1 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:42:02.76 ID:uyg9VCmt.net
映画の内容含む予定のss 2 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:43:08.21 ID:uyg9VCmt.net
…………
にこ「はい、今日のお弁当。今日は1限からだったっけ?」
海未「ありがとうございます。1限から4限までですね」
にこ「おっけー。洗濯物はいつものところに入れておいて」
海未「わかりました」
にこ「じゃあそろそろ行って来るわ。あ、晩御飯の時間頃には帰ってくるつもりだけど、もしおなかすいたり仕事伸びちゃったりしたら……」
にこ「んー、はい、これで何か食べて。帰って来れなかったらごめん」
海未「いえ、十分していただいていますので……」
にこ「ふふふ、じゃあ、いってきまーす!」ガチャッ
海未「いってらっしゃいませ」
バタン
海未「…………」
…………
4 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:44:11.15 ID:uyg9VCmt.net
…………
ガチャッ
海未「ただいま戻りました」
海未「あ"ー………」
海未「今日は何か無駄に疲れましたね………にこはまだまだでしょうし、少し寝ますか…………」
~~~~
ガチャッ!
にこ「ただいま!………あれ?海未ちゃん?」
海未「………すぅ………ふぅ…………んん……………」
にこ「……ふふっ」
………… 5 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:45:05.88 ID:uyg9VCmt.net
…………
海未「……んぅ………んん~……………あれ?」
海未「もしかして、寝すぎました?……今何時ですか………ん?いいにおいが……………」ガチャッ
にこ「~~♪~~~♪~~、あれ?海未ちゃんごめん、起こしちゃった?」
海未「いえ、おかえりなさい、にこ。しかしもうそんな時間だったのですか……申し訳ありません」
にこ「いいのよ、海未ちゃん疲れてそうだったし。今晩御飯つくってるからちょっと待ってて!」
海未「あ、そんなにあわてなくても……」
にこ「だいじょーぶよ!それに、にこが海未ちゃんのために作ってあげたいの」
海未「………///」
にこ「じゃあちょっと待っててね」
海未「……はい」
………… 6 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:45:54.52 ID:uyg9VCmt.net
…………
チャプ……
海未「ふぅ……あ"~…………」
海未「……今日は少し寝すぎましたか」
ガララッ
海未「ああ………」
にこ「はーい、背中流しに来たわよ~」
海未「もう、自分で洗うと言っていますのに……」
にこ「海未ちゃんを洗ってあげるのはにこのお仕事ニコ~☆」
海未「もう………では、お願いいたします」チャプ
………… 7 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:47:26.25 ID:uyg9VCmt.net
…………
海未「んむっ……ちゅ、むっ………っ……にこ………っ!」
にこ「んっ………いいよ、海未ちゃん…………きて?」
海未「………!」
~~~~
(・8・)<チュンチュン
海未「……ああ、朝ですか…………」
海未「………またやってしまいました………///」
ウミチャーン、ソロソロオキテー
海未「………このままでは絶対にいけません。どうにかしなければ…………」
………… 8 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:48:09.19 ID:uyg9VCmt.net
…………
穂乃果「ん~、あ、いたいた。おーい!」
海未「おや、おはようございます、穂乃果」
穂乃果「もうお昼過ぎだよ海未ちゃん……」
海未「……そういえばそうでした」
穂乃果「ことりちゃんは?これはもしかして、ことりちゃんより先に穂乃果が到着して……!?」
海未「ません。飲み物を買いに行って……戻ってきましたね」
ことり「あ、ごめんね穂乃果ちゃん。待たせちゃった?」
穂乃果「はあ、だよね~……ううん、今来たところだよ!
穂乃果「でも久し振りだね?海未ちゃんが相談だなんて」
海未「ええ、まあ少し話したいことがあって」
ことり「にこちゃんと一緒に住むことになった時は1日に5回くらい相談来てたのにね」
海未「もう、その話はいいでしょう!」
ことり「とりあえずどこかのお店入ろっか?」
穂乃果「そうしよ~あづい……」
………… 9 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:49:50.40 ID:uyg9VCmt.net
…………
穂乃果「で、相談って何?」
ことり「にこちゃんのことだよね?」
海未「なぜ決め付けるのですか………」
穂乃果「違うの?」
海未「いや、まあ……そうなのですが………」
ことり「あはは……」
穂乃果「でもいいなー!にこちゃんの手料理とかいっぱい食べれるんでしょ~、しかも毎日!」
ことり「にこちゃん料理上手だもんね~……今ならもっと美味しくなってるのかな?」
海未「ええ、それはもちろんもう極上ですよ!あの愛情がこもった料理を毎日食べられるなんて……」
海未「ああ、私はなんて幸せ者なのでしょう………///」 10 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:51:41.26 ID:uyg9VCmt.net
穂乃果「……海未ちゃんさあ、なんていうか、残念度が増して来たよね」
海未「ざんねっ…!?」
穂乃果「確かにそういう方向に話持っていっちゃったけどさあ、ガッツリとノロケられるとは思って無かったよ」
ことり「あはは……でも、確かに今の海未ちゃん、高校生のときだと考えられないかな~」
海未「うぐっ………というか、話はそれなのです」
ことり「………へ?」
海未「……あ~、そのですね、お二人には少し手伝っていただきたいのです」
穂乃果「手伝う?何を?」
海未「私の……にこ離れを、です」 11 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:53:09.19 ID:uyg9VCmt.net
穂乃果「…ん……んん~………?」
ことり「えーっと、つまり……?」
海未「最近よく思うのです。その、にこには大変良くしてもらっているのですが………」
海未「少し………」
海未「いえ、確実に、私がそれに甘えすぎだ……と」
穂乃果「そうなの?……あ~、だから残念度が増したのか~」
海未「あのですね……いや、確かに否定できないかもしれません。というよりこのままだとヒモになってしまいます」
ことり「ええっ!?そこまで深刻なの………?」
海未「はい………にこの甘やかしに、ことごとく負けてしまって…………」
穂乃果「……具体的には?」
海未「そうですね………」 12 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:54:04.63 ID:uyg9VCmt.net
海未「……家賃は自分が稼ぎがあるからと、にこがすべて払う。私にバイトをしなくていいと言って多額のおこづかいを渡す」
海未「私が大学がある日は、朝は私より早く起きてご飯とお弁当を作り、足りなかったらとおやつ代を渡され、にこはほぼ確実に帰ってくるのに、晩御飯代も予備に渡される」
海未「私がお風呂に入ってくると、いいと言っているのに、聞かずに私の体を洗ったり……あとは、その………」
海未「あー……私が、その、たまってるのがわかり易いのか……そういう日に限って、誘惑、してきたり………///」
海未「んんっ!……どの行動も、特に最後が、翌日、にこが朝から仕事があるにも関わらず………」
海未「ずっと迷惑をかけっぱなしで……この前も、帰ってきてすぐに昼寝してしまって、起きたらにこが既に晩御飯を作り始めていて………」
海未「このままでは………」
穂乃果「う~ん………ことりちゃん」
ことり「あはは、えっと………ね?」
穂乃果「……うん、海未ちゃん?」
海未「はい………」
穂乃果「それ、既にヒモだよ」
海未「……………はいぃ、ですよねぇ………………」 13 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:55:46.75 ID:uyg9VCmt.net
穂乃果「で、穂乃果達にヒモ脱却の手伝いをしてほしい、と」
海未「はい………」
穂乃果「……うん、とりあえずアルバイトでも始めてみたら?」
海未「それが、何故かすごく反対されるんですよ。絶対にダメだ、と」
ことり「絶対、とまで言っちゃうんだ……」
海未「いわく、私はまだ学生なんだからちゃんと勉強して遊べ、だそうで……」
穂乃果「にこちゃんのお姉ちゃん力がついにお母さんレベルに………」
ことり「となると………まあアルバイト以外でコツコツにこちゃんの手助けしていくしかないかな?」
海未「家事もほぼ全て任せきりですからね……その辺りから始めていかなければ、と思って何回かやろうとしたのです」
海未「ただ、にこの手際が良すぎて……私など邪魔なだけなのでは、と思ってしまって………」 14 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:56:42.09 ID:uyg9VCmt.net
ことり「あ~、まあにこちゃんだからね………」
穂乃果「にこちゃんに家事で……穂乃果は和菓子と売り上げ計上くらいしか勝てそうに無いなあ」
海未「計上って家事に入るのですか……?」
ことり「じゃあ私は裁縫かな……?あとはスイーツは………どうだろ?」
穂乃果「海未ちゃんだと………中華?」
海未「……渾身の餃子は、同棲を始めて2週間ほどで、にこのスキルに吸収された上で完膚なきまでに叩き潰されました」
穂乃果「お母さんだ」
海未「最近は爪切ってあげる、などとも言われたり………」
ことり「お母さんだ……」 15 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/19(金) 05:57:56.56 ID:uyg9VCmt.net
海未「………このままではどうしようも無いんです…………」
ことり「あはは………でも、やるしかないんじゃないかな?」
穂乃果「うん、少しでもにこちゃんの負担軽くしてあげないとダメだよ、海未ちゃん」
ことり「まずは……朝、昼、晩ごはんを作ってあげる、くらいかなあ?あとは洗物とか洗濯とか」
海未「それが……私にさせてくださいと言っても、中々させてくれないんですよね………」
穂乃果「………もしかして海未ちゃん、家事ヘタなの?」
海未「そんなことはありません!……にこに比べたら確かに劣りますが、基本的なことは全て叩き込んであるはずです」
ことり「じゃあにこちゃんが世話焼きしたいだけかな………?」
穂乃果「うーん……?」
海未「甘やかされてしまうと、ついつい甘えてしまうのも直さないといけませんね………」
穂乃果「……まあ、今日から実践してみたらどうかな?」
海未「………そうします」
穂乃果「あ、あと誘惑に負けちゃダメだよ。特に仕事がある日なんて………」
海未「いや……あの………」
穂乃果「ダメったらダメ」
海未「いや、わかってますよ………」
海未(………耐えれますかね) 46 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:09:32.62 ID:NJvFvIIC.net
…………
ガチャッ
海未「…………はぁ、どうしましょう」
海未「やれることから………やれることから…………まずは洗濯ですか」
海未「今日はにこは………あれ?」
海未「………帰ってくる時間がわからないと、晩御飯が作れませんよ………?」
海未「……うぅ、とりあえず洗濯を先に済ませないと」
………… 47 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:10:13.70 ID:NJvFvIIC.net
…………
ピッ…
海未「………さて、どうしましょうか」
海未「連絡を取って聞くのは……ナシですね。最悪の場合、気にして早く帰ってきてしまいそうです………」
海未「……晩御飯は温めなおせるものにしますか」
海未「あとは……洗濯が終わるまで掃除でもしておきますか」
海未「何を作りましょうかね………」
………… 49 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:10:59.39 ID:NJvFvIIC.net
…………
ガチャッ
にこ「ただいまー!……あれ?」
海未「おかえりなさい、にこ。ちょうど良かったです。晩御飯、出来ましたよ」
にこ「えっ!?海未ちゃん作っちゃったの!?そんな、いいのに!」
海未「いえ、私が作ってあげたかったのです。その、普段ずっと気を使わせてばかりでしたし……たまにはですね」
にこ「いや、でも………」
海未「それに、これは私自身の為でもありますからね」
にこ「えっ………?」
海未「どうかしましたか?」
にこ「……ううん、ありがとう、海未ちゃん」
海未「ふふっ。さあ、着替えてきてください」
………… 50 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:12:29.71 ID:NJvFvIIC.net
…………
チャプ…
にこ「~~♪~~~♪……」
にこ「………………ブクブク……」
カラカラカラ
にこ「!?」ガボッ
海未「失礼します」
にこ「え、海未ちゃん!?どうしたの!?」
海未「いえ、にこを洗ってさしあげようと思いまして」
にこ「海未ちゃんが………?………あ、えっち?」
海未「違います!!何をバカなことを言っているのですか………///」
海未「………ん"ん"っ!………さあ、こちらへどうぞ」
にこ「………………まあ、うん、じゃあ」
………… 51 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:13:03.22 ID:NJvFvIIC.net
…………
にこ「それじゃ、おやすみなさい」
海未「ええ、おやすみなさい、にこ」
パチッ
にこ「……………んんっ…」
海未「…………」
にこ「……は、ふぅ…………」
海未「……………すぅ………」
にこ「…………!?」
海未「……すぅ…………すぅ…………」
にこ「………………」
………… 52 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:13:42.13 ID:NJvFvIIC.net
…………
(・8・)<コケー
にこ「んんっ~………ん?」
にこ「え、あれ!?海未ちゃん!?」
にこ「………まさか」
ガチャッ
海未「………んむ………よっ、と…………おや」
海未「おはようございます、にこ」
にこ「…………おはよう」
海未「あと少し待っていてくださいね、すぐ出来ますので」
にこ「……………うん」
………… 53 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:15:19.75 ID:NJvFvIIC.net
…………
にこ「……ごちそうさまでした」
海未「お粗末さまでした」
にこ「…………ねえ、海未ちゃん、最近どうしたの?おかしいよ?」
海未「おかしいって……いや、確かに今まで何もしてきませんでしたが………」
海未「……いつもいつもですね、にこに迷惑をかけているのは自覚していました」
海未「なのでこの間ですね、穂乃果とことりに、どうすべきかと相談に行ったのですが………」
海未「自分に出来ることはちゃんとやれ、とのことでしたので、自分に出来ることからはじめてみようかと」
海未「まあ元よりそのつもりだったのですが……」
にこ「……ほんとにそれだけ?」
海未「はい、それだけですよ?」
にこ「…そう」
海未「………もしかして、迷惑でした?」
にこ「……ううん、そんなことないよ。ありがとう、海未ちゃん」
海未「…………?」
………… 54 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:16:05.31 ID:NJvFvIIC.net
…………
穂乃果「ズズズ………ふぅ。で、今日はどうしたの?」
海未「はい、実は、にこの様子がおかしいのです」
ことり「おかしい?えっと、どんな風におかしいの?」
海未「そうですね……この間、あなた達に相談を受けてもらったその日から、あの作戦は実践していたのですが………」
海未「最初の頃は特になんとも無かったのですが………最近、にこが妙に落ち着かない様子で……」
穂乃果「………やっぱり海未ちゃん、家事下手だったの?」
海未「違うといっているでしょう!」
海未「もう………なんといいますか、何かを不安がっているような…………」
海未「……不安………やはり穂乃果の言うとおり、私が失敗しそうなのがいけないのでしょうか…………」
穂乃果「んん~………?」
ことり「う~ん………」
海未「はぁ…私はどうするべきなのでしょうか……」 55 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 02:17:27.34 ID:NJvFvIIC.net
穂乃果「………だったらもう全部言っちゃったほうがいいんじゃない?」
海未「……はい?」
穂乃果「いや、このままだとヒモ一直線だから自分でもどうにかしたいと思ってた~って」
ことり「まあ……うん。確かに、他にどうしようもないかなぁ……?」
海未「……むむむ。確かに何も思いつきませんが…………」
海未「直接言ってしまうと、気にしないで!等と言われてしまったらおしまいなんですよね………」
穂乃果「まあ、そのときはそのときじゃない?」
ことり「根気よく話し合ってみる他ないんじゃないかな?」
海未「………ですか」
海未「ありがとうございます、二人とも。今度ウチに来てにこの手料理を食べることが出来る権利をあげましょう」
ことり「本当!?やったー!」
穂乃果「海未ちゃん最高大好き結婚しよう!」
ことり「ん~?穂乃果ちゃん、海未ちゃんと結婚しちゃったら、にこちゃんの手料理食べれないよ?」
穂乃果「はっ!?そうだった!じゃあにこちゃんと結婚しよ!」
海未「あなたは最低です!」
穂乃果「ひどい!」
………… 68 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:36:33.27 ID:D/MXsgOU.net
…………
ガチャッ
にこ「ただいま」
海未「おかえりなさい、にこ」
にこ「……うん、ただいま」
海未「晩御飯、出来ていますよ。あ、晩御飯のあとに少し話があるのですが、よろしいでしょうか?」
にこ「………大事な話?」
海未「ええ、まあ」
にこ「……ん、わかった」
海未「よかったです。それではどうぞ」
にこ「……………」
………… 69 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:37:22.34 ID:D/MXsgOU.net
…………
にこ「ごちそうさまでした」
海未「おそまつさまでした」
にこ「……で、話があるとか言ってたけど………」
海未「はい。実はですね………」
にこ「………別れ話?」
海未「……………はい?」
にこ「…だったらいやよ、聞きたくない…………」
海未「いや、あの、何故?」
にこ「…だって……海未ちゃん、最近ずっと家事やって………」
海未「いや、それは………」
にこ「ずっとぐうたらで、ぼけーっとしてて、半分ニートな海未ちゃんが家事なんて…………」
海未「ぐっ!?い、いや、確かに甘えていたのはそうですが………」
にこ「やめてよ海未ちゃん……」 71 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:39:02.83 ID:D/MXsgOU.net
にこ「これ以上私に捨てさせないで……お願いだから、何でもやるから………」
海未「……あ………?」
にこ「希望でもなんでも叶えるから………やめてよ…………!」
海未「…………にこ」
にこ「……おねがい………やめて…………」
海未「にこ、聞いてください」
にこ「………………」
海未「にこ」
にこ「……うん………」 72 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:39:41.22 ID:D/MXsgOU.net
海未「……まず最初に、私はにこを捨てるつもりなんて全くありません」
海未「にこに私を捨てさせるつもりもさらさらありません」
にこ「………ほんと?」
海未「ええ。………にこ、今の生活は楽しいですか?」
にこ「……うん」
海未「……μ'sでいたときよりもですか?」
にこ「…………」
海未「………ごめんなさい、酷でしたね」
海未「ありがとうございます、にこ。あなたは優しくて、とても頼りになります」
海未「……本当はあの時間を捨てたくなんてありませんでしたよね」
海未「アイドルであることに拘っていたあなたが、あの決断を出来たこと」
海未「………スクールアイドルへの、μ'sへの拘り」
海未「ああ、にこ。私は、私達は、あなたを誇りに思っています」
海未「……私は、これ以上あなたに、何かを捨てさせたりなんてしません」 73 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:41:32.10 ID:D/MXsgOU.net
海未「………私は、ずっと後ろを歩いていました」
海未「何でもやって人を引っ張っていく穂乃果や、どんな道でも一人でも先に進もうとするあなたのような人の後ろを、私は歩いていました」
海未「……私だって成長くらいしますし、見栄だって張りたいんです」
海未「………にこ、どうか、あなたの隣を歩かせてください」
海未「あなたの隣で、誰かを引っ張らせてください」
海未「………そして、支えられるばかりではなく、あなたを、私に、支えさせてください。守らせてください」
海未「これから、ずっと、あなたの隣に、いさせてください」 74 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:43:08.49 ID:D/MXsgOU.net
にこ「………………」
海未「………あはは、月並みな言葉になってしまいましたかね」
にこ「……………海未ちゃん」
海未「はい」
にこ「………こういうとき……かっこいいの…………ずるいのよ……………!」
海未「…………ふふっ、はい」
にこ「バカじゃないの……ほんと…………不安だったんだから………!」
海未「ごめんなさい、にこ」
にこ「すこしでもやらかしたら………蹴飛ばしてやるんだから…………!!」
海未「あなたにやられるならば、それもいいかもしれませんね?」
にこ「ばか…………」
………… 75 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:43:33.35 ID:D/MXsgOU.net
…………
穂乃果「もぐもぐ………このお肉おいしい!」
ことり「ほんとだね~」
穂乃果「ずずずずず………で、今日はどうしたの、海未ちゃん?」
海未「………腰が痛いんです」
穂乃果「…………は?」
海未「…………にこを説得することに成功した結果です」
穂乃果「……ああ、あのプロポーズ?」
海未「……今度ちゃんとプロポーズはやりなおします」
ことり「ほんと!?そのときは呼んでね!!?」
海未「………まあ、いいでしょう。しかし、その結果ですね…………」
………… 76 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:44:15.32 ID:D/MXsgOU.net
…………
にこ「ふふふ、さあ、観念しなさい!」グググ…
海未「ちょおおおっとおおおお待ってください今日はダメですって!!」ギギギ…
にこ「私を支えてくれるんで………しょうっ!!」グイッ!
海未「うひゃあっ!?それとこれとは違うでしょう!!!」
にこ「だれかさんがムラムラしてそうだったから必死に我慢してたのよ!」ガバッ
海未「それでもう3日連続じゃないですか!!ひゃんっ!?」
にこ「海未ちゃんがかわいいのがわるいのよ!」
海未「ちょっ、あっ、だ、だめ、んっ、ひゃっ、ああああああ…………!」
………… 77 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:44:41.30 ID:D/MXsgOU.net
…………
海未「…………にこの暴走がとまりません」
ことり「録画は?」
海未「は?」
穂乃果「無いの?」
海未「何故あると思ったのですか?」
ことり「う~ん、まあいいんじゃないかなぁ?」
穂乃果「仲良きことはなんとやらだよ!」
海未「………私も一応、まだとらなければいけない単位や卒論もあるのですが」
穂乃果「うーん、一年くらい留年しても大丈夫じゃない?」
ことり「もしくは休学してひたすらイチャイチャするとか!」
海未「………あなた達、最近、頭のネジがかなり緩んでませんか?」
穂乃果「海未ちゃんが一番すごいよ」
ことり「うん」 78 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:46:02.12 ID:D/MXsgOU.net
海未「…………まあいいでしょう」
海未「………明日はにこは休みだそうです。今日二人に会うことを話したら、都合が付けばつれて来いとのことでしたが」
穂乃果「いく!」
ことり「いくよ!」
海未「………まあ、でしょうねえ。なにか持ってきてください。お酒とか」
ことり「わかった!」
穂乃果「じゃあ早速とって来るね!」
穂乃果「………あ、ここ、海未ちゃんおごってね?」
海未「は?」
ことり「うーん、相談料かな~?」
穂乃果「ことりちゃんそれ!じゃあ海未ちゃんよろしく!!」
海未「…………」
海未「…………………」
海未「………………………は?」
………… 79 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/23(火) 02:47:15.73 ID:D/MXsgOU.net
お
わ
り
くぅ疲これにてにっこにっこにー
にこにーが映画であんなこと言って特典SRであんなこと言ったのが悪い
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やばい、見に行ったのは確かなのに、どのシーンかわからない…
誰よりもドーム大会出たいはずのにこが、それを蹴ってまでスクールアイドルに拘ったってことだろ
ああ、なるほどそういうことか。ありがとう!
ダメな海未ちゃんかわいい
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