1 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 22:57:00.65
ID:x7BWQuFy 昼休み
穂乃果「うっみちゃーん―――あれ、いない……?」
ことり「海未ちゃんなら今日は彼女の子とお昼ごはんを食べるみたいだよ」
穂乃果「えぇー……宿題教えてもらおうとしたのに……んっ?」
穂乃果「か……の…じょ……?」
穂乃果「こ、ことりちゃんが冗談言うなんて珍しいねっ!」
ことり「うーん……冗談ってわけじゃないんだけど……」
穂乃果「さ、さすがにそんな嘘にだまされるほど馬鹿じゃないよっ」
ことり「う、嘘じゃないってば!」
穂乃果「……」ポカーン
ことり「だって見ちゃったんだもん。
お姉さまって呼ばれながら一緒に歩いてるところを」
2 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 22:59:03.45
ID:x7BWQuFy 穂乃果「海未ちゃんが……お姉さま……?」
ことり「うん、あれは完全に……」
穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよ!それって別に彼女って決まったわけじゃないよね?
むしろ姉妹みたいな感じなんじゃ……」
ことり「アルバイトしてた時に聞いた話だけど、最近だと年下の彼女を
妹扱いする風潮があるらしいよ……」
穂乃果「ほ、本当……?」
ことり「今も一緒にご飯食べてるみたいだし……」
穂乃果「海未ちゃんに彼女……?」 6 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:02:03.35
ID:x7BWQuFy ことり「驚いたよね、まさか海未ちゃんに恋人とはね~」
穂乃果(なんで?どうして?嫌……信じたくない……)
ことり「穂乃果ちゃん……大丈夫?」
穂乃果「えっ、あぁ!ちょっとボーっとしてたみたい、寝不足かな?」エヘヘ
ことり「……あんまり落ち込まないでね、宿題ならことりが教えてあげるからね」ナデナデ
穂乃果「あっ、宿題もあったんだ……、ありがとうことりちゃん!」
ことり「海未ちゃんの恋人については帰りに二人で聞いてみようよ!」
穂乃果「う、うん。そうだね!」
穂乃果(海未ちゃん……) 9 :
書き忘れてた観覧注意(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:04:13.31
ID:x7BWQuFy ~~~~~
穂乃果の部屋
穂乃果(……あれ、何時の間に家にいたんだっけ?どうやって帰ったんだっけ?)
穂乃果(今はそんなことはどうでもいいかな)
海未『な、なんで知ってるんですか!』
海未『はい……妹ができました……』
海未『手紙で呼び出されてお姉さまになってほしいと……』
海未『慕ってくれてるんですし、別に断る必要もないかと思いまして』
穂乃果(……海未ちゃん、なんで?)
穂乃果(穂乃果はずっと、ずっと海未ちゃんのことが好きだったのに) 10 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:05:41.42
ID:x7BWQuFy 穂乃果(海未ちゃんも少なからず想ってくれてる、そう感じることもいっぱいあった)
穂乃果(なのになんで……?)
穂乃果(海未ちゃんにとって穂乃果ってなんだったのかな)
穂乃果(友達?親友?幼馴染?……穂乃果はもっと特別な関係なんだって思ってたのに)
穂乃果(全部穂乃果の勝手な妄想だったのかな……)
穂乃果(はぁ……この指輪のことも忘れちゃったのかな?)
穂乃果(海未ちゃん……) 13 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:07:05.05
ID:x7BWQuFy ~~~~
~10年前~
穂乃果「ねえ、海未ちゃんはしょうらいなにになるのー?」
海未「しょうらい……ですか?」
穂乃果「うん!」
海未「た、多分家をつぐことになるかと……穂乃果は違うんですか?」
穂乃果「えー?穂乃果はお饅頭屋をつぐよりやりたいことがあるから!」
海未「違う夢があるですか?」
穂乃果「うん!穂乃果はねっ、お嫁さんになりたいの!」
海未「お嫁さん?」
穂乃果「うん!」
海未「むぅ……」 14 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:08:13.55
ID:x7BWQuFy 穂乃果「どうしたのー?」
海未「……穂乃果はだれかのお嫁さんになっちゃんですか?」
穂乃果「うん!お嫁さんになるのが夢だからねっ」
海未「……あの」
穂乃果「どうしたの?」
海未「な、なら私のお嫁さんになってくださいっ!」
穂乃果「ええー!?海未ちゃんの?」
海未「うぅ……ダメですか?」
穂乃果「だ、だめじゃないけど……、でもお嫁さんになるには指輪がひつようなんだよ?」 16 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:11:18.07
ID:x7BWQuFy 海未「ゆびわ……ですか?」
穂乃果「うん、テレビでやってたけどそれがないとダメなんだって、だから……」
海未「ま、まってください!」ゴソゴソ
海未「……これ、あげるのでお嫁さんになってください」
穂乃果「これって……海未ちゃんが大切にしてた……いいの?」
海未「いいんです、でもしょうらい穂乃果は私のお嫁さんになってくださいね?」
穂乃果「いいよ!大きくなったら海未ちゃんのお嫁さんになる!」
海未「や、約束ですよ?」
穂乃果「うん!」
海未「ぜったい!絶対ですからね!」
穂乃果「わ、わかったよ。約束するから!」
海未「えへへ、約束です!」
穂乃果「……うーん?」 17 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:12:15.39
ID:x7BWQuFy ~~~~~
次の日
チュンチュン
穂乃果「んっ……朝……?」
穂乃果「いつの間にか寝ちゃったんだ」
穂乃果「それにしても懐かしい夢を見たなぁ」
穂乃果「穂乃果は、あの時のことを忘れた日なんてないんだよ」
穂乃果「海未ちゃんはどうなのかな……」
穂乃果「……やめよう、子供の頃の約束なんて覚えてるわけないよね」
穂乃果「はぁ……学校行こう」 18 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:13:54.10
ID:x7BWQuFy ~~~~~
穂乃果「おはよう、ことりちゃん」
ことり「穂乃果ちゃんおはよっ」
穂乃果「あれ、海未ちゃんは?遅いなんて珍しいね」
ことり「海未ちゃんなら、妹さんと学校に行くって昨日言ってたよ?」
穂乃果「そ、そうだっけ……?」
ことり「うん……、覚えてないの?」
穂乃果「え、えへへ。昨日は寝不足だったからかな?」
ことり「くすくす、夜はちゃんと寝ないとダメだよっ?」
穂乃果「は、反省してます……」
ことり「うん、ならよろしい!じゃあいこっか」
・
・
・ 19 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:15:43.91
ID:x7BWQuFy 穂乃果(弓道部の朝練とかで海未ちゃんが一緒に居ないことは結構あるのに……)
穂乃果(それとは違ってとっても心が痛い)
穂乃果(理由はわかってるけど……)
穂乃果「……」トボトボ
ことり「……ねえ、あそこにいるの海未ちゃんじゃない?」
穂乃果「えっ?」
ことり「ほら!あそこっ、二人で歩いてるの海未ちゃんだよっ」
穂乃果「ほ、本当だね!あれが妹さんなんだね!」
ことり「腕まで組んじゃってとっても仲が良さそうだね!」クスクス
穂乃果「う、うん!海未ちゃんがイチャイチャしてるなんて……意外だねっ」ズキズキ
ことり「海未ちゃん顔真っ赤になっててかわいいね~」
穂乃果「そうだねっ、ばれると怒られそうだしちょっとペース落とそうか?」
ことり「確かに海未ちゃん、こういうの見られるの嫌いそうだもんね」
穂乃果(穂乃果もこんなのみたくないよ……) 21 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:17:20.68
ID:x7BWQuFy ~~~~~
昼休み
ことり「あれ、今日はことりたちと一緒にご飯食べるの?」
海未「ええ、別に妹だからと、そこまで一緒に居るわけでもありませんし」
ことり「そうかなぁ?せっかく妹ができたんだから。もっと一緒に居てあげるべきだよ!
ね、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「えっ?うーん……、確かにそうかもね」
海未「私としては二人との時間も大切にしたいのですが……」
ことり「駄目だよもっと気を使ってあげないと!あーん、ことりも妹が欲しいよっ!」
海未「? ことりならすぐにできそうですが……」
穂乃果「そ、そんな簡単に作るものじゃないよっ!」ガタッ
海未「確かにそうですが……、それよりご飯を食べましょうか」 22 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:20:39.05
ID:x7BWQuFy 穂乃果(つ、つい声が出ちゃったよ……大丈夫だよね?)
ことり「あれ、今日の海未ちゃんのお弁当って……」
海未「はい……、あの子が作って来てくれました///」
ことり「わー、すごいね!」
穂乃果「本当だ、海未ちゃんの好きな物ばっかりだね!」ズキズキ
海未「別にいいとは言ったのですが……料理が得意らしくどうしても食べてもらいたかったらしいです」
ことり「その気持ちすごくわかる!」
穂乃果「そ、そうだね……」
海未「私としては正直少し恥ずかしいのです……」
ことり「せっかく作ってくれたんだから邪険にしちゃだめだよ!」 23 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:23:54.28
ID:x7BWQuFy 穂乃果「そ、そうだよ、とっても美味しそうだし海未ちゃんへの気持ちがあふれてるよ!」ズキズキ
海未「ちゃんと感謝はしてますが……やはりなぜここまでしてくれるのかが不思議で……」
穂乃果(……苦しい)ズキズキ
ことり「もう、『お姉さま』になったんなら当然だよっ!」
穂乃果(……もうやだ)
海未「そうですか……?しかし……」
穂乃果「……」ガタッ
海未「あれ、どうしましたか?」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん大丈夫?顔が真っ青だけど……」
穂乃果「ご、ごめんね。ちょっと急に体調が……」
ことり「保健室で休む?連れてってあげるよ?」
穂乃果「いい……今日は早退するから」ダッ
海未「へっ?ちょ、ちょっと穂乃果!」 25 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:27:05.80
ID:x7BWQuFy ~~~~~
穂乃果の部屋
穂乃果(……穂乃果は何がしたかったんだろう、逃げても何も変わらないのに)
穂乃果(みんなから一杯メールが来てるけど……今日はいいや)
穂乃果(なんでこんなことになっちゃったんだろう)
穂乃果(この指輪をもらった時は、海未ちゃんの隣にいるのはずっと穂乃果だって思ってたのに)キラッ
穂乃果(こんな日々が続くんだと信じてたのに……)
穂乃果(どうしたらいいの?今更何ができるのかな……?)
コンコン
穂乃果「……誰?今体調悪いから後にして」
<穂乃果、私です。入りますよ?
穂乃果(海未ちゃん……)
・
・
・ 28 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:29:47.32
ID:x7BWQuFy 海未「体調は大丈夫ですか?突然帰ってしまったので驚きました……」
穂乃果「うん、ごめんね。すっごく体調が悪くて……、今は落ち着いたけどね」
海未「なら良かったです……」
穂乃果「今日の練習はどうしたの?まだやってる時間だよね」
海未「穂乃果が心配だったので、私だけ先に抜け出させてもらいました」
穂乃果「そっか、でもそんなことしてもいいの?妹さんに誤解されるよ?」
海未「なぜそこであの子の話がでるんですか?」
穂乃果「当然だと思うけど……」
海未「そうですか……?ですが今は穂乃果のことが一番心配ですから」 30 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:31:02.36
ID:x7BWQuFy 穂乃果(なんで……なんでそんなに優しいの……?夢見ちゃうじゃん……)ギュッ
穂乃果(んっ……何かが手の中に……あの時の指輪……)
穂乃果(そうだ、もしも海未ちゃんがこれを覚えてたら……)
穂乃果(あの時のことを覚えていてくれてたら、もう一度頑張ろう)
穂乃果(穂乃果だって、海未ちゃんのことが大好きなんだもん……)
海未「どうかしましたか?」
穂乃果「……ねえ、これ何かわかる?」
海未「これは……おもちゃの指輪ですか?」
穂乃果(お願い……)ドキドキ
海未「そういえば……昔……」
穂乃果(……) 32 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:32:34.27
ID:x7BWQuFy 海未「流行って三人で集めていましたよね、懐かしいですね」
穂乃果(あ…あぁ……)
海未「ですがどうしてそんなものを……?」
穂乃果(そっか……)
穂乃果「……うん、懐かしいよね。この指輪はすっごいレア物だったよねっ!」
海未「確かそうでしたね、私もどうしてもそれが欲しくて躍起になった覚えが……」
穂乃果(穂乃果だけだったんだね、ずっと引きずってたの) 33 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:33:22.03
ID:x7BWQuFy 穂乃果「いやー、さっきたまたま引き出しの中から見つけちゃってさ。ずっと眺めてたんだ」
海未「体調が悪いのになにやってるんですかっ。」
穂乃果「えへへ、ついね!それより昔は色んな事があったよね
三人で大きな木に登ったりさ!」
穂乃果(子供の頃の約束をいつまでも……、本当バカみたい)
海未「そうですね、色々なことをして色々な場所に行きましたね」
穂乃果「だよね!そういえばあの時さ―――」
穂乃果(……もういいや)
・
・
・ 34 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:34:42.30
ID:x7BWQuFy 海未「―――ってこともありましたよね」
穂乃果「あったあった!懐かしいね~」
海未「本当ですね……おっと、すみませんがもうそろそろ帰らなくては」
穂乃果「そっか~、まだ話したいこといっぱいあったのになぁ……」
海未「ふふっ、また今度話しましょうね」
穂乃果「そうだねっ!」
海未「元気になったみたで安心しました、早退してしまった時は本当に心配で……」
穂乃果「そっか、心配かけちゃってごめんね」 35 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:36:24.48
ID:x7BWQuFy 穂乃果(……)
海未「穂乃果が元気でないと私も寂しいですから……」
穂乃果(何も知らない癖に……)
海未「明日は学校にこれそうですか?」
穂乃果「……もう大丈夫だよ。お見舞い来てくれてありがとう!」
海未「いえ、穂乃果が元気になってくれればそれでいいんです。ではお暇しますね」
穂乃果「うん、またねー!」
穂乃果(ばいばい、海未ちゃん)
穂乃果(穂乃果はもう海未ちゃんなんかに頼らないから) 36 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:38:36.01
ID:x7BWQuFy 数日後
穂乃果「おはよー、ことりちゃん海未ちゃん!」
ことり「おはよう穂乃果ちゃん」
海未「おはようございます」
ことり「穂乃果ちゃん、今日も遅刻しなかったね。いい子いい子っ」ナデナデ
穂乃果「えへへ、そうでしょ!」
海未「これが当然なんですっ!それに何だかんだで来るのは一番遅いじゃないですか」
穂乃果「た、確かに……」
海未「遅刻しなくなったのは確かに偉いですが、たまには私達よりも早く―――」
穂乃果「そうだね、これからはそのあたりも気を付けるね」 37 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:39:19.36
ID:x7BWQuFy 海未「来るような努力をですね……えっ?」
穂乃果「どうかしたの?」
海未「い、いえ……。いつもなら『無理!』とか『鬼!』とか来るところだと思ったので
意外でした……」
穂乃果「むぅ、穂乃果だっていつまでも周りを頼ってばかりじゃないからねっ!」
海未「そうですよね……でも何か……」
ことり「あっ!海未ちゃん、あそこで手を振ってるの妹さんじゃない?」
海未「へっ?―――本当ですね」
ことり「あんなに頑張って手を振ってすごく目立ってるね、多分海未ちゃんに来てほしいんじゃないかなぁ?」 38 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:39:47.97
ID:x7BWQuFy 海未「で、ですが今は……」チラッ
穂乃果「……穂乃果達のことは気にしないで大丈夫だよっ」
海未「しかし……」
穂乃果「せっかくできた妹さんなんだよ?」
海未「ですが私にとっては穂乃果達も同じくらい……」
ことり「もう!せっかく慕ってくれてできた妹さんなんだよ!もっと大切にしげないとダメですっ」ズイッ
海未「わ、わかりました……ではすみませんが行ってきますね……」トコトコ
穂乃果「うん、頑張ってね海未ちゃん」
ことり「またあとで学校でね!」 41 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:45:01.85
ID:x7BWQuFy ことり「穂乃果ちゃん、ことりたちも学校に行こうか」
穂乃果「……」
ことり「穂乃果ちゃん?」
穂乃果「……あっ。そ、そうだね!」
ことり「うん、じゃあレッツゴーだね」ギュッ
穂乃果「こ、ことりちゃん!?」
ことり「なんとなくだけど、ダメだったかな……?」
穂乃果「ご、ごめんね。急だったから驚いちゃって」
ことり「えへへ、二人きりだしたまにはねっ!じゃあ学校行こう?」 42 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:45:35.78
ID:x7BWQuFy ・
・
・
お昼休み
海未「次の授業は数学ですね」
ことり「あ!確か課題出てたよね、すっごく難しいやつ……」
海未「あれは大変でしたね……、穂乃果もしできていないようでしたら今のうちに……」
穂乃果「大丈夫だよ、ちゃんとやってきたから」
海未「え?」
ことり「ほ、本当に!?」
穂乃果「二人ともその驚き方はひどいよ……」
海未「すみません、てっきりやっていないと思って……」
ことり「だってすごく難しかったし……」
穂乃果「それでもやらないとダメ、いつも海未ちゃんが言ってくれてたことだよ」
海未「そうですが……んっ」
穂乃果「あ……」 43 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:46:15.84
ID:x7BWQuFy ことり「くすくす、ほら海未ちゃんお迎えが来たみたいだよ」
海未「今日は二年生の教室で食べると言っておいたのに……」
ことり「しょうがないよ、だってそういう物だしね」
穂乃果「……行ってあげなよ、せっかく来てくれたのに可哀そうだよ」
海未「無碍にするわけにもいきませんしね……すみません」
ことり「気にしないでいいよ、ごゆっくりね♪」
ことり「また二人になっちゃったね、食べようか穂乃果ちゃん」
穂乃果「……ごめん、ちょっと食欲ないや」
ことり「大丈夫?」
穂乃果「少し休めば平気かな……、保健室で休んでくるね」 45 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:47:27.89
ID:x7BWQuFy ことり「それならことりが付き添いを……」
穂乃果「大丈夫だよ、そこまでひどくないから。ことりちゃんはご飯食べないと時間なくなっちゃうよ」
ことり「うん……」
穂乃果「じゃあ行ってくるから、ごめんね一人にしちゃって」
ことり「気にしないで、穂乃果ちゃんこそ無理しないでね?」
穂乃果「大丈夫だよ、無理なんてしないから。じゃあいってくるね……」トコトコ
ことり「穂乃果ちゃんは嘘つきさんだね♪」
ことり「無理して一人で抱え込んじゃうから、こんなことになっちゃうんだよ?」トコトコ 47 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:48:12.28
ID:x7BWQuFy 会室
ガチャッ
穂乃果「はぁ……はぁ……」
穂乃果(ここなら、誰もいない)
穂乃果「っ……う……」ポロポロ
穂乃果(……捨てたはずなのに)
穂乃果(捨てないといけないのに……)
穂乃果(でも、海未ちゃんと一緒に居ると心が揺らぐ)
穂乃果(海未ちゃんがあの子と一緒に居るところを見てると心が痛い)ポロポロ
穂乃果「駄目なのに……ぐっす……捨てなきゃいけない……変わらないといけないのに……」グッス
ガチャッ
穂乃果(だ、誰か来た……!?)ゴシゴシ 48 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:49:34.36
ID:x7BWQuFy ことり「穂乃果ちゃん」
穂乃果「こ、ことりちゃん!?なんでここに……」
ことり「もちろん穂乃果ちゃんを探してたからだよ」トコトコ
穂乃果「穂乃果を……?」
ことり「……可哀そうに、泣いてたんだね」ピト
穂乃果「こ、これはちょっと体調が悪くて……そのせいで……」ゴシゴシ
ことり「無理しなくていいんだよ、ここには海未ちゃんはいないから」
穂乃果「何を言ってるの?別に海未ちゃんは関係―――」
ことり「ことりは全部知ってるんだよ?」
穂乃果「ぜ、全部って……」
ことり「穂乃果ちゃんの考えも、想いも、決意も全部だよ」
穂乃果「なんで……」
ことり「ずっと穂乃果ちゃんを見てたからだよ」
穂乃果「そ、それってどういう……ことなの……?」
ことり「……穂乃果ちゃん、大好き」
穂乃果サイドおわり 49 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:52:40.44
ID:x7BWQuFy ~~~~~
ことりサイド
~12年前~
ほのか「ことりちゃんなにしてるの?」
ことり「ほのかちゃん!」
ほのか「絵本よんでるの?」
ことり「あのね、これはえほんじゃなくてザッシって言うんだよ」
ほのか「ざっし?真っ白いドレス着た人がうつってるけど……、おひめさま?」
ことり「ちがうよ!これはウェディングドレスっていうんだよ」
ほのか「うぇでぃんぐどれす?」
ことり「うん!結婚式にきるものなんだよっ」
ほのか「ふぇー、ほのかも着てみたいなぁ……」
ことり「……ほんとに?」 51 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:54:12.33
ID:x7BWQuFy ほのか「うん!だってこんなにきれいでピッカピカなんだよ!ことりちゃんだって着たいでしょ?」
ことり「こ、ことりは……ほのかちゃんに着せてあげたいかなっ///」
ほのか「えぇっ?ことりちゃんがほのかに着せてくれるの?」
ことり「うん……つまり……そのね……?」
ほのか「ありがとっ!じゃあやくそくだよっ」
ことり「い、いいのっ?」ぱぁぁっ
ほのか「ふぇ?だってウェディングドレス着せてくれるんでしょう?」 52 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:55:57.36
ID:x7BWQuFy ことり「そうだけど……」
ほのか「だったらこっちから頼みたいくらいだよ!
しょうらいけっこんしきしてドレス着させてね!」
ことり「う、うんっ!うんっ!やくそくだよ!やくそくだからね!」
ほのか「うんっ、やくそく!」
ことり「えへへ、やくそくね!」
ピピピピッ ピピピッ
ことり「うー……朝ですかぁ……?」ポチッ
ことり「懐かしい夢、見ちゃったな」
ことり(ことりと穂乃果ちゃんが二人だった時の約束)
ことり(ことりしか覚えてない、ちっぽけな約束)
ことり(……でも、ことりにとってはとても大切な約束)
・
・
・ 54 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:57:17.15
ID:x7BWQuFy ことり「えーっと、生徒会の資料は確かこの辺りにっと……」
ことり「あった!よし、早く穂乃果ちゃんのところへ持ってってあげなきゃっ」
ことり(穂乃果ちゃん……か)
ことり(それにしても今朝は懐かしい夢をみちゃったかな……)
ことり(あんな約束、穂乃果ちゃんはもう覚えてないのに)
ことり(だって、穂乃果ちゃんの心はもう……)ズキズキ
ことり「……っと、いけない!早く戻らないと穂乃果ちゃん心配しちゃうよ!」
ことり「今頃書類とにらめっこしながら頬をぷくーっと膨らませてるんだろうな」クスクス
ことり「早く戻って手伝ってあげなきゃ♪―――あれ」
ことり「あそこにいるのって海未ちゃんと……誰だろう?」 55 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:58:55.03
ID:x7BWQuFy ~~~~~
夜 ことりの部屋
ことり「驚いちゃったなぁ、まさか海未ちゃんが告白されてるなんてね」
ことり「OKしてたみたいだけど、絶対に意味に気づいてないよね……」
ことり「あの子には可哀そうだけど、こっそり勘違いしてることを教えてあげないと……あれ?」
ことり「……」
ことり「……教える必要、あるのかな?」
ことり「って!ダメダメ!きっと穂乃果ちゃんが悲しんじゃうしっ」
ことり「これが原因で二人の仲がってこともあるかもしれないし……」 56 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:00:04.34
ID:x7BWQuFy ことり「そしたら穂乃果ちゃんは、もしかしてことりのことを……」
ことり「はぁ……何考えてるんだろう。疲れてるのかな?もう寝よう……」
ことり「……でも、こういうことは当人同士で解決しないとダメだよね」
ことり「明日穂乃果ちゃんに教えてあげよう、それでどうなるかは穂乃果ちゃん達次第だもん!」
ことり(そして、もしかしたら……) 57 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:01:29.09
ID:wcIfxyvL ~~~~~
次の日
穂乃果「海未ちゃんに彼女……?」
ことり(本当はちょっと違うけど、相手の子はそう思ってるし……)
ことり「驚いたよね、まさか海未ちゃんに恋人とはね~」
ことり(穂乃果ちゃん、顔真っ青……そんなに海未ちゃんのことが……)ズキッ
ことり「穂乃果ちゃん……大丈夫?」
穂乃果「えっ、あぁ!ちょっとボーっとしてたみたい、寝不足かな?」エヘヘ
ことり「……あんまり落ち込まないでね、宿題ならことりが教えてあげるからね」ナデナデ
穂乃果「あっ、宿題もあったんだ……、ありがとうことりちゃん!」
ことり(やっぱり落ち込んでる穂乃果ちゃんを見るのは……そうだっ!)
ことり「海未ちゃんの恋人については帰りに二人で聞いてみようよ!」
穂乃果「う、うん。そうだね!」
ことり(……こうすれば誤解も解けるよね。うん、ことりの小さな悪戯もこれでおしまい!)
・
・
・ 59 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:02:42.95
ID:x7BWQuFy 夜 ことりの部屋
ことり「まさか海未ちゃん、あそこまで勘違いしてるなんて……」
ことり「取り持とうにも穂乃果ちゃんは、心ここに在らずだったし……」
ことり「どうしよう、本当に大変なことになっちゃったかも……」
ことり「……でも、海未ちゃんも海未ちゃんだよ」
ことり「穂乃果ちゃんにあんなに一途に愛されてるのに、妹なんて……」
ことり「ことりだったら絶対にそんなことしない、穂乃果ちゃんだけを見続けるのに」
ことり「……違うよ、穂乃果ちゃんが傷ついてるのはことりのせい」
ことり「海未ちゃんだって穂乃果ちゃんのことが好きなんだもん、あの二人は相思相愛なんだもん」
ことり「でも……それしゃあことりは……」ズキズキ 60 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:04:39.57
ID:wcIfxyvL ~~~~~
次の日
ことり(今日は海未ちゃんは妹さんと登校中、なので久しぶりの穂乃果ちゃんと二人の登校)
ことり(なのに……)
穂乃果「……」トボトボ
ことり(ずっと無言……、海未ちゃんのこと考えてるのかな)
ことり(……ひどいよ、ことりだって穂乃果ちゃんが大好きなのに)
ことり(海未ちゃんのことが大切なのはわかるけど……それなら)
ことり「ねえ?あそこにいるの海未ちゃんじゃない?」
穂乃果「えっ?」
ことり「ほら!あそこっ、二人で歩いてるの海未ちゃんだよっ」
穂乃果「ほ、本当だね!あれが妹さんなんだね!」 62 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:05:32.28
ID:wcIfxyvL ことり「腕まで組んじゃってとっても仲が良さそうだね!」クスクス
穂乃果「う、うん!あそこまでイチャイチャしてるなんて……意外だねっ」ズキズキ
ことり「海未ちゃん顔真っ赤になっててかわいいね~」
ことり(くすくす、真っ赤な海未ちゃんと真っ青な穂乃果ちゃん)
ことり(可哀そうにとっても辛いんだね、でも穂乃果ちゃんがいけないんだよ?
ことりだけ仲間外れにしようとするから)
ことり(それにその気持ちならことりもわかるんだ、だって昔はそうだったから)
穂乃果「そうだねっ、ばれると怒られそうだしちょっとペース落とそうか?」
ことり「確かに海未ちゃん、こういうの見られるの嫌いそうだもんね」
ことり(……昔じゃないね、今もかな?)
ことり(だって今だって穂乃果ちゃんを見るたびに、とっても心が痛いんだもん) 63 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:06:49.89
ID:wcIfxyvL ~~~~~
昼休み
穂乃果「いい……今日は早退するから」ダッ
海未「へっ?ちょ、ちょっと穂乃果!」
――――
―――
――
―
ことり「穂乃果ちゃん、帰っちゃったね……」
海未「ええ……そんなに体調が悪かったんでしょうか……」
ことり(なんで穂乃果ちゃんが苦しんでるのか、海未ちゃんはまだ気づかないんだね)
ことり(……ことりならすぐ気が付くのになぁ)
ことり(あんな顔だってさせないのに……、いつも笑顔な穂乃果ちゃんで居させてあげるのに)
ことり(……もしかして海未ちゃんって穂乃果ちゃんに相応しくないんじゃないかな?)
海未「ことり?」 64 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:08:12.36
ID:wcIfxyvL ことり(そうだよ、穂乃果ちゃんに海未ちゃんはふさわしくないよ、穂乃果ちゃんにはもっと……)
ことり「……ねえ海未ちゃん、後で穂乃果ちゃんのお見舞い行って来れば?」
海未「お見舞いですか?……そうですね、では練習が終わったら一緒に―――」
ことり(……本当にわかってないんだね)
ことり「練習は休んで海未ちゃん一人で行ってきてあげて、みんなには私から言っておくから」
ことり(だからこれは最後のチャンス) 65 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:09:01.83
ID:wcIfxyvL 海未「えっ、私一人でですか?」
ことり「最近あまり海未ちゃんと話せなくって寂しがってたみたいなんだ
だから二人でゆっくり話してきなよ」
海未「穂乃果がですか……」
ことり「きっと海未ちゃんと話せば穂乃果ちゃんもすぐに元気になるよ!」
海未「そう、ですね……わかりました。後で言ってみますね」
ことり「うんっ、頑張ってね」ニッコリ
ことり(これで穂乃果ちゃんを笑顔にできなかったら
気持ちに気づいてあげれないんだったら)
ことり(穂乃果ちゃんはことりが―――) 66 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:10:35.22
ID:wcIfxyvL ~~~~~
数日後 お昼休み
ことり「気にしないで、穂乃果ちゃんこそ無理しないでね?」
穂乃果「大丈夫だよ、無理なんてしないから。じゃあいってくるね……」トコトコ
ことり「穂乃果ちゃんは嘘つきさんだね♪」
ことり「無理して一人で抱え込んじゃうから、こんなことになっちゃうんだよ?」トコトコ
・
・
・
ことり「くすくす、穂乃果ちゃんはどこかなぁ?」
ことり「保健室にいない、部室にもいない、屋上にもいない」
ことり「じゃあ生徒会室かなぁ?」トコトコ
ことり(海未ちゃんは結局、穂乃果ちゃんに相応しくなかったんだね)
ことり(だって何度もチャンスをあげたのに、気づけない、救えないんだもん)
ことり(だからもうゲームオーバーだよ♪)
ガチャッ
――――
―――
――
― 67 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:11:48.62
ID:wcIfxyvL ~現在~
ことり「穂乃果ちゃんの考えも、想いも、決意も全部だよ」
穂乃果「なんで……」
ことり「ずっと穂乃果ちゃんを見てたからだよ」
穂乃果「そ、それってどういう……ことなの……?」
ことり「……穂乃果ちゃん、大好き」
穂乃果「え……」
ことり「小さな頃から、ずっとずーっと大好きだったの」
ことり「ずっと我慢してたの、穂乃果ちゃんは海未ちゃんのことを想ってたから」
穂乃果「っ……」
ことり「だけどもう我慢できないよ、好き、穂乃果ちゃんが好き、大好きなのっ」 68 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:12:51.38
ID:wcIfxyvL 穂乃果「こ、ことりちゃ……だけど穂乃果――「捨てたかったんじゃないの?」
ことり「海未ちゃんへの気持ち、捨てたかったんだよね?だから急に真面目になったんだよね」
穂乃果「……」
ことり「海未ちゃんを頼らないようにしてたんだよね?」
ことり「くすくす、そんなことしても捨てられるわけないのにね」
穂乃果「……だって、そうするしか思いつかなかった、そうするしか――えっ?」
ことり「穂乃果ちゃんはね、一人じゃないんだよ?」ギューッ
穂乃果「ことりちゃ……ん?」 70 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:14:00.30
ID:wcIfxyvL ことり「一人で解決できなくても、ことりと二人でなら解決できるかもしれないよ」ナデナデ
穂乃果「解決って……いったいどうやって……んむっ」
ことり「ちゅっ……んちゅ……じゅる……ぷはっ」
穂乃果「こ、ことりちゃん?なんで……キ、キス……?」
ことり「これが答えだよ♪」
穂乃果「うっ、え……?」
ことり「ねえ、ことりと付き合おう?海未ちゃんのことを絶対に忘れさせてあげるから」
穂乃果「待って!話がよく……んっ」
ことり「ちゅっ……はむっ……」
穂乃果「んちゅ……や、やめてっ!」バンッ
ことり「きゃっ!」ドテ 72 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:15:05.35
ID:wcIfxyvL 穂乃果「あっ……ご、ごめん……って、何するのっ!?」
ことり「何ってキスだよ?」
穂乃果「なんで……なんでこんなことっ……」
ことり「穂乃果ちゃんのことが大好きだからだよ」
穂乃果「っ……!今日のことりちゃんおかしいよ……、教室に戻るね」トコ
ことり「穂乃果ちゃんはこのままでいいの?」
穂乃果「……」
ことり「海未ちゃんへの想いを引きずったまま、我慢できるの?」
穂乃果「……」
ことり「その苦しさは一人じゃ絶対になくならないよ」
ことり(だって、ことりがそうだったから……) 73 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:15:55.82
ID:wcIfxyvL ことり「ねえ穂乃果ちゃん、ことりは穂乃果ちゃんのことが好きだけど
それ以上に穂乃果ちゃんを助けてあげたいの」
穂乃果「穂乃果を……助ける……?」
ことり「だって今の穂乃果ちゃん、とっても辛そうで見てられないよ」
ことり「傷ついて、もうボロボロなのにそれでも無理しようとしてる
そんな穂乃果をもう見たくないの」
穂乃果「む、無理だよ……。穂乃果だって海未ちゃんを忘れようとした、諦めようとしたよ!?」
ことり「穂乃果ちゃん……」 74 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:16:54.46
ID:wcIfxyvL 穂乃果「だけど海未ちゃんが忘れられない、諦められないのっ!
……だからことりちゃん、穂乃果のはことりちゃんの気持ちに答えることは―――」
ことり「穂乃果ちゃん」ギューッ
穂乃果「こ、ことりちゃん!だからそういうことはやめてって……」グッ
ことり「……ねえ、今海未ちゃんのこと考えてた?」
穂乃果「えっ……?」
ことり「ことりとキスしてるとき、ことりに抱き着かれてる時、海未ちゃんのこと考えてた?」
穂乃果「それはだってことりちゃんが……」
ことり「こうやって二人なら、海未ちゃんのこと忘れられるよ」ギュッ
穂乃果「で、でもそれって……」
ことり「なら穂乃果ちゃんはずっとこのまま一人でもいいの?」
穂乃果「えっ?」 75 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:19:59.11
ID:wcIfxyvL ことり「だってそうでしょ?海未ちゃんにはもう妹さんがいるんだよ」
穂乃果「っ……!」
ことり「ことりはずっと傍に居てあげるよ」ボソッ
ことり「穂乃果ちゃんが苦しい時、そっと抱きしめてあげる
海未ちゃんのことを忘れさせてあげる」ギューッ
穂乃果「う……ぁ……」
ことり「穂乃果ちゃんは頑張ったよ、もう休んでもいいんじゃないかな」ナデナデ
穂乃果「穂乃果、頑張った……?」 76 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:20:41.36
ID:wcIfxyvL ことり「うん、穂乃果ちゃんは頑張ったよ。悪いのは他の子になびいちゃった海未ちゃんなのにね」
穂乃果「海未ちゃん……」
ことり「可哀そうだよね、こんなにも海未ちゃんのことが好きなのに」ナデナデ
穂乃果「う……みちゃん……」
ことり「海未ちゃんは他の子と一緒に楽しんでるんだよ?」ナデナデ
ことり「つらいよね、苦しいよね。
……だからもう楽になろ?全部忘れちゃおうよ」
穂乃果「忘れる……全部……」 78 :
名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/15(月) 00:24:38.86
ID:wcIfxyvL ことり「そう、ことりが全部忘れさせてあげる。いいよね?」
穂乃果「…………」コクン
ことり「穂乃果ちゃん!」ギューッ
穂乃果「つらいよ……もう嫌……」
ことり「もう一人じゃないから、大丈夫だよ」ナデナデ
穂乃果「好きだった、ずっと小さなころから……」
ことり「大丈夫、すぐに忘れさてあげるからね」ギュッ
穂乃果「うん・・…お願いことりちゃん……」
ことり「ねえ、キスしよ?今度は穂乃果ちゃんも合意の上でね」
穂乃果「……う……ん」
ことり「いいよ、今はそれでも。じゃあするね」スッ
穂乃果「…う……め…ね」ボソッ
ことり(くすくす、ごめんね海未ちゃん)
ことり(穂乃果ちゃんはね、ことりが取っちゃったの♪)
おしまい
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これ、苦手な人も多いだろうなあ
でも、自分は好き
やっぱり穂乃果さんには悲恋が似合う
ことりがほのうみのキューピッドになる事も多いがこういう黒いことりもありっちゃありだな…
一見ことりだけが悪者のようにも見えるが、海未にも穂乃果の本心に気付かなかったという意味で非がない訳ではないしことりも一方的に引き裂いた訳ではなくちゃんとチャンスを与えてる
ことりが穂乃果のことを好きだけど、海未と穂乃果の後押しをするってのはたまに見るけど
こういうのもアリだな
こういう系のSSのコメに
チャンスあげたのにってあるけど、
結局NTRだよなとか思っちゃう。
個人的にだが
別に付き合ってた訳じゃないんだからNTRじゃなくね?
こういうの大好きだわ
ここからどうなるのかも気になるな・・・
もう少し続きが欲しい内容だな
鈍感海未ちゃんが真相に気付いたら…
全部の真相を海未ちゃんが知ったときに穂乃果に振り向くのか
それともことりの背中を押すのか
展開変わってくるよな
これは悪魔ことり
なんて胸糞
前にのぞほのえりで似たようなss読んだなあ
海未が穂乃果をどう思ってたとしても、
これは海未が悪い。後から気付いて穂乃果に告白→結ばれる展開じゃなくてよかった。
少し黒いことりが穂乃果を好きって萌える。
恋も先にとったもん勝ちよ...
ことりちゅんは勝負に勝っただけ。NTRとかじゃないんで何にも悪くない
今回の場合は鈍すぎるうみみが悪いと思う
最後穂乃果ちゃんなんて言ってたんだろうか
「もう…だめだね」と予想してみる
こう言うの苦手だよね、ことりを悪い人には見たくないけど、やはりちょっと悪いと思うよ。ま、海未も海未で悪いだけど
米15
俺は、「ほんとうにごめんね」かと思った
個人的にすごく好きな話っ
私は…「うみちゃん…ごめんね…」だと思ったよ
これはチャンスを貰いながらも気付かなかった海未が悪いかな、鈍感も罪だからなぁ
※19に同意
穂乃果の悲恋は大好き
だけどあえて言えば、なんで誰も穂乃果を責めないの?
駄目だと分かっていても穂乃果が海未に気持ちを伝えていれば…
と思うよ
米21
穂乃果ちゃんは海未ちゃんが彼女持ちだと思ってたから告白できなかったんだろう
彼女持ち相手に告るとかそんなのひどすぎると俺は思う
なかなかな波紋をよんでいる作品だな
穂乃果ちゃんは板挟みになるのが似合う
良いと思います
うーん 海未ちゃんがもう少し敏感だったらなあっておもうわ
鳥め……
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