1 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 00:49:43.55 ID:q+zrTbOp0
・9月19日は梨子ちゃんの誕生日です
・よしりこです
【SS】善子「今日はヨハネの誕生日!」梨子「よっちゃん、お誕生日おめでとう!」
http://lilymate.blog.fc2.com/blog-entry-5176.html
一応、前回の善子ちゃんの誕生日SSの続きの話になります。
2 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 00:52:14.47 ID:q+zrTbOp0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
~ 9月12日 梨子ちゃんの誕生日 1週間前 ~
~ 部室 ~
善子「みんな、急に呼び出してごめんなさい」
千歌「善子ちゃん、みんなを部室に集めてどうしたの?」
曜「みんなって言っても、梨子ちゃんはいないけどね」
ダイヤ「梨子さんを呼んでいないということは、つまり……」
善子「ええ、来週のリリーの誕生日のことでお願いがあってみんなを呼んだの」
曜「確か、梨子ちゃんの誕生日にみんなで梨子ちゃんの誕生日会をやるって決めたんだよね♪」
花丸「梨子さん、喜んでくれるといいなぁ」
ルビィ「それで、善子ちゃんのお願いって何?」
善子「実は……」
3 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 00:54:11.43 ID:q+zrTbOp0
--
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~ 9月11日 桜内家 ~
善子『もうすぐ、リリーの誕生日よね!』
梨子『よっちゃん、私の誕生日を覚えてくれてたんだね』ニコッ
善子『恋人の誕生日を忘れるわけないでしょ! リリーの誕生日はイエスの誕生日より大切な日よ!』
梨子『そ、そこまで、大げさに言わなくても……』
善子『ヨハネの誕生日の時は、リリーに手作りケーキを作ってもらったり、ヨハネの好きなことに付き合ってもらったりしたけど、リリーはヨハネに何かして欲しいことはないの?』
梨子『私は別に特別なことをしてもらわなくても……よっちゃんと一緒にいるだけで私は幸せだよ……』
善子『そんなの駄目よ! せっかくのリリーの誕生日なんだから何かしてあげたいわ……』
善子『そうだわ、リリーの誕生日は二人で遊園地に行きましょう!』
梨子『遊園地?』
善子『まだ、二人で遊園地に行ったことがなかったでしょ? ヨハネがリリーをエスコートしてあげるわ♪』
梨子『よっちゃんと二人でデート///』
善子『ヨハネが絶対に最高の誕生日にしてあげる♪』
善子『だから、リリーは誕生日を楽しみにしていてね♪』ニコッ
梨子『ありがとう、よっちゃん///』ギュッ
善子(リリーが嬉しそうで良かったわ)
善子のスマホ「♪」ハイゴニアユミヨルースリルガタマラナイー
善子『あら、みんなからメッセージがきてるわ?』
梨子『えっ、私の方にはきてないよ……』
善子『何なに……』
善子(えっ、リリーの誕生日会!?)
梨子『何のメッセージだったの?』
善子『えっ、大した内容じゃないわよ……』アセアセ
梨子『そうなの?』
梨子『ふふふ、誕生日が楽しみだなぁ』ニコニコ
善子(ど、どうしよう……)
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4 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 00:56:09.46 ID:q+zrTbOp0
善子「……というわけなの」
曜「当たり前のように休日は梨子ちゃんの家にいるんだね」
鞠莉「梨子ちゃんをデートに誘うなんて、善子ちゃんもやるじゃない♪」
千歌「今日の梨子ちゃんがご機嫌だったのは、善子ちゃんがデートに誘ったからだったんだね」
曜「にこにこ笑顔だったから、何かいいことがあったのか気になってたんだよ」
千歌「私が梨子ちゃんをからかっても全然怒ってこないからビックリしたよ」
曜「休み時間に梨子ちゃん、『もぎゅっと“love”で接近中!』を口ずさんでいたよ」
千歌「『嬉しい? 愛しい? 世界一 ハッピーな恋』って歌っていたね」
善子(何それ、私も聞きたかったわ……)
5 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 00:57:42.38 ID:q+zrTbOp0
果南「なるほど、二人のデートと誕生日会が被っちゃったんだね」
善子「そうなの……だから、リリーの誕生日会は……」
ダイヤ「善子さんの言いたいことはわかりましたわ。 仕方ありません、梨子さんの誕生日会は次の日にしましょう」
千歌「やっぱり、誕生日は恋人と二人っきりの方が嬉しいもんね」
曜「梨子ちゃんとのデート楽しんできてね」
善子「みんな……ありがとう!」
6 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 00:59:01.44 ID:q+zrTbOp0
ルビィ「梨子さんへの誕生日プレゼントは用意できた?」
善子「もちろん! リリーへの誕生日プレゼントはとっくに用意できてるわ!」
善子「ただ、デートでリリーをかっこよくエスコートしてあげたいんだけど、どうすればリリーに喜んでもらえるか、わからないの……」
千歌「そういうことなら、私達に任せて!」
曜「私達が善子ちゃんにデートの秘訣を教えてあげるね!」
鞠莉「善子ちゃんは『mud boat』に乗った気でいていいわよ♪」
果南「鞠莉、泥舟だと沈むよ……」
善子(本当に大丈夫かしら……)
7 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:01:07.08 ID:q+zrTbOp0
ー ダイヤさんのアドバイス ー
ダイヤ「善子さん、まず、デートで始めに気をつけることはですね……」
善子「さっきまでツッコんでいなかったけど、私はヨハネよ」
ダイヤ「女の子をデートに誘った場合、必ず待ち合わせ時間よりも前に待ち合わせ場所に着いて、相手を待つことです」
ダイヤ「遅刻なんて絶対に駄目ですわ」
善子「何分前に待ち合わせ場所に着けばいいの?」
ダイヤ「そうですね……人にもよりますが、一般的には待ち合わせ時間の5分から10分前に着いているといいですね」
曜「でも、梨子ちゃんのことだから、待ち合わせ時間よりも早く来ると思うよ」
善子「そうね、リリーよりも早く着くために30分前にするわ」
ダイヤ「あと、待つ姿勢にも気をつけておくんですよ」
ダイヤ「きちんと姿勢を正して、まっすぐ立つことです」
ダイヤ「くれぐれも、連絡もなしに約束の時間に一時間も遅れて、しかも、ヘラヘラしながら『ごめんなシャイニー☆』とか言うような最低なことをしてはいけませんよ」
ダイヤ「ねぇ、鞠莉さん」ニコッ
鞠莉(まだ、この間のデートのことを根に持っているのね……)
善子「待ち合わせ時間よりも早く着いて待つのね……わかったわ」
8 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:03:06.96 ID:q+zrTbOp0
ー 曜ちゃんのアドバイス ー
曜「今度は私のアドバイスだね、善子ちゃん」
善子「善子言うな!」
曜「私が教えるデートの秘訣はね……」
曜「相手の服装を褒めること!」
曜「デートの時、必ず女の子は恋人に可愛く見てもらいたくてオシャレをしてくるんだよ」
曜「梨子ちゃんだって、善子ちゃんに可愛いって言ってもらいたくて、張り切ってオシャレをしてくるはずだよ」
曜「だから、待ち合わせ場所で会った時に、梨子ちゃんの服装をちゃんと褒めてあげてね」
善子「服装を褒めるのね……わかったわ!」
千歌(そういえば、いつも……)
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千歌『曜ちゃん、待たせてごめんね』
曜『ううん、私も今来たところだから大丈夫だよ』
曜『千歌ちゃん、そのワンピースよく似合ってるね! とっても可愛いよ!』ニコッ
千歌『えへへ、本当? ありがとう、曜ちゃん!』ニコッ
曜『それじゃ、行こうか』
千歌『うん!』
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--
千歌(いつも、曜ちゃんは私の服装を褒めてくれるのに、私は一度も曜ちゃんの服装を褒めたことがないや……)
千歌(今度、曜ちゃんとデートする時は、私も曜ちゃんの服装を褒めてあげよう)
9 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:05:14.60 ID:q+zrTbOp0
ー ルビィちゃんのアドバイス ー
ルビィ「次はルビィのアドバイスだよ、善子ちゃん」
善子「私の名前は善子じゃなくてヨハネだってば!」
ルビィ「女の子は好きな人に手を繋いでもらえると嬉しいんだよ」
ルビィ「ルビィもいつもマルちゃんと手を繋いでいるよ」
ルビィ「だから、デート中はずっと梨子さんと手を繋いであげてね」
善子「わかったわ! それにしても、いつも手を繋いでいるなんて、ルビィは本当にずら丸と仲がいいわね」
ルビィ「うん、マルちゃんのこと好きだからね!」
花丸「えへへ///」
ルビィ「あと、できたら恋人繋ぎをしてあげた方が梨子さんも喜ぶと思うよ」
ルビィ「恋人繋ぎは女の子の憧れだからね」
善子「へぇ、ずら丸と恋人繋ぎしたことがあるの?」
ルビィ「ううん、マルちゃんとは恋人繋ぎしたことないよ」
ルビィ「お姉ちゃんとはいつもしてるよ!」
果南・鞠莉「えっ……」
ダイヤ「な、何ですか?」
果南(姉妹で恋人繋ぎ……)
鞠莉(私とはしてくれたことないのに……)
善子「姉妹でも手を繋いでいるなんて、ルビィは本当にダイヤと仲がいいわね」
ルビィ「うん、お姉ちゃんのこと大好きだからね!」
花丸(マルもいつかルビィちゃんと恋人繋ぎするずら……)
10 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:07:23.33 ID:q+zrTbOp0
ー 花丸ちゃんのアドバイス ー
花丸「次はマルのアドバイスずら、善子ちゃん」
善子「何度も言ってるけど、私はヨハネだってば!」
花丸「ところで、善子ちゃんはいつも梨子ちゃんにあーんをしてもらっているずら?」
善子「えっ、無視するの……まぁ、よくリリーにはあーんして食べさせてもらっているわ」
花丸「善子ちゃんが梨子ちゃんにやってあげたことは?」
善子「あっ! そういえば、一度もないわ!」
花丸「それはだめずら!」
花丸「マルはいつもルビィちゃんとあーんし合っているずら」エヘン
善子「そうね、私もリリーにあーんして食べさせてあげるわ」
花丸「そして、口まわりに食べ物がついちゃたらペロって舐めて取ってあげるずら」
善子「なるほど、リリーをドキドキさせるのね!」
ダイヤ「花丸さん……ルビィとそんなことしているんですか?」ゴゴゴゴゴゴ
花丸「ダイヤちゃんには秘密ずら♪」
11 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:09:23.32 ID:q+zrTbOp0
ー 果南ちゃんのアドバイス ー
果南「女の子がされたら喜ぶこと?」
果南「もちろんハグだね!」
鞠莉「果南は本当にハグが好きね」
果南「ハグはお互いに安心感と幸福感を得られる最高の愛情表現だからね」
善子「ハグなら今までリリーにしてあげたことがあるから完璧ね!」
果南「甘い! ただ抱きしめるだけがハグじゃないよ、善子!」
善子「だから、善子言うな!」
果南「ハグにもコツがあってね、まずは相手と目を合わせるの……」ジー
ルビィ「えっ、か、果南さん!?」ビクッ
果南「腕を回す前に相手と目を合わせて、心を通わせることが大事なんだよ……」ジー
ルビィ「そ、そんなにルビィを見つめないで///」カー
果南「相手の了解を得ずにハグする人もいるけど、相手に嫌がられないようにきちんと確認することも大事だよ」
果南「ハグをする時は腕を広げて、相手に近づくことで自然と受け入れてもらえるよ」
果南「ルビィ」
ルビィ「はっ、はい///」
果南「ハグ…しよ?」ニコッ
ルビィ「えっ、えーと///」
ルビィ「///」バッ
果南「そして、抱きしめる時の力の込め方や、相手との密着度を意識することで、心のこもったやさしいハグができるんだよ」ギュッ
ルビィ「ピギィー///」カオマッカ
ダイヤ「さすが、果南さん! ハグのプロですわ!」 ← 果南に抱かれたことがある
花丸「マルもユニット練習の時にしてもらったけど、果南ちゃんのハグは最高ずら」 ← 果南に抱かれたことがある
千歌「果南ちゃんのハグはすごく安心するからね」 ← 果南に抱かれたことがある
曜「うん、果南ちゃんのハグは世界一だよ」 ← 果南に抱かれたことがある
鞠莉「今まで大勢の女の子を抱いてきただけはあるわね♪」 ← 果南に抱かれたことがある
果南「その言い方は勘違いされるからやめてね……」
善子「これがプロの技……リリーにも試してみるわ!」
12 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:11:26.67 ID:q+zrTbOp0
ー 鞠莉ちゃんのアドバイス ー
鞠莉「女の子が喜ぶことといえば、もちろん抱いてあげることね♪」
善子「何よ、果南ちゃんと一緒じゃない」
鞠莉「抱くって言ってもハグのことじゃないよ♪ セッ……」
ダイヤ「不純ですわ///」パシン
鞠莉「Ouch」ヒリヒリ
果南「千歌、曜、この話はルビィとマルには聞かせられないから、しばらくの間、向こうに連れて行ってあげて///」
千歌「ルビィちゃん、マルちゃん、向こう行ってよう///」
ルビィ「えっ、どうしてですか?」
花丸「気になるずら?」
曜「二人はまだ知らなくていいよ///」
ルビィ「?」
花丸「?」
ダイヤ「私達は高校生ですよ! 不純同性交友は認められませんわ///」
鞠莉「ダイヤ、お互いに愛し合っているなら不純ではないと思うわ」
ダイヤ「ですが……破廉恥ですわ///」カァー
鞠莉「善子ちゃんだって、梨子ちゃんとそういうことするのに興味があるでしょ」
善子「私はヨハネよ! まあ、興味はあるわね///」
鞠莉「女の子を口説く時はこういうのよ……」グイッ
ダイヤ「ちょっと、何を……」
鞠莉「今からダイヤを大人にしてあげる……」アゴクイッ
ダイヤ「ピギィー///」カオマッカ
鞠莉「……とダイヤへのジョークはこれぐらいにしておいて♪」
ダイヤ「」ブチッ
鞠莉「こんな感じに言えば、梨子ちゃんもメロメロよ♪」
善子「なるほど!」
鞠莉「きっと素敵な誕生日の思い出になるわよ♪」ニコッ
ダイヤ「///」ポカポカポカポカ
鞠莉「ダ、ダイヤ、痛いから叩かないで……ちょっとからかっただけじゃない……」
13 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:13:42.88 ID:q+zrTbOp0
ー 千歌ちゃんのアドバイス ー
千歌「それじゃ、最後は私のアドバイスだよ、善子ちゃん」
善子「うん」 ← 諦めた
千歌「デートで1番大事なのは、笑顔を見せることだよ!」
善子「笑顔を見せる?」
千歌「善子ちゃんが梨子ちゃんの笑顔を見たいように、梨子ちゃんも善子ちゃんの笑顔が見たいはずだよ」
千歌「善子ちゃんが笑顔を見せることで、善子ちゃんも一緒にデートを楽しんでくれてるってわかるからね」
千歌「だから、デートではちゃんと梨子ちゃんに笑顔を見せるんだよ」
善子「わかったわ!」
14 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:15:22.13 ID:q+zrTbOp0
善子「みんなのアドバイスをまとめるとこうなるわね……」
・待ち合わせ時間より前に着いてリリーを待つ
・リリーの服装を褒める
・リリーとデート中は恋人繋ぎをする
・リリーにあーんして食べさせてあげる
・リリーにハグをする
・リリーを抱く(ハグではない)
・リリーに笑顔を見せる
15 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:16:41.87 ID:q+zrTbOp0
善子「みんな、本当にありがとう!」
善子「みんなのアドバイスを参考にして、リリーとのデート頑張るわ!」
千歌「善子ちゃん、デート頑張ってね!」
曜「頑張れ、よーしこー!」ビシッ
ルビィ「善子ちゃん、頑張るびぃ!」
花丸「善子ちゃん、頑張るずら!」
ダイヤ「善子さん、清く正しいデートをするんですよ」
果南「善子、楽しんできなよ!」
鞠莉「善子ちゃん、グッドラック!」
善子「だ…か…ら……善子言うなー!」
16 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:18:06.73 ID:q+zrTbOp0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
~ 9月18日 梨子ちゃんの誕生日 前日 ~
~ 津島家 昼 ~
善子「よし、明日のデートの準備はできたわ!」
善子「明日は絶対にリリーにデートを楽しんでもらわなくちゃ♪」
善子「でも、一つだけ不安なことが残っているわね……」
私が不安に思っていること……それは私の不運……。
小さい頃から私が楽しみにしている日に限って、必ず良くないことが起きる……。
楽しみにしていたお出掛けの時は必ず雨が降ったり、トラブルに巻き込まれたり、まるで……私の不運が『お前を楽しませたりするものか、絶対に不幸にしてやる』と言っているかのように……。
私の誕生日の時、私の不運のせいで、リリーもいろいろと大変なことに巻き込まれたみたいだった。
それでも、リリーは私を喜ばせるために頑張ってくれた。
私の不運でリリーの誕生日を台無しにすることだけは絶対にあってはいけない……。
善子「念のために厄除けのお守りでも買っておこうかしら?」
17 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:20:01.05 ID:q+zrTbOp0
~ 神社 ~
善子「まさか、厄除けのお守りだけが売り切れだなんて……そんなことありえるの……」トボトボ
善子「今からこんなんじゃ、明日のデートはどうなるのよ……」トボトボ
善子「どうしよう……」ハァ
善子ちゃんの不運は『そう簡単にうまくいかせるか、明日はもっと不運な目に合わせてやる』と企んでいました。
しかし、善子ちゃんの不運も予期せぬことが起こったのです。
18 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:21:59.61 ID:q+zrTbOp0
善子「あらっ?」
善子「下を見ながら歩いていたら、ハンカチを見つけたわ」ヒョイ
善子「このハンカチは誰かの落とし物かしら?」
お姉さん「どこに落としたんやろ?」キョロキョロ
善子「あの人の物みたいね」
善子「あの……もしかして、このハンカチはお姉さんの物ですか?」
お姉さん「あっ、うちのハンカチを拾ってくれたん? ありがとう!」
善子「どういたしまして(関西弁……関西の人かしら?)」
19 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:24:03.62 ID:q+zrTbOp0
お姉さん「このハンカチは恋人からもらった大事なハンカチなんよ。 見つかって本当に良かった♪」ニコニコ
お姉さん「そうだ! 実は○○○に行きたいんだけど、道がわからないんよ。 知ってるかな?」
善子「○○○ならこの近くですよ。 なんなら、案内しましょうか?」
お姉さん「本当! 落とし物を拾ってくれただけでなく、道案内までしてくれるなんて本当にありがとう♪」パァー
ー 善子ちゃん道案内中 ー
お姉さん「ふふふ、大事なハンカチを落としてしまったけど、そのおかげでこんな天使みたいに可愛い女の子と出会えて、しかも道案内までしてもらえるなんて、やっぱり、うちはラッキーガールやなぁ」ニコニコ
お姉さん「あっ、もうガールって年じゃないね」クスクス
善子「……天使」ピクッ
善子「天使じゃないわ! 私は堕天使ヨハネよ!」ビシッ
善子(はっ! しまった、いつものクセで見ず知らずの人にやってしまったわ……引かれたかしら……)
お姉さん「堕天使ヨハネ?」
お姉さん「そっか、堕天使ちゃんやったか、どおりで綺麗なんやね」ニコニコ
善子(何か受け入れてもらえたわ……)
20 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:25:54.18 ID:q+zrTbOp0
お姉さん「うちは恋人と一緒に観光に来ていて、今は別行動で神社巡りをしてたんやけど、ヨハネちゃんも神社巡り? それとも御祈願?」
善子「私は厄除けのお守りを買いに……でも、売り切れていて……」ショボン
お姉さん「厄除け? ヨハネちゃんには何か悩みがあるん? うちでよかったら相談にのるよ」
善子「実は……」
ー 善子ちゃん説明中 ー
お姉さん「なるほど、いつも不運なことが起こるから、恋人の誕生日に失敗したくないんやね」
善子「はい……」
善子(私は見ず知らずのお姉さんに何を話しているんだろう……)
21 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:27:23.36 ID:q+zrTbOp0
お姉さん「確かに、ヨハネちゃんからは何やら負の力を感じるなぁ」
お姉さん「そんなヨハネちゃんにお姉さんが特別な力をあげよう♪」
善子「特別な力?」
お姉さん「そう、その名も『スピリチュアルパワー』」
善子「す、すぴりちゅある……パワー?」
お姉さん「きっとスピリチュアルパワーがヨハネちゃんを不運なことから守ってくれる」
お姉さん「さっきのハンカチを拾ってくれたお礼だと思って受け取って欲しいな♪」
善子「何だかよくわかりませんが、ありがとうございます」
22 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:28:56.00 ID:q+zrTbOp0
お姉さん「それじゃ、うちが『希パワー、たーっぷり注入! はーい、プシュッ☆』って言うから、ヨハネちゃんは『いただきましたー!』って応えてね」
善子「えっ!?」
お姉さん「それじゃ、いくよ……」
お姉さん「希パワー、たーっぷり注入! はーい、プシュッ☆」
善子「いただきましたー!」
善子(恥ずかしい///)
お姉さん「うん、ちゃんとスピリチュアルパワーを受け取ったみたいやね」
お姉さん「たぶん、スピリチュアルパワーが『7回』はヨハネちゃんをトラブルから守ったり、ラッキーなことを与えてくれると思うよ。 ラッキーセブンやね♪」
善子「回数制限があるんですか? 意外と細かい設定なんですね」
お姉さん「あれ? スピリチュアルパワーを信じていない? ……まぁ、いいや」
23 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:30:13.61 ID:q+zrTbOp0
お姉さん「でも、これだけは覚えておいてね」
お姉さん「たとえ、ヨハネちゃんと彼女さんに不運なことが起きたとしても、二人が幸せになれないなんてことはないんよ」
善子「どういう意味ですか?」
お姉さん「そのうちヨハネちゃんにもわかるよ……ヨハネちゃんと彼女さんは絶対に不幸にはならない……これだけはうちが保証するね」
善子「わかりました」
24 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:31:33.07 ID:q+zrTbOp0
善子「あっ、○○○はここです」
お姉さん「本当やね! ヨハネちゃん、今日はいろいろとありがとう!」
お姉さん「ヨハネちゃんが明日は彼女さんと素敵な1日を過ごせるように、ウチもお祈りしとくね♪」
善子「ありがとう、お姉さん」
お姉さん「じゃあね、ヨハネちゃん♪」
善子「さようなら」
???「希、こっちよ!」
お姉さん「待たせてごめんね、えりち」
???「別にいいのよ。 それより、あの子は知り合いの子?」
お姉さん「あの子は堕天使のヨハネちゃん♪」
???「堕天使?」
善子「美人なお姉さんだったわ……」
善子「だけど、どこかで見たことある人だったような気がする……」
25 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:33:02.53 ID:q+zrTbOp0
~ 津島家 夜 ~
善子「いよいよ、明日が待ちに待ったデートね……」
善子「デートのプランも考えた」
善子「誕生日プレゼントも用意した」
善子「みんなからアドバイスももらえた」
善子「不運なことは……お姉さんのスピリチュアルパワーを信じましょう」
善子「明日はリリーにとって最高の誕生日になるように頑張るわ!」
善子「さて、明日は早く起きて、リリーよりも先に待ち合わせ場所に行かなくちゃね♪」
善子「きちんと目覚ましを設定してと……」
アラーム「07:00」ピッ
善子「これでよし!」
善子「おやすみなさい、リリー」チュッ
HJNNリリー「///」
26 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:35:12.24 ID:q+zrTbOp0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
~ 9月19日 梨子ちゃんの誕生日 当日 ~
AM ??:??
スマホ「♪」キス!トバシテツレサリタイカラー
善子「誰よ……こんな朝早くから電話するなんて……」ゴソゴソ
善子「……千歌ちゃん? 何のようかしら?」ピッ
善子「もしもし」
千歌『あっ、もしもし』
善子「朝早くから何のようよ?」
千歌『あれ? 何で曜ちゃんの携帯に善子ちゃんが出てるの?』
善子「何言ってるのよ! これはヨハネの携帯よ!」
千歌『えっ……あっ、ごめん! 間違えて善子ちゃんの携帯にかけちゃったみたい』
善子「もう! 間違い電話しないでよね!」
千歌『本当にごめんね! 今日は梨子ちゃんとのデート楽しんできてね!』プツッ
善子「まったく、朝早くから電話で起こすなんて迷惑だわ……いったい、今何時だと……」チラッ
スマホ「07:05」
善子「嘘!? もう、7時過ぎてるじゃない!?」ガバッ
善子「何で目覚ましが鳴らなかったの!?」チラッ
アラーム「00:00」
善子「この目覚まし……時間が狂ってる。 夜中に壊れてしまったんだわ……」
善子「もし、千歌ちゃんが私に電話してくれなかったら、約束の時間に遅刻していた……」
善子「もしかして、これがお姉さんの言っていたスピリチュアルパワーなのかしら?」
善子「……ありがとう、千歌ちゃん、お姉さん」
トラブル回避成功!
スピリチュアルパワー 残り6回
27 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:37:26.43 ID:q+zrTbOp0
AM 07:55
善子「……よし、朝食も取ったし、着替えも済んだ! 朝の仕度はバッチリね!」
テレビ「今日の天気は降水確率0%、絶好のお出かけ日和になるでしょう」
善子「天気も大丈夫そうね」
善子ママ「善子、今日はお父さんも、お母さんも帰ってこれないから、今夜はお留守番頼んだわよ」
善子「わかったわ」
善子「さて、私もそろそろ行きましょうか」
28 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:40:15.40 ID:q+zrTbOp0
~ 待ち合わせ場所 ~
AM 08:30
善子「良かった、きちんと待ち合わせ時間の30分前に着くことができたわ!」
善子「後は、リリーを待つだけね」
29 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:41:50.97 ID:q+zrTbOp0
AM 08:40
梨子「あれっ、よっちゃん!?」
善子「おはよう、リリー」ニコッ
梨子「お、おはよう。 それより、まだ待ち合わせ時間まで20分もあるんだよ! いつから待ってくれていたの?」
リリーは待ち合わせの20分前にきた。
おそらく、私が待ち合わせ時間の10分前に来ると思って、20分前に着いて私を待とうとしていたのだろう。
善子「今日はヨハネがエスコートするって言ったでしょ! リリーに待たせるようなことはしないわ」
善子「リリーの考えてることなんて全部お見通しよ! 大丈夫、ヨハネも少し前にきたばかりよ!」
梨子「でも、何か悪いよ……」
善子「ふふふ、気にすることはないわよ、今日はリリーと一緒にいれる時間が増えて嬉しいわ」
梨子「よっちゃん///」
30 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:44:17.26 ID:q+zrTbOp0
善子(それにしても///)
リリーは曜ちゃんの言っていたとおり、今日のデートのためにオシャレをしてきたみたい……リリーのデート服はとても可愛くてよく似合っていた。
善子「リリー、とっても綺麗よ……見惚れるぐらいすごく可愛いわ///」
私はお世辞ではなく、本当にリリーが可愛くて見惚れていた。
梨子「ふふふ、本当? ありがとう、よっちゃん///」
梨子「よっちゃんもとても可愛いよ///」
善子「えへへ///」
善子「少し早いけど、そろそろ行きましょうか?」
梨子「うん! 楽しみだな♪」
善子「リリー、今日は一日中、手をつないでいましょう!」
梨子「えっ///」
善子「ほらっ、手を握るわね///」ギュッ
梨子(あっ、恋人繋ぎ///)
善子「それじゃ、行きましょう///」
梨子「う、うん///」
梨子(なんだか、今日のよっちゃんはとてもかっこよくて、ドキドキする///)
31 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:46:12.39 ID:q+zrTbOp0
~ 遊園地入口 ~
善子「さあ、着いたわね! 結構並んでるから私達も早く並びましょう」
梨子「うん!」
~ 10分後 ~
善子「リリー、そろそろ私達の番よ!」
梨子「楽しみだね」
チャラ女「マジ疲れた、もう並びたくない」
チャラ男「おいおい、ワガママ言うなよ……」
チャラ女「あんた、なんとかしなさいよ」
チャラ男「仕方ねぇな……」
32 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:48:22.23 ID:q+zrTbOp0
チャラ男「おい、お前ら」
善子「えっ、何ですか?」
チャラ男「俺達と順番を変われ!」
梨子「私達の次なんですから、きちんと順番を守ってください」
チャラ男「うるさい! こいつの機嫌が悪くなると俺が大変なんだ! お前らこそ俺達の次になるんだから別に構わないだろ」
善子「な、何よ、その態度は! それが人に頼む態度なの!」プンプン
チャラ男「何だ? 小娘だからって逆らうと容赦しないぞ」
梨子「よっちゃん……ここは順番を変わろう……」ギュッ
善子「で、でも……」
梨子「よっちゃんに何かあったら私が嫌なの……お願い、よっちゃん……」ギュッ
善子「……わかったわ」
チャラ男「へへっ、そうだ。 おとなしく順番を変わればいいんだ」
梨子「ごめんね、よっちゃん……嫌な思いをさせて……」
善子「リリーは何も悪くないわ! あいつらが全部悪いのよ!」
善子(何で私達がこんな目にあうのよ……悔しい……)
33 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:49:35.38 ID:q+zrTbOp0
チャラ男「チケット2枚だ」
受付のお姉さん「はい、こちらになります」
チャラ男「よし、それじゃ行こうぜ」
チャラ女「マジ楽しみ!」
梨子「ほら、よっちゃん、順番がまわってきたよ」
善子「ええ……」
善子「チケット2枚ください」
受付のお姉さん「おめでとうございます!」
くす玉「祝!来場者数100万組目記念!」パーン
善子・梨子「えっ!?」
34 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:50:57.14 ID:q+zrTbOp0
受付のお姉さん「お客様は当遊園地の100万組目のカップルでの来場者になります!」
受付のお姉さん「よって、記念品の贈呈とカップル一日無料券を差し上げます!」
周りのお客「お二人さん、おめでとう!」パチパチ
周りのお客「おおおっ、おめでとさん!」パチパチ
周りのお客「お嬢ちゃん達、良かったわね」パチパチ
周りのお客「ふふふ、可愛いカップルね」パチパチ
周りのお客「百合カップル、素晴らしいですねぇ!」パチパチ
ワーワー
ヒューヒュー
オニアイヨー
カワイイー
キマシタワー
善子・梨子「///」テレッ
35 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:52:19.56 ID:q+zrTbOp0
善子(リリーとお似合いのカップル///)
梨子(よっちゃんとお似合いのカップル///)
チャラ男「そんな……馬鹿な……」ガーン
チャラ女「あんた、本当に運が無いわね……マジ最悪……」ハァ
梨子「何だか、今日はとても運が良いね///」
善子(これはすごく嬉しいけど、運が良すぎる気もするわね……)
幸運発生!
スピリチュアルパワー 残り5回
36 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:54:18.51 ID:q+zrTbOp0
~ ジェットコースター ~
善子「まずは、遊園地と言ったら、ジェットコースターよね♪」
梨子「よっちゃん、絶叫系は大丈夫なの?」
善子「私を誰だと思っているの? 堕天使ヨハネよ! ジェットコースターごときでビビるわけないでしょ!」
梨子「本当に大丈夫かな……」
~ 10分後 ~
善子「……結構高いのね」
梨子「もうそろそろで頂上だよ、よっちゃん♪」ワクワク
善子「……ドキドキするわね」ブルブル
梨子「ドキドキするね♪」ワクワク
善子「……リリー、怖くない? ヨハネが手を繋いであげてもいいわよ」ブルブル
梨子「うん♪」ギュッ
善子「ギャーーーーー!」
梨子「キャーーーーー♪」
~ 5分後 ~
善子「まだ、ふらふらするわ」フラフラ
梨子「よっちゃん、大丈夫?」
善子「全然平気よ!」
梨子「そう、それじゃもう一回乗ろうか♪」
善子「……えっ」
それから、もう一回乗りました♪
37 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:56:21.21 ID:q+zrTbOp0
~ コーヒーカップ ~
善子「やっぱり、絶叫系はやめておきましょう……」
梨子「それだったら、今度はコーヒーカップに乗らない?」
善子「コーヒーカップ? ちょっと、子どもっぽくないかしら?」
梨子「私はよっちゃんと一緒に乗りたいな♪」
善子「リリーのお願いなら、付き合ってあげるわ♪」
梨子「ありがとう、よっちゃん♪」
~ 10分後 ~
善子「結構、コーヒーカップも楽しいわね♪」キラキラ
梨子「そうでしょ♪」
善子「もうちょっと、たくさん回してみましょうか♪」クルクル
梨子「えっ!?」
善子「あはは、楽しいわ! リリー♪」グルグル
梨子「よ、よっちゃん! そんなに回し過ぎるとまた……」
~ 5分後 ~
善子「また、ふらふらするわ」フラフラ
梨子「よっちゃんも学習しないね……」
善子(何で、リリーは平気なのかしら?)
38 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 01:58:37.82 ID:q+zrTbOp0
~ レストラン ~
善子「リリー、ここのテーブルが空いてるわ! ここに座りましょう」
梨子「うん」
隣のテーブルの客A「ねぇ、知ってる? ここのお店の辛口カレーは絶品何だって!」
隣のテーブルの客B「へぇ……それじゃ、そいつを頼もうか」
梨子「よっちゃんは何にするの?」
善子「ヨハネはミートスパゲッティにするわ」
梨子「それじゃ、私も同じのにしようかな」
~ 10分後 ~
善子「料理もきたし、さっそく食べましょうか」
梨子「うん、いただきます」
善子「ちょっと待って、リリー」
梨子「どうしたの?」
39 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:00:10.94 ID:q+zrTbOp0
善子「リリー、はいあーん」ニコニコ
梨子「えっ///」
善子「いつもリリーにあーんしてもらっているから、今日はこのヨハネがあーんしてあげる」
善子「ほら、口を開けて……あーん」
梨子「あ、あーん///」パクッ
善子「リリー、美味しい?」
梨子「うん///」モグモグ
梨子「恥ずかしいね、これ///」
善子「ふふふ、いつもあーんしてもらってるヨハネの気持ちがわかった?」
梨子「うん///」
40 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:01:30.98 ID:q+zrTbOp0
善子「あっ、唇にソースが付いちゃったわね」
梨子「えっ、本当!?」サワッ
善子「あっ、ヨハネが取ってあげるから、動いちゃだめよ、リリー」ズイッ
善子「///」チュッ
梨子「んっ///」
梨子「よ、よっちゃん///」
梨子「こんな人前でキスしたら駄目よ///」
善子「唇についたソースを取っただけよ」クスクス
梨子「もう、よっちゃんったら///」
41 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:02:48.25 ID:q+zrTbOp0
善子「ほら、もっと食べさせてあげる、あーん」
梨子「……」
梨子「あん」パクッ
善子「リリー、もっと口を大きく開けてよ、ソースがまた唇に……」
梨子「ごめんね、よっちゃん……またソースが唇に付いちゃったみたい///」
梨子「また……ソースを取ってもらっていい……かな///」
善子「もう、リリーったら仕方ないわね///」ズイッ
善子「///」チュッチュッチュッ
梨子「んっ///」
善子「取れたわよ///」
梨子「ありがとう、よっちゃん///」
善子・梨子「ふふふ///」イチャイチャ
隣のテーブルの客A(頼んだ辛口カレーが甘いわ……)モグモグ
隣のテーブルの客B(美味しいけど、全然辛くない……)モグモグ
42 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:04:44.80 ID:q+zrTbOp0
~ お化け屋敷 ~
善子「次はここにしましょう」
梨子「お化け屋敷?」
善子「ここのお化け屋敷は怖いで有名なのよ」
梨子「よっちゃん、怖いの大丈夫なの?」
善子「もちろん! この堕天使ヨハネに怖いものなんてないわ!」
善子(ふふふ、私には秘策があるのよ……)
梨子「ふふふ、怖かったらいつでも私に抱きついてもいいんだよ」クスクス
~ 15分後 ~
受付「ありがとうございました」
善子「なかなか、怖かったわね」ドヤッ
梨子「そうだね……」グスッ
善子(この日のために、怖い映画をたくさん観て、おばけに慣れておいて良かったわ……)
善子(でも、リリーにはやっぱり怖かったのかしら、ずっと震えているわ……)
善子(リリーを安心させてあげたい……)
善子(そうだわ!)
43 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:06:49.39 ID:q+zrTbOp0
善子「リリー!」
梨子「何、よっちゃん?」
善子「ハグしましょう!」
梨子「ハグ?」
善子「ハグのプロが言うには、お互いに安心感を得られるそうよ」
善子「私も怖かったから、リリーとハグしたいわ」
梨子「よっちゃん///」
善子「ほら、リリー」
梨子「うん///」ギュッ
善子「どう、ヨハネのハグは?」ギュッ
梨子「すごく気持ちいいよ///」ギュッ
善子「なんたって、プロ直伝の技だからね」ギュッ
梨子「そうなんだね///」
善子「少しは落ち着いたかしら?」ギュッ
梨子(よっちゃんに抱きしめられて、落ち着くどころかドキドキするよ///)
梨子「うん、私は大丈夫! よっちゃん、ありがとう///」ギュッ
善子・梨子「ふふふ///」イチャイチャ
受付(お化け屋敷の前でイチャイチャしないでほしいなぁ……)
44 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:08:53.54 ID:q+zrTbOp0
それからも私達は仲良く遊園地のアトラクションをまわった。
リリーとの時間はとても楽しくて、リリーにも楽しんでもらうことができたわ。
そして、何か不運なことやラッキーなことがあるたびにスピリチュアルパワーも残り4回、3回、2回、1回と消費されていった。
45 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:10:36.20 ID:q+zrTbOp0
そして……
~ 休憩所 ~
梨子「私はリンゴジュースにしようかな」ピッ
善子「ヨハネはコーヒーにしようかしら」
梨子「甘いやつだよね」クスクス
善子「もう、いいでしょ!」ピッ
自販機「当たり!」ピロロローン
善子「当たりが出たわ!」パァー
梨子「あはは、今日のよっちゃんは運がいいね」
善子「自販機の当たりなんて初めてね」
善子(これもスピリチュアルパワーかしら?)
幸運発生!
スピリチュアルパワー 残り0回
46 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:12:02.82 ID:q+zrTbOp0
梨子「あそこのベンチに座って飲もう」
善子「そうね」
善子「コーヒーは2本も飲めないから、もう1本はカバンに入れておいて後で飲もうかしら……」ガサゴソ
ポトッ
~ 10分後 ~
梨子「よっちゃん、次はどこに行こうか?」ニコニコ
善子「そうね、次は……」
善子(リリー、すごく楽しそう……)
善子(リリーにデートを楽しんでもらえて良かったわ……)
善子(今のところ、不運なことも起きていないし、スピリチュアルパワーのおかげね……)
善子(あれっ?)
善子(スピリチュアルパワーは今何回目だったかしら?)
善子(確か……今のでスピリチュアルパワーは……7回目?)
善子(スピリチュアルパワーはもうない……)
善子(ということは……)
47 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:15:29.84 ID:q+zrTbOp0
ポツポツ
梨子「あれっ?」
善子(嘘っ、まさかっ!?)
まるで、私の不運がずっとこの時を待っていたかのように、スピリチュアルパワーがなくなった途端、急に雨が降り始めた……。
イヤダワ、アメガフッテキタ
キョウハアメガフラナイハズナノニツイテナイナ
善子(やっぱり、私の不運のせいなのね……)
48 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:16:31.15 ID:q+zrTbOp0
梨子「雨が降ってきたね……」ガサゴソ
スッ
梨子「はい、よっちゃん」
善子「……えっ!?」
梨子「ふふふ、こんなこともあろうかと、ちゃんと折り畳み傘を持ってきてたんだ!」
梨子「でも、一本しか持ってきてないから……」
梨子「一緒に傘に入ろ」ニコッ
49 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:17:54.84 ID:q+zrTbOp0
ザザザー
善子「ごめんね、リリー」
善子「雨が降ったから、外のアトラクションには乗れないわね……」
梨子「よっちゃん、元気出してよ」
梨子「雨が降っても遊園地は楽しめるよ」
善子「でも……」
梨子「よっちゃんといろいろなアトラクションをまわった後だし、この後はゆっくりするのもいいんじゃないかな?」
50 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:19:00.27 ID:q+zrTbOp0
善子「そうだわ、リリーに誕生日プレゼントがあるの! 今渡してもいいかしら?」パァー
梨子「わぁ、楽しみ♪」
善子「ふふふ、ちょっと待っててね」ガサゴソ
梨子「ゆっくりでいいよ」ニコニコ
善子「……あれっ!?」ガサゴソ
梨子「?」
善子「……そんなっ……嘘でしょ!?」ガサゴソ
梨子「??」
善子「……リリー」
梨子「どうしたの?」
善子「……プレゼントを……落とした」サァー
梨子「えっ!?」
51 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:20:16.34 ID:q+zrTbOp0
それから、私達は落としたプレゼントを見つけるために、遊園地中を探しまわった……。
ジェットコースター、コーヒーカップ、レストラン、お化け屋敷……他の場所も全部探しまわったけど、どこにもなかった。
梨子「見つからないね……」
善子「……うん」
梨子「よっちゃん……とりあえず、あそこで雨宿りしよ」
善子「……うん」
52 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:21:54.31 ID:q+zrTbOp0
~ 休憩所 ~
梨子「雨がますます強くなってきたね……」
善子「……」
梨子「よっちゃん、元気出して……」
梨子「私は気にしていないから、プレゼントは諦めよ……」
善子「ごめ……」ボソボソ
梨子「よっちゃん?」
善子「ごめんね……」ポロポロ
梨子「えっ……」
善子「ごめんね……せっかくの誕生日なのに……私の不運のせいで雨が降って……」ポロポロ
善子「プレゼントも落としてしまって……私はリリーに誕生日プレゼントもろくにあげられない……」ポロポロ
善子「最高の誕生日にしてあげるって……約束したのに……」ポロポロ
善子「いつも……私の不運にリリーも巻き込んでしまって……迷惑をかけてしまうわ……」ポロポロ
善子「やっぱり……不運な私では……リリーを幸せにすることが……できないんだわ……」ポロポロ
善子「ごめんね……ごめんね……リリー……」ポロポロ
53 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:23:39.81 ID:q+zrTbOp0
ギュッ
善子「っ!?」
梨子「バカね、よっちゃんは……」ギュッ
梨子「雨が降ったら、よっちゃんと相合傘ができるよ……」
梨子「誕生日プレゼントが無くったって、よっちゃんの気持ちはちゃんと私に伝わっているよ……」
梨子「それに、私はよっちゃんの不運に巻き込まれたとしても、不幸にはならないわ……」
梨子「言ったでしょ……よっちゃんと一緒にいるだけで幸せだって……」
梨子「今日は最高の誕生日だったよ……ありがとう、よっちゃん」ニコッ
善子「リリー……」ポロポロ
どうして、私の恋人はこんなに優しいんだろう……リリーが愛おしくて涙が止まらない……。
善子「ぐすっ、リリー」ギュッ
梨子「よっちゃん」ギューッ
54 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:25:12.64 ID:q+zrTbOp0
善子「ぐすっ……私も……あなたが……」ギューッ
梨子「よっちゃん、もう泣かないで……私はよっちゃんの笑顔が見たいな……」ナデナデ
善子「笑顔……」グスッ
--
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------
--------
千歌『善子ちゃんが梨子ちゃんの笑顔を見たいように、梨子ちゃんも善子ちゃんの笑顔が見たいはずだよ』
千歌『だから、デートではちゃんと梨子ちゃんに笑顔を見せるんだよ』
--------
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--
善子「そうだったわね……忘れていたわ」ゴシゴシ
善子「リリー、私もあなたが一緒にいてくれるだけで幸せよ」ニコッ
善子「雨が降っても、ついてないことがあっても、トラブルに巻き込まれたとしても、あなたさえいてくれれば、私は不幸になることはないわ」
善子「だから、私とずっと一緒にいてください」ギューッ
梨子「こちらこそ、これからもずっと一緒にいてね、よっちゃん」ギューッ
善子「リリー……愛してるわ……」ギューッ
梨子「私も愛してるよ、よっちゃん」ギューッ
善子「こんな優しい恋人に愛されて……私は幸せ者だわ……」ギューッ
梨子「私だって、よっちゃんが私の恋人で幸せだよ」ギューッ
それから、私達は時間を忘れてずっと抱き合っていた……ただ抱きしめ合っているだけでも、私はとても幸せだった。
55 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:27:13.14 ID:q+zrTbOp0
パラパラ
梨子「あれっ? 雨が止みそうだよ」
善子「ええ、あんなに強い雨が降っていたのに……」
梨子「よっちゃんが元気になったから雨が弱まったんじゃないかな」
善子「そうなのかしら?」
梨子「きっとそうだよ!」
梨子「そろそろ時間も遅いし帰ろうか?」
善子「そうね」
梨子「あっ、よっちゃん! あそこのベンチの下にあるアレ!」
善子「えっ!? あっ、私が落としたプレゼントだわ!」
梨子「こんなところに落ちていたんだね」
善子「どおりでアトラクションのところを探しても見つからないはずだわ」
善子「雨で外箱が濡れちゃったけど、中身は大丈夫そうね」
梨子「よっちゃん、落としたプレゼントが見つかって良かったね」ニコッ
善子「ええ、これでリリーに誕生日プレゼントが渡せる」ニコッ
善子(でも、スピリチュアルパワーはもうないのに、どうしてプレゼントが見つかったのかしら?)
56 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:28:32.42 ID:q+zrTbOp0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
~ 旅館 ~
???「希、一緒に露天風呂に入りましょうよ」
???「あら、希がタロットカードを使っているところ、久しぶりに見るわね」
お姉さん「ヨハネちゃんのことが気になってね、ちょっと占ってたんよ」
???「結果はどうだったの?」
お姉さん「ふふふ、心配する必要はなかったみたい」
???「デートがうまくいったのね……これも希のスピリチュアルパワーのおかげね」
お姉さん「それは違うよ、うちはただ二人のデートがより楽しくなるようにきっかけを与えただけ……デートがうまくいったのはヨハネちゃんの彼女さんへの思いの力……」
お姉さん「ヨハネちゃんが彼女さんを笑顔にしたいという気持ちが素敵なデートにしたんよ」
お姉さん「それに、あの子はスピリチュアルパワーなんか無くっても不幸にはならないってわかっていたからね」
???「どうして?」
お姉さん「ヨハネちゃんはどんな不運なことが起きても彼女さんがそばにいてくれるだけで幸せだろうし、彼女さんもどんな不運なことに巻き込まれたとしてもヨハネちゃんを受け入れてくれる……そんな気がしたんよ」
お姉さん「そんな二人が不幸になるはずがない……」
お姉さん「たぶん、ヨハネちゃんの不運も、何をしても二人を不幸にすることができないとわかって、今ごろ諦めて退散してると思うよ」
???「ハラショー、私達みたいに素敵なカップルね」
お姉さん「ふふふ、そうやね」クスクス
お姉さん(ヨハネちゃん、デートがうまくいって良かったね)
57 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:30:34.13 ID:q+zrTbOp0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
善子「リリー、雨で箱が濡れちゃったけど、私の誕生日プレゼント……受け取ってもらえる?」
梨子「もちろん!」
梨子「ねぇ、ここで開けてもいい?」
善子「えぇ、いいわよ」
梨子「ふふふ、楽しみ♪」ガサゴソ
梨子「よっちゃんの誕生日プレゼントは何かな♪」パカッ
梨子「わぁ! 桜の形をしたペンダント!」
善子「桜がリリーのイメージにピッタリで、リリーがこのペンダントを付けたらきっと綺麗だろうなって思ったの」
梨子「とっても可愛いよ!」
善子(たぶん、リリーは知らないだろうけど、プレゼントにペンダントを送ることには意味があるの……)
58 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:31:41.62 ID:q+zrTbOp0
善子「私に付けさせてもらえるかしら?」
梨子「うん、お願い♪」
善子(ネックレスとかの輪っかになっているアクセサリーには相手を自分だけのものにしたいという束縛の想いが込められているの……)
梨子「えへへ、似合うかな?」
善子「ええ、とてもよく似合っているわ」
善子(これは、私とリリーの誓約を意味するの……リリーはずっと私だけのものなんだからね)
梨子「よっちゃんのプレゼントすごく嬉しいよ♪」
善子「あっ!」
梨子「どうしたの?」
善子「そういえば、まだリリーに言っていなかったわね……」
善子「リリー、お誕生日おめでとう!」ニコッ
梨子「ありがとう、よっちゃん♪」ニコッ
おわり
59 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:32:39.90 ID:q+zrTbOp0
これで『ほのぼのよしりこSS』はおしまいです。
閲覧ありがとうございました。
60 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:34:12.81 ID:q+zrTbOp0
おまけ
私達が帰る頃にはすっかり雨は止んでいた。
梨子「雨、止んじゃったね……」
善子「そうね」
リリーは相合傘ができないからか、ちょっと残念そうだった。
梨子「ねぇ、よっちゃん。 手を繋いでもいいかな?」
善子「もちろん、いいに決まっているわ♪」
梨子「ありがとう、よっちゃん♪」
私達は恋人繋ぎをしながら、帰路についた。
梨子「よっちゃん、今日はとても楽しかったよ♪」
善子「リリーに喜んでもらえて良かったわ♪」
梨子「ふふふ、今日は思い出に残る素敵な誕生日になったわ♪」
善子「思い出……」
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鞠莉『女の子が喜ぶことといえば、もちろん抱いてあげることね♪』
鞠莉『きっと素敵な誕生日の思い出になるわよ♪』
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--
善子「……」
善子「ねぇ、リリー……」
梨子「何、よっちゃん?」
善子「パパとママは今日も家にいないの……」
善子「今度は前のように失敗しないわ……」
善子「だから……」
善子「今夜はリリーと二人っきりの夜を過ごしたい///」ドキドキ
梨子「///」
善子「だ、駄目かしら///」ドキドキ
梨子「……いいよ」
梨子「私も今夜はよっちゃんと一緒にいたいな///」
梨子ちゃんの誕生日はまだまだ続く……。
61 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:35:19.66 ID:q+zrTbOp0
この後、初めて『エロよしりこSS』を書きます。
エロでも大丈夫な方は最後までお付き合いくださると嬉しいです。
2 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 02:58:44.33 ID:rbOdyHWZ0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あれから、私達は手を繋ぎながら家に帰宅した。
帰りに私がリリーにあんなことを言ってしまったので、帰り道はお互いに恥ずかしくてあまり話はできなかった。
だけど、リリーは私が何も話さなくても、嬉しそうにぎゅっと手を握り返してくれたので、言葉にしなくてもリリーの気持ちは伝わったわ。
家に帰ってすぐ、私達は荷物を置いてとりあえずお風呂に入ることにした。
リリーに着替えを渡した時、「よっちゃんも一緒にお風呂に入りたい?」とクスクス笑いながら、からかってきたので、「リリーと一緒にお風呂に入るのはとても魅力的だけど……後でゆっくり、リリーを頂くから今は我慢するわ」と言い返してやる。
そしたら、リリーは顔を真っ赤にしながら「もう! よっちゃんのエッチ!」と言って、そそくさと脱衣所に向かった。
正直、お風呂でリリーに何もしない自信がなかったので、リリーと一緒にお風呂に入れないのは残念だけど断ってよかったと思う。
ほら……やっぱり、私もリリーも初めての行為だから、場所や雰囲気を大切にしたいでしょ。
3 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:00:42.11 ID:rbOdyHWZ0
私はリリーがお風呂に入っている間、今日までのことを振り返ってみた。
本当にいろいろなことがあった。
リリーに素敵な誕生日を過ごしてもらいたくて、リリーを遊園地デートに誘い、千歌ちゃん達にはデートの相談をして、お姉さんには幸運のおまじないをかけてもらって……。
そのおかげで、リリーとのデートは不運なことに巻き込まれることが少なくて、リリーにいっぱい楽しんでもらえた。
最後だけは、私の不運で雨が降ったり、私が誕生日プレゼントを落としたりして、失敗もしてしまったけれど、リリーはそんな私の不運もすべて受け入れてくれた……。
私はそんなリリーが愛おしくてたまらなかった……。
私は絶対にこの子を手放したくない、私がこの子を幸せにしてあげたいと強く思った。
そして、今夜はリリーとまだ離れたくなくて、今度こそリリーを抱くと決意した。
4 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:02:52.32 ID:rbOdyHWZ0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ついに、この日がやってきた。
よっちゃんと付き合い始めて3ヶ月が経ったけど、私達はまだキスまでしかしたことがなかった……。
よっちゃんは真面目な子だから、私を大切にしすぎて、なかなか踏み出せないでいたんだと思う。
よっちゃんの誕生日の夜、よっちゃんがその気になってくれたみたいで、私は嬉しくてたまらなかった。
よっちゃんが始める前に寝てしまうという残念な結果で終わってしまったけど……。
でも、今夜は……期待してもいいのかな……。
お互いに初めてだろうから、ここは年上の私がいろいろとリードしてあげた方がいいのかな……。
でも、よっちゃんはこういうことはリードしたいだろうし……できるなら、私もよっちゃんにリードしてもらいたい。
何だか、今になって気持ちが落ち着かなくなってきた……。
5 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:04:30.33 ID:rbOdyHWZ0
私は気持ちを落ち着かせるために、湯船に浸かりながら、あの日のことを思い出していた。
よっちゃんが練習の帰りに「一緒にカラオケに行きましょう」と言って、私の手を引いてくれた日のことを……。
私にリリーってあだ名を付けてくれて、私がよっちゃんって呼ぶようになった日のことを……。
あの日、あなたが私に見せてくれた笑顔がとても綺麗で、眩しくて、私の胸がドキドキと高鳴ったのを今も覚えている。
たぶん、先に好きになったのは私の方なんだろうな。
だって、あの日からいつも、よっちゃんを目で追うようになったから……。
6 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:05:41.27 ID:rbOdyHWZ0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
リリーがお風呂から上がったので、私はリリーを待たせないためにも、さっさとお風呂に入ることにした。
お風呂上がりのリリーは相変わらず色っぽくて、本当はすぐにでも彼女を抱きしめたかったけど、私だけお風呂に入らないのは不潔だからね……我慢したわ。
お風呂では、あまり湯船に浸かりはせずに、シャワーで軽く済ませることにした。
リリーを待たせたくない気持ちと彼女を早く抱きしめたい気持ちが私を急がせる。
もしかしたら、私が前に寝てしまったように、リリーも待ちくたびれて、先に寝ているんじゃないかと不安にもなってくる。
私は手短にお風呂を済ませて、パジャマに着替えて、髪を乾かして、すぐに部屋に戻った。
7 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:06:47.50 ID:rbOdyHWZ0
善子「お待たせ、リリー……」
梨子「早かったね、よっちゃん。 もう少しゆっくり入っていてもよかったんだよ」
リリーはベットの上で、私の部屋に置いてある抱きまくらを抱きしめながら、おとなしく待っていた。
いつもと同じ私の家でのお泊りのよう見えるけど、今回は雰囲気が少し違う。
これからの行為に期待しているのか、リリーの琥珀色の瞳は熱を帯びていた。
善子(いよいよね……)
私はリリーに近づいて、彼女を真正面からぎゅっと抱きしめる。
リリーは急に抱きしめられて、一瞬ビックリしたみたいだけど、すぐに私の背中に腕を回して抱きしめ返してくれた。
リリーの体は温かくて、柔らかくて、私はリリーを抱きしめている時が一番幸せを感じる。
リリーを抱きしめると、リリーのワインレッドの髪から、ふわっと私の家のシャンプーの香りと一緒にリリーのいい匂いがする。
もうこれ以上、リリーのことを我慢することができなくなったし……さっそく始めましょうか。
8 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:08:24.00 ID:rbOdyHWZ0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お風呂上がりのよっちゃんは自慢のシニヨンが解かれていて、おろされたダークブルーの髪がとても綺麗だった。
そのまま、よっちゃんはベットの上にいる私に近づいてきて、私をぎゅっと抱きしめてくれた。
よっちゃんに抱きしめられて、彼女から私と同じシャンプーの香りとよっちゃんのいい匂いがする。
善子「リリー……心の準備は出来てる?」
梨子「だ、大丈夫だよ」
梨子「よ、よっちゃんこそ大丈夫なの?」
梨子「また、前みたいにする前に寝ちゃったりしない?」クスクス
善子「あの時は本当に悪かったわ……でも、今夜は絶対に寝ない……」
善子「というより……」グイッ
善子「今夜は絶対に寝かさないわよ……リリー」ボソッ
梨子(耳元で///)ドキッ
善子「ふふふ、顔が真っ赤よ、リリー」クスクス
彼女の手が私の頬を優しく撫でる。
本当にこの子は私よりも年下なのかしら……。
私は緊張しているのがバレたくなくて、いつも通りに彼女をからかってみようとしたけど、もう彼女には冗談は通じないみたい……。
いつもの、みんなにいじられる可愛いよっちゃんの姿はなく、彼女のもう一つの姿の堕天使ヨハネが出てきたみたいだった。
梨子(何でこの子はこういう時、すごくかっこよくなるのかな///)
9 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:10:01.65 ID:rbOdyHWZ0
善子「リリー……」
よっちゃんの顔がだんだん私に近づいてきて、彼女の綺麗な赤紫色の瞳に心が引き込まれる。
善子「ちゅっ」
梨子「んっ///」
私とよっちゃんの唇が重なる……。
私はよっちゃんとキスしてる時が一番幸せな気持ちになれて好き。
善子「ちゅっ、ちゅっ」
梨子「んんっ///」
よっちゃんは私の唇を味わうかのように何度も唇を押し付けてくる。
梨子(よっちゃんの唇……柔らかい///)
10 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:11:58.57 ID:rbOdyHWZ0
善子「」レロッ
梨子(あっ///)
今度はよっちゃんの舌が私の口を開かせようと唇を舐め始めた。
善子「」レロッレロッ
よっちゃんの舌は、どうにか私の口の中に入ろうと、唇のすきまをなぞって舐めている。
私はドキドキしながらも、ほんの少しだけ口を開けてあげた。
すると、よっちゃんはその時を待っていたかのように、舌を私の口の中に入れて、私の舌と触れ合わせる。
善子「」ピチャピチャ
梨子「///」ピチャピチャ
よっちゃんの舌と私の舌が絡まって……気持ちいい。
舌を絡めてるだけなのに、気持ちよすぎて頭がおかしくなりそう……。
善子「」チュッ
梨子「んっ///」
私が舌を絡めるのに夢中になっていると、今度はよっちゃんが私の舌に吸い付いてきた。
善子「」チュウ
梨子「んぅっ///」
まるで、よっちゃんは私の唾液を味わっているかのように舌に吸い付く。
善子「ぷは……」
梨子(……えっ!?)
ある程度、舌に吸い付いたら、よっちゃんは満足したのか口を離した……。
もう……終わりなの?
まだ、私は物足りないよ……。
11 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:13:43.62 ID:rbOdyHWZ0
善子「こんなに長いキスは初めてね……」
梨子「よっちゃん……」
梨子「もうちょっとだけ……よっちゃんとキスしてたい///」
善子「リリーは本当にキスが好きね」
梨子「だって……よっちゃん、キス上手なんだもん///」
善子「仕方ないわね……リリーが満足するまで好きなだけしてあげるわ」グイッ
梨子「んっ///」
もう一度、私達はキスをし始める。
12 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:15:07.88 ID:rbOdyHWZ0
梨子(よっちゃん……好き……大好き……もっと、よっちゃんが欲しいの……)
私はよっちゃんをもっと感じたくて、今度は私から舌を絡める。
私はずっとよっちゃんとキスしていたいと思うぐらい、よっちゃんに心を奪われていた。
だけど、キスに夢中になりすぎて、うまく息ができなくなる……名残惜しいけど口を離す。
私が口を離すとよっちゃんと私の間には糸が引いた。
梨子「はぁ、はぁ///」
善子「リリー……まだキスしかしてないわよ」
善子「そんな、とろんとした顔をして……私を誘っているの?」
キスに夢中で気付かなかった……今の私はいったい、どんな顔をしているんだろう……。
13 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:16:24.14 ID:rbOdyHWZ0
善子「ふふふ、リリー……口から涎が出てるわね……」チュッ
よっちゃんは私の口から垂れている唾液を舐め取った。
善子「……美味しいわ」ペロッ
梨子「……恥ずかしいよ///」
善子「リリー、まだまだ夜はこれからよ……」
善子「今からリリーを大人にしてあげる……」
梨子「何だか……よっちゃんらしくない台詞だね……」
善子「うっ……実はマリーに教えてもらった台詞なの……」
梨子「私はよっちゃんの考えた言葉で聞きたいな」
善子「私の言葉……それじゃ……」
善子「今からリリーを堕天させてあげる……」
梨子「うん、それがよっちゃんらしいよ」
梨子「それじゃ……」
梨子「よっちゃん、私を堕天させてね///」
14 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:18:39.12 ID:rbOdyHWZ0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
私はリリーのパジャマを脱がし始める。
さっきまで、かっこつけてはいたけど、本当はすごく緊張していて、手も震えている……。
だけど、リリーにかっこ悪いところは見せられない……私は緊張しながらも、おそるおそる彼女のブラのホックを外した……。
私よりも大きくて、とても綺麗な形をしているリリーの胸が露わになる。
そして、リリーの大事なところを隠している下の下着もスルスルと脱がせてあげる。
私は彼女の美しい肢体が目にはいって、つい見惚れてしまった。
梨子「もう、あまりジロジロ見ないで///」
リリーは胸と秘部を手で隠してしまう。
白い肌とは対象的に彼女の顔は真っ赤だった。
善子「リリー、とても綺麗よ……」
梨子「……よっちゃんも脱いでくれる?」
そうね、リリーの裸に夢中ですっかり自分のことを忘れていたわ。
私はリリーを安心させるために服を脱いだ。
梨子「よっちゃんも綺麗……」
リリーの顔はますます赤くなったが、どうやら私に裸を見られることには慣れたようだ。
15 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:20:35.75 ID:rbOdyHWZ0
私は彼女をゆっくりと押し倒して、覆いかぶさる。
今から、リリーを抱く……。
でも、その前にやっておきたいことがあった。
善子「リリーはヨハネのものって印を付けなくちゃね……」
梨子「……印?」
善子「」チュウゥゥゥ
梨子「あっ///」ビクッ
善子「ふふふ、堕天使の刻印よ」
リリーの鎖骨あたりに強く吸い付いてキスマークをつけた。
彼女の白い肌についた赤いキスマークに私はうっとりとする……。
リリーは私だけのもの……絶対に誰にも渡さないわ……。
梨子「ふふふ、よっちゃんって意外と独占欲が強いよね」
梨子「そんなことしなくても、私はよっちゃんのものだよ」
どうやら、リリーには私が考えていることがわかったようで、私に優しい言葉をかけてくれる。
いつも優しい私の恋人……彼女のことが愛しくて愛しくて堪らなくなる。
16 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:21:25.58 ID:rbOdyHWZ0
私はリリーの体を首から順に舌を這わせて舐めていく。
リリーはくすぐったいのか、ときおり身体をビクッとさせる。
そして、ついにリリーの胸に舌を這わせていく。
善子「」チロチロ
梨子「ふっ///」
桜色の先端をチロチロと舐めてみたり
善子「」レロレロッ
梨子「んぅ///」
舌で先端を飴玉みたいに転がしたり
善子「」アムッ
梨子「あっ///」
先端を甘噛みしてみたり
善子「」チュウチュウ
梨子「んぅっ///」
咥えて赤ん坊みたいにチュウチュウと吸ってみる。
17 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:22:34.15 ID:rbOdyHWZ0
リリーは声を出すのが恥ずかしいのか、左手で口を抑えてしまった。
恥ずかしいのはわかるけど、そんなことされたらリリーの声が聞こえないじゃない……。
善子「声を抑えちゃダメよ、リリー」グイッ
彼女が声を抑えないように手を掴んでベットに押さえつける。
梨子「あっ、よっちゃん……やだっ、離して///」
善子「ダ・メ♪」
善子「ヨハネにもっと可愛い声を聞かせてね……」
リリーの胸の先端にカプリと噛みついた。
梨子「ひゃッ///」ビクッ
思ったとおり、リリーは甘い声を出して、軽くイッたようだった。
善子「リリーの声は本当に可愛いわね……録音しておきたいぐらいだわ」
梨子「……よっちゃんの変態///」
だけど、まだ足りない……私はもっとリリーの甘い声が聞きたいの……。
18 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:23:57.28 ID:rbOdyHWZ0
今度はリリーの太腿に指を這わせる。
梨子「っ///」
リリーは何をされるのかわかったようで、リリーの太腿をなぞり……そして、秘部に触れる……リリーの秘部はすでに濡れていた。
クチュクチュ
善子「ねぇ、どうして、リリーのここはこんなに濡れているのかしら?」
クチュクチュと卑猥な音を立てる。
梨子「んっ、それは///」
善子「私に胸を舐められたから? 吸われたから? 噛まれたから?」
梨子「やっ、意地悪なこと聞かないでよ///」
私はリリーの中に指を入れた。
梨子「ああっ///」
19 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:25:29.86 ID:rbOdyHWZ0
私の指はリリーの中でぎゅうぎゅう締めつけられる。
リリーの中をかき混ぜるように指を動かす。
グチュグチュ
梨子「あぅっ///」
リリーにもっと気持ちよくなってもらいたくて……私はリリーの感じるところを真剣に探した。
そして、私の指がリリーの中のあるところを掠めた時だった……。
グチュグチュ……グチュ
梨子「やっ///」ビクッ
リリーはさっきよりも甘い声を出した……ここがリリーの一番感じるところなのね。
20 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:26:52.58 ID:rbOdyHWZ0
グチュグチュグチュ
梨子「やっ、ダメッ///」ビクビクッ
私の指でリリーがこんなにも乱れてくれる……。
グチュグチュグチュ
梨子「よっ…よっちゃ…は…はげしっ///」ビクビクッ
純白な天使を自分の黒色に染めている様な感覚……。
グチュグチュグチュ
梨子「よっちゃ…あっ…んっ///」ビクビクッ
私の下で乱れるリリーはとても色っぽくて、リリーのこんなエッチな顔は今まで見たことがなかった。
リリー、その顔は絶対に私以外に見せちゃダメよ。
21 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:28:01.32 ID:rbOdyHWZ0
善子「ねぇ、気持ちいい?」
梨子「…そんな…ことっ…聞かない…で///」ビクビクッ
善子「そう言わずに教えて。 リリー、私の指は気持ちいい?」
梨子「……っ、きもち……いい///」ビクビクッ
善子「……」ゾクゾク
リリーの匂い、唇の感触、あえぎ声、感じるところ、恋人の私だけがリリーのすべてを知っているという優越感。
そして、リリーの笑顔も、怒った顔も、泣いている顔も、エッチな顔も、私だけに見せて欲しい……優しさも、愛情も、私だけに注いで欲しい……リリーの心と体、すべてが欲しいと思ってしまう独占欲。
その二つが私の心を支配する。
ふふふ、私をこんなに魅了させるあなたは本物のリトルデーモンね。
善子「愛してるわ、リリー」
梨子「わた…しも…あいして…る///」ビクビクッ
22 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:29:26.50 ID:rbOdyHWZ0
善子「ちゅっ」グイッ
梨子「んんっ///」ビクビクッ
私は指でリリーを攻めながら、キスをして口をふさいだ。
私以外のことを考えられなくしてあげる……。
善子「ちゅっ、んむ、ちゅっ」グッ
梨子「んっ、んんっ///」ビクビクッ
リリーの頭の中が私でいっぱいになってきただろうし……そろそろ、リリーも限界のようね……。
善子「ぷは……リリー……もうイッテいいわよ♪」
私は指で彼女の一番弱いところを集中的に攻めた。
梨子「あっ、あっ、あっ///」ビクビクッ
梨子「やっ、あああっ///」ビクンッ
そして、彼女はひときわ甘い声を出して……達した……。
23 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:31:29.43 ID:rbOdyHWZ0
梨子「///」ハァハァ
善子「ごめんなさい、リリー。 やりすぎてしまったかしら?」
梨子「だい…じょうぶ…だよ…」ハァハァ
梨子「ねぇ、よっちゃん」
善子「どうしたの、リリー?」
梨子「私、よっちゃんの手で……堕天しちゃったね///」
梨子「よっちゃんが私のはじめてで嬉しいよ///」
善子「……」キュン
リリーのその言葉を聞いて、私はリリーに休む暇を与えずにすぐに二回戦を開始した。
私を誘惑したリリーが悪い。
24 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:32:35.70 ID:rbOdyHWZ0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それからも、私はリリーをたくさん愛し続けた。
何度目だったか忘れたけど、リリーも疲れていたのだろうか……リリーは達すると同時にくたりと気を失った。
善子「リリー!?」
梨子「……」クタリ
善子「やりすぎちゃったみたいね……」
善子「寝かさないって言ったけど……リリーもよく頑張ったから今日はこれぐらいで許してあげるわ」
リリーが可愛すぎて、つい夢中になってやりすぎてしまったわ……。
私ってこんなに性欲が強かったのね……次にやるときは気をつけないと……。
私は汗と愛液でベトベトになったリリーの体を拭いてあげて、一緒に眠ることにした。
25 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:34:19.52 ID:rbOdyHWZ0
梨子「すぅ…すぅ…」
リリーは子どものようなあどけない表情でスヤスヤと眠っている。
私よりも年上で、頼れる先輩で、お姉ちゃんみたいに優しい、とても綺麗な恋人も、寝顔はまだ幼い少女のようだった。
善子「……」ナデナデ
善子「リリー、生まれてきてくれてありがとう……」
善子「私はあなたに出会えて毎日が本当に幸せよ……」
善子「あなたのいない人生なんて考えられないわ……」
善子「これからもずっと……私と一緒にいてね……」チュッ
私はリリーの頬にキスを落とす。
すると、リリーは嬉しそうな表情を浮かべてくれた……私のこの気持ちがリリーに伝わっていると嬉しいな……。
善子「おやすみなさい、リリー……」ギュッ
私は幸せを抱きしめて眠りについた。
次の日、みんなが開いてくれたリリーの誕生日会で、マリーに「昨夜はお楽しみだったようね♪」とからかわれ、リリーは顔を真っ赤にして動揺してしまい、みんなに昨夜のことを気づかれたのは言うまでもない……。
おわり
26 :
◆E9MhvIcHXGjR 2016/09/19(月) 03:35:17.50 ID:rbOdyHWZ0
これで、梨子ちゃんの誕生日SSは全年齢版、R-18版ともにおしまいです。
最後までお付き合いくださった方、本当にありがとうございました。
最後に……梨子ちゃん、お誕生日おめでとう!
閲覧ありがとうございました。
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