」
マヤ「私だって諦めないよ、シャロがココアをほったらかしにしたらいつだってアタックしに行くもん」
メグ「わたしもー」
チノ「その時は覚悟しておいてくださいねココアさん」
ココア「あ、うん。えっと……と、とりあえず私は部屋に行くね。それじゃ」
チノ「あ、ココアさん……」 599 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:32:56.50
ID:1PxHQqX40 プルルプルル
シャロ「はい」
ココア「あ、シャロちゃん」
シャロ「あ、ココア……」
ココア「うん。そうだよ。あのね、カクカクシカジカで」
ココア「もう何だかシャロちゃんと恋人にならないと大変なことになりそうなんだけど」
シャロ「あーうん。私もうすうす気づいてたけど、やっぱりまずいわよね……」
ココア「このままごまかし続けないと、元通りの生活に戻りそうだよ」
シャロ「……」 600 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:37:23.26
ID:1PxHQqX40 シャロ「じゃ、じゃあ、恋人の振り続ける?」
ココア「え?」
シャロ「こ、ココアがいやじゃないならだけど……私は、最後まで責任持ちたいから
ココア「それは……私は、嫌じゃないよ」
シャロ「そ、それなら、そうしましょうか」
ココア「で、でも……」
シャロ「でも、やっぱりいや?」
ココア「そうじゃなくて。その、振りじゃなくて……」
シャロ「……」
ココア「ううん、なんでもない。お願い」
シャロ「それじゃ。ま、また今度デートしましょう」
ココア「うん。またね」 603 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:37:55.89
ID:1PxHQqX40 ココア「……こういうことは電話じゃなくて直接言おう」
ココア「……デート楽しみだなぁ」
おわりんこ 616 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:53:01.43 ID:wkYpXs0Q0.net
2と3はやっていただけるのでしょうか? 617 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/15(水) 23:55:28.50
ID:1PxHQqX40 >>616
本来考えてた√は2、3だったんだけど
1で完結できたので、これで終わりで
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