後輩「先輩、そろそろ寝ませんか?」先輩「えー?まだ早いよ」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 10:35:31.02 ID:13Oon+IJo


先輩「もしかして……このゲーム、つまらなかった?」

後輩「いえ、そうではなくて……明日も朝早いので」

先輩「あー、そっか。月曜日か」

後輩「ごめんなさい、先輩」

先輩「謝られると逆に困っちゃうなぁ」

先輩「しょうがない、寝よっか」

後輩「え?先輩はいいんですか」

先輩「二人でやんないとつまんないゲームだから」

後輩「そう、ですか」

先輩「そうなんです」





2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 10:39:00.86 ID:13Oon+IJo


後輩「……ん」

後輩(もう、朝……時間は?)

後輩(うん、まだ平気)

後輩「んーぅ……」

先輩「すぅ……」

後輩「それじゃ、行ってきますね。先輩」

後輩「……」

後輩「……ちぅ」



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 10:44:40.88 ID:13Oon+IJo


先輩「んーぅ……っと」

先輩(今何時……ふむ)

先輩「どうりでお腹が空いてるわけだ」

先輩(後輩ちゃんもそろそろお昼食べてるかな?)

先輩「さて、今日は何味にしようかなっと……ん」


後輩『先輩、起きてましたか』

先輩「うん、どしたの」

後輩『またカップ麺で済ませようとしている予感がしましたので』

先輩「……」

後輩『材料は買ってあるんですから、自炊の練習ちゃんとしてください』

先輩「……ふぁーい」

後輩『ちゃんと食材減ってるかチェックしますからね。捨てたりしたら……』

先輩「わ、分かってるって。じゃぁね」

後輩『あっ、先輩?』



4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 10:50:11.70 ID:13Oon+IJo


後輩「もう……」

後輩(やっぱりちゃんと作り置きして置いた方がいいのでしょうか)

後輩(こうしてコンビニ弁当を突いている手前、強く言えない気がしてなりません)

「さっきの電話、聞こえちゃった」

後輩「あ、どうも……」

「弟くん?大変だねぇ、お姉ちゃんは」

後輩「へ?えと……まぁ」

後輩(年上が相手なんですけど、とは言えないな)



5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 10:56:33.65 ID:13Oon+IJo


「後輩ちゃん、飲んでる?」

後輩「あ、はい。頂いてます」

後輩(参ったな、早く帰りたいのに……)

「ねぇ、後輩ちゃんってさ」

後輩「はい、なんでしょうか?」

「今、彼氏っているの?」

後輩「……」

後輩「……います」

「え?何?今の沈黙。あっやしー」

後輩(めんどくさいな、もう……ん)

後輩(……ドクロの絵文字)

後輩「すいません、急用が出来たので帰らせていただきます」

「へ?あ、ちょっ……」

「おい、お前が調子に乗るからだぞー」

「あーあ、後輩ちゃん帰っちゃったの?」


後輩(駅前のシュークリーム屋さん、まだ開いてるかな?)



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 10:59:14.54 ID:13Oon+IJo


後輩(……電気、付いてない)

後輩(どこかに遊びに?なわけないか)


後輩「……先輩?」

「……」

後輩(毛布が盛り上がってる……なんてベタな)

後輩「ただいま帰りました、先輩」

先輩「……」

後輩(……毛布つむり)

先輩「……お腹空いた」

後輩「材料はあったはずですが?」

先輩「……む」

後輩(台所が悲惨な事に……)

先輩「全然おいしくなかった」

後輩「分かりました、すぐに作りますね」

先輩「おいしくなかったー」

後輩「駅前のシュークリーム、ありますから」

先輩「ほんと?」

後輩「夕食の後ですよ」



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 11:05:37.82 ID:13Oon+IJo


後輩「……ふぅ」

後輩(昔から、子供っぽくてずぼらな所がある人だとは思っていましたが)

後輩(家賃が払えなくなって街を放浪していた所を見つけた時は、驚きました)

後輩(何も知らない先輩、まるでケースに入れられた魚のような、先輩……)

後輩(……少し失礼な物言いでしょうか)


後輩「先輩、あがりましたよ」

先輩「もぐもぐ……」

後輩「どうですか?」

先輩「おいしいよ、ほら後輩ちゃんも。あーん」

後輩「……」

後輩「……あーん」

先輩「おいしい?」

後輩「はい、おいしいですよ」



9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 11:08:10.17 ID:13Oon+IJo


先輩「……あ」

先輩「後輩ちゃん、下着取ってー」

先輩「……後輩ちゃん?」


後輩「……」

先輩「ありゃ、寝てる」

先輩「毛布毛布っと……」

先輩「お疲れ様、後輩ちゃん」


先輩「っと、寒い寒い」

後輩「……」

後輩(……相変わらずスタイル抜群ですね、先輩)



10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 11:25:54.36 ID:13Oon+IJo


後輩「……っ」

後輩(しまった、本当に寝ちゃってた……)

先輩「~♪」

後輩「先輩、まだ起きてたんですか」

先輩「あっ、後輩ちゃん。ごめん、起こしちゃった?」

後輩「いえ、普段寝ない時間だったので体が自然に」

先輩「そっか、ならよかった」

後輩「よくないです、先輩。こんな時間までゲームだなんて」

先輩「後輩ちゃんも、やる?」

後輩「え……」

後輩(……この時間から寝ると遅刻してしまうかもしれません)

後輩「操作方法を教えていただいてもいいですか?」



13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 14:45:44.34 ID:13Oon+IJo


「おーい」

後輩「……」

「おーい、後輩ちゃん、おーきーてー」

後輩「……んぁ?」

「よかった、起きた」

後輩「くぁ……せん、ぱい?」

先輩「はい、先輩です」

後輩「……っ!?い、今何時ですか!?」

先輩「ご安心を、いつも後輩ちゃんが起きる時間でございます」

後輩「よかった……」

後輩「先輩がこんな時間に起きているなんて、珍しい事もありますね。おかげで助かりました」

先輩「寝てないんだなこれが」

後輩「……健康に悪いですよ」

先輩「今さら?」

後輩「……シャワー、浴びてきます」

先輩「ふわーぁ……それじゃ、私は寝ようかな……」


後輩(……私を起こすために起きていてくれた、とか?)

後輩(自意識過剰みたいで聞けませんね)



14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 14:48:03.94 ID:13Oon+IJo


後輩「おはようございます」

「おはよう、後輩さん」

後輩「……」

「わっ、どうしたのその隈。大変な事なってるよ」

後輩「……徹夜でゲームを、してしまいまして」

「後輩さん、徹夜でゲームとかするんだ。ちょっと意外かもー」

後輩(自分でも意外です……)



15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 14:53:39.94 ID:13Oon+IJo


「後輩ちゃん、ゲーム好きなの?」

後輩(この人は確か、昨日の……)

後輩「……まぁ、たしなむ程度には」

「俺の家、最新のゲーム機揃ってるよ!」

後輩(ゲーム機……そういえば先輩は中古で買ってきた古いゲームばかりやってますね)

「そ、それで―――今日空いて―――」

後輩(流行に興味が無いのでしょうか。それとも、私に遠慮して……?)

「ど、どうかな?」

後輩「あ、すいません。聞いてませんでした」

「……ぅ」

後輩「……?」

「ま、また今度でいいや。じゃ、じゃあね」


後輩「……なんだったんでしょうか」

「やるねぇ、後輩さん」

後輩「??」



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/20(火) 15:10:41.57 ID:13Oon+IJo


後輩(……これが最新のゲーム機、か)

後輩(いち、じゅう、ひゃく、せん、まん……むぅ、結構しますね)

後輩(でも、先輩が喜ぶなら……)

後輩(いや、そもそも先輩が欲しがってるかどうかも……)

後輩(……推測で悩むのは性に合いませんね)


先輩「お腹空いたなー、後輩ちゃんまだかなー……ん?」

先輩「後輩ちゃんからメールだ。なんだろ?また遅れるとかかな」

先輩「なになに……」


後輩『先輩、今一番欲しい物ってなんですか?』


先輩「……?」

先輩「お腹、空いたから、早く帰って、きて……と」


後輩「……ん」

後輩「先輩、そういう事じゃなくて……」

後輩(……うぅん、先輩の望みは正にこれなんでしょうね。好意の押し付けはやめましょう)

後輩「そうと決まれば、早く帰らねば」



18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/21(水) 13:31:12.88 ID:72grUMV4o


後輩「先輩、ただいま帰りました」

先輩「おかえりなさーい」

先輩「後輩ちゃん、私の誕生日は結構先だよ」

後輩「ちゃんと覚えてますよ。そういう意味のメールじゃありません」

先輩「じゃあ、どういう事?」

後輩「……」

後輩「……実はですね」



19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/21(水) 13:38:22.24 ID:72grUMV4o


先輩「そんなこと考えてたんだ、後輩ちゃん」

後輩「……はい」

先輩「……ぎゅう」

後輩「っ」

後輩「せ、先輩……っ」

先輩「我慢を全くしてないかって言ったら、嘘になっちゃうけど」

先輩「その我慢はきっと、必要な我慢なんだと思うから。だから、平気だよ」

後輩「せん、ぱい……」

先輩「なで、なで」

後輩「く、くすぐったいですよ」

先輩「あはは、お腹空いちゃった。早く晩御飯食べよ?」

後輩「……はい」



20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/21(水) 13:48:40.89 ID:72grUMV4o


先輩「~♪」

後輩「……」

先輩「ん、後輩ちゃんもやりたいの?」

後輩「……明日はお休みなので」

先輩「あれ?水曜日だよね、明日」

後輩「祝日くらいは覚えておきましょう、先輩」

先輩「そういえばそうだっけ」

後輩「……で、その」

先輩「久しぶりにお出かけでもするー?後輩ちゃん、行きたい場所とかあるかな」

後輩「先輩はどうですか?」

先輩「私が出不精なの一番知ってるお方が何をおっしゃる」

後輩「それを言ったら、私もあまり外出する方ではないですよ」

先輩「んー、それじゃやっぱり……はいっ」

先輩「休みと言えば、徹夜ゲームでしょ!」

後輩「……お付き合いします」



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/21(水) 14:23:17.78 ID:72grUMV4o


先輩「後輩ちゃん、そこはこうするんだよ」

後輩「なるほど」


先輩「おっ、後輩ちゃんやるねぇ」

後輩「恐縮です」


後輩「先輩、このアイテムこれと組み合わせてはどうでしょう?」

先輩「おぉ、いいね」


後輩「……」

先輩「……」



23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/21(水) 14:40:00.71 ID:72grUMV4o


先輩「ぐー……」

後輩「……徹夜ゲームじゃなかったんですか?先輩」

後輩「……」

後輩「……ん……」


先輩「……じー」

後輩「……」

後輩「起きて、いらっしゃったんですか?」

先輩「うぅん、今起きたんだよ」

後輩「……」

先輩「……」


先輩「今日は一緒にお風呂はいろっか」

後輩「……はい」



27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 22:44:49.44 ID:JTjBVz53O


後輩「……ふー」

先輩「お湯加減どう?後輩ちゃん」 

後輩「私は丁度いいですが……少し熱いかもしれません」

先輩「いちち、目にシャンプーが……」

後輩「大丈夫ですか?先輩。シャワーです、どうぞ」

先輩「んーぅ……ありがと、後輩ちゃん」

後輩「いえいえ」



28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 22:47:45.01 ID:JTjBVz53O


先輩「二人だと流石に狭いね」

後輩「そう、ですね」

先輩「はー……」

後輩(普段クセ毛だから、髪の毛真っ直ぐの先輩がたまに別人に見えちゃいます)

先輩「後輩ちゃん、また大きくなった?」

後輩「へ?」

先輩「わきわき……」

後輩「ひゃっ!?せ、先輩っ」

先輩「よいではないかよいではないかー」



29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 22:58:14.56 ID:JTjBVz53O


先輩「男の人は大きいのが好きってよく聞くけれど」

後輩「だめです、先輩……」

先輩「私も大きい方が好きだなぁ」

後輩「ん……ぅ」

先輩「こうやってクッションみたいに出来るしー」

後輩(先輩の髪……同じシャンプーのはずなのに……)

後輩「わ、私は先輩みたいに……スタイルがいい方が、いいです」

先輩「そうかなぁ?」

後輩「そう、です」

先輩「えへへ、ありがと」

後輩(……その笑顔は反則、です)



30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 23:06:47.15 ID:JTjBVz53O


後輩「先輩、ちゃんと乾かさないとダメですよ」

先輩「えー、どうせめちゃくちゃになるんだからいいよぉ」

後輩「ダメです」

先輩「んじゃあ……後輩ちゃん、おねがーい」

後輩「……どうぞこちらへ」


先輩「~♪」

後輩(……やっぱり、いい香り)



31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 23:14:59.73 ID:JTjBVz53O


先輩「ねぇ、後輩ちゃん」

後輩「はい、何でしょうか」

先輩「私が我慢をしてないかって、後輩ちゃんは言ってたけど」

先輩「あれって普通、私が聞くことなんじゃないかな?」

後輩「……」

先輩「辛かったらいつでも言ってね……なんて言える立場じゃないか、あはは」

先輩「……わぷあっ?」

後輩「……ぎゅう」

先輩「後輩ちゃんの髪……いい香りがするね」

後輩「先輩の髪と変わりませんよ。同じシャンプーなんですから」

先輩「えー?なんか違うと思うけど、気のせいかぁ」



32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 23:19:34.54 ID:JTjBVz53O


後輩(私が無理するのは、当たり前なんですよ?先輩)

後輩(だって無理に先輩を縛り付けてるのは、私なんですから)

先輩「……へくしっ」

後輩「あっ、す、すいません。風邪ひいちゃいますね」

先輩「後輩ちゃんもね、早く服着よ」

後輩(……残念)



33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/22(木) 23:27:54.83 ID:JTjBVz53O


先輩「さーてっと……寝ますか!」

後輩「もうですか?今日はお早いですね、先輩」

先輩「……ぽん、ぽん」

後輩「……?」

先輩「いつも思っていたけど、一人で寝るには大きいと思うんだこの布団」

後輩「……では、失礼します」

先輩「どうぞ、遠慮なく」


先輩「後輩ちゃんほど弾力がなくて申し訳ない」

後輩「私は好きだから、いいんです」

先輩「んふふー」

後輩「……ふふ」



36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 20:28:43.18 ID:VdXKAXKdO


『どうしたの?こんな所に一人で』

『え?あの、その……』

『見ない顔だね、もしかして新入生かな』

『ウチのガッコ広いから、こうして迷い込む子が毎年いるんだよね』

『はい、手』

『……はい?』

『ほら、急がないと遅刻になっちゃうよ』

『……あ、ありがとうございます』



37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 20:41:12.18 ID:VdXKAXKdO


『いやぁ助かったよ、キミがうちのサークルに来てくれて』

『……いえ、そんな』

『こうして改めて知り合えたんだし、キミって呼び方は他人行儀かな』

『よろしくね、後輩ちゃん』

『よ、よろしくお願いします。先輩』


『他の方はいらっしゃらないんですか?』

『ほとんど名前借りてるだけだからねー』

『そ、そうなんですね』

『だから後輩ちゃんも無理に来なくて大丈夫だよ』

『いえ、ちゃんと来ます』




38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 20:55:09.02 ID:VdXKAXKdO


『ここに来るのも今日までかー』

『長いようで短かったなぁ』

『……先輩』

『あれ、後輩ちゃん。どうしたの?こんな所で』

『少し、懐かしみに』

『あはは、後輩ちゃんが卒業するわけじゃないのに』

『あの時も先輩は、今と同じように話しかけてくださいましたね、どうしたの?って』

『懐かしいねぇ』

『……先輩』

『んー?』


『……また、会えますか?』

『んー……』

『また会う気がするなぁ、なんでかは分からないけど、さ』



39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 21:10:54.23 ID:VdXKAXKdO


後輩「……ん、ぅ?」

後輩(なんだか凄く、懐かしい夢を見ていたような気が……)

後輩「……?」

後輩「せん……ぱい?」

後輩「せんぱいっ!」


先輩「どうしたの?後輩ちゃん」

後輩「……い、いたんですか」

先輩「私も起きたのはさっきだけどね。後輩ちゃん、かわゆい顔で寝てるもんだからおこしづらくって」

後輩「……」

先輩「後輩ちゃん?」

後輩「……ぎゅー」

先輩「もがが」

後輩(この気持ちはあんな夢、見たせいです)

後輩(そう、きっとそう)

先輩「よしよし、いいこいいこ」



40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/23(金) 21:28:33.10 ID:VdXKAXKdO


後輩「こんな時間まで寝てしまってたんですね、私」

先輩「お休みの日くらいいいんじゃない?」

後輩「せっかくの休みだからこそ、時間を無駄にしたくなかったんですが」

先輩「それじゃ、今からの時間を有効に使えばいいよ」

後輩「そう改めて言われても、なかなか難しいというか……」

後輩「……じー」

先輩「……?顔になにか付いてるかな」

後輩「いえ、その……」


先輩「……先にお風呂、入ろっか」

後輩「……はい」



46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 21:17:51.00 ID:bRGlXwq3O


後輩「……ぼーっ」

後輩(……先輩、柔らかかった……)

後輩「……」

「こーうはいちゃんっ」

後輩「……はひ、なんでしょうか?」

「……そんな後輩ちゃんの顔、初めて見たわ」

後輩「ど、どんな顔してました?」

「なんて言ったらいいんだろ、マタタビを思う存分渡された猫?かな」

後輩「そんな顔してましたか、私……ぺしぺし」

「いや、悪いことじゃないと思うよ。いつもの後輩ちゃん、こう眉間にシワが寄っちゃってるから」

後輩(……自分じゃわからないですね)



47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 21:25:35.92 ID:bRGlXwq3O


「それで、なんか良いことでもあったわけ?」

後輩「それは……まあ、その」

「いいなぁ、そういうの。初々しいって言うか」

後輩(そういえば、先輩は初めてだったんでしょうか?)

「私も彼氏、作ろうかしら」

後輩「……彼氏」

「ん、どうかしたの?」

後輩「あ、いえ……」

後輩(そう、普通は彼氏……ですよね)



48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 21:29:40.61 ID:bRGlXwq3O


後輩(先輩はどう思ってるのでしょうか、この歪な関係を)

後輩(聞けるわけないことを悩んでも、仕方のない事ですが)

後輩(なぜ今になって、私はこんなにも不安になっているのでしょうか?)

後輩(……いえ、今になってではありませんね。私は昔から変わらないまま)

後輩(先輩にも変わらない事を、強要してしまっている)

後輩(……先輩)



49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/24(土) 21:37:42.02 ID:bRGlXwq3O


「こ、後輩ちゃん。そんなに飲んで大丈夫?」

後輩「……ら、らいじょぶれふ」

(ど、どう見ても大丈夫じゃない……でも、今ここにいる男に送らせるのはちょっとなぁ)

後輩「……げふーぅ」

(とはいえ、今の状態の後輩ちゃんにまともな道案内も期待出来ないし……ん、そうだ)

「後輩ちゃん、少しスマホ借りるわね」

後輩「……」

(通話履歴から……って、ほとんど同じ人ね)

(この先輩ってのが彼氏さん、かな?)

「お願い、出て……」

『もしもーし、後輩ちゃん?』

「……女の人の、声?」

『あれ、後輩ちゃんじゃない?もしもーし』

(……はっ、今は考えてる場合じゃないか)

「私は後輩ちゃんの会社の同僚で……」



53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:20:00.19 ID:wF2XcDPxo


後輩「……うー」

先輩「大丈夫?後輩ちゃん、立てる?」

後輩「……気持ち悪い、です……」

先輩「吐いちゃえばいいよ、我慢しないで」

後輩「……う、ぷ……」

先輩「……さす、さす」

後輩「……ぅ」

先輩(後輩ちゃんがここまで飲むなんて、珍しいな)

後輩「……ぐぅ」

先輩「あ、寝ちゃった」



54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/26(月) 21:37:18.74 ID:wF2XcDPxo


先輩「連絡くださってありがとうございます」

「あ、いえ……」

先輩「よい、しょっと……」

後輩「……」

「そ、そのまま背負って行くんですか?」

先輩「急いでたもので、財布を家に忘れてしまって」

「立て替えておきましょうか?」

先輩「……」

先輩「大丈夫です、お構いなく」

「……っ」



55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 00:06:11.04 ID:gIAL5Zi+o


「……あ、あの」

先輩「まだ何か?」

(先輩とか言う人が、女にだらしない男って可能性もまだ、ないわけじゃないけど……)

「あなたが、先輩さん……ですか?」

先輩「……そうですが、何か?」

「え?あ、その……後輩ちゃんとは、どういうご関係で?」

(なにを聞いてるんだろ、私。先輩後輩に決まって……)

先輩「恋人ですけど」

「あぁ、こいび……へ?」

先輩「もうよかったですか?」

「あ……は、はい」

先輩「それでは、これで」

「……は、はは」



56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 00:26:26.50 ID:gIAL5Zi+o


先輩「……」

後輩「……せん、ぱひ」

先輩「あ、後輩ちゃん。起きた?」

後輩「……ずっと、おきてましたよ……」

先輩「そうだったんだ」

後輩「……せんぱい、すきですぅ……」

先輩「私も大好きだよ、後輩ちゃん」

後輩「……すぅ……すぅ」

先輩「……今度は本当に、寝ちゃったかな?」

先輩(……さっきの人に余計な事、行っちゃった気がするなぁ)

先輩(……大丈夫だとは、思うんだけれど)



57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/27(火) 01:19:58.47 ID:gIAL5Zi+o


後輩「……?」

後輩(あれ、ここは……どうやって帰ってきたんだっけ)

後輩「……っ」

後輩(頭がガンガンする……水、水……)


後輩「……んぐ、んぐ」

後輩「……ぷぁ」

後輩(だんだん頭がすっきりしてきました……)


先輩「……ぐー……」

後輩(先輩、シャツのままで寝ちゃシワになっちゃいますよ)

先輩「んー……ぅー……」

後輩「……先輩、ありがとうございました」

後輩「……ちう」



63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 02:05:44.62 ID:hlpDGvG6o


後輩「……おはようございます」

「あ……お、おはよう。大丈夫だった?あの後」

後輩「はい……ご迷惑おかけしました」

「……えと」

後輩「……?」

「あの先輩って人と……恋人だって、ほんと?」

(……って、聞く必要ないのに)

後輩「……」

「ごめんね、後輩ちゃん。答えたくなければ……」

後輩「本当ですよ」

「……そう、なんだ」



64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 02:25:49.49 ID:hlpDGvG6o


後輩「すいません、隠していたかったわけではないんですが」

後輩「あえて言う事でも無い気がしてしまっていたんです」

「……」

後輩「ちょうどいい機会だったのかもしれません」

後輩(きっとこんな事でも無い限り、私からは言い出せなかったでしょうし)

「……えと、その」

後輩「……変だと、思いますか?」

「あ、いや……」

後輩「いいんですよ、自分でも思わないわけじゃないですから」

「……そうなの?」

後輩「はい、いつも不安で一杯です」



65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 02:40:27.91 ID:hlpDGvG6o


「それなら、なんで……」

後輩「……それでも」

後輩(そうだ、それでも……)

後輩「それでも、好きなんです」

「……そう、なんだ」

後輩「……はっ」

後輩「す、すいません。こんな事言われても困りますよね」

「うぅん、後輩ちゃんの意外な顔が見れてよかったよ」

後輩「お恥ずかしい、です」

「他の人には一応、内緒にしておくね」

後輩「ありがとうございます」

「っと、少し話し込んじゃったわね。急ぎましょ」

後輩「……はい」

(……それでも好きなんです、か。少し、憧れるな)



66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 03:47:31.51 ID:hlpDGvG6o


後輩(それでも好きなんです……か)

後輩(こんな簡単な事だったんですね)

後輩(先輩に、凄く会いたい……)


先輩「……んー、お腹空いたなぁ」

先輩「今日も後輩ちゃん、遅いのかな……」


後輩「……せん、ぱいっ!」

先輩「あれ、後輩ちゃん。今日ははや……」

先輩「わぷぁっ」

後輩「先輩……大好き、です」

先輩「……ん、ありがと」

後輩「ずっと一緒に、いましょう」

先輩「私は最初から、そのつもりだよ」

後輩「先輩、せんぱい……っ」

先輩「……なで、なで」



67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 03:54:54.49 ID:hlpDGvG6o


後輩「……先輩、そろそろ寝ませんか?」

先輩「えー?まだ早いよ」

後輩「……そうですね、もう少し起きてましょうか」

先輩「うんうん、そうしよう」


後輩「……ぎぅ」

先輩「……ぎゅーっ」



68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/28(水) 03:57:23.41 ID:hlpDGvG6o


終わります

もう少し長くしようかとも考えましたが、いまいち振るわなかったのでこの辺で

過去作まとめてあるんでよかったら見てってください
http://hanami2ki.blog.fc2.com/


では



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[ 2015/10/28 21:30 ] オリジナルSS | コメント(4)

先輩が社会復帰してないのが心配だ
[ 2015/10/29 03:47 ] [ 編集 ]

名SSなのにそんなに振るわなかったんか………

残念やな
[ 2015/10/29 07:53 ] [ 編集 ]

やはりオリジナルはいい
・・・就活しなきゃ
[ 2015/10/29 14:18 ] [ 編集 ]

よかったで
また書いてな
[ 2015/10/30 04:17 ] [ 編集 ]

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