【SS】或る日記

1 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:04:40.01 ID:EtOd+/J5.net



4月5日(火) 天気:晴れ


今日から、新学期。
朝、2年生になった千歌ちゃんが、嬉しそうに登校する姿を見て、私も嬉しくなる。
なにやら、「スクールアイドル部」を作る、なんて言って張り切ってて。
仕方ない、私も陰ながら、応援するかな。
大切な千歌ちゃんのためだもの。




2 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:05:57.28 ID:EtOd+/J5.net


バタバタ

千歌「そこのバス、待ってー!!」

曜「乗りまーす!!」



プシュー…

ブロロロ

千歌「あー、危なかったぁ・・・・・・」

曜「なんとか間に合ったね」

千歌「志満ねえに、旅館の玄関から出ちゃ駄目って怒られちゃった」テヘヘ



3 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:07:47.84 ID:EtOd+/J5.net


千歌「今日からいよいよ新学期! スクールアイドル部設立、頑張るぞー!」

曜「張り切ってるねー、千歌ちゃん。嬉しそうだし」

千歌「そりゃそうだよ! 私も、μ'sみたいな輝くアイドルを目指すんだ!」

曜「それじゃ、私も千歌ちゃんのため、部員集めを手伝うでありますっ!」

千歌「ありがとー、曜ちゃん!」





千歌「あ、そういえば」

千歌「転校生が来るって、噂で聞いたんだけど・・・・・・」



4 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:08:38.75 ID:EtOd+/J5.net



4月13日(水) 天気:晴れときどき曇り


東京から来た転校生、桜内梨子ちゃん。
スクールアイドル部に勧誘して、最近やっと曲を作ってもらう約束が出来たって。
なんだか千歌ちゃん、梨子ちゃんの話題ばっかり言ってる気がする。
可愛い子だし、ちょっぴり妬けちゃうな、なんて。



6 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:10:00.94 ID:EtOd+/J5.net


~千歌の部屋~



千歌「はい、これ!」

千歌「私、その曲みたいなの、作りたいんだ!」

梨子「ユメノ・・・・・・トビラ?」

千歌「それを聴いて、スクールアイドルやりたいって・・・・・・μ'sみたいになりたいって、本気で思ったの!」

千歌「私でも出来るんじゃないかって。今の私から変われるんじゃないかって、そう思ったの!」

梨子「・・・・・・本当に好きなのね」クスッ

千歌「うん・・・・・・!」

千歌「大好きだよ!」

曜「・・・・・・・・・」



7 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:11:41.61 ID:EtOd+/J5.net



5月10日(火) 天気:晴れ


スクールアイドル部に、1年生が2人加わった。
だけど千歌ちゃんは、口を開けば梨子ちゃんの話題ばっかり。
ちょっと多くない? 梨子ちゃんの話。
いつから、そんなに仲良くなったの?



9 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:13:00.12 ID:EtOd+/J5.net



5月20日(金) 天気:曇りのち晴れ


今日は千歌ちゃんの部屋で、新しい1年生も加えて、堕天使ファッションで打ち合わせ。
でもやっぱり、梨子ちゃんとばっかりしゃべってる。
梨子ちゃんが、しいたけに追いかけられて、隣の梨子ちゃんの部屋のベランダまでジャンプした。
そのまま落ちちゃえば良かったのに。なんて。



11 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:14:23.80 ID:EtOd+/J5.net



6月1日(水) 天気:曇り


今日も梨子ちゃんの話。
なんだか最近は、夜になると決まって、ベランダ越しに直接梨子ちゃんと話してるみたい。
いくら、家が隣同士だからって。
なにそれ。なんで梨子ちゃんとばっかり。



13 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:16:26.16 ID:EtOd+/J5.net


~夜、千歌の部屋の窓と梨子の部屋のベランダ~



千歌「でさー、その時私ったらドジしちゃって・・・・・・」

梨子「うふふ、何それ。千歌ちゃんったら、おかしい」クスクス

千歌「あー、ひどーい! でも不思議だなー、梨子ちゃんと話してると、時間を忘れちゃうよ」

梨子「ふふ、実は私も。・・・・・・・・・あら?」

千歌「? 梨子ちゃん、どうしたの?」

梨子「あ、ううん・・・・・・なんでもない」





梨子(・・・・・・気のせい? 今・・・・・・)

梨子(どこかから、視線を感じたような・・・・・・)



14 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:17:25.86 ID:EtOd+/J5.net



6月10日(金) 天気:曇りのち雨


今日も千歌ちゃんは、梨子ちゃんの話。



16 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:18:14.37 ID:EtOd+/J5.net



6月14日(火) 天気:雨


今日も梨子ちゃんの話。



17 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:18:58.46 ID:EtOd+/J5.net



6月23日(木) 天気:一日中雨


今日も梨子ちゃん。梨子ちゃん。梨子梨子梨子梨子梨子梨子。



18 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:21:14.84 ID:EtOd+/J5.net



7月1日(金) 天気:雨のち晴れ


スクールアイドル部に、新たに3年生が3人加わった。
そのうちのひとりは、千歌ちゃんの幼なじみの果南ちゃん。
だけど、そんなのどうでもいい。
私だって、ずっと千歌ちゃんのことを、すぐそばで見てきたんだもの。
ずっとずっと。可愛い千歌ちゃんのことを。
なのになんで、梨子ちゃんばっかり。



19 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:22:18.42 ID:EtOd+/J5.net



7月9日(土) 天気:曇り?


ずっと昔から、千歌ちゃんのことを見てきた。
誰よりも近くで。
千歌ちゃんのことなら、なんでも知ってる。
そう思ってたのに。
梨子ちゃんの話をする千歌ちゃんは、私の知らない表情をしてる。
なにそれ。なにそれ。なにそれ。なにそれ。
なんでお前が。お前なんか、千歌ちゃんのことを何も知らないくせに。
私の方が千歌ちゃんのことを知ってるんだ。私の方が千歌ちゃんのことを好きなんだ。
それなのに!!!!

(※注 後半はかなりの筆跡の乱れが見られる)



21 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:24:36.27 ID:EtOd+/J5.net


~千歌の部屋~



千歌「それで、ここの歌詞なんだけど・・・・・・」

梨子「それなら、こんな風に変えてみた方が、しっくり来るんじゃない?」

千歌「ほんとだ、いいねー! 流石は梨子ちゃん!」



ガラッ

志満「3人とも、精が出るわね。遅くまで」

千歌「あ、志満ねえ!」

志満「はい、みかんジュースと松月の最中。良かったらどうぞ」

梨子「ありがとうございます」



22 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:26:15.49 ID:EtOd+/J5.net


曜「・・・・・・・・・」

志満「・・・・・・? 曜ちゃん?」

曜「えっ!?」ビクッ

千歌「どうかしたの? 曜ちゃん」

梨子「なんだか・・・・・・顔が、険しいけど」

志満「体調でも悪いの?」

曜「そ、そんなことないですよ!!」アセアセ

千歌「・・・・・・・・・?」



曜「・・・・・・あ!! もう、こんな時間!!」ガバッ

曜「私、帰らなきゃ! じゃ、じゃあね、千歌ちゃん!」

千歌「あ、曜ちゃん!」



23 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:27:42.38 ID:EtOd+/J5.net


~軽トラ車内~



曜「す、すみません、送ってもらっちゃって」

志満「気にしないで。他ならぬ曜ちゃんなんだから」

曜「・・・・・・・・・」

志満「・・・・・・・・・」

曜「あ・・・・・・あの、」



志満「曜ちゃん」

志満「何か――悩んでる?」



24 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:29:10.63 ID:EtOd+/J5.net


曜「!」ピクッ

曜「な、なんですか? 悩みなんて、別に・・・・・・」

志満「・・・・・・そう? それならいいんだけど」

志満「だけど、悩んでるなら、あんまり溜め込まない方がいいかもよ」

志満「曜ちゃんって、昔から、ちょっと内に溜め込むタイプに見えるから・・・・・・違ったらごめんなさいね」

志満「相談相手ぐらいにならなるから。もし悩みがあるなら、遠慮なく言ってね」

曜「・・・・・・はい・・・・・・」



25 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:30:10.29 ID:EtOd+/J5.net



7月18日(月) 天気:曇りときどき雨


まさか・・・・・・
気づかれた?
いや、大丈夫。私のこの気持ちは、誰にもばれていないはず。
気づかれちゃ駄目だ。私の、千歌ちゃんに対する気持ちは、絶対に。
用心しなきゃ。誰にも、気づかれないように。



26 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:34:56.01 ID:EtOd+/J5.net


~朝の海岸~



千歌「私、待ってるから!」

千歌「ここで、みんなと一緒に待ってるって約束するから!」

ダキッ

梨子「ほんと、変な人・・・・・・」

ニコッ

梨子「・・・・・・大好きだよ」





スッ…





梨子「――?」

千歌「梨子ちゃん? どうかした?」

梨子「あ、ううん、なんでも・・・・・・」

梨子(また・・・・・・視線? 気のせい・・・・・・?)



27 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:39:24.71 ID:EtOd+/J5.net



7月30日(日) 天気:どうでもいい


明け方に千歌ちゃんとあいつがふたりで抜け出すところを見てそれで私も起きて後をつけて
そうしたら海岸でふたりが抱き合って私は聞きたくないのに聞こえてきて聞いてしまった
はっきり好きだって好き!?!?好きってなんだよなんだよあの千歌ちゃんの表情はなんだよ
私にだってあんな表情見せないなのにあああああ■■■■(=判読不能=)■■■■ふざけるな
ふざけるな雌豚メス■■■■(=判読不能=)■■■■さない許さない許■ない■してやる
殺■■やる殺して■る■ろすころすコロス■ロス!!!!絶対に殺してや■■■■(=判読不能=)■■■■



29 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:43:01.80 ID:EtOd+/J5.net



8月3日(日) 天気:■■■■


あいつさえいなければ私たちの日常は何も変わらなかった
私の千歌ちゃんのことが好きって気持ちを大事に隠したまま
千歌ちゃんは私のそばにずっといてくれたはずだった
あいつさえいなければあいつさえあいつさえ



31 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:45:24.16 ID:EtOd+/J5.net



8月6日(水) 天気:


だいぶ落ち着いてきた。
だから、桜内梨子を殺すことにしました。



32 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:51:23.81 ID:EtOd+/J5.net



8月9日(土) 天気:気持ちのいい晴れ


明日、桜内梨子を殺すことにしました。
計画はこうです。
桜内梨子は、明日、千歌ちゃんたちと一緒に内浦の夏祭りに出かけます。
その最中、桜内梨子の家に、ピアノコンクールの関係者を装って電話をかけます。
彼女が出る予定のコンクールについて、本人に緊急の要件がある、とか言って。
そうしたら、彼女は千歌ちゃんから離れ、家に向かうためにひとりっきりになる。
夏祭りが行われる、高台の神社からの道は、暗くて人通りも少ない。
そして、事故を装って、道から崖下に突き落としてやる。
もう邪魔者はいなくなる。
もとの日常が戻ってくる。
なんて素晴らしいんだろう。
あ、念のため、桜内梨子を殺したら、この日記は処分しておかないとね。
待ってて。もうすぐだからね。千歌ちゃん。



33 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:55:18.34 ID:EtOd+/J5.net


~8月10日夜 夏祭り会場の神社~



千歌「うーん、曜ちゃん、遅いなー・・・・・・」

梨子「まあ、トイレくらい、のんびり待ちましょうよ」

千歌「でも遅いよー。まだまだ、金魚すくいとか射的もやりたいのに・・・・・・」

パタパタ

曜「ごめーん! 千歌ちゃん、梨子ちゃーん!」

千歌「もー、遅いよー、曜ちゃん! 何してたの?」

曜「トイレの場所がよくわからなくてさー」

梨子「まあまあ、千歌ちゃん・・・・・・」



prrr



梨子「!」



34 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:58:00.47 ID:EtOd+/J5.net


千歌「梨子ちゃん、携帯鳴ってるよ」

梨子「お母さんからだ。ごめんね、ちょっと待ってて」



………



梨子「――え? ほんと?」

梨子「うん、うん――わかった、すぐ行くから」

ピッ



梨子「ごめんね。私、帰らなきゃいけなくなっちゃった」

千歌「え!? なんで!?」



35 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 00:59:19.89 ID:EtOd+/J5.net


梨子「ついさっき、家に、ピアノコンクールの実行委員から電話があって・・・・・・」

梨子「緊急の要件があるから、すぐに連絡しないといけないらしいの」

千歌「そう・・・・・・なんだ。残念だけど、仕方ないね」

梨子「そういう訳だから・・・・・・ごめんね、ふたりとも! この埋め合わせはきっとするから!」

千歌「うん! 気をつけてね、梨子ちゃーん!」



パタタタ…



曜「・・・・・・・・・・・・」



36 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:01:28.55 ID:EtOd+/J5.net


千歌「曜・・・・・・ちゃん?」

千歌「どうしたの? じっと、梨子ちゃんの後ろ姿を見つめて・・・・・・」

曜「・・・・・・ごめん、千歌ちゃん」

曜「私も、帰るね。千歌ちゃんは、ここにいて」

タタッ!



千歌「ええ!? 曜ちゃーん!?」



37 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:03:26.68 ID:EtOd+/J5.net


~神社から内浦の町に続く道~



パタパタ

梨子(なんだろう、緊急の要件って。まさか、何か問題が起きて、コンクールに出られないとか・・・・・・!?)

梨子(千歌ちゃんに背中を押してもらったんだから、ここまで来て出られないなんて、絶対嫌!)

梨子(それにしても、真っ暗な道・・・・・・)

梨子(高台にあるから、道のすぐ脇が崖みたいになってるし・・・・・・踏み外さないように、気をつけなきゃ・・・・・・)



………

ダッ!



梨子「――え、」



ドン!!



38 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:06:09.22 ID:EtOd+/J5.net


梨子「きゃあ!?」

梨子(何!? 背中、突き飛ばされ――)

フラッ

梨子(落ちる!!?)

梨子「くぅっ!!」

ドサッ

ズザザッ

梨子「い・・・・・・痛た・・・・・・」

梨子(危ない、間一髪・・・・・・なんとか、体をひねって・・・・・・)

梨子(な、なんなの・・・・・・!?)



スッ…



梨子「――!?」



39 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:07:40.50 ID:EtOd+/J5.net


梨子(人!? 誰!?)

梨子(この人に――突き飛ばされた!?)



ジリ…



「・・・・・・死ね」



梨子「っ!!?」

梨子(こ、この人・・・・・・私を、突き落とそうと・・・・・・!?)

梨子(なんで!? どうして、私が・・・・・・!?)

ガタガタ



40 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:09:47.14 ID:EtOd+/J5.net


ジリジリ…



梨子「い・・・・・・嫌・・・・・・来ないで・・・・・・」

ガタガタ

梨子(こ・・・・・・殺される・・・・・・やだ・・・・・・誰か・・・・・・)

梨子「誰か・・・・・・!!」













曜「やめろおおおおお!!!」



43 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:14:25.64 ID:EtOd+/J5.net


ガバッ



梨子「!!?」

梨子(私に迫る人影に向かって、飛び掛かったのは――)



梨子「――曜ちゃん!?」



「・・・・・・!! はな、せ・・・・・・!!」

曜「離す、もんか・・・・・・!!」

曜「やっぱり、貴方だったんだ・・・・・・!! 前に、千歌ちゃんの部屋で会った時・・・・・・!!」

曜「梨子ちゃんを見る表情が、おかしく見えたから・・・・・・!!」



44 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:16:39.37 ID:EtOd+/J5.net


梨子(暗がりで、ふたりは揉み合っていたけれど――)



ズルッ!



「!!!」



梨子(私を突き落とそうとした人影が、バランスを崩し、)

梨子(そのまま、道を踏み外して――)



曜「・・・・・・あ」



ズザザザッ!

ゴロゴロッ

ガツンッ!!



45 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:18:38.13 ID:EtOd+/J5.net


曜「・・・・・・・・・」

梨子「・・・・・・・・・」



梨子(私と曜ちゃんは、呆然としたまま、道の脇の崖下を見下ろしていた)

梨子(転げ落ちたその人は、崖下の大きな岩に頭を打ち付けて、)

梨子(ぴくりとも動かなかった――)



パタタタ

千歌「――曜ちゃーん、梨子ちゃーん!!」

千歌「どうしたの!? 今、なんだか叫び声が・・・・・・」



46 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:20:30.59 ID:EtOd+/J5.net


曜「!! 千歌ちゃん!!」

千歌「何があったの!? この下に、何か――」

曜「駄目――千歌ちゃん、見ちゃ駄目!!」



千歌「・・・・・・い、」

千歌「いやあああああああああっ!!!」



梨子(月の淡い光に照らされて、崖下に、転がっている――)

梨子(岩に打ち付けた頭から真っ赤な血を飛び散らせ、空ろな目で虚空を見つめる、)

梨子(“その人”の顔を見て――千歌ちゃんは、絶叫した)













千歌「なんでっ・・・・・・なんで!!!」

千歌「志満ねええええええええええええっ!!!!」




47 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/01/18(水) 01:21:03.30 ID:EtOd+/J5.net


終わり


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そっちかー
[ 2017/01/25 20:56 ] [ 編集 ]

最後のどんでん返しはよかったけど終わり方中途半端だなー
[ 2017/02/09 10:42 ] [ 編集 ]

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